OpenClaw

OpenClaw導入ガイド(Windows 10/WSL2対応)

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Contents

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クイックスタート(30分で稼働)

ここでは最短で OpenClaw を動かすための手順を示します。作業は管理者権限で行う場合があります。各コマンドの目的を短く補足します。

  1. OS と仮想化の確認(目安: 5分)

管理者 PowerShell で Windows のバージョンと仮想化サポートを確認します。

powershell
winver

このコマンドは Windows のバージョン情報を表示します。

powershell
systeminfo | findstr /i "Hyper-V"

仮想化サポート(Hyper-V 関連)の有無を確認します。

  1. WSL2(Ubuntu)を使う場合の最短導入(目安: 10分〜)

注意: wsl --install の実行可否は Windows ビルドと更新状況に依存します。動作しない場合は次節の手動手順を参照してください。

powershell
wsl --install -d Ubuntu

WSL と指定ディストロを自動でインストールする簡易コマンドです。

  1. Node と Git を入れる(目安: 5分)

Windows の例(winget)。管理者 PowerShell で実行してください。

powershell
winget install -e --id OpenJS.NodeJS.LTS
winget install -e --id Git.Git

Node(LTS)と Git をインストールします。代替に Chocolatey も利用できます。

  1. OpenClaw のインストール(目安: 5分)

npm 経由で素早くインストールする方法です。管理者または適切な権限で実行してください。

bash
npm install -g openclaw
openclaw --version

openclaw のインストールとバージョン確認を行います。

  1. プロバイダー登録と動作確認(目安: 5分)

環境変数に API キーを設定し、オンボーディングを実行します。以下は例です。

powershell
setx OPENAI_API_KEY "sk-xxxxxxxx"
openclaw init --non-interactive

API キーを環境に設定し、初期化ウィザードを非対話で実行する例です。フラグはインストーラーに依存します。

  1. 問題があればログを確認
  2. Windows ではイベントビューアとインストーラーのログを確認してください。
  3. WSL 内では tail でログを追い、プロセスやポートを確認します。

対応環境と事前確認

この節では対象読者とサポート OS 範囲、事前に確認すべき項目を整理します。企業環境ではポリシー遵守を優先してください。

対象読者とサポート OS 範囲

対象は開発者、システム管理者、CI 担当です。
想定 OS は Windows 10(Home/Pro/Enterprise/Education、ビルド 19041 以降)です。
Windows 11 でも同様の手順が適用可能ですが、環境差に注意してください。

事前チェック項目

導入前に最低限確認する項目と簡易コマンドを示します。各コマンドの目的も併記します。

  • Windows バージョン確認(GUI)

powershell
winver

Windows のバージョンとビルドを確認します。

  • WSL とディストロの確認

powershell
wsl --version
wsl -l -v

WSL のバージョンとインストール済みディストロを確認します。

  • 仮想化サポート確認

powershell
systeminfo | findstr /i "Hyper-V"

CPU と BIOS での仮想化サポート状態を確認します。

  • 開発ツール確認

powershell
node -v
npm -v
git --version

Node、npm、git が適切にインストール済みかを確認します。

ディスクとメモリの目安

用途に応じた目安を示します。実際の要件は利用するモデルやワークロードで変わります。

  • 最低空き容量: 10 GB(ローカルモデルなら 50 GB 以上推奨)
  • メモリ: 開発 8 GB、ローカル大規模モデルは 16 GB 以上を目安

WSL2 の有効化とネイティブ Windows の比較

WSL2 による利点と導入手順、ネイティブ実行が適するケースを整理します。利用可否は環境により変わります。

wsl --install の可否と注意点

wsl --install は Windows のビルドや累積更新に依存します。
古いビルドや更新が不十分な環境ではこのコマンドが使えない場合があります。
企業環境では IT 管理者と更新方針を確認してください。

最短(自動)インストール例(管理者 PowerShell)

