Contents
1. 前提条件と環境チェック
| 項目 | 推奨設定 / 確認方法 |
|---|---|
| OS | Windows 10 ビルド 1909 以上、または Windows 11(任意のビルド)winver コマンドで確認 |
| CPU / メモリ | 64‑bit CPU、最低 4 GB RAM(快適に使うなら 8 GB 以上) |
| 管理者権限 | PowerShell を「管理者として実行」する必要があります。 ① Windows キー → 「PowerShell」 ② Windows PowerShell または PowerShell 7+ を右クリック → 「管理者として実行」 |
| ネットワーク | インターネット接続が必須。社内プロキシやファイアウォールで https://install.openclaw.ai への HTTPS 通信がブロックされていないか、IT 管理者に事前確認してください。 |
| PowerShell バージョン | PowerShell 7 系(Core)を推奨。Windows PowerShell(5.1)でも動作しますが、一部オプションは非推奨です。 |
2. 公式インストーラースクリプトでのインストール手順
2‑1. スクリプト取得と実行
⚠️ PowerShell 7 では
-UseBasicParsingが廃止されました
代わりに単純にInvoke-WebRequest(またはInvoke-RestMethod)を使用すれば同等の動作が得られます。
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# 1. 一時的に実行ポリシーを緩める(プロセス単位でのみ有効) Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process -Force # 2. インストールスクリプトを取得して即時実行 Invoke-WebRequest https://install.openclaw.ai -OutFile $env:TEMP\openclaw_install.ps1 & $env:TEMP\openclaw_install.ps1 |
ポイント解説
| 手順 | 目的 |
|---|---|
Set-ExecutionPolicy Bypass -Scope Process |
現在の PowerShell セッションだけ実行ポリシーを緩め、永続的な変更は残さない。 |
Invoke-WebRequest … -OutFile … |
スクリプトをローカルに保存し、ネットワーク障害時に内容を確認できるようにする。 |
& $env:TEMP\openclaw_install.ps1 |
保存したスクリプトを実行(iex と同等)。 |
代替案:PowerShell がインターネットへの直接アクセスを許可しない環境では、プロキシ設定 (
-Proxy http://proxy:8080) を付与してください。
2‑2. スクリプトが行う自動処理
- OS 判定 → Windows 用バイナリ(ZIP)を選択
- Node.js の有無チェック → 未検出の場合は公式 LTS(v20 系)を取得・インストール
- OpenClaw 本体 ZIP ダウンロード & 展開(
%ProgramFiles%\OpenClawに配置) - PATH への自動登録(ユーザー環境変数かシステム環境変数)
- 完了メッセージ と
openclaw --versionの実行例を提示
インストール中はリアルタイムでログが標準出力に表示されます。[✔] が付いた行は正常終了です。
3. 初回起動とオンボーディング
3‑1. バイナリの配置確認
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openclaw --version |
期待結果:
OpenClaw CLI version x.y.zのようにバージョン文字列が表示されればインストール成功です。
3‑2. API キーとモデル選択
openclaw start(またはデスクトップショートカット)を実行- 初回起動ウィザードが自動で開きます。以下の項目を入力してください。
| 項目 | 入力例 |
|---|---|
| API キー | OpenClaw ポータル(https://openclaw.ai/account)から取得した文字列 |
| 利用モデル | Claude 3.5 Sonnet、GPT‑4o、Gemini 1.5 Pro など、公式が提供している最新モデルを選択 |
※モデル名はリリースサイクルにより変わります。インストール時点の最新版は公式ドキュメント(https://docs.openclaw.ai/models)をご参照ください。
3‑3. ローカル Web UI の起動
オンボーディング完了後、OpenClaw はデフォルトで以下のローカルサーバーを立ち上げます。
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http://localhost:8080 |
ブラウザでアクセスすると、シンプルなチャット UI が表示されます。左上メニューから Settings → Profile / Plugins に進めば、プラグインの追加やプロファイル設定が行えます。
4. ソースコードからビルドする代替手順(ネットワーク制限環境向け)
4‑1. 必要ツールと取得先
| ツール | 推奨バージョン | 入手方法 |
|---|---|---|
| Git | 2.45.x 以上 | https://git-scm.com/ |
| Node.js | 20.14.x (LTS) | https://nodejs.org/ja/download/ |
| Visual C++ 再頒布可能パッケージ | 2022 年版 | Microsoft ダウンロードセンター(「Visual C++ Redistributable」) |
補足:Node.js のインストールは公式インストーラか、
nvm-windows(https://github.com/coreybutler/nvm-windows)で管理するとバージョン切り替えが楽です。
4‑2. ビルド手順
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:: 作業ディレクトリ作成 & 移動 mkdir %USERPROFILE%\openclaw && cd %USERPROFILE%\openclaw :: ソースコード取得(HTTPS 推奨) git clone https://github.com/openclaw/cli.git . :: 依存パッケージインストール npm ci # package-lock.json に基づく確定的インストール :: ビルド実行 npm run build # dist フォルダに実行可能ファイルが生成されます |
PATH へ追加(永続化)
PowerShell で以下を実行すれば、openclaw コマンドがどこからでも呼び出せるようになります。
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$dist = "$env:USERPROFILE\openclaw\dist" [Environment]::SetEnvironmentVariable( 'Path', [Environment]::GetEnvironmentVariable('Path','User') + ";$dist", 'User') |
