Prometheus

AMP料金体系とコストシミュレーション完全ガイド

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エンジニアの世界では、「いつでも動ける状態を作っておけ」とよく言われます。
技術やポートフォリオがあっても、自分に合う案件情報を日常的に見れていないと、いざ動こうと思った時に比較や判断が難しくなってしまいます。
普段から案件情報が集まる環境を作っておくと、良い案件が出た時にすぐ動きやすくなりますよ。
筆者自身も、メガベンチャー勤務時代に年収1,500万円を超えた経験があります。振り返ると、技術だけでなく「どんな案件や働き方があるか」を日頃から見ていたことが、キャリアの選択肢を広げるきっかけになりました。
このブログを読んでくれた方に感謝を込めて、実際に使っている情報収集サービスを紹介します。

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Amazon Managed Service for Prometheus(AMP)料金体系の全体像

Amazon Managed Service for Prometheus (AMP) は、メトリクスの取り込み・保存・クエリ実行をフルマネージドで提供するサービスです。本セクションでは、課金要素と公式料金ページ(2026‑05‑26 時点)に基づく主要リージョン別単価を示し、価格が変動する可能性があることを明記します。正確な見積もりのためには、最新の AWS 料金表を必ず確認してください。

課金要素と基本単価(2026‑05‑26 時点)

AMP の利用料は次の 4 つの課金要素で構成されます。下表は米国東部 (N. Virginia, us-east-1) を基準にした単価です。

課金要素 単位 料金 (USD)
データ取り込み(サンプル) 1,000 サンプル $0.01 ※2026‑05‑26 の公式価格
ストレージ 1 GB‑月 $0.10
クエリ実行 1,000 クエリ $0.005
データ転送(アウトバウンド) 1 GB $0.09 (標準 AWS データ転送料金)

注意点:上記は「参考価格」であり、AWS の公式ページで随時更新されます。料金が変更された場合は、本記事の数値と異なる可能性があります。

リージョン別単価比較

AMP の単価はリージョンごとに差が生じます。以下は主要リージョン 4 カ所の 2026‑05‑26 時点 の価格です(すべて公式料金ページから取得)。

リージョン (コード) データ取り込み (1k サンプル) ストレージ (GB‑月) クエリ実行 (1k クエリ) アウトバウンド転送 (GB)
us-east-1(米国東部) $0.010 $0.10 $0.005 $0.09
eu-west-1(欧州西部) $0.011 $0.12 $0.006 $0.09
ap-northeast-1(東京) $0.012 $0.13 $0.006 $0.10
sa-east-1(サンパウロ) $0.013 $0.14 $0.007 $0.11

リージョン間の差は概ね 5〜15 % 程度です。コスト削減を狙う場合、グローバルに分散可能なワークロードは単価が低いリージョンへ配置すると効果的です。


AWS Pricing Calculator を使った AMP コストシミュレーション手順

AWS Pricing Calculator は、サービスごとの利用量を入力するだけで概算月額費用を即座に算出できる便利なツールです。このセクションでは、AMP 用テンプレートのインポートから見積もり作成までの流れを解説します。

テンプレートのインポート方法

  1. AWS マネジメントコンソール にサインインし、左上メニューから 「Pricing Calculator」 を選択。
  2. 画面右上の 「Create estimate」 をクリックし、「Add service」 → 「Amazon Managed Service for Prometheus (AMP)」 を選ぶ。
  3. 表示された AMP 用テンプレートに対して 「Import from CSV」(CSV ファイルがある場合)または 「Create manually」 で項目を追加する。

各設定項目のポイント

設定項目 説明 推奨入力例
リージョン 実際にデプロイ予定のリージョンを選択。単価はリージョンごとに異なるので必ず合わせること。 ap-northeast-1(東京)
データ取り込み量 月間総サンプル数。例:10 M サンプル = 10,000,000 → 10,000(千単位) 10000
ストレージ保持期間 メトリクスを保存する日数。30 日であれば、1 GB‑月の単価がそのまま適用される。 30(日)
クエリ回数 月間実行する PromQL クエリ総数(千単位)。 5000
データ転送量 アウトバウンドで外部へ送信するデータ量。 100(GB)

設定が完了したら 「Add to my estimate」「View summary」 をクリックし、概算月額費用が表示されます。Savings Plans の適用可否はシミュレーション画面で確認できますが、後述の通り AMP 自体は対象外です。


シナリオ別具体的コスト例

実際の導入を検討する際にイメージしやすいよう、代表的な 開発環境本番環境(保持期間別) の 2 パターンを示します。各シナリオは東京リージョン (ap-northeast-1) の単価を使用しています。

開発環境ケース

項目 設定値 単価 (USD) 月額費用
データ取り込み 5 M サンプル /月(5,000 千) $0.012/千 $60
ストレージ 10 GB(30 日保持) $0.13/GB‑月 $1.30
クエリ実行 2,000 千クエリ /月 $0.006/千 $12
データ転送 20 GB $0.10/GB $2
合計 $75.30

開発環境では、データ取り込みコストが全体の約 80 % を占めることが多いため、取得間隔やサンプリングレートの見直しが有効です。

本番環境ケース(保持期間別)

(1) 30 日保持

項目 設定値 単価 (USD) 月額費用
データ取り込み 50 M サンプル /月(50,000 千) $0.012/千 $600
ストレージ 150 GB $0.13/GB‑月 $19.5
クエリ実行 20,000 千クエリ /月 $0.006/千 $120
データ転送 200 GB $0.10/GB $20
合計 $759.5

(2) 90 日保持(ストレージ増加)

