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1. アニメーションを作り始める前の準備
Procreate の「Animation Assist」を有効にすれば、タイムライン上でフレーム管理が可能になります。ここでは、初期設定で押さえておきたいポイントと、実際にキャンバスを作成する手順を解説します。
1‑1. Animation Assist のオンと推奨キャンバスサイズ・FPS
Animation Assist を有効化すると、タイムラインが自動的に表示され、フレーム単位での編集やオニオンスキン(前後フレームの透過表示)が使用できるようになります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | キャンバス作成 → 「新規」→「カスタム」を選択。例: 縦長動画は 1080 × 1920 px、正方形 GIF は 2048 × 2048 px |
| 2 | 画面右上の アクション(レンチアイコン) → 「キャンバス」→「サイズとフレームレート」へ移動 |
| 3 | Animation Assist を ON にし、FPS は用途に合わせて 24 〜 30 fps が無難です |
| 4 | 設定完了後、画面下部にタイムラインが自動で表示されます |
ポイント:Animation Assist をオンにし、目的に合ったキャンバスサイズと FPS を選ぶだけで、以降の作業環境が整います。
参考: Procreate 公式ヘルプ – アニメーション(2024年6月現在)
2. フレーム操作とオニオンスキンの活用
タイムライン上でフレームを増減・複製・並び替えできるので、アニメーション制作は指一本で完結します。また、オニオンスキン機能は動きの確認に欠かせません。
2‑1. タイムラインで行う基本的なフレーム操作
| 操作 | 方法 |
|---|---|
| 追加 | タイムライン右端の + アイコンをタップ |
| 削除 | 対象フレームを左へスワイプし、表示されたゴミ箱アイコンをタップ |
| 複製 | フレームを長押し → メニューから「コピー」を選択 |
| 並び替え | フレームをドラッグ&ドロップで好きな位置に移動 |
すべての操作は指一本で完了し、フレーム構成の微調整がスムーズです。
2‑2. オニオンスキン(オニオンスキン)の表示と透明度調整
オニオンスキンを有効にすると、現在のフレームと前後フレームが半透明で重なって見えるため、自然なトランジションが描きやすくなります。
- タイムライン左上の 設定(歯車アイコン) → 「オニオンスキン」を ON にする
- 同メニュー内の「前フレーム」「次フレーム」の不透明度を
20 %〜50 %の範囲で調整 - iOS 15 以降では、前後フレームそれぞれにカラー(例: 前=青、次=赤)を割り当てられるので視認性が向上します
ポイント:透明度とカラー設定を自分好みに調整すれば、細かな動きの違いも見逃さずに描くことができます。
3. レイヤー構成と Apple Pencil の最適設定
レイヤーを「線画」と「塗り」に分離すると、後からの修正やカラー変更が格段に楽になります。また、Apple Pencil と iPad の設定を見直すだけで描画遅延を大幅に削減できます。
3‑1. 線画・塗りレイヤーの分離と管理例
| レイヤー名 | 用途 | 推奨ブラシ/設定 |
|---|---|---|
| Line_01 | 1 フレーム目の線画 | 「インク」系、サイズ 2‑3 pt、筆圧感度「高」 |
| Fill_01 | 同フレームのベースカラー | 「フラット」ブラシ、アルファロック ON |
| BG | 背景(固定) | 透過なし、キャンバス全体サイズに合わせる |
- 線画描き方:Apple Pencil の圧力感度を最大にし、設定 > ペンシル > 「筆圧感度」を「高」に。遅延が気になる場合は iPad 設定の「低遅延モード」もオンにしましょう。
- 塗り描き方:アルファロックを有効にすると、線画外への色ははみ出さず安全です。
ポイント:線画と塗りを別レイヤーで管理すれば、フレーム単位の微調整や全体的なカラーバリエーション変更がシンプルになります。
3‑2. Apple Pencil と iPad のパフォーマンス最適化
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 筆圧感度 | 「高」 |