※変更を有効にするには新しい PowerShell セッションを開いてください。
5. トラブルシューティング(実際の報告例と対策)
注:以下はコミュニティで頻繁に報告された問題です。Reddit や cloud5.jp の具体的投稿日時は検証できないため、内容のみを抜粋しています。
| エラー | 主な原因 | 解決手順 |
|---|---|---|
ExecutionPolicy が拒否される |
PowerShell が Restricted に固定されている |
powershell Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser -Force またはスクリプト実行直前に -Scope Process を使用 |
node コマンドが見つからない |
PATH に Node.js のパスが無い、または古いバージョンが残っている | where node で検索 → 古いインストールをアンインストールし、C:\Program Files\nodejs\ を最上位に配置 |
npm ERR! unsupported engine |
Node.js のメジャーバージョンが LTS と不整合 | node -v を確認し、公式 LTS (20.x 系) に合わせる。必要なら nvm-windows use 20.14 |
| ファイアウォールでダウンロードが失敗 | Windows Defender Firewall が powershell.exe/node.exe のアウトバウンドをブロック |
手順 1. 「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「アプリの通信を許可」 2. powershell.exe と node.exe を一覧に追加し、プライベート/パブリック 両方で「通信を許可」 |
プロキシ環境で Invoke-WebRequest がタイムアウト |
環境変数やコマンドにプロキシ情報が未設定 | powershell $proxy = "http://proxy.mycorp.local:8080"; Invoke-WebRequest https://install.openclaw.ai -Proxy $proxy -OutFile $env:TEMP\script.ps1 |
5‑1. エラー解消後の最終確認
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openclaw --version |
- バージョン文字列が表示される
http://localhost:8080にブラウザでアクセスし、UI が正常にロードできれば完了です。
6. ファイアウォール/プロキシ設定のベストプラクティス(企業環境向け)
- アウトバウンド例外リストに必須実行ファイルを追加
powershell.exe(管理者権限で実行)node.exe(npm パッケージ取得用)-
openclaw.exe(インストール先ディレクトリ) -
HTTPS 通信の許可
- 宛先ドメイン:
install.openclaw.ai、docs.openclaw.ai、api.openclaw.aiなど -
ポートは標準 HTTPS (
443) を許可 -
プロキシ認証が必要な場合
PowerShell の-ProxyCredentialパラメータか、環境変数HTTP_PROXY/HTTPS_PROXYに資格情報を含めて設定。例:
powershell
$cred = Get-Credential # ユーザー名とパスワード入力
$proxy = "http://proxy.corp:8080"
Invoke-WebRequest https://install.openclaw.ai -Proxy $proxy -ProxyCredential $cred -OutFile script.ps1
- グループポリシーでの統一
大規模組織では GPO の「Windows Defender ファイアウォール: アプリケーション例外」へ上記実行ファイルとドメインを追加し、全端末に適用すると管理が楽になります。
7. アップデート・アンインストール手順
7‑1. CLI のアップデート(公式スクリプト利用)
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# スクリプトだけ再取得して実行 Invoke-WebRequest https://install.openclaw.ai -OutFile $env:TEMP\openclaw_update.ps1 & $env:TEMP\openclaw_update.ps1 -Upgrade # `-Upgrade` オプションはスクリプトが提供する場合のみ |
Tip:Git からビルドした環境の場合は
git pull && npm install && npm run buildを実行。
7‑2. 完全アンインストール
-
PATH から削除
powershell
$path = [Environment]::GetEnvironmentVariable('Path','User')
$new = ($path -split ';' | Where-Object {$_ -notmatch 'OpenClaw'} ) -join ';' -
インストールディレクトリ削除
powershell
Remove-Item "C:\Program Files\OpenClaw" -Recurse -Force
# ソースビルド版の場合は %USERPROFILE%\openclaw も同様に削除 -
Node.js / Git(不要な場合) は「プログラムと機能」からアンインストール。
8. 参考リンク(2026 年 4 月時点)
| 内容 | URL |
|---|---|
| OpenClaw 公式サイト・ダウンロードページ | https://openclaw.ai |
| インストール手順(最新) | https://docs.openclaw.ai/ja-JP/install |
| サポート & コミュニティフォーラム | https://community.openclaw.ai |
| モデル一覧・機能比較 | https://docs.openclaw.ai/models |
| PowerShell 7 ドキュメント(Invoke-WebRequest) | https://learn.microsoft.com/powershell/module/microsoft.powershell.utility/invoke-webrequest |
9. まとめ
- 管理者権限・ネットワーク確認 を最初に行い、PowerShell 7+ 環境で
Invoke-WebRequestを使うのがベストプラクティスです。 - インストール後は必ず
openclaw --versionとローカル UI(http://localhost:8080)で動作確認をしてください。 - 企業ネットワークでは ファイアウォール例外 と プロキシ設定 が障壁になることが多いので、上記手順に沿って IT 部門と連携しましょう。
- モデルや機能は頻繁に更新されるため、常に公式ドキュメントで最新情報をチェックしてください。
これで Windows 環境への OpenClaw 導入が完了です。ぜひ AI アシスタントとして活用し、生産性向上にお役立てください!