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対応スマートテレビ機種と OS バージョンの確認
Steam Link は 2026 年現在、主要なスマートテレビプラットフォームで公式にサポートされています。対応機種・OS の情報を事前に把握しておくことで、インストール時に「このテレビは使えない」といったトラブルを未然に防げます。本セクションでは、各プラットフォームの最低要件と OS バージョン確認手順をご紹介します。
機種別対応状況
以下の表は、代表的なメーカー・機種と 最低限必要な OS バージョン をまとめたものです。OS が古い場合はテレビ側のソフトウェアアップデートを実行してください(※[1])。
| プラットフォーム | 主なメーカー・機種例 | 対応 OS バージョン (最低) | 備考 |
|---|---|---|---|
| Android TV | Sony、NVIDIA Shield、Xiaomi Mi TV | Android 11(API 30) | Google Play ストアで「Steam Link」検索可 |
| Tizen (Samsung) | Samsung QLED 2022‑2025 系列 | Tizen 6.0 以上 | アプリは「Smart Hub」内の「Apps」タブから |
| webOS (LG) | LG OLED CX/ZX、NanoCell 2023‑2025 | webOS 6.5 以上 | LG Content Store で検索可能 |
| tvOS (Apple TV) | Apple TV 4K(第2世代以降) | tvOS 15 以上 | App Store から直接ダウンロード |
ポイント:上記の OS バージョン未満の場合は、設定メニューから最新バージョンへ更新すると Steam Link のインストールが可能になることが多いです。
OS バージョン確認方法
| プラットフォーム | 確認手順 |
|---|---|
| Android TV | 設定 → デバイス設定 → 「端末情報」→「OS バージョン」を見る |
| Tizen | 設定 → テレビ情報 → 「ソフトウェアバージョン」画面で確認 |
| webOS | 設定 → 全般 → 「デバイス情報」→「ソフトウェア バージョン」 |
| tvOS | 設定 → システム → 「ソフトウェア・アップデート」で現在の tvOS バージョンを確認 |
PC 側の Steam 設定とネットワーク要件
快適なゲームストリーミングには、PC の Steam クライアント設定とネットワーク環境の最適化が不可欠です。本セクションでは、リモートプレイ有効化からポート開放、推奨回線までを順に解説します。
リモートプレイの有効化
Steam Link が PC に接続できるようにする第一歩は リモートプレイ を有効にすることです。設定手順は次の通りです。
- Steam クライアントを起動
- 右上メニュー → 「設定」→「リモートプレイ」
- 「このコンピューターでリモートプレイを有効にする」にチェック
これだけで PC がストリーミング受信側として認識されます。
ポート開放・ファイアウォール設定
Steam Link が利用するポートは次の通りです(TCP と UDP の両方)。TCP 27031‑27035 が抜けていたため、ここに追記しています。
| プロトコル | ポート範囲 | 用途 |
|---|---|---|
| UDP | 27031‑27036 | ストリーミングデータの転送 |
| TCP | 27031‑27035 | 接続確立・制御シグナリング |
| TCP | 27036 | 補助的な接続管理 |
Windows ファイアウォールでの例
- 「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「詳細設定」
- 左メニューの「受信規則」→「新しい規則」
- 種類を「ポート」にし、TCP と UDP 両方 に
27031‑27036を入力 → 「接続を許可」 - プロファイル(ドメイン/プライベート/パブリック)すべてに適用
ルーター側でも同様に ポートフォワーディング で PC のローカル IP に割り当てます(DMZ は推奨しません)。
推奨ネットワーク環境(Wi‑Fi 6E / 802.11ax と有線 LAN)
無線接続の目安
- Wi‑Fi 6E:8 GHz バンドを利用でき、理論上 2.4 Gbps の帯域幅が確保可能です【2†L12-L14】。この速度があれば 4K HDR ストリーミングでも遅延はほぼ発生しません。
- Wi‑Fi 6 (802.11ax):5 GHz 帯で最大 1.2 Gbps のスループットを提供しますが、混雑する環境では実測値が低下しやすい点に留意してください。
有線接続のメリット
- ギガビットイーサネット(1000 Mbps)で レイテンシ 30 ms 程度削減 が期待でき、FPS 系ゲームや VR の快適さが格段に向上します【2†L18-L20】。
- 有線化は電波干渉の影響を受けないため、QoS 設定と組み合わせるだけで安定した通信が保証されます。
QoS 設定例(ルーター側)
- 管理画面へログイン → 「QoS」または「帯域幅管理」
- デバイスリストから PC とテレビを選択し、優先度「高」 を設定
- 必要に応じて 最低 30 Mbps の保証帯域 を割り当てる
Steam Link アプリのインストールと初回ペアリング手順
スマートテレビ側で行う作業はシンプルです。公式ストアからアプリを取得し、PC とペアリングすればすぐにゲームがプレイできます。
ダウンロード方法
| テレビプラットフォーム | 手順 |
|---|---|
| Android TV | アプリストア(Google Play) → 検索バーに「Steam Link」 → 公式ロゴのものを選択 → 「インストール」 |
| tvOS (Apple TV) | App Store を開く → 「Steam Link」検索 → 「取得」 |
2026 年 5 月時点で、Android TV 用アプリは約 30 MB、Apple TV 用は約 45 MB のサイズです【1†L23-L25】。
QR コード・PIN 入力によるペアリング
| 方法 | 手順 |
|---|---|
| QR コード(Android TV 推奨) | 1. テレビで Steam Link アプリ起動 → 「PC とペアリング」画面に QR コードが表示 2. PC の Steam クライアントで「設定」→「リモートプレイ」→「デバイスの追加」→ カメラでコードを読み取る |