簡易インストールが有効な場合のコマンド例です。実行には管理者権限が必要です。

このコマンドは WSL と Ubuntu を自動で導入します。実行後は Ubuntu を起動してパッケージを更新してください。

手動で機能を有効化する手順(互換性確保)

自動コマンドが使えない環境向けの手順です。管理者 PowerShell で実行します。

その後、Microsoft Store から Ubuntu を入手するか、手動でディストロを導入してください。

WSL2 を推奨する理由と注意点

WSL2 は Linux ネイティブツールの互換性が高く、CI と環境差が小さくなります。
ただし /mnt/c で大量 I/O を行うと遅くなるため、プロジェクトは WSL のホーム内に置くことを推奨します。
また WSL のネットワーク障害は wsl --shutdown で復旧することがあります。


必須依存ソフトのインストール

OpenClaw は Node 環境で動作することが多いため、Node と git、ビルドツールを整えます。ここでは Windows と WSL の代表的な手順を示します。

Windows 上のインストール(公式インストーラー/パッケージマネージャ)

Windows では winget や Chocolatey を使うと導入が容易です。管理者権限で実行してください。

winget を使った Node(LTS)と Git の導入例です。

Visual C++ ビルドツールが必要な場合は Visual Studio Build Tools を追加してください。

WSL / Ubuntu のインストール例

WSL 内では apt 系の手順や nvm を使う方法があります。curl を使うスクリプト実行時の注意点は次節で説明します。

この例は NodeSource を使った LTS の導入例です。代わりに nvm を推奨する場合もあります。

nvm や curl | bash スクリプトのセキュリティ上の注意

外部スクリプトをそのまま実行するのはリスクがあります。以下の点を守ってください。

  • まずスクリプトをダウンロードし中身を確認する。自動実行は避ける。
  • 可能なら公式 GitHub リリースの署名や SHA256 を検証する。
  • 代替手段としてディストリビューションのパッケージや公式インストーラー、nvm-windows(Windows 専用)を検討する。
  • 企業環境ではセキュリティ担当の承認を得ること。

OpenClaw のインストール方法と CI 自動化

OpenClaw は公式インストーラー、npm、ソースからの導入をサポートします。用途に応じて方式を選んでください。

インストール方式の比較

簡潔に方式の利点と留意点を示します。

  • 公式インストーラー(Windows ネイティブ)
  • 利点: GUI による簡単導入、ランタイム同梱の可能性。
  • 注意: サイレントフラグはインストーラーごとに異なるため、公式ドキュメントで確認が必要です。

  • npm グローバルインストール

  • 利点: 短時間で導入、CI 環境にも馴染みやすい。
  • 注意: グローバル権限やパスの問題が発生する場合があります。

  • ソースからのビルド(開発向け)

  • 利点: カスタマイズやデバッグが容易。
  • 注意: ビルド環境(Node、ネイティブビルドツール)が必要です。

公式ドキュメント(参照先、必読項目)

インストーラーのフラグ一覧や設定ファイルの実際の保存場所は公式ドキュメントで必ず確認してください。以下は公式参照先の例です。

https://docs.openclaw.ai/ja-JP/install

公式ドキュメントでは、ヘッドレスインストールのフラグや設定パスの正確な値が公開されています。設定パスやログパスは実装により変わるため、記事中のパスは想定例として扱ってください。

CI 自動化の実務例と注意点

CI 環境で非対話的にセットアップする際のポイントを示します。

  • Node は actions/setup-node 等で固定する。
  • 機密情報は GitHub Secrets 等で管理し、ログに出力しない。
  • インストーラーの非対話フラグ(例: --non-interactive, --yes)は製品ごとに異なるため、公式で確認する。
  • ヘッドレス実行時に詳細ログが必要な場合は一時的にログレベルを上げ、機密を含めない運用にする。

