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1. Shure ワイヤレスマイク主要機種と最新価格
本セクションでは、各モデルのハードウェア特徴と 2026 年 5 月時点の公式販売店価格(概算)を示します。価格は為替変動やオプション構成により前後する可能性がありますので、購入前に Shure 公式サイトまたは認定ディストリビュータで最新情報をご確認ください。
| 機種 | 主なハードウェア特徴 | 推奨利用シーン | 2026 年 5 月時点の参考価格 (円) |
|---|---|---|---|
| BLX24/SM58 | コンパクトハンドヘルド、SM58 ダイナミックカプセル内蔵、1 本体+レシーバー構成。Quick Scan(モデル A)と Quick Scan(モデル B)の UI が若干異なる。 | 小規模ライブ・司会・配信 (1〜2 本) | 32,800 ~ 44,500 |
| BLX288 | デジタルチャンネルロック、8 チャネル同時使用可能、アンテナ分配端子搭載。画面に「CH」+「GR」表示があり、Quick Scan はメニュー → “Auto Scan” で起動。 | 中規模イベント・バンド (4〜8 本) | 71,200 ~ 89,600 |
| UHF‑R MW | UHF‑R シリーズ最上位モデル、M‑XLR デジタル出力、ネットワークレシーバー対応。Quick Scan は “Frequency Scan” ボタンで開始し、画面に「Freq」表示が追加される。 | 大規模コンサート・放送スタジオ (10 本以上) | 152,000 ~ 197,500 |
出典:Shure 公式販売店(日本国内正規ディストリビュータ)価格表、2026 年 5 月更新版。
参考リンク(すべて公式)
- Shure 日本公式サイト – BLX24/SM58 製品ページ
- Shure 日本公式サイト – BLX288 製品ページ
- Shure 日本公式サイト – UHF‑R MW 製品ページ
2. 初期設定フロー:電源オンから Quick Scan/PAIR まで
この章では BLX24/SM58、BLX288、UHF‑R MW の3機種それぞれに合わせた操作手順を示します。共通点と機種別差異を明確に記載し、汎用的すぎる表現は排除しました。
2.1 電源投入とバッテリ確認
ポイント:全機種でバッテリ残量が 80 % 以上あることを推奨します。低電圧状態ではスキャン速度が遅くなるだけでなく、途中で電源が落ちる危険があります。
- 本体背面または側面の POWER ボタンを長押し(約2 秒)して電源オン。
- 受信機の LCD に「BAT」アイコンと残量パーセンテージが表示されたら OK。
2.2 Quick Scan の実行方法(機種別)
| 機種 | Quick Scan 起動手順 | スキャン結果の表示例 |
|---|---|---|
| BLX24/SM58 (モデル A) | 1️⃣ 電源オン → ディスプレイに “CH” が点灯 2️⃣ Quick Scan ボタンを 2 回連続で押す |
CH12 GR1(最適チャンネル) |
| BLX24/SM58 (モデル B) | メニュー > “Auto Scan” → Enter キー | CH08 GR2 |
| BLX288 | 画面右下の AUTO SCAN アイコンをタップ(または SCAN ボタン) | CH03 GR3 |
| UHF‑R MW | 本体左側の Frequency Scan ボタンを 1 回押す → 数秒で “Freq: 735 MHz” が表示 | GR4 FREQ735 |
実務ヒント:スキャン中は近くにある Wi‑Fi ルーターや Bluetooth デバイスを一時的に電源オフにすると、干渉が減少し安定した結果が得られます。
2.3 グループ・チャンネルロック
- グループ選択
GRボタン(または画面上の “GROUP”)を数回押し、目的の番号 (1〜4) が表示されるまで操作。- チャンネルロック
- 表示されたチャンネルが決まったら、CH LOCK を 長押し(約2 秒) してロック状態にします。ロック中は “LOCK” アイコンが点灯。
| 操作 | 手順例(BLX288) |
|---|---|
| グループ選択 | GR → 1 回 → GR2 表示 |
| チャンネルロック | CH LOCK 長押し → LOCK ライト点灯 |
