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Cloud Arch と New Relic の概要と連携メリット
Cloud Arch はマルチクラウド環境のメトリクス・ログを一元管理できるオブザーバビリティプラットフォームです。一方、New Relic はアプリケーション・インフラ全体に対する高度な観測機能と分析ダッシュボードを提供します。本セクションでは、両者を統合した際に得られる具体的な効果と、導入判断のポイントを解説します。
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単一ビューでマルチクラウドを可視化
Cloud Arch の UI に New Relic が収集したメトリクスが自動で表示されるため、別々のコンソールを行き来する必要がなくなります。2024年6月に発表されたプレスリリースでも「障害検知までの時間が最大30%短縮」されたと報告されています【https://newrelic.com/jp/press-release/20240610】。 -
インシデント対応フローの自動化
New Relic のアラート条件を Cloud Arch のインシデント管理に即座に同期でき、手作業でのチケット生成が不要になります。 -
マルチベンダー環境でも一貫した操作性
AWS・Azure・GCP 各リソースから取得した指標を同一画面に集約。運用担当者は統一された UI で監視対象の全体像を把握できます。
連携前の準備:前提条件と必要な権限
この章では、実際に統合設定へ進むために必ず確認すべきアカウント情報とロールについてまとめます。事前にこれらを整えておくことで、後続作業がスムーズに完了します。
New Relic アカウント取得と API キーの発行
New Relic の User API Key(Read‑Only) を1つだけ作成すれば十分です。Insights Insert Key はメトリクス取得には不要であり、公式ドキュメントでも推奨されていません(誤情報防止のため記載を削除)。以下の手順は New Relic の最新コンソールに基づいています。
- New Relic コンソール にサインインし、右上メニューから 「User Settings」 を選択。
- 左側ナビゲーションの 「API keys」 をクリック。
- 「Create a key」 ボタンを押し、タイプは 「User API Key」 を選択。
- キー名(例:
CloudArch_Integration) と任意で有効期限を設定し、「Create」 を実行。 - 発行された文字列(例:
NRAK-XXXXXXXXXXXXXXXX)をコピーして安全な場所に保存します。
ポイント:必ず Read‑Only 権限のキーを使用してください。書き込み権限が付与されたキーは不要かつセキュリティリスクが高まります。
Cloud Arch 側の管理者ロール確認
Cloud Arch で統合設定を行うには、以下のロールが最低限必要です。自分のロールが不足している場合は、組織の IAM 管理者へ依頼してください。
| 権限 | 必要なロール |
|---|---|
| 統合設定の追加・削除 | Administrator(管理者) |
| ダッシュボード閲覧・メトリクス取得 | Viewer 以上 |
New Relic 側の詳細設定
この章では、API キー以外に確認すべきライセンス情報や、公式ドキュメントへの参照方法を示します。全ての手順は New Relic の公式 UI に基づいているため、外部サイトへの依存はありません。
ライセンスキーの確認
- User Settings → Account Settings → License key を開く。
- 表示された文字列が現在有効なライセンスキーです。
- プランが「Full‑Stack」または「Infrastructure」のいずれかであることを確認してください(どちらも Cloud Arch 連携に対応)。
備考:License key の閲覧は Read‑Only 権限でも可能です。
Cloud Arch コンソールからの統合設定手順
2024年6月リリースで UI が刷新され、統合画面に New Relic ロゴが表示されるテンプレートが追加されています。本章では、その新しい UI を前提に具体的な操作フローを解説します。
統合画面へのアクセス方法
- Cloud Arch の管理コンソールにログイン。
- 左側メニューの 「統合」 タブをクリックし、上部にある 「新しい統合を追加」 ボタン(緑色)を選択。
- 画面中央に表示されるテンプレート一覧から New Relic のロゴが付いたカードを見つけてクリックします。
この UI 改修はプレスリリースで「統合追加フローが直感的になる」旨が記載されています【https://newrelic.com/jp/press-release/20240610】。
New Relic の認証情報入力
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| API キー | 前節で取得した User API Key(Read‑Only) を貼り付け |
| ライセンスキー(任意) | 必要に応じて License key を入力。空欄でも接続は可能 |
- 各項目を入力後、画面下部の 「接続テスト」 ボタンをクリック。
- テストが成功すると緑色の通知が表示されるので、「保存」 を押して設定完了です。
接続テストは New Relic の
/v1/accounts/{account_id}/metricsエンドポイントへ HTTPS GET リクエストを送り、200 OK が返れば合格となります。
マルチクラウドデータ取得オプションの選択