サンプル(概略)GitHub Actions の一例です。環境変数は secrets を使用してください。


オンボーディングと主要プロバイダー設定

各プロバイダーの接続で注意すべき点と、API キー管理の実務を示します。設定名やキー名は製品によって異なるので「例」として扱ってください。

一般的なウィザードの流れ

GUI または CLI での典型的な流れは次の通りです。画面やコマンドはバージョンで変わるため公式画面を参照してください。

  • プロバイダー選択 → API キー登録 → デフォルトモデル選択 → テスト送信

主要プロバイダー別の留意点

プロバイダーごとの代表的な設定例と注意点を示します。環境変数名は実装例です。実際のキー名は公式を確認してください。

  • OpenAI
  • 例: OPENAI_API_KEY を環境変数に設定。
  • Azure OpenAI 利用時はエンドポイントとキー形式が異なります。

  • Anthropic

  • 例: ANTHROPIC_API_KEY を使用。レート制限とモデル名確認を行ってください。

  • Google(Gemini 等)

  • 例: GOOGLE_APPLICATION_CREDENTIALS にサービスアカウント JSON のパスを設定。IAM と API の有効化が必要です。

  • Ollama(ローカル)

  • 例: デフォルトのデーモンは http://localhost:11434(あくまで例)。実際のポートは環境により異なります。

API キーの保管とセキュリティ

API キーの保管は最小権限とローテーションを実施してください。具体的には次を推奨します。

  • リポジトリにキーをコミットしない。
  • ローカルではファイル権限を設定する。
  • 可能なら OS のシークレットストアやクラウドシークレットを利用する。

設定ファイルやログの想定パスは後述の「ログと想定パス」で例示しますが、実際のパスは公式で確認してください。


動作確認・ログ・トラブルシューティング

導入後の基本的な確認手順と、よくある障害の実務的な対応手順を示します。まずログを確認する習慣をつけてください。

基本的な動作確認コマンド(目的を明示)

操作や状態確認で使う代表的なコマンドと、その目的を短く示します。

  • バージョン確認

bash
openclaw --version
node -v

openclaw と Node のバージョンを確認します。

  • プロセス確認(Windows)

powershell
tasklist | findstr openclaw

openclaw のプロセスが稼働しているかを確認します。

  • プロセス確認(WSL)

bash
ps aux | grep openclaw

WSL 内のプロセスを確認します。

  • ポート確認(例: 3000 を想定)

powershell
netstat -ano | findstr :3000

指定ポートにバインドされたプロセスを特定します。実際のデフォルトポートは公式で確認してください。

  • ヘルスチェック(HTTP エンドポイント)

bash
curl http://localhost:3000/health

サービスの起動状態を確認する例です。エンドポイントは実装に依存します。

ログの想定パスと監視方法(例)

ログの保存場所は実装により異なります。以下は想定例です。必ず公式ドキュメントで実際のパスを確認してください。

  • Windows(想定例): %USERPROFILE%.openclaw\logs*.log
  • WSL(想定例): ~/.openclaw/logs/*.log

リアルタイム表示の例(WSL):

PowerShell の例:

よくあるエラーと実務的な対処手順

代表的な障害と優先度の高い対処手順を示します。順序立てて原因切り分けを行ってください。

  • Node バージョン不一致
  • 対処: node -v で確認し、LTS に合わせる。nvm でバージョン管理することを推奨します。

  • パーミッションエラー

  • 対処: 管理者権限で再実行、ファイル/フォルダの権限を見直す。WSL 内は chmod を利用。

  • インストーラー失敗

  • 対処: インストーラーのログを確認し、Windows イベントビューアも参照する。必要ならセキュリティ担当と連携して原因を特定する。

  • AV/アプリケーション制御によるブロック

  • 対処: まずセキュリティログを収集する。AV の恒久的無効化は避け、必要な場合は IT ポリシーに基づき一時的に除外設定を申請する。作業後はすぐに設定を元に戻し、詳細ログを保存する。

  • ポート競合

  • 対処: netstat や ss で該当ポートを特定し、不要なプロセスを停止するか OpenClaw のポート設定を変更する。

  • WSL2 ネットワーク問題

  • 対処: wsl --shutdown で再起動し、/etc/resolv.conf の DNS を確認する。必要に応じて DNS を固定する。

アップデートとアンインストール(ロールバック)

