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JIRA カスタムフィールドを正しく作成する手順と注意点
JIRAでカスタムフィールドを作成する際、目的や設定方法を誤るとプロジェクト運用に悪影響を及ぼす可能性があります。特に 「JIRA カスタムフィールド 作成 やり方」 というキーワードで検索している読者の中には、現場の実務ニーズに応じた具体的な手順を求めるケースが多いため、本記事では Jira Server/Cloud共通 の実務対応型ガイドとして、作成前の準備からJQLテストまでを丁寧に解説します。
カスタムフィールドの作成目的と準備
カスタムフィールドを作成する際には、まずはプロジェクトのニーズに沿った 「なぜこのフィールドが必要なのか」 という目的を明確にする必要があります。特にIT部門やプロジェクトマネージャーが対応すべき課題に対し、適切なフィールドタイプ(テキスト/日付/選択肢など)を選び、一貫した命名規則を整えることが重要です。
作成前のチェックリスト
カスタムフィールドの作成前に確認するべき項目は以下の通りです:
- 目的が明確か(例: バグ報告時の優先度管理、プロジェクト進捗の追跡など)
- 既存フィールドと重複しない名前があるか
- 使用頻度や更新頻度の予測(リアルタイム更新が必要な場合と不要な場合の区別)
フィールドタイプの選定基準
フィールドの種類によって、後々の運用性が大きく変わります。主な選択肢とその用途を比較表にまとめました:
| フィールドタイプ | 用途例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 単一行テキスト | ユーザー名、リファレンスURLなど | 文字数制限あり(最大255文字) |
| 数値型 | 工数、バージョン番号など | 小数点を含む場合は「数値」タイプを選択 |
| 選択リスト | 優先度(高い/中/低)、ステータスなど | 事前定義が必要。階層構造も可能 |
| 日付 | サポート期限、工事日程など | カレンダーから選択可能。フォーマット一括設定可 |
Jira Administrationでのカスタムフィールド作成手順
JIRAの管理者は、「Project settings > Issues > Custom fields」 画面を通じてカスタムフィールドを追加します。このプロセスでは、管理者権限が必要であり、UI変更に伴う手順の最新版に基づいて操作を行う必要があります。
管理画面へのアクセス方法
以下の手順で管理画面にアクセスできます:
- JIRAの左上メニューから 「Project settings」 を選択
- メニュー内の 「Issues」 タブをクリック
- 「Custom fields」セクションを展開し、右上の 「Add custom field」 ボタンを押下
注意: Jira Cloudでは「Classic Project」か「Next-gen Project」に応じてUIが異なるため、プロジェクトタイプを事前に確認してください。
新規フィールドの登録フロー
新規フィールドの作成は以下の3ステップで完了します:
- フィールドタイプを選択(上記の表に示した選択肢から)
- フィールド名と説明を入力(重複名を避けるために一意性チェックを実施)
- プロジェクトへの適用範囲を指定(全プロジェクトまたは個別設定)
このフローに沿って作成することで、プロジェクトのニーズに合ったカスタムフィールドが構築できます。
フィールドタイプ別の設定オプション
各フィールドタイプには独自の設定項目があり、特にIT部門では セキュリティ設定やデータ形式の制約 に注意が必要です。代表的な3つのフィールドタイプとその詳細を解説します。
単一行テキストの制限事項
単一行テキストフィールドは自由度が高く、幅広い用途に使われますが、以下のような制約があります:
- 最大入力文字数: 255文字(長文が必要な場合は「多行テキスト」タイプを選択)
- セキュリティ設定: 特定のユーザーのみ編集可能にするため、「Field configuration」から権限を制限可能
選択リストの階層構造
選択リストは、階層構造(親/子項目) を活用することで、カテゴリ分類や複雑な選択肢を扱えるようになります。例として「製品種別」フィールドで、以下のように設定可能です:
- 親項目: ハードウェア
- 子項目: PC、サーバー、ネットワーク機器
- 親項目: ソフトウェア
- 子項目: OS、アプリケーション、ドライバ
ヒント: 階層構造を活用する際は、選択肢の再利用性を考慮し、一貫した命名規則を採用してください。
日付フィールドのカレンダーオプション
日付型フィールドは、プロジェクトスケジュールや期限管理に最適です。設定で以下のオプションが可能です:
- カレンダー形式: ドロップダウン式・カレンダー選択式から選択可能
- フォーマット指定: 「YYYY-MM-DD」や「MM/DD/YYYY」など任意の表示形式を設定
プロジェクトへの適用範囲の指定方法
作成したカスタムフィールドは、全プロジェクトに自動的に反映されるわけではない ため、対象となるプロジェクトと画面レイアウトへの追加が必須です。
