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HubSpotアナリティクスでカスタムレポートを作成する方法【2026年版】

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HubSpot アナリティクス全体像と主要指標の把握

HubSpot のアナリティクスは、マーケティング・営業・カスタマーサクセスという3つの業務領域ごとにレポートが分離されているため、担当者が自分に必要なデータだけをすぐに確認できます。本セクションでは、ダッシュボードの構成要素と部門別でよく使われる KPI を整理し、レポート作成の出発点となる「何を見るか」を明確にします。

アナリティクスダッシュボードの主なタブ

HubSpot の左サイドバー [レポート] 配下には、以下の3つが標準で用意されています。

タブ名 主な役割・利用シーン
概要ダッシュボード 全体トラフィック、コンバージョン率、主要指標を一目で把握する。
カスタムレポート コンタクト、企業、取引など任意のオブジェクトを組み合わせて自由設計できる。
属性別分析 プロパティ(属性)ごとの分布や相関関係を可視化し、セグメント施策に活用する。

参考:HubSpot 公式ドキュメント「レポートツールの概要」

部門別で重視すべき KPI と計算式例

各部門が日常的にモニタリングする指標を表にまとめました。実務ではこのリストから自社に合った KPI を選定し、レポートの軸として設定します。

部門 主な KPI 計算式・説明
マーケティング コンバージョン率 (コンバート数 ÷ 訪問者数)×100%
営業 MQL 数 スコアリング条件を満たすリードの件数
カスタマーサクセス NPS(Net Promoter Score) 推奨度調査の結果から算出される顧客ロイヤルティ指標

実践ポイント
- KPI を決めたら必ず 「目標値」「測定頻度」 を併せて定義する。
- 目的が明確になるほど、レポート作成時のフィルタ設定や可視化タイプ選択がスムーズになる。


レポート作成画面へのアクセス方法と権限設定

HubSpot ではレポート作成に必要なロールが限定されているため、事前に正しいメニュー経路と権限を確認しておくことがトラブル防止の鍵です。本セクションでは、実際にビルダーへたどり着く手順と、管理者が設定すべきロール・権限をご紹介します。

メニュー構造からレポートビルダーへたどり着く手順

  1. HubSpot にログイン 後、左サイドバーの [レポート] をクリック。
  2. 表示されたドロップダウンメニューで [カスタムレポート ビルダー](2025 年 12 月リリースの UI 改訂により「分析」カテゴリへ統合)を選択。
  3. 右上の [新規作成] ボタンを押すと、データソース選択画面が開きます。

※2026 年版 UI の変更点は HubSpot Release Notes(2025‑12‑01)に記載されています。公式リリースノート をご参照ください。

必要なユーザー権限とロールの設定手順

権限名 主な操作 設定場所
Report Management(レポート管理) 作成・編集・削除 [ユーザー設定] > [ロール] から該当ロールに付与
View Reports(閲覧権限) 既存レポートの参照のみ 同上、閲覧専用ロールで利用

実務上の注意点
- 権限が不足していると 「アクセスが拒否されました」 エラーが表示されるため、プロジェクト開始時に必ずロールをチェック。
- ロールは部門単位だけでなく、レポートごとの共有設定とも組み合わせて最小権限の原則を徹底します。


カスタムレポート作成フロー:データソース選択から可視化まで

この章では、実際に カスタムレポート ビルダー でレポートを完成させるまでの手順を 4 ステップに分解し、各ステップごとのベストプラクティスと AI サジェスト活用例を交えて説明します。

1. データソースとオブジェクトの選定

HubSpot が提供する主なデータソースは次の3つです。目的に応じて最適なオブジェクトを選び、後続の指標・ディメンション設定をスムーズにします。

データソース 代表的な活用例
コンタクト メール開封率やランディングページ閲覧履歴の分析
企業(会社) 法人規模別・業種別の売上予測
取引(Deal) 営業パイプラインステージごとの金額集計

選定ポイント
- 営業系レポート → まずは「取引」オブジェクトをベースにする。
- マーケティング施策の効果測定 → 「コンタクト」+「キャンペーン」の組み合わせが有効。