更新やアンインストール時の注意点を示します。更新前に設定とデータのバックアップを必ず取得してください。

更新手順の例

  • npm 経由:

bash
npm install -g openclaw

npm で上書き更新を行います。重要な設定は事前にバックアップしてください。

  • 公式インストーラーで上書きする場合は、インストーラーのアップデート手順を確認してください。

ロールバックとデータ保全

ロールバック用にバイナリや設定のスナップショットを保持しておくことを推奨します。データ互換性に注意して復元手順を確立してください。

アンインストールの例

  • npm 経由:

  • Windows の場合は「設定 > アプリと機能」からアンインストールすることも可能です。設定ファイルやログは手動で削除する必要があります。削除前にバックアップを取ってください。

CI/CD 運用の実務ポイントとセキュリティ

CI 環境での運用に必要な機密管理やログ運用のベストプラクティスを解説します。

secrets の取り扱いとログ

  • Secrets は GitHub Secrets やクラウドシークレットで管理する。
  • ログに出力しない。必要時は限定的に詳細ログを取得し、取得後は速やかに削除する。
  • 出力するログレベルは環境ごとに分け、本番では INFO 未満に抑える。

ヘッドレスインストールのフラグ

  • インストーラーの --non-interactive / --yes / --headless 等のフラグはインストーラー固有です。
  • CI 用にヘッドレス実行する場合は、公式ドキュメントのフラグ一覧を必ず確認してください。

パフォーマンスとリソース目安

利用ケース別のリソース目安を示します。実際の負荷はモデルや同時接続数で変動します。

用途 vCPU メモリ ディスク
軽量開発 2 4 GB 10–20 GB
小規模本番 2–4 8 GB SSD
ローカル大規模モデル 4+ 16 GB 以上 大容量 SSD、GPU 推奨

WSL2 のリソース固定は .wslconfig で可能です。リソース割当は運用方針に応じて調整してください。


最短で稼働させる実務チェックリスト

最短フローで OpenClaw を動かすための手順を短くまとめます。所要時間は環境により変動します。

  1. winver と systeminfo で OS・仮想化を確認 — 5分
  2. WSL2 を使う場合は wsl --install(未対応なら手動) — 10分〜
  3. Node / Git をインストール — 5分
  4. npm install -g openclaw を実行 — 5分
  5. API キーを登録して初期化・テスト送信 — 5分

企業ネットワークや初回セットアップでは追加の時間と管理者対応が必要です。


よくある質問(FAQ)

代表的な質問と簡潔な回答を示します。

Q: 起動しない場合の最初の確認は?
A: ログ、Node バージョン、ポート競合、管理者権限の順に確認してください。

Q: 設定ファイルやログの場所はどこ?
A: 記事内のパスは想定例です。実際の保存先は公式ドキュメントで確認してください。

Q: wsl --install が使えない場合は?
A: 手動で DISM を使い機能を有効化し、ディストロをインストールしてください。IT 管理者と相談の上で更新適用も検討してください。

Q: AV によってインストーラーがブロックされたら?
A: まずはセキュリティログを収集し、IT ポリシーに基づいて除外設定を申請してください。作業後は即時に元に戻します。


まとめ

導入前の環境確認、WSL2 とネイティブの選択、依存ソフトの整備、インストール方式の選定、プロバイダー設定とログ運用を実務視点で整理しました。
設定パスやサイレントフラグなどの詳細は公式ドキュメントで必ず確認してください。公式ドキュメントは次を参照してください: https://docs.openclaw.ai/ja-JP/install

注意点の要約:

  • WSL2 の可否は Windows のビルドと更新に依存する。
  • 外部スクリプト実行は検証してから行う。
  • 設定・ログのパスは想定例として扱い、公式で確認する。
  • AV の無効化は IT ポリシーに従い、必要な場合のみ限定的に行う。

導入後はログとバージョンの定期チェックを行い、CI では secrets 管理とログレベルに留意してください。

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