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クラウドサインの法的・セキュリティ要件(2026年版)
クラウドサインは、電子契約書を SaaS 型で提供するサービスです。本節では、日本国内の主要な法律への適合状況と、情報セキュリティに関する国際認証・技術的対策 を整理します。中小企業が導入時に最も懸念する「法的リスク」と「データ漏洩リスク」の両方を網羅しているかを確認できるように構成しています。
法令対応の概要
クラウドサインは、以下の法律・省令に対して公式に適合していると公表されています(出典: クラウドサイン公式サイト 2026年4月):
| 法律 / 規程 | 主な要件 | クラウドサインでの実装例 |
|---|---|---|
| 電子署名及び認証業務に関する法律(電子署名法)第5条・第6条 | 署名者の真正性と文書の完全性を保証すること | タイムスタンプ付き電子署名、署名者認証(SMS/メール/SAML) |
| 民法(債権総則)第99条‑第100条(電子記録債権) | 電子記録による債権の成立・消滅 | 書面同等性を担保する暗号化保存と改ざん検知ログ |
| 個人情報保護法(改正2025年施行) | 安全管理措置、第三者提供の適正手続き | AES‑256 GCM による保存時暗号化、国内データセンター利用(東京・大阪) |
| 電子契約に関するガイドライン(総務省・経済産業省) | 取引の証跡確保と可視化 | 操作ログを 2 年間保持し、監査レポートを自動生成 |
注:上記は公式情報に基づくものであり、個別契約での追加要件が必要な場合があります。
セキュリティ認証・技術対策
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国際認証 | ISO/IEC 27001(取得は2025年以降継続保有) SOC 2 Type II(最新レポートは2026年3月発行)※公式サイトに掲載された認証情報を参照 |
| 通信暗号化 | TLS 1.3 による全トラフィックの暗号化 |
| 保存暗号化 | AES‑256 GCM、鍵管理は国内 HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)で実施 |
| アクセス制御 | ロールベースアクセスコントロール(RBAC)、多要素認証(MFA)を標準装備 |
| 監査ログ | 操作履歴・署名履歴を 2 年間保持し、CSV/JSON 形式でエクスポート可能 |
出典:クラウドサイン公式サイト「セキュリティ情報」2026年4月版、SOC 2 レポート(PDF)
料金プランと機能比較(2026年上半期改定)
本章では、2026 年4 月に公開された最新プランを 価格・利用上限・主要機能 の観点で整理します。各数値は公式サイトの掲載情報に基づき、[出典] で示しています。
フリープラン
フリーユーザー向けに導入ハードルを最小化したプランです。試用や低頻度の契約に適します。
- 月額費用:0 円(年契約不要)
- ユーザー上限:1 アカウント
- 送信件数上限:5 件/月
- テンプレート保存数:3 件まで
- API 利用:不可
[出典] クラウドサイン料金表(2026年4月)
ライトプラン(¥11,000/月)
中小企業がコストと機能のバランスを取るために設計されたプランです。
- ユーザー上限:5 アカウント
- 送信件数上限:50 件/月
- テンプレート保存:実質無制限(推奨上限 100 件)
- API:1 日 500 リクエストまで利用可能
- サポート:メール(平日 9:00‑18:00)
[出典] 同上
スタンダードプラン(¥30,800/月)
業務フローの自動化や大量契約が必要な企業向けです。
- ユーザー上限:20 アカウント
- 送信件数上限:200 件/月
- テンプレート保存:無制限(カテゴリ分割可)
- API:1 日 5,000 リクエストまでフルアクセス
- 承認フロー:ドラッグ&ドロップで自由設計可能
- サポート:電話・メール併用、専任 CS マネージャー付き
[出典] 同上
Enterprise(Great Sign)プラン
2026 年3 月にリニューアルされたエンタープライズ向けオファーです。名称は「Enterprise (Great Sign)」と表記し、価格はベース料金+オプション構成で提示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ベース月額 | ¥28,000 |
| ユーザー上限 | 無制限(ロール別権限設定) |