2. 指標(Metrics)とディメンション(Dimensions)の配置

ビルダー左側のパネルからドラッグ&ドロップで指標・ディメンションを設定します。ここでは AI が自動提案する「サジェスト項目」を活用すると、見落としがちな関連指標を簡単に追加できます。

  1. 指標 パネルから「取引金額」や「リードスコア」など数値データをドラッグ。
  2. ディメンション パネルから「作成月」「ステージ」等の属性を同様に配置。
  3. 画面右上に表示される [AIサジェスト] タブで、HubSpot が過去 30 日間のデータ傾向を分析し提案する指標や可視化タイプを確認。

⚠️ AI サジェストは「提案」にすぎません。ビジネス要件と照らし合わせて必ず最終判断を行ってください。

3. フィルタ・集計方法の設定

レポートが目的に沿うよう、対象データを絞り込むフィルタと集計ロジックを決めます。以下は一般的な設定例です。

設定項目
フィルタ ステージ = 「提案中」かつ 金額 > 10,000 USD
集計方法 合計、平均、最大、中央値などから選択
グルーピング ディメンション「作成月」で月次集計

ヒント
- 複数フィルタは AND 条件 がデフォルトです。OR 条件が必要な場合は「カスタムロジック」オプションを使用。
- 集計方式は指標ごとに個別設定できるため、同一レポート内で「合計金額」と「平均リードスコア」を同時に表示可能。

4. 可視化タイプの選択と微調整

最後にデータをどのようなグラフで表現するか決定します。HubSpot が自動提案するチャートは、データ構造(時系列・カテゴリ別)に合わせて最適化されていますが、以下の基準で手動でも切り替えられます。

データ特性 推奨可視化
時系列変化 折れ線グラフ、エリアチャート
カテゴリ比較 棒グラフ、円グラフ
相関分析 散布図、ヒートマップ

実装手順
1. 右ペインの [可視化タイプ] メニューから希望のチャートをクリック。
2. カラー・軸ラベル・ツールチップなどのオプションは [設定] タブで微調整。


2026 年版 UI の変更点と AI レコメンド機能(※公式情報に基づく)

HubSpot は毎年 UI 改善を行っており、2026 年リリースでは操作性が大幅に向上しました。本節では、実務で即効的に活かせる変更点と AI レコメンド機能の具体的な利用シーンを解説します。なお、記事執筆時点(2026‑06‑01)で公式に発表されている情報に基づいていますが、今後のアップデートで仕様が変わる可能性があります。

主要 UI 改善ポイント

項目 変更内容・効果
フラットデザイン 階層が削減され左ペインと右ペインの幅が可変。画面サイズに応じて自動リフローし、情報密度が最適化。
コンテキストメニュー統合 指標・ディメンションを右クリックすると 「編集」「削除」「コピー」 が即表示。操作回数が平均 30% 削減されたと公式レポートで報告。HubSpot UI Update
ドラッグ&ドロップの視覚フィードバック マウスホバー時にハイライトが入り、配置ミスを瞬時に認識できる。大規模レポート作成時のエラー率が低下。

AI レコメンド(旧称:AIサジェスト)機能の概要

  • 自動指標提案:ビルダー起動直後、過去 30 日間のデータパターンを解析し、相関性の高い指標を最大 5 件提示。例として「取引金額」と「リードスコア」の相関が示される。
  • 最適可視化提案:データ分布が時系列であれば折れ線グラフ、カテゴリ別比較なら棒グラフを自動推奨。提案は右上の [AIレコメンド] タブに集約され、[採用] ボタン一つで適用可能。
  • 計算列・カスタムプロパティ結合支援:式エディタ内で自然言語(例:「顧客生涯価値の 80%」)を入力すると、対応する計算列コードが自動生成される。

注意点:AI が提案する指標はあくまで統計的な相関に基づくものであり、ビジネス上の因果関係を保証しません。導入前に必ず担当者とレビューしてください。

データモデリング機能(2026 年版)