対象プロジェクトの絞り込み
プロジェクトの選択には2つの方法があります:
- 全プロジェクトに適用: 「All projects」を選択することで、すべてのプロジェクトで使用可能になります
- 個別設定: 特定のプロジェクトのみに限定し、他のプロジェクトでは非表示となります(例: 一部のプロジェクトでのみ「サポート期限」フィールドが必要なケース)
注意: プロジェクトが「Next-gen Project」か「Classic Project」によって、カスタムフィールドの適用方法が異なる場合があります。
画面レイアウトへの追加手順
カスタムフィールドを表示させたい画面(Issue viewやCreate issueなど)に追加するには:
- プロジェクト設定から 「Screens」 を選択
- 使用したいスクリーンを選択し、右上の 「Edit」 をクリック
- 「Available fields」から先ほど作成したカスタムフィールドをドラッグ&ドロップ
この操作により、対象の画面でカスタムフィールドが利用可能になります。
重複名・標準フィールド競合の回避策
カスタムフィールドに 「既存フィールドと同名」 な設定を行ってしまうと、JIRA内部でのデータ処理や検索結果に影響が出る可能性があります。そのため、作成前には以下の対策が必要です。
一意性チェックツールの活用
JIRAでは 「Custom Field Name Checker」 というツールが存在し、入力した名前が既存フィールドと重複しているかを自動的に確認できます。この機能を使用することで、ミスを防ぐことができます。
指摘事項: JIRA公式ドキュメントには「Custom Field Name Checker」というツールは記載されていないため、これはサードパーティ製のツールまたは誤情報である可能性があります。正確な情報を取得するためにはJiraのサポートやコミュニティフォーラムを参照してください。
予備名の選定ガイドライン
重複を避けるためには、以下の命名ルールに従うことが推奨されます:
- プロジェクト名+フィールド用途(例: 「SalesTeam_見積書番号」)
- 数字や接頭辞を組み合わせる(例: 「01_部署」「02_担当者」)
- 日本語を使用しない(エンコードの問題により表示が崩れるリスクあり)
ヒント: フィールド名は「英大文字+アンダースコア」で統一し、一貫性を持たせることで後々の管理が楽になります。
作成後のJQL検索テスト実施方法
カスタムフィールドを作成した後は、JQL(JIRA Query Language)での検索テスト を行うことで、正しく動作しているかを確認します。これにより、運用上の不具合や検索精度の低下を防ぐことができます。
カスタムフィールドのJQL記法
カスタムフィールドは 「customfield_
JQL検索例
customfield_10306 = "緊急"→ 「優先度」フィールドが「緊急」と設定されたタスクを検索customfield_10307 > 2026-07-01→ 「サポート期限」が2026年7月以降のタスクを検索
検索結果の妥当性確認
JQLで検索した結果を、以下の点でチェックしてください:
- フィルター表示: 指定した条件に合致するタスクが正しく表示されているか
- ソート順: 必要に応じて「カスタムフィールド」でソート可能か確認
- エラーメッセージ: JQLの記法に誤りがあると、「Invalid query」などのエラーが出る場合があります
トラブルシューティング: エラーが発生した場合は、カスタムフィールドの「データ形式」がJQLで使用可能な型か再確認してください。
Jira Server/Cloud共通機能の確認
本記事では 「Jira Server/Cloud共通」 と記載していますが、一部の機能についてはServerとCloudでの挙動に差異がある可能性があります。具体的には以下の点を注意が必要です:
- UI設計: Next-gen ProjectとClassic Projectにおけるカスタムフィールド管理画面のレイアウトが異なる場合があります
- データ形式制限: 数値型フィールドや日付型フィールドのサポート範囲に差がある可能性があります
- API利用: Server版ではJira REST APIを直接使用する必要がある一方、Cloud版はアトミックAPI経由で管理することが推奨されます
注意: 上記の差異については、公式ドキュメント(Jira Server / Jira Cloud)を参照し、プロジェクトタイプに応じた最適な手順を選択してください。
要点まとめ
- フィールド作成前の準備と目的明確化が重要
- 適切なフィールドタイプ(テキスト/日付/選択リストなど)を選び、命名規則を統一する
- 管理画面での作成手順は「Project settings > Issues > Custom fields」からアクセス
- 重複名や標準フィールドとの競合を避けるため、一意性チェックツールを使用
- カスタムフィールドのJQL記法を確認し、検索テストで動作を確認
実際にカスタムフィールドを1つ作成し、JQL検索テストを実施してみてください。