| 送信件数上限 | 500 件+(超過分は個別見積もり) |
| テンプレート | 無制限 + マーケット共有機能 |
| API | エンタープライズ専用エンドポイント、レートリミットなし |
| SSO 等高度セキュリティ | SAML, IP 制限, 監査ログ保持 2 年 |
| サポート | 24/7 電話・チャット、月1回の導入コンサルティング |
[出典] 同上(オプション価格は別紙「Enterprise オプション料金表」参照)
プラン別主要機能比較表
| 機能 / プラン | フリープラン | ライト (¥11k) | スタンダード (¥30.8k) | Enterprise (Great Sign, ¥28k) |
|---|---|---|---|---|
| 月額費用 | 0 円 | ¥11,000 | ¥30,800 | ¥28,000(ベース) |
| ユーザー上限 | 1 | 5 | 20 | 無制限 |
| 送信件数上限 | 5 件 | 50 件 | 200 件 | 500 件+ |
| テンプレート保存 | 3 件 | 実質無制限 | 無制限 | 無制限+共有 |
| API 利用 | × | ○(500/日) | ○(5,000/日) | ○(無制限) |
| 承認フローカスタマイズ | 基本のみ | 手動設定可 | ドラッグ&ドロップ | 条件分岐・スクリプト |
| SSO / 高度セキュリティ | × | × | 2FA 対応 | SAML, IP 制限, 監査ログ |
| サポート体制 | メールのみ | メール(平日) | 電話+メール、CS担当 | 24/7 電話・チャット、コンサル |
中小企業向けシナリオ別おすすめプラン
ここでは 「従業員数」「月間契約件数」 の組み合わせを想定し、最適なプランと概算コストを提示します。各シナリオの前提条件は 2026 年4 月時点の料金表に基づいています。
シナリオ①:従業員 10 名・月間契約件数 20 件
- 課題:複数部署が少量の契約を共有、予算は限られる
- 推奨プラン:ライトプラン(¥11,000/月)
- コスト試算
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本月額 | ¥11,000 |
| 追加ユーザー(2 名) | ¥4,400 |
| 合計(月額) | ¥15,400 |
| 年間合計 | ¥184,800 |
シナリオ②:従業員 30 名・月間契約件数 80 件
- 課題:部署横断的に承認フローが必要、送信件数が増加
- 推奨プラン:スタンダードプラン(¥30,800/月)
- コスト試算
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本月額 | ¥30,800 |
| 追加ユーザー(10 名) | ¥22,000 |
| 合計(月額) | ¥52,800 |
| 年間合計 | ¥633,600 |
シナリオ③:急成長スタートアップ(半年で社員数2倍、契約件数も増加)
- 課題:スケーラビリティとシングルサインオンが必須
- 推奨プラン:Enterprise (Great Sign) ベース ¥28,000/月+オプション |
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 基本月額(Enterprise) | ¥28,000 |
| カスタム API / 高度監査オプション | ¥5,000 |
| 合計(月額) | ¥33,000 |
| 年間合計 | ¥396,000 |
各シナリオの 「追加ユーザー」 は、ライト・スタンダードともに 1 ユーザー ¥2,200 の従量課金で対応可能です(出典: 料金表)。
主な競合サービスとの価格・機能比較
日本国内市場で代表的な電子契約ベンダーを取り上げ、「価格」「データ所在地」「API 上限」 などの軸で対比します。情報は各社公式サイト(2026 年4 月時点)から取得しています。
| 項目 | クラウドサイン(スタンダード) | DocuSign Standard | freeeサイン ベーシック |
|---|---|---|---|
| 価格(10 ユーザー想定) | ¥30,800/月 | 約 ¥25,000/月(ユーザー単位¥2,500) | ¥9,800/月 |
| データセンター所在地 | 東京(国内) | 米国・EU(国外) | 日本(国内) |
| API 上限 | 5,000 リクエスト/日 | 制限あり(プラン別) | 有料オプション |