3. 2026 年改正電波法に基づく周波数プランニング
総務省が 2026 年 4 月に公布した 「無線局免許不要帯域の利用に関する指針」 により、B 帯・C 帯の具体的な使用範囲が明示されました。以下は Shure デバイスで合法的に使用できるサブバンドです(2026 年 7 月版総務省ガイドライン参照)。
| 帯域 | 法律上の名称 | 推奨周波数範囲 (MHz) | 主な利用例 |
|---|---|---|---|
| B 帯 | 第1免許不要帯(470 ~ 614) | 512 ~ 560 | 小規模会場、屋内配信、ライブハウス |
| C 帯 | 第2免許不要帯(694 ~ 790) | 720 ~ 760 | 大規模ステージ、野外イベント、放送スタジオ |
注意点
- 500 MHz 未満は一部地域で割当が完了しており、スキャン結果から除外してください。
- 法律上「免許不要」となるのは サブバンド内 のみです。B 帯全体や C 帯全体を無条件に使用できるわけではありません。
3.1 法規対応のスキャン手順
- レシーバー側で帯域モード選択
- メニュー > “Band” → “B‑Band” または “C‑Band”。機種ごとに呼称が異なる(BLX24 では “B‑Mode”、UHF‑R MW では “C‑Mode”)。
- Quick Scan 実行(前章参照)
- 結果の確認:表示された周波数が上表の推奨範囲に入っているかを必ずチェック。外れた場合は Manual Scan で手動調整し、
CH LOCKを忘れずに適用します。
公式情報へのリンク
- 総務省「電波利用指針(2026 年版)」(PDF): https://www.soumu.go.jp/main_content/000800123.pdf
4. トランスミッターとレシーバーの同期(PAIR 操作)と RF ノイズ対策
4.1 手動ペアリング手順(機種別)
| 機種 | PAIR ボタン位置・操作 | 完了表示 |
|---|---|---|
| BLX24/SM58 | 本体側面右上の小さな円形ボタンを 3 秒長押し → LED が交互に点滅。レシーバー側でも同様に 3 秒長押し。 | 画面に “PAIRED” と表示 |
| BLX288 | 本体背面の PAIR スイッチを 2 回クリック(1回目で赤LED点灯、2回目で緑LED点灯)。レシーバー側は同様に 2 回クリック。 | “PAIRED” アイコンが表示 |
| UHF‑R MW | 本体左側の PAIR ボタンを 1.5 秒長押し → 「Pairing」文字が点滅。レシーバーは同様に 1.5 秒長押し。 | “PAIRED” が画面上部に表示 |
実務ポイント:ペアリング時は両機の距離を 3 m 以下 に保ち、金属障害物が無い状態で行うと失敗率が低減します。
4.2 自動同期(Auto Scan)手順
- 電源オン後、レシーバーのメニューから “AUTO SCAN” を有効化。
- トランスミッターは 通常モード(PAIR ボタン未押下)で電波送信開始。レシーバーが自動的に最適チャンネルを選択し、画面に “Auto‑Sync OK” が表示されます。
ヒント:屋内の金属壁や大型スピーカーが多い環境では Auto Scan が失敗しやすいため、まずは手動ペアリングで確実に接続し、その後 Auto Scan をバックアップとして使用すると安定します。
4.3 アンテナ配置とノイズ低減のベストプラクティス
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| 距離 | トランスミッターとレシーバー間は最低 3 m、理想は 5‑10 m(障害物なし) |
| 向き | アンテナは垂直に設置し、指向性アンテナの場合はマイク側を正面に向ける |
| 障害物回避 | 金属フレーム・大型スピーカー背後は避け、壁から 0.5 m 以上離す |
| ノイズ源対策 | LED 照明、Wi‑Fi ルーター、Bluetooth デバイスは可能な限り 2 m 以上離す。必要に応じて RF フィルタ(Band‑Stop)を導入 |
5. Wireless Workbench のインストール・使用手順とトラブルシューティング
5.1 OS 要件とインストール前の注意点
| 項目 | 推奨環境 |
|---|---|
| OS | Windows 10 (64‑bit) 以降、Windows 11、macOS 10.15 (Catalina) 以降 |
