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AWS Free Tier 完全ガイド 2026年版:変更点・活用方法・コスト管理

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エンジニアの世界では、「いつでも動ける状態を作っておけ」とよく言われます。
技術やポートフォリオがあっても、自分に合う案件情報を日常的に見れていないと、いざ動こうと思った時に比較や判断が難しくなってしまいます。
普段から案件情報が集まる環境を作っておくと、良い案件が出た時にすぐ動きやすくなりますよ。
筆者自身も、メガベンチャー勤務時代に年収1,500万円を超えた経験があります。振り返ると、技術だけでなく「どんな案件や働き方があるか」を日頃から見ていたことが、キャリアの選択肢を広げるきっかけになりました。
このブログを読んでくれた方に感謝を込めて、実際に使っている情報収集サービスを紹介します。

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AWS Free Tier の概要と2025年7月の変更点

AWS Free Tier は、AWS アカウント作成後 最初の 12 カ月間 と、一部サービスに対しては 無期限の Always‑Free を提供するプログラムです。無料枠を正しく把握すれば、開発・学習コストを抑えつつ本番レベルのシステム構築が可能になります。本節では 2026 年時点で有効なサービス一覧と、2025年7月に実施された変更内容を公式情報を基に整理します。

Free Tier がカバーする主なサービス(2026 年4月時点)

以下の表は AWS 公式 FAQ(Free Tier FAQs)に記載されている Always‑Free12 カ月限定 Free Tier の代表的なサービスと、月間・年間の無料使用上限です。

サービス 無料利用上限(月間) 種別
Amazon S3 (Standard) 5 GB ストレージ + 20,000 GET / 2,000 PUT リクエスト Always‑Free
AWS Lambda 1M 呼び出し + 400,000 GB‑秒 Always‑Free
Amazon DynamoDB 25 GB ストレージ + 200 万リクエスト(読み取り/書き込み) Always‑Free
Amazon EC2 (t4g.micro) 750 時間 Linux/macOS、750 時間 Windows 12 カ月限定
Amazon RDS (MySQL, PostgreSQL, MariaDB) 750 時間 + 20 GB データベースストレージ(マルチ AZ は対象外) 12 カ月限定
Amazon CloudFront 2 TB データ転送 + 2M HTTP/HTTPS リクエスト Always‑Free

:2025年7月のアップデートにより、EC2 の無料インスタンスタイプが従来の t2.micro / t3.micro から t4g.micro(Arm ベース) に統一されました。対象 OS は Linux、macOS、および Windows Server です。


2025年7月に実施された主な変更点

AWS の公式ブログ(2025‑07‑01)と FAQ 更新情報を基に、Free Tier に加わった変更は次の通りです。各項目は利用者が混乱しないよう具体的に記述しています。

  1. 利用期間の明確化
  2. 12 カ月限定サービス(EC2・RDS・ElastiCache 等)は「アカウント作成日から 12 カ月間」有効です。期間終了後は自動的に従量課金へ移行します。
  3. Always‑Free サービスは 登録日以降無期限 に提供され、毎月の使用上限がリセットされます。

  4. インスタンスタイプの変更

  5. Free Tier 対象 EC2 インスタンスは t4g.micro に統一。Arm アーキテクチャに最適化されたコストパフォーマンスが特徴です。

  6. RDS の対象データベースエンジン拡張

  7. 従来の MySQL と PostgreSQL に加え、MariaDB も同一上限(750 時間+20 GB)で無料提供開始。

  8. Always‑Free のサービス範囲拡大

  9. CloudFront の Always‑Free が 2 TB データ転送に増量(従来は 1 TB)。

  10. プロモーションクレジットの扱い

  11. Free Tier 自体には $200 プロモーションクレジットは付与されません。AWS が別途実施するキャンペーンでのみ提供され、Free Tier の一部ではないことを明記します。

アカウント作成手順と Free Tier の有効化

新規アカウントを作成し、無料枠が正しく適用されたか確認するまでの流れです。各ステップは公式ドキュメントに沿っているため、途中でエラーになることはほぼありません。

手順概要

  1. AWS 公式サイトから「Create a Free Account」
  2. メールアドレスとパスワードを入力し、画面の指示に従います。
  3. メール認証
  4. 受信した確認コードでメールアドレスを検証します。
  5. 支払い情報の登録
  6. 有効なクレジットカードまたはデビットカードが必須です(課金防止と本人確認のため)。※Free Tier にプロモーションクレジットは自動付与されません。
  7. 電話認証(SMS または音声通話)
  8. 送信されたコードを入力し、二要素認証を完了します。
  9. サポートプラン選択
  10. 「Basic」プラン(無料)を選択すれば追加費用は発生しません。
  11. Free Tier の適用確認
  12. コンソール右上のアカウントメニュー → Billing DashboardFree Tier usage タブが表示されていれば有効です。

ポイント:支払い情報を登録した瞬間に Free Tier が開始し、利用開始日は「アカウント作成日」になります。12 カ月以内に上限超過がなければ課金は発生しません。


2026 年におすすめの無料枠活用ユースケース

Free Tier のリソースを組み合わせることで、スタートアップや個人開発者でも実務レベルのシステムを構築できます。以下では代表的な 5 つのシナリオ と、それぞれの設定上の注意点・月間使用量目安を示します。

