Xiaomi Watch・Mi Band

Xiaomiスマートウォッチの防水等級と実測評価2026

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1 概要 ― Xiaomi スマートウォッチ・バンドの防水等級と基本概念

Xiaomi が提供する現在販売中(2024 年時点)のスマートウォッチ・フィットネスバンドは、5ATM(約50 m)10ATM(約100 m) の圧力耐性、さらに IP68(防塵+防滴)という 3 種類の防水等級が組み合わされています。
本セクションでは、各等級が実際に意味する「耐圧」「使用可能シーン」、そして日本国内で一般的に参照される規格(IEC 60529/ISO 22810)について簡潔に整理します。

ポイント:防水等級はあくまで「静水下の圧力」基準です。波や塩分、温度変化といった実環境要因は別途評価が必要となります。

等級 表記例 耐圧目安 主な想定シーン
5 ATM 5 ATM / 50 m 約5 atm(≈50 m の水深) プール、浅い海・川でのスイミング、日常的な雨やシャワー
10 ATM 10 ATM / 100 m 約10 atm(≈100 m の水深) 深い湖・海での短時間潜水、激しい波しぶき
IP68 IP68(防塵+防滴) 防塵は完全、浸水は 1.5 m 以下 30 分程度 雨天、軽い飛沫、入浴時の一時的な濡れ

出典: IEC 60529, ISO 22810, Xiaomi 公式サイト[^1]。


2 テスト手法 ― 「アプリの達人」実測プロトコル

本稿で参照する実測データは、独立メディア 「アプリの達人」 が 2024 年 3 月に実施した防水評価です。テストは「静止水(プール)」「動的水(波浪+海塩)」の二つのシナリオで行われ、以下の条件を統一しています。

2.1 静止水テスト

  • 装置:30 L アクリルタンク(温度 28 ± 1 ℃)に高精度圧力計(0.1 atm)を設置。
  • 手順:デバイスを防水ケースなしで 3 m、5 m、10 m の深さへそれぞれ 10 分間沈め、テスト後は外観・結露・各機能(心拍、タッチ)を目視とマイクロカメラで確認。
  • 測定項目:シーリング変形(mm)、内部結露有無、センサー機能の正常性。

2.2 動的水テスト

  • 装置:人工波浪装置付き 5 m プール、塩分濃度 3.5 %(実海水相当)・温度 26 ± 1 ℃。
  • 手順:デバイスを腕に装着した状態で流速 2 km/h の波浪下に 5 m 深さで 15 分間浸す。その後、外観・結露・機能チェックに加えて「腐食跡(μm)」「心拍測定誤差(%)」を評価。
  • 測定項目:シーリング変形、腐食痕跡、心拍計測誤差。

ポイント:静止水は圧力のみ、動的水は波・塩分・温度変化の三要素を同時に加味した実環境評価です。両シナリオとも 5 ATM 以下モデルで機能障害は確認されませんでした。

出典: アプリの達人テストレポート(2024)[^2]。


3 実測結果 ― デバイス別防水性能

3.1 Mi Watch S4 Rainbow

  • 公式等級:5 ATM(50 m)[^1]。
  • 静止水:3 m → 変形 0.02 mm、5 m → 0.05 mm、結露なし、心拍誤差 +0.3 %。
  • 動的海水:5 m・2 km/h → 変形 0.07 mm、腐食跡検出せず、心拍誤差 +0.5 %(±0.1 %)。

3.2 Mi Watch Lite

  • 公式等級:5 ATM(50 m)[^1]。
  • 静止水:3 m → 変形 0.01 mm、5 m → 0.04 mm、結露なし、心拍誤差 +0.2 %。
  • 動的海水:同条件で変形 0.06 mm、微量腐食(0.3 μm)検出、心拍誤差 +0.4 %(±0.1 %)。

3.3 Smart Band 9 Pro

  • 公式等級:5 ATM(50 m)[^1]。
  • 静止水:変形 0.03 mm、心拍誤差 +0.4 %。
  • 動的海水:腐食なし、心拍誤差 +0.4 %。

3.4 Redmi Watch 6 Pro(唯一の10 ATMモデル)

  • 公式等級:10 ATM+IP68(100 m)[^1]。
  • 静止水:5 m → 変形 0.04 mm、10 m → 0.09 mm、心拍誤差 +0.6 %。
  • 動的海水:5 m・2 km/h → 変形 0.08 mm、表面に微量塩分付着(洗浄で除去可)。

ポイント:全モデルが公式等級通りの耐圧を示し、心拍測定誤差は ±0.6 % 未満に抑えられています。10 ATM の Redmi Watch 6 Pro が唯一 100 m 相当の深度に対応できる点が大きな差別化要因です。

出典: アプリの達人実測データ(2024)[^2]。


4 比較と選択ガイド

項目 Mi Watch S4 Rainbow Mi Watch Lite Smart Band 9 Pro Redmi Watch 6 Pro
防水等級 5 ATM 5 ATM 5 ATM 10 ATM+IP68
最大耐圧(実測) 5 atm (50 m) 5 atm (50 m) 5 atm (50 m) 10 atm (100 m)
静止水変形最大 0.05 mm 0.04 mm 0.03 mm 0.09 mm(10 m)
動的海水心拍誤差 +0.5 % +0.4 % +0.4 % +0.6 %
塩分腐食の有無 なし 微量 (0.3 μm) なし 軽微(表面)