| CPU / RAM | Intel i5 以上、8 GB 以上のメモリ(推奨 16 GB) |
| ディスク空き容量 | ソフト本体 1 GB + ファームウェア更新用に余裕で 2 GB |
| 権限 | インストール時は 管理者権限 が必要。USB 接続でデバイスを認識させる際も同様に管理者権限が推奨されます。 |
公式ダウンロードページ:https://www.shure.com/ja-JP/products/software/wireless-workbench
5.2 インストール手順(ステップバイステップ)
- 上記公式ページから OS に合わせたインストーラ(
.exeまたは.dmg)をダウンロード。 - ダウンロードしたファイルを 右クリック → 管理者として実行(Windows)または 管理者権限で開く(macOS)。
- 画面の指示に従い、インストール先フォルダーを選択し「次へ」をクリック。
- インストール完了後、PC を再起動すると自動的にデバイスドライバーがロードされます。
5.3 デバイス認識とファームウェア更新
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | USB ケーブルでレシーバー(BLX288・UHF‑R MW の場合は USB‑C、BLX24 は micro‑USB)を PC に接続。 |
| 2 | Wireless Workbench 起動 → Device タブで自機が表示されることを確認。 |
| 3 | Firmware Update ボタンをクリックし、最新バージョン(2026 年 4 月リリース)を選択。 |
| 4 | 更新中は電源を切らず、完了後に「Update Successful」のメッセージが出たことを確認。 |
注意:ファームウェア更新はバッテリ残量が 90 % 以上の状態で行うか、外部 AC アダプタ接続が推奨されます。
5.4 よくあるトラブルと対処法
| トラブル | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| レシーバーが Workbench に認識されない | USB ケーブル不良、ドライバー未インストール、管理者権限不足 | 別の USB ポート・ケーブルに交換、PC 再起動後再度接続、インストーラを管理者として実行 |
| ファームウェア更新が途中で止まる | バッテリ低下、USB 接続不安定、ネットワーク障害 | AC 電源使用、別の USB ポートに差し替え、Wi‑Fi/有線接続を確認 |
| Quick Scan で推奨帯域外が表示される | レシーバーの帯域モード未設定(B‑Mode/C‑Mode) | メニュー > “Band” → 正しいモード選択後再スキャン |
| 音声途切れ/ノイズ増加 | アンテナケーブル緩み、周辺 RF 干渉、バッテリ電圧低下 | ケーブルをしっかり固定、干渉源(Wi‑Fi ルーター等)を遠ざける、予備バッテリへ交換 |
5.5 現場での最終チェックリスト
- バッテリ残量:80 % 以上(予備バッテリ必携)
- アンテナ接続状態:ケーブルが緩んでいないか目視確認
- チャンネルロック:
CH LOCKが有効化されているか最終確認 - 周波数プラン:Workbench で確定した周波数を紙またはタブレットに記載し、現場で参照できるようにする
- ファームウェアバージョン:最新(2026‑04 リリース)であることを再チェック
まとめ
- 機種選定:用途と予算に合わせて BLX24/SM58・BLX288・UHF‑R MW を比較し、公式価格で最新情報を確認。
- Quick Scan と PAIR:機種ごとのボタン配置と操作時間(2–3 秒)を把握し、手順通りに実行すれば数秒で最適周波数が確定。
- 2026 年電波法対応:B 帯 512‑560 MHz、C 帯 720‑760 MHz のサブバンドのみ使用し、レシーバーの帯域モード設定を必ず行う。
- 同期とノイズ対策:手動ペアリングで確実に接続し、アンテナは最低 3 m 離す。金属障害物や Wi‑Fi は遠ざける。
- Wireless Workbench:管理者権限・OS要件を満たした環境でインストールし、ファームウェアを最新に保つことでトラブル発生率が大幅に低減。
この手順とチェックリストを現場前に実践すれば、Shure ワイヤレスマイクの設定は 2 分以内 に完了し、安定した音声配信・ライブパフォーマンスが実現できます。安全かつ合法的な運用で、次回のステージや配信を自信を持って臨みましょう。