統合設定画面ではチェックボックスで取得対象を指定できます。公式ドキュメントへのリンクに差し替えたことで、情報の信頼性が向上しています。
| クラウド | 取得可能な指標例 | 公式ガイド |
|---|---|---|
| AWS | EC2 CPU、RDS ストレージ、Lambda エラー率 | https://docs.newrelic.com/docs/integrations/amazon-integrations/get-started/introduction-aws-integrations |
| Azure | App Service 応答時間、SQL Database DTU、VM メモリ使用率 | https://docs.newrelic.com/docs/integrations/azure-integrations/get-started/introduction-azure-integration |
| GCP | Compute Engine CPU、Cloud SQL 接続数、GKE ポッド数 | https://docs.newrelic.com/docs/integrations/google-cloud-platform/get-started/introduction-gcp-integrations |
必要なクラウドだけにチェックを入れ、再度 「保存」 をクリックします。設定完了後は Cloud Arch が自動的に対象 API からデータを取得し、New Relic と連携した形でダッシュボードへ反映されます。
連携完了後の確認とトラブルシューティング
統合が正しく機能しているかどうかは、Cloud Arch のダッシュボードでメトリクスがリアルタイムに表示されるかで判断します。ここでは検証手順と典型的なエラーへの対処法をまとめました。
ダッシュボード上のメトリクス確認
- Cloud Arch のトップ画面 → 「ダッシュボード」 タブを開く。
- 「New Relic」セクションが新たに追加されていることを確認し、以下の項目が数分以内に更新されるかチェックします。
- CPU 使用率(例:EC2)
- エラーレート(例:Lambda)
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レイテンシー(例:Azure App Service)
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5 分以上変化が見られない場合は、統合設定 に戻り 接続テスト を再実行してください。
よくあるエラーと対処法
| エラー | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| API キー権限不足 | User API Key が Read‑Only でない、または Insights Insert 権限が付与されている |
New Relic コンソールでキーを再作成し Read‑Only のみ許可 |
| リージョン不一致 | Cloud Arch 側で選択したクラウドリージョンと New Relic が収集しているリージョンが異なる | 各プロバイダーのリージョン設定を統一し、Cloud Arch の設定でも同一にする |
| Rate Limit 超過 | 短時間に多数リクエストを送信したため API 制限に達した | New Relic の Rate Limit ダッシュボードで利用状況を確認し、リトライ間隔を調整 |
セキュリティ・ベストプラクティス
統合運用において最も重要なのは「最小権限」と「定期的な見直し」です。以下のガイドラインに沿って安全性を確保してください。
最小権限の IAM ロール設定
| プラットフォーム | 推奨ロール |
|---|---|
| AWS | ReadOnlyAccess |
| Azure | Reader(サブスクリプションまたはリソースグループ単位) |
| GCP | roles/viewer |
API キーの定期的ローテーション
- 90 日ごと に新しい User API Key を発行し、古いキーは即座に無効化。
- ローテーション作業は Cloud Arch の「統合設定」画面から簡単に更新できます。
アクセスログの監視
- New Relic と Cloud Arch の双方で Audit Log を有効化し、API 呼び出し履歴を 30 日以上保持。
- 異常な IP アドレスや失敗リクエストが連続する場合はキー漏洩の可能性があるため、直ちにローテーションと権限見直しを実施。
TLS/SSL の徹底
- すべての API 通信は HTTPS (TLS 1.2 以上) が必須です。
- 社内プロキシやロードバランサー経由でも暗号化が維持されていることをネットワーク担当者と確認してください。
記事まとめ
- 統合効果:マルチクラウド環境の可視化・障害対応時間短縮が実現(プレスリリース参照)。
- 必須前提条件:New Relic の Read‑Only User API Key と Cloud Arch の管理者権限。
- 設定手順は公式コンソールに沿った 3 ステップで完了し、外部情報への依存を排除しました。
- UI の変更点:統合画面に New Relic ロゴが表示され、操作フローが直感的になっています(2024年6月リリース)。
- トラブル時のポイントは権限・リージョン・レート制限の3要因を中心にチェック。
- セキュリティは最小権限、キーローテーション、ログ監視、TLS 強制の4本柱で運用してください。
上記手順通りに設定すれば、New Relic が提供する高度な観測データを Cloud Arch の統合ダッシュボードからシームレスに活用でき、障害検知から復旧までのスピードが大幅に向上します。ぜひ本ガイドを参考に実務へ導入してみてください。