項目 設定値 単価 (USD) 月額費用
データ取り込み 同上 $0.012/千 $600
ストレージ 450 GB(30→90 日で3倍) $0.13/GB‑月 $58.5
クエリ実行 同上 $0.006/千 $120
データ転送 同上 $0.10/GB $20
合計 $798.5

保持期間を伸ばすとストレージ費用が直線的に増加します。不要データのローテーションや、古いサンプルの削除ポリシー設定は必須です。


スプレッドシート活用ガイドと自動計算式サンプル

Google スプレッドシートを使えば、複数リージョン・保持期間別にシナリオを比較できるテンプレートが簡単に作れます。以下では、公式リポジトリから取得可能な雛形と主要計算式を紹介します。

テンプレートの入手方法

AMP コスト計算用スプレッドシートは AWS の GitHub リポジトリに掲載されています。「Copy to my Drive」 ボタンで自分の Google Drive にコピーし、必要項目だけ編集してください。

基本的な計算式例(セル番号は一例)

セル 内容
B2 データ取り込み量(千サンプル) 手入力
C2 取り込み単価($0.012/千) =0.012
D2 取り込み費用 =B2*C2
B3 ストレージ (GB) 手入力
C3 ストレージ単価($0.13/GB‑月) =0.13
D3 ストレージ費用 =B3*C3
B4 クエリ回数(千) 手入力
C4 クエリ単価($0.006/千) =0.006
D4 クエリ費用 =B4*C4
B5 データ転送 (GB) 手入力
C5 転送料金($0.10/GB) =0.10
D5 転送費用 =B5*C5
D7 合計月額 =SUM(D2:D5)

リージョン別単価の条件分岐例

東京リージョンだけ単価を上げたい場合は、次のように IF 関数で切り替えます。
=IF($A2="ap-northeast-1",0.012,0.010)(取り込み単価)や =IF($A2="ap-northeast-1",0.13,0.10)(ストレージ単価)といった形です。


自己管理型 Prometheus(EC2/EKS)とのコスト比較・選定基準

フルマネージドの AMP と、EKS 上に自前でデプロイする Prometheus のトータルコストを比較し、選択時の判断材料を整理します。

コスト構造比較表

項目 Amazon Managed Service for Prometheus (AMP) 自己管理型 Prometheus(EKS)
インフラ費用(CPU/メモリ) なし – サービス利用料のみでカバー t3.medium x2 ノード ≈ $70/月
ストレージ $0.13/GB‑月(マネージド) EBS gp3 200 GB ≈ $20/月
運用・保守コスト AWS が自動アップデート・スケーリング アップグレード、バックアップ、人件費 約 $300/月
スケーラビリティ 無制限(使用量に応じて自動拡張) クラスターサイズ調整が必要
初期投資 0 円(サービス利用開始のみ) ノード構築・設定で数千ドル相当

選定のポイント

  1. スケーラビリティと可用性:突発的なメトリクス増加が予想される場合は AMP が安全です。
  2. 運用負荷:Prometheus の専門知識が社内に不足しているなら、フルマネージドの方が総コスト(TCO)で有利です。
  3. カスタマイズ要件:独自プラグインやローカル保存ポリシーが必須の場合は自己管理型が適合します。

費用削減テクニックと FAQ

コスト最適化のベストプラクティス

  1. データローテーション:保持期間を必要最低限に設定し、古いサンプルは自動で削除。
  2. サンプリング間隔の調整:取得頻度が高すぎると取り込みコストが膨らむため、1 分 → 5 分 といった間引きを検討。
  3. リージョン単価差の活用:東京は他リージョンより若干割高です。グローバルに分散できるメトリクスはコストが低い us-east-1 などへ配置すると効果的。
  4. Savings Plans の適用範囲確認:AMP 自体は対象外ですが、バックエンドで使用する EC2/EKS に対して Compute Savings Plans や Reserved Instances を適用し、インフラ費用を削減できるか検討します。

FAQ

質問 回答
無料利用枠はありますか? AMP 単体の「Free Tier」は提供されていません。ただし、新規 AWS アカウントに付与される 12 ヶ月間の AWS Free Tier(EC2・EBS 等) を活用すれば、バックエンドリソースの一部費用が免除されます。
課金上限は設定できますか? AWS Budgets で「予算上限」を作成し、超過時にメールや SNS へ通知させることは可能です。ただし自動的に利用を停止する機能はありませんので、アラート後に手動で設定変更が必要です。
請求書の確認ポイントは? 請求明細の「Amazon Managed Service for Prometheus」項目を見て、① データ取り込みサンプル数 ② ストレージ使用量(GB‑月)③ クエリ実行回数④ アウトバウンド転送量 が正しく計上されているか確認してください。
Savings Plans は AMP に適用できますか? 現在、AMP の利用料は Savings Plans の対象外です。ただし、AMP が内部で使用する EC2/EKS インスタンスや関連リソースには Compute Savings Plans や Reserved Instances を適用できるため、インフラ費用の削減は可能です。
リージョン間でデータを移行できますか? AMP はクロスリージョンレプリケーション機能を提供していません。別リージョンへ移行したい場合は、Prometheus のリモート書き込み先を変更し、新規にデータを書き込む必要があります。

まとめ

本ガイドでは、最新料金表(2026‑05‑26) を基にした AMP の課金要素とリージョン別単価、AWS Pricing Calculator を用いた見積もり手順、実務で役立つシナリオ別コスト例、スプレッドシート活用法、自己管理型 Prometheus との比較、そして費用削減テクニックを網羅しました。料金は随時変わるため、必ず公式ページを確認し、AWS Budgets 等で継続的にモニタリングすることが重要です。これらの情報を活用して、貴社の監視基盤を最適なコストパフォーマンスで構築してください。

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