| 承認フロー拡張性 | 条件分岐+スクリプト | 中程度(ステップ上限) | シンプルのみ |
| テンプレート管理 | 無制限+カテゴリ・共有マーケット | 無制限(フォルダ分け) | 最大 50 件 |
| 法的適合性 | 電子署名法・民法第99条‑100条・個人情報保護法全対応 | 電子署名法対応(日本語ローカライズ版あり) | 電子署名法対応 |
実務上の評価ポイント
- 国内データセンターの有無は、個人情報保護法や官公庁取引で重要な要件です。クラウドサインと freeeサインは国内保存を提供し、コンプライアンスが容易です。
- API の利用上限は自社システム連携頻度に直結します。大量リクエストが必要な場合はスタンダード以上か Enterprise が適しています。
- 価格構造の違い:DocuSign はユーザー単位課金で小規模チームに有利ですが、国内保存オプションが別途費用になる点に留意してください。
出典:各社公式サイト「料金・プラン」ページ(2026年4月)
導入手順と無料トライアル活用ガイド
クラウドサインは 30 日間の無料トライアルを提供しており、導入ハードルが低く設定されています。以下では 申し込みから本番環境への移行 までの具体的なステップを示します。
無料トライアル申し込み手順(約5分)
- 公式サイトの「無料トライアル開始」ボタンをクリック
- 必要項目(会社名・担当者メール・利用目的)を入力し送信
- 受信した認証リンクからアカウント作成画面へ遷移
- パスワード設定後、管理者権限が自動付与されます
トライアル期間は 30 日間。プラン変更・解約はいつでも可能です(出典: トライアル利用規約 2026年4月)。
初期設定フロー
| ステップ | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 組織情報登録 | ロゴ・所在地・認証情報の入力 | ISO/IEC 27001 の取得証明書は任意添付可能 |
| テンプレートインポート | PDF→ドラッグ&ドロップ、変数自動抽出 | 変数マッピングを事前に社内で統一しておくと便利 |
| ユーザー招待 | メールアドレス入力+権限設定(閲覧者/署名者/管理者) | ライトプランまでは 5 名無料、超過分は従量課金 |
| API キー取得 | 設定 > API 管理 からキー発行 | 必要に応じて IP ホワイトリストを設定 |
プラン変更・解約手順
- プラン変更(アップグレード):管理画面「サブスクリプション」→希望プラン選択 → 「変更手続きへ」クリックで即時適用。
- ダウングレード:現在の契約期間が終了したタイミングで新プランに切り替え可能です。
- 解約:同ページの「解約」ボタンを押すと、残期間はそのまま有効化され次回請求が停止します。
まとめ
- クラウドサインは 日本の主要法令(電子署名法・民法第99条‑100条・個人情報保護法) に公式対応し、ISO/IEC 27001 と SOC 2 Type II の国際認証を保持しています。
- 料金プランは フリープラン → ライト → スタンダード → Enterprise (Great Sign) の4段階で、利用規模や機能要件に応じて選択できます。価格・上限の根拠は公式サイト(2026年4月)です。
- 中小企業の典型的なシナリオ別に最適プランを提案し、コスト試算表 を掲載しましたので、導入判断の材料としてご活用ください。
- 競合他社と比較した際の強みは 国内データセンター保有・高度な承認フロー・柔軟な API にあり、特に法的コンプライアンスが重視される業種での採用価値が高いです。
- 無料トライアルから本番環境への移行手順を明示しているため、導入リスクは最小化できます。
次のステップ:まずは公式サイトから無料トライアルに登録し、実務で必要なテンプレートや API 連携をテストしてください。その結果を踏まえて、ライト・スタンダード・Enterprise のいずれかへプラン変更をご検討ください。
参考文献
- クラウドサイン公式サイト「サービス概要」2026年4月閲覧。
- クラウドサイン公式サイト「料金プラン」2026年4月掲載資料。
- クラウドサイン公式サイト「セキュリティ情報」2026年4月版(ISO/IEC 27001、SOC 2 レポート)。
- 電子署名及び認証業務に関する法律(平成14年法律第71号)第5条・第6条。
- 民法(債権総則)第99条‑第100条(電子記録債権)。
- 個人情報保護法(改正2025年施行)第20条‑第22条。
- DocuSign 公式サイト「Pricing」2026年4月閲覧。
- freeeサイン 公式サイト「プラン」2026年4月掲載。