シナリオ別構成と留意点

ユースケース 主なサービス構成 設定上の留意点 無料枠内での月間利用目安
1. 静的サイトホスティング S3 (静的ウェブホスティング) + CloudFront バケットは public-read にし、HTTPS 用 ACM 証明書をリージョンフリーで発行。 5 GB ストレージ+2 TB データ転送で上限に到達可能
2. サーバーレス API Lambda + API Gateway (Regional) Lambda は Node.js / Python 推奨、タイムアウトは 3 秒以下に設定。API Gateway のキャッシュは無効化し、ステージ変数で環境分割。 1M 呼び出し+400k GB‑秒で無料枠内
3. キーバリューデータストア DynamoDB (オンデマンド) パーティションキーとソートキーはアクセスパターンに合わせて設計。プロビジョンドスループットは使用量ベースに設定し、不要な GSI は削除。 200 万リクエストで無料枠カバー
4. 開発環境 EC2 t4g.micro (Linux) + SSH キーペア セキュリティグループはポート 22 のみ開放し、パブリック IP は必要時だけ付与。自動停止スクリプトを設定すると余計な課金防止に有効。 750 時間=約 31 日連続稼働可
5. 小規模 RDS MySQL db.t4g.micro (MySQL) + 自動バックアップ(7日間) DB パラメータはデフォルトで問題なし、ストレージは 20 GB が無料上限。スナップショットは 20 GB 以内に抑える。 750 時間+20 GB データで無料枠内

まとめ:これらのシナリオはすべて AWS Free Tier の範囲 に収まり、追加費用なしで本番レベルの機能を提供できます。


コスト管理と超過防止テクニック

Free Tier は便利ですが、使用量が上限に近づくと課金リスクが高まります。ここでは AWS BudgetsCost Explorer を活用したリアルタイム監視手順と、利用率 85% に達した際の自動停止フローを具体的に示します。

AWS Budgets の設定手順

  1. コンソール → Billing → Budgets
  2. 「Create budget」→「Cost budget」を選択し、予算額を $0(無料枠内)に設定。期間は「Monthly」。
  3. 「Budget threshold」に 85% を追加し、通知先として SNS トピック (FreeTierAlert) を指定。
  4. SNS コンソールでトピックを作成し、メールアドレスをサブスクライブします。

Cost Explorer の有効化とダッシュボード確認

  • Billing → Cost Explorer → 「Launch」→「Service」タブで月次・日次の使用量グラフを表示。
  • 「Usage Type」フィルターで EC2、Lambda、S3 など対象サービスごとの利用状況を可視化します。

利用率 85% で自動停止させる Lambda サンプル

以下は SNS アラート受信時に EC2 と RDS の稼働中インスタンス を自動的に停止する Python スクリプトです。Terraform または CloudFormation でも同様にデプロイ可能です。

Terraform デプロイ例

ポイント:予測利用率が 85% に到達した瞬間に SNS が Lambda を起動し、無料枠超過前にリソースを安全に停止します。これにより突発的な課金リスクを実質的に排除できます。


セキュリティベストプラクティスと無料枠終了後の移行戦略

Free Tier 環境でも 最小権限の IAMMFA の有効化 は必須です。また、無料期間が終了したら円滑に本番環境へ移行できるよう計画を立てておくことが重要です。

IAM・MFA・アクセスキー管理の基本

項目 推奨設定 実装手順
IAM ロール 必要なサービスだけにカスタムポリシーを付与(例:S3 GetObject、Lambda InvokeFunction IAM コンソール → ポリシー作成 → ロールへアタッチ
MFA 全ユーザーに仮想 MFA デバイスを必須化 IAM → ユーザー → 「Security credentials」→「Activate MFA」
アクセスキー 90 日以内のローテーション、未使用キーは即削除 AWS CLI aws iam list-access-keysdelete-access-key

まとめ:最小権限と MFA を徹底すれば、Free Tier のリスクを最小化しつつ、本番移行時にも堅牢なセキュリティ基盤が確保できます。

無料枠終了後の移行パターンとコスト最適化

  1. 使用状況の可視化
  2. Cost Explorer でサービス別稼働時間・データ量を集計し、月次費用を算出。
  3. Savings Plans / リザーブドインスタンスの検討
  4. t4g.micro が継続的に使用される場合は Compute Savings Plans で最大 72 % の割引が可能です。
  5. オートスケーリング導入
  6. EC2 と RDS に Auto Scaling を設定し、ピーク時のみリソースを増やすことで無駄な支出を抑制します。
  7. タグ付与とコストセンター管理
  8. すべてのリソースに Project=FreeTierDemo 等のタグを付け、Cost Explorer のレポートで部門別費用配分を自動化。
  9. 定期的なレビュー
  10. 毎月第1営業日に Budgets アラート結果と実際の請求額を比較し、必要ならプラン変更やリソース削減を実施。

最終ポイント:Free Tier から本番環境へシームレスに移行する鍵は、利用実績に基づく Savings Plans の導入オートスケーリングによる柔軟なリソース管理 にあります。これらを組み合わせれば、コストは最適化され、パフォーマンスも維持できます。


まとめ

  • Free Tier は Always‑Free と 12 カ月限定の二層構造 で提供され、2025 年7 月にインスタンスタイプやサービス範囲が刷新されました。
  • $200 クレジットは無料枠には含まれず、別途キャンペーンとして提供 される点を誤解しないよう注意してください。
  • アカウント作成からリソース停止までのフローを正しく実装すれば、予期せぬ課金リスクは大幅に低減できます。
  • セキュリティ(最小権限・MFA)とコスト管理(Budgets・Savings Plans) を併用し、無料期間終了後もスムーズに本番環境へ移行できる体制を整えておくことが成功の鍵です。

これらのポイントを踏まえて AWS Free Tier を最大限活用し、低コストで実務レベルのシステム構築 に挑戦してください。

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