  1. カスタムプロパティ結合:複数オブジェクト間でキー項目(例:contact.emaildeal.contact_email)を結合し、単一レポートに集約。
  2. 計算列の作成:式エディタで {{contact.lifetime_value}} * 0.8 のように記述すると、リアルタイムで評価された新指標が生成されます。

📌 詳細は公式ドキュメント「カスタムレポート ビルダーの高度な機能」をご参照ください。


作成したレポートの保存・共有と定期配信設定

レポートが完成したら、チーム全体で活用できるようにダッシュボードへ配置し、必要に応じて自動配信を設定します。本節では手順ごとの留意点と、権限・プライバシーリスクの管理方法をまとめます。

ダッシュボードへの保存と共有設定

  1. ビルダー右上の [保存] → 「新規ダッシュボードへ追加」または既存ダッシュボードを選択。
  2. ダッシュボード作成時に 閲覧権限 を「全社公開」「部門限定」「特定ユーザー」のいずれかで設定。
  3. 右上の [共有] メニューから対象ロールや個別ユーザーを追加し、必要に応じて 編集権限 も付与。

ベストプラクティス:機密情報(例:個人の電話番号・メールアドレス)を含むレポートは「部門限定」か「特定ユーザー」のみで共有し、誤って全社公開にならないようにチェックリストを作成。

定期配信スケジュールの設定手順

手順 操作内容
1 ダッシュボード画面左下の [自動配信] アイコンをクリック。
2 配信頻度(日次・週次・月次)と送信時刻を選択。例:毎週月曜 09:00 に営業チームへメールで送付。
3 受取人リスト を「ユーザーグループ」または個別メールアドレスで指定。変更があれば同画面から随時更新可能。

注意点:配信設定後は必ずテストメールを送信し、レポートの見た目・権限が正しいか確認してください。

データ遅延・権限ミス・プライバシーリスクへの対策

  • データ遅延:HubSpot のレポートは最大 30 分程度の遅延が発生します。リアルタイム性が必須の場合は、API 経由で取得したデータを外部 BI ツールに流すことも検討してください(API ドキュメント)。
  • 権限設定ミス:過剰な閲覧権限は情報漏洩リスクにつながります。ロールごとの権限一覧を定期的にレビューし、最小権限の原則を徹底しましょう。
  • プライバシー遵守:GDPR・日本の個人情報保護法に準拠するため、レポートで表示する個人属性は「必要最低限」に抑える。不要なフィールドは [プロパティ設定] から非表示化してください。

まとめと実務活用チェックリスト

HubSpot の最新 UI と AI レコメンド機能をうまく組み合わせれば、レポート作成・共有・配信の一連のフローが大幅に効率化します。以下のチェックリストをプロジェクト開始時と定期的なレビュー時に活用すれば、抜け漏れなく運用できます。

項目 確認ポイント
全体像と KPI 目的別に必要な指標・データソースを事前に決定したか。
アクセス権限 ユーザーが Report Management 権限を保有しているか。
レポート作成手順 データソース → 指標/ディメンション → フィルタ → 可視化 の 4 ステップが完了しているか。
AI サジェスト活用 AI が提案した項目をビジネス要件と照合し、不要なら除外したか。
UI 変更点への適応 フラットデザイン・コンテキストメニューの操作に慣れ、マニュアルが古くないか。
保存・共有設定 ダッシュボード権限が正しく設定され、機密情報が過剰公開されていないか。
定期配信 配信スケジュールと受取人リストが最新であることをテストメールで確認したか。
パフォーマンス・プライバシー 大量データ時の遅延対策、GDPR/個人情報保護法への準拠チェックを実施したか。

次のステップ:本ガイドをチーム内で共有し、1 週間以内に「サンプルレポート」を作成してみましょう。その結果を踏まえて権限やフィルタ設定を微調整すれば、実務ですぐに効果が実感できるはずです。


本記事の情報は執筆時点(2026‑06‑01)で公式ドキュメントおよびリリースノートをもとに作成しています。最新情報は随時 HubSpot の公式サイトをご確認ください。

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