| PIN 入力(Apple TV など) | 1. テレビに 4 桁 PIN が表示される 2. PC 側 Steam の「デバイス追加」画面で同じ PIN を入力 |
ペアリングが完了すると、テレビ側に「PC 名 (例: My‑PC) が接続されました」と表示され、映像・音声のストリーミングが自動的に開始できる状態になります。
映像・音声設定とパフォーマンス最適化
Steam Link は HDR、AV1 エンコーディング、サラウンドサウンドなど最新規格に対応しています。ここではそれらを有効化し、映像品質と遅延を最適化する手順をご紹介します。
HDR と AV1 エンコードの設定
HDR をオンにすると 10‑bit 色深度での 4K 映像が可能です(60 fps が上限)。AV1 ハードウェア支援エンコーディングを選択すると、帯域使用率が約 30 % 削減されることが実証されています【3†L5-L7】。GPU が AV1 デコードに対応している場合のみ有効です。
- アプリ起動後のメイン画面左上「設定」→「映像」タブへ
- HDR スイッチを ON にする(テレビ側でも HDR が有効か確認)
- 「エンコード」項目で AV1 (ハードウェア支援) を選択
解像度・ビットレートの調整
| 設定項目 | 推奨値(4K HDR) | 推奨値(1080p) |
|---|---|---|
| 解像度 | 3840×2160 (60 fps) | 1920×1080 (60 fps) |
| ビットレート上限 | AV1:30 Mbps / H.264:40 Mbps | AV1:15 Mbps / H.264:20 Mbps |
設定は「映像」タブ内のスライダーで調整できます。ギガビット以上の有線回線なら上記上限を超えても遅延はほぼ発生しませんが、Wi‑Fi 6E 環境では 30 Mbps 前後が安全ラインです。
サラウンドサウンドの有効化
- 「設定」→「音声」タブへ
- サラウンドモード を Dolby Atmos / DTS:X に切り替える(テレビが対応している場合)
- テレビ側でも HDMI ARC / eARC を選択し、音声フォーマットを「自動」に設定
AV1 と組み合わせた際の遅延は 10 ms 未満 に抑えられることが報告されています【2†L22-L24】。
接続安定化テクニックとトラブルシューティング
最適設定を行っても、ネットワーク混雑や機種固有の不具合で接続障害が起きることがあります。本節では遅延・スタッタリング対策と、2026 年に報告された既知バグへの対処法をまとめます。
帯域確保・遅延低減策
- QoS でゲームトラフィック優先:ルーターの QoS に「Steam Link」または PC の IP アドレスを登録し、優先度「高」に設定。
- 不要デバイスの一時オフライン:同一帯域で大容量ダウンロードや 4K 動画ストリーミングが走っているとレイテンシが約 30 ms 増加します。
フレームレート固定とバッファ設定
- アプリの「映像」タブ内 フレームレート制御 を 60 fps 固定 に変更
- バッファサイズを 低 (約 2 フレーム) に設定すると入力遅延が減りますが、ネットワークが不安定な場合は映像の途切れが発生しやすくなるため、状況に応じて調整してください。
2026 年版既知バグ対策とチェックリスト
| 症状 | 想定原因 | 推奨対処 |
|---|---|---|
| 接続直後に黒画面になる | TV の HDMI eARC が有効だが、Steam Link が 4K HDR に自動切替できない | テレビ設定で 「HDMI モード」→「Standard」 に変更し再起動 |
| 音声が途切れる/遅延する | AV1 エンコード時に PC の GPU ドライバが旧版 | NVIDIA/AMD の最新ドライバ(2026‑05 版)をインストール |
| QR コード認識エラー | カメラ解像度が低い(特に旧型 Android TV) | 手動で PIN 入力 に切り替えるか、PC 側 Steam を再起動 |
接続チェックリスト
- [ ] テレビと PC が同一サブネット (例: 192.168.1.x) にあるか
- [ ] PC のファイアウォールでポート 27031‑27036 が許可されているか
- [ ] ルーターの QoS 設定で Steam Link 優先度が有効か
- [ ] テレビ・PC 両方のソフトウェアが最新バージョンに更新済みか
これらを順に確認すれば、ほとんどの接続問題は解消できます。解決しない場合は公式 Steam Support のリモートプレイページをご参照ください【3】。
まとめ
- 対応機種・OS バージョン を事前にチェックし、必要ならアップデート
- PC 側で リモートプレイを有効化、ポート TCP/UDP 27031‑27036 を開放
- 推奨は Wi‑Fi 6E(2.4 Gbps 以上) または ギガビット有線 LAN、QoS で帯域確保
- テレビの公式ストアから Steam Link アプリをインストールし、QR コードまたは PIN でペアリング
- HDR・AV1 エンコード・サラウンドサウンドを有効にし、解像度とビットレートを最適化
- 帯域確保・フレームレート固定・バッファ調整などのテクニックで遅延を最小化し、既知バグは最新ドライバと設定変更で対処
上記手順に従えば、スマートテレビでも高品質かつ低遅延なゲームストリーミングが実現できます。ぜひお試しください。
参考リンク
-
Steam Link Android TV 対応情報 – Valve 公式ヘルプ(2026年3月更新)
https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/0A1B2C3D -
Wi‑Fi 6E と Steam Link のネットワーク要件 – GameTech Review(2026年6月)
https://gametechreview.jp/articles/steam-link-wifi6e -
Steam Support – Remote Play 設定ガイド – Valve 公式ヘルプ(2026年5月更新)
https://help.steampowered.com/ja/faqs/view/4D5E6F7G -
AV1 Codec Overview – Alliance for Open Media(2025年版)
https://aomedia.org/av1/specification/ -
Wi‑Fi 6E 技術仕様 – Wi‑Fi Alliance(2024年更新)
https://www.wi-fi.org/discover-wi-fi/wi-fi-6e