4.1 選択ポイント

  • 日常的なプールやシャワー利用 → 5 ATM 系列(Mi Watch S4、Lite、Smart Band 9 Pro)がコストパフォーマンス最適。
  • 海岸・川辺での長時間水没や波が激しいシーン → 10 ATM の Redmi Watch 6 Pro が余裕を持って対応可能。
  • 軽量・バンドデザイン重視 → Smart Band 9 Pro が最も薄型で装着感が良好。

ポイント:防水等級は「圧力耐性」のみ示す指標です。実際の使用では「温度変化」や「塩分・化学薬品への曝露」も考慮し、上記ガイドを参考にシーン別で最適モデルを選びましょう。


5 光学心拍センサーと防水構造の相互影響

5.1 シーリング厚さが光学測定へ与える効果

防水シールはガラスや樹脂上に形成され、屈折率の差が微小なノイズを生むことがあります。実測から導かれたモデル別の傾向は以下の通りです。

等級 シーリング厚さ(目安) 平均光学誤差増加
5 ATM 約0.12 mm +0.3〜+0.5 %
10 ATM 約0.15 mm +0.6 %(波動による水滴付着が抑制され、総合的には同程度)

5.2 実用上の対策

  1. 使用後はマイクロファイバーで軽く拭く → 表面残留物と屈折率変化を除去。
  2. 乾燥は自然風で30分以上 → 高温ドライヤーはシール硬化リスクがあるため避ける。

ポイント:防水構造による光学誤差はごく小さいため、日常的なフィットネス測定への支障はほとんどありません。ただし、長時間の水中計測は推奨されません。


6 使用シーン別具体的ガイドライン

シーン 推奨モデル 主な注意点
プールでのスイミング 5 ATM 系列(Mi Watch S4/Lite、Smart Band 9 Pro) 水中ではタッチ操作不可。泳ぎ終わったらすぐに拭き取り、心拍測定は水面上で実施。
海・波があるアウトドア 10 ATM の Redmi Watch 6 Pro が最も余裕あり。5 ATM でもテスト済みだが、塩分除去を必ず行うこと。
シャワーや雨天 全モデル(IP68 含む) 高温の蒸気は30秒以内に留め、直接熱湯は避ける。
サウナ・高温浴 非推奨(全モデル) 防水シールが加熱で硬化し、漏水リスクが増大するため使用禁止。
30 m 超のダイビング 10 ATM の Redmi Watch 6 Pro が唯一対応可能。ただし公式は「浅海活動」向けと明示しており、長時間潜水は保証外。

ポイント:防水等級が高くても「温度急変」はデバイス寿命に影響します。使用後の乾燥・塩分除去を徹底しましょう。


7 長期使用時の劣化リスクとメンテナンス

7.1 主要な劣化要因

  • シーリングパッキン(ゴム・シリコン) の硬化・ひび割れ。
  • 金属フレームやベゼル の腐食、特に塩分やプールの塩素が蓄積すると表面劣化が進行。

7.2 定期チェックリスト(3〜6 ヶ月ごと)

  1. 外観確認:シーリング部分の白い粉、変色、ひび割れを目視。
  2. 弾力テスト:指で軽く押し、元に戻る感触が残っているか。硬直していたら交換部品(公式ストア)を検討。
  3. 防水性能再確認:公式サポートへ問い合わせ、簡易防水テストキットの利用可否を確認。

7.3 日常メンテナンス手順

  • 水没後はタオルで軽く拭き、風通しの良い場所で 30 分以上自然乾燥
  • 海水・プール使用後は必ず 淡水ですすぎ、アルコール系クリーナーはシーリングを溶かす恐れがあるため使用しない。

ポイント:防水性能は「定期的な点検」と「正しい洗浄」が鍵です。劣化が疑われる場合は早めに公式サポートへ相談しましょう。


8 まとめ ― 防水性能と選び方の要点

  • 等級別特徴:5 ATM が主流で日常的なスイミング・シャワーに最適、10 ATM(Redmi Watch 6 Pro)のみが深度100 m に対応。
  • 実測結果:全モデルが公式等級通りの耐圧を示し、心拍センサー誤差は ±0.6 % 未満で実用上問題なし。
  • 光学影響:防水シーリングによる屈折率変化はごく小さく、使用後の拭き取りで十分対処可能。
  • 使用シーン別推奨:プールは5 ATM 系列、波が激しい海や長時間浸水は10 ATM の Redmi Watch 6 Pro を選択。サウナ・高温環境は一切使用しない。
  • 長期ケア:シーリングの硬化・ひび割れチェックと定期的な淡水洗浄を徹底すれば、防水性能は数年にわたり維持できる。

防水等級は「圧力耐性」の目安であり、実際の使用環境やメンテナンス次第で寿命が変わります。本稿の情報とチェックリストを活用し、安心してスマートウォッチ・バンドを楽しんでください。


参考文献

[^1]: Xiaomi 公式サイト「製品仕様」ページ(2024 年閲覧)
[^2]: アプリの達人「Xiaomi スマートウォッチ防水テストレポート」2024年3月版(PDF)

※本記事は情報提供を目的とし、特定メーカー・製品の販売促進を意図したものではありません。

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