Contents
Microsoft IntuneでiOSデバイスを登録する際の前提条件
Microsoft IntuneにiOS/iPadOSデバイスを登録するには、いくつかの前提条件を満たす必要があります。特にBYOD(Bring Your Own Device)とDEP(Device Enrollment Program)共通の設定が重要です。本セクションでは、登録前に確認すべき項目を解説します。
Apple MDMプッシュ証明書の取得手順
Apple MDMプッシュ証明書は、Intune経由でiOSデバイスにポリシーを適用するための必須要素です。以下の手順で取得してください。
- Apple Developerアカウントにログインし、「Certificates, IDs & Profiles」から「MDM Push Certificate」を作成します。
- 証明書申請時に組織用のメールアドレスと共有秘密鍵を準備し、申請を完了させます。
- 取得した証明書は、Intune管理画面の「Devices」→「Enrollment」セクションにアップロードします。
注意点: 証明書は90日間有効で、期限切れになると再発行が必要です。定期的なチェックを推奨します。
BYOD対応のWebベース登録手順
BYOD環境では、ユーザー自身が登録リンク経由でデバイスをIntuneに登録します。この方法は個人所有の端末を安全に管理する際の標準的なフローです。
ユーザー向け登録リンクの作成
管理者は以下のように登録URLを作成します:
- Apple登録プログラムトークンをIntuneに設定
- 「Devices」→「Enrollment」→「User enrollment」でトークンを生成
- 登録リンクをメールやウェブサイト経由で配布
- リンク例:
https://intuneregistration.example.com/enroll
デバイス認証プロセス
ユーザーがリンクを開くと、以下の手順でデバイスが登録されます:
- Apple IDの入力(個人アカウント)
- Intuneへの承認リクエストを送信
- 管理者が承認すると自動的にポリシーが適用
導入時注意点: ユーザーは登録時に「Apple Business Manager」のアカウントを連携する必要はありません。
DEP自動登録時の管理者設定要件
DEPは法人所有のiOSデバイスを自動的にIntuneに登録する仕組みです。以下が主な設定項目です。
Apple Business Managerアカウント連携
- Apple Business Manager(ABM)で企業向け購入済み端末を登録
- IntuneとABMを連携させるために「Organization name」「Apple ID」を設定
- 連携後、Intune側の「Enrollment」セクションでDEP設定が反映されます
デバイスプロファイルテンプレート作成
デバイス登録時に自動的に適用されるポリシーを準備します:
- 「Profiles」→「Create profile」で新規作成
- OSタイプはiOS/iPadOS、用途はDevice enrollmentと指定
- 必要な設定(ローカル管理パスワード、アプリ制限など)を追加
自動割り当てルール設定
DEP登録後、以下の条件でデバイスがグループに自動分類されます:
| 条件 | 対応するグループ | 補足 |
|---|---|---|
| OSバージョン(例:iOS16以上) | 「iOS対応ポリシー適用群」 | 未設定のデバイスは自動的に「All devices」に配置 |
| 購入先(Apple Store or VPP) | 「VPP割当グループ」 | 購入元によってポリシーグループが自動調整 |
Apple Configuratorによる手動登録比較
Apple Configuratorは、複数端末を一度に登録する際のユースケースで有効です。ただしDEPやWebベース登録と異なる点があります。
プロビジョニングファイル作成手順
- Apple Configuratorで新規プロジェクトを作成し、「Prepare」タブを選択
- デバイスを接続し、「Add」で登録情報を入力
- ターゲット設定(管理者アカウント、Intune URLなど)を反映後、「Save」でファイルを出力
複数端末同時登録の注意点
- デバイスごとに固有IDが生成されるため、一括登録時に「デバイス名の重複」が発生する可能性あり
- 事前にIntune側で「Bulk enrollment」を許可設定し、ポリシー適用範囲を明確にすることが推奨されます
| 対象 | Webベース登録 | Apple Configurator |
|---|---|---|
| 対応デバイス数 | 1台ずつ(ユーザー主体) | 複数台同時可能(管理者主体) |
| ポリシー適用タイミング | 登録時自動反映 | ファイルを介して手動設定 |
登録後のポリシー適用確認プロセス
登録完了後は、デバイスに設定されたポリシーが正常に適用されているかを検証する必要があります。
コンプライアンス状態のモニタリング
- Intune管理画面で「Devices」→「All devices」を確認
- 各デバイスごとに表示されるCompliance status(コンプライアンスステータス)をチェック
- Non-compliant(非準拠)と表示された場合、対応ポリシーの再適用が必要
設定ポリシーのリアルタイム反映チェック
- ポリシーが更新されたら、「Sync」ボタンでデバイスに即時反映させることができます
- 「Reports」→「Compliance**で過去1週間の状況をグラフ形式で確認可能
トラブルシューティング初期対応: デバイス側で「Settings」→「General」→「Profiles」にIntuneプロファイルが表示されているか確認し、表示されていない場合は再登録が必要です。
最新情報はMicrosoft Learnで確認を
iOS 17の登録手順や今後のアップデート情報については、Microsoft Learnの公式ドキュメントを必ず参照してください。
- Microsoft Intune iOS/iPadOS デバイス登録ガイド
- iOS 17対応設定における「MDMプッシュ証明書の自動更新機能」について、Microsoft Learnに記載されている公式情報と整合性を確認してください。
最新情報や手順の変更点については、定期的にMicrosoft Learnで確認することをおすすめします。