| 傾き感知 | 有効 |
| バックグラウンド App 更新 | オフ(必要最低限に限定) |
| 省電力モード | オフ |
| 不要アプリの終了 | 作業前にスワイプで全て閉じる |
これらの設定だけで、リアルタイムプレビューやオニオンスキン表示が滑らかになり、長時間のフレーム作成でも遅延を感じにくくなります。
4. 動きの調整—フレーム持続時間とイージング
単なる FPS 設定だけでなく、各フレームごとの表示時間(持続時間)やイージング曲線を個別に設定すると、自然でダイナミックな動きを実現できます。
4‑1. 持続時間とイージングの設定手順
- タイムライン上で対象フレームをタップ → 「フレーム設定」パネルが開く
- 持続時間 を数値で入力(例:
3とすると 3 倍長く表示) - イージング ドロップダウンから「Ease In」「Ease Out」「Ease In & Out」などを選択し、プレビューで曲線を確認
持続時間とイージングを組み合わせるだけで、走る・跳ぶ・揺れるといった多彩な動きを簡単に表現できます。
4‑2. 現行バージョンで利用できるアニメーション機能(2024年11月以降の未実装機能に関する注記)
- カラーキーフレーム と タイムラインブックマーク は、Procreate の公式リリースノートやヘルプページ(2024年6月時点)には掲載されていません。
- 現在実装されている主な機能は「Animation Assist」「フレーム持続時間」「イージング」「オニオンスキン」などです。
注:上記 2 つの機能は、2024 年 11 月以降に追加されたという情報は公式には確認できませんでした。将来的なアップデートで実装される可能性はありますが、現時点では利用できないことをご留意ください。
5. エクスポートと活用シーン
完成したアニメーションは用途に合わせて GIF、MP4、PNG シーケンスのいずれかで書き出します。各形式の特徴と Procreate 内での推奨設定をまとめました。
5‑1. GIF・MP4・PNG シーケンスの特徴とおすすめ設定
| フォーマット | 主な用途 | 推奨設定例 |
|---|---|---|
| GIF | SNS・Web バナー | カラーパレット 256 色、ループ ON、FPS 12‑15 fps(容量抑制) |
| MP4 (H.264) | YouTube・ポートフォリオ動画 | キャンバスサイズそのまま、ビットレート 8‑10 Mbps、FPS 30 fps |
| PNG シーケンス | After Effects 等へのインポート、再編集 | 各フレームを個別 PNG に書き出し、連番(例: frame_001.png) |
エクスポート手順
1. 画面左上の アクション → 「共有」へ移動
2. 書き出したい形式(GIF / MP4 / PNG シーケンス)を選択
3. 前項の推奨設定を入力し、保存先を指定
ポイント:目的に合ったフォーマットと設定で書き出すことで、画質ロスやファイルサイズの問題を最小限に抑えられます。
5‑2. 実務での活用例と注意点
- SNS 用 GIF:短いループアニメは 12 fps に抑えると容量が軽くなり、ロード時間が短縮されます。
- ポートフォリオ動画(MP4):高解像度を保ちつつビットレートを調整すれば、YouTube や Vimeo でも品質が劣化しにくいです。
- PNG シーケンス:After Effects に取り込む際はフレーム番号が連続していることを確認してください。インポート後にカラーグレーディングやエフェクト追加が容易になります。
参考リンク
| 内容 | URL |
|---|---|
| Procreate 公式ヘルプ – アニメーション | https://help.procreate.com/jp/procreate/handbook/animation |
| CG研習所 – 「Procreateでアニメーションの始め方」 | https://cg-kenkyujo.com/procreate-animation/ |
| iPadOS 公式設定ガイド(Apple Pencil) | https://support.apple.com/ja-jp/guide/ipad/ipad5c0e7d4c3 |
本稿は2026年6月時点の情報を元に執筆しています。Procreate のバージョンや機能は随時更新されるため、最新リリースノートをご確認ください。