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楽楽精算の AI 機能概要と利用環境
楽楽精算は、スマートフォン(iOS/Android)向けに提供されている経費精算アプリです。本セクションでは、AI‑OCR と AI エージェントという 2 つの機械学習ベース機能がどのような用途で利用できるか、また使用可能な端末や制約について整理します。
ポイント:AI 機能は経費精算(領収書入力)に限定され、PC ブラウザ版では提供されていません。
対象となる申請種別
公式マニュアルによれば、AI が自動補完を行うのは「経費精算」だけであり、出張精算や支払依頼など他の申請タイプでは AI が無効化されます【公式マニュアル】 https://success-navi.rakurakucloud.jp/seisan/manual/detail 。
対応端末・OS
| プラットフォーム | 利用可否 | 補足 |
|---|---|---|
| iOS(iPhone / iPad) | 可 | iOS 12 以降が必須 |
| Android | 可 | Android 8.0 以上が推奨 |
| PC ブラウザ版 | × | AI 機能は未実装 |
利用上の主な制限
- ネットワーク接続:OCR と学習モデルはクラウド側で処理されるため、画像アップロード時に安定した通信が必要です。
- データ保持期間:過去 12 ヶ月分の承認済み伝票のみが学習対象となり、それ以降は自動補完に利用できません(同マニュアル参照)。
AI‑OCR を用いた領収書データ化手順
AI‑OCR は撮影した領収書画像から金額・取引先名・受領日を抽出し、アプリ上の入力項目に自動で反映します。ここでは「撮影」→「解析」→「確認」の 3 ステップと、認識精度を向上させる具体的なポイントを解説します。
手順概要
- 領収書の撮影または画像選択
アプリを起動し「領収書登録」ボタンをタップ。カメラで直接撮影するか、端末内の画像を選びます。 - クラウド側で AI が画像解析
解析が完了すると画面下部に金額・取引先・受領日が自動入力された項目が表示されます。 - 抽出結果の確認と必要に応じた修正
誤認識があれば手動で上書きでき、修正後は「次へ」ボタンで次工程に進みます。
解析精度を左右する撮影条件
| 条件 | 推奨設定 |
|---|---|
| 照明 | 自然光のある室内で撮影し、フラッシュは使用しない。暗所では手ブレが顕著になるため、ライトボックス等を活用。 |
| 手ブレ防止 | スマートフォンを固定(スタンド利用)し、フォーカスを合わせてからシャッターを切る。 |
| 文字サイズ・濃さ | 小さい文字や薄い印字はカメラを近づけ、画面上で拡大表示して撮影する。 |
| 背景余白 | 用紙以外が写り込まないようにフレーム内に領収書だけを収める。 |
エラー例:画像解析中に「OCR‑E01」エラーが出た場合は、上記条件のいずれかが不適切である可能性が高いです(公式トラブルシュート参照)【サポートページ】 https://support-navi.rakurakuseisan.jp/announcements/dtpmjgwcz5jctupx 。
AI エージェントによる自動伝票作成フロー
AI エージェントは、OCR で取得した領収書情報と過去に承認された伝票データを組み合わせて科目や内訳を自動提案します。ここでは設定方法と実際の補完プロセスを具体的に示します。
補完フロー全体像
- 領収書情報取得(前章参照)
- 過去データから科目・内訳候補の提示
- 学習済みモデルが頻出パターンを抽出し、上位 3 件程度をドロップダウンで表示します。
- ZDNet が取り上げた事例では、同社の導入企業で科目選択ミスが 45%削減されたと報告されています【ZDNet】 https://japan.zdnet.com/article/35241095/ 。
- ユーザーによる確認・確定
- 候補をタップして確定すると、金額や取引先情報は自動で伝票項目に反映されます。
- 一時保存/提出
- 確認後「一時保存」または「提出」ボタンで処理が完了します。
学習設定の手順
- アプリ内「設定 > AI 学習」画面へ移動し、「学習開始」ボタンをタップ。
- インポート対象として過去 1 カ月分(最大 3 カ月分まで)の承認済み伝票を選択。
- 学習が完了すると、次回以降の自動補完に利用可能となります。
注記:学習データは社内サーバー上で暗号化されて保存されるため、情報漏洩リスクは低く抑えられています(楽天クラウド公式)【公式ページ】 https://www.rakus.co.jp/rakurakucloud/seisan/function/ai.php 。
実務での活用ガイド:ステップバイステップ
本章では、実際に「楽楽精算」アプリ上で AI 機能を使いながら経費精算を完了させるまでの流れを、画面遷移と操作ポイントを交えて詳述します。
手順 1 – 領収書撮影/アップロード
- 操作:アプリ起動 → 「経費精算」タブ → 「領収書登録」ボタン
- ポイント:撮影時は背景が白い平面に置き、端末を水平に保つと OCR 精度が向上します。
手順 2 – AI が自動抽出
- 画面表示:金額・取引先名・受領日が自動入力されたフィールドが下部に展開
- 修正方法:各項目右端の「編集」アイコンをタップし、手入力で上書き可能です。
手順 3 – 科目・内訳の自動補完
- 設定有効化:科目欄にある「自動選択」チェックボックスをオンにすると候補が表示されます。
- 例:「交通費」の候補が出たらタップ → 「乗車区間」「金額」が自動で入力され、手作業は不要です。
手順 4 – 一時保存
- 操作:画面右上の「一時保存」ボタンをクリック
- 確認メッセージ:「保存が完了しました」と表示されたら次へ進みます。未入力項目がある場合は赤字でハイライトされ、保存できません。
手順 5 – 承認者への提出
- 操作:画面下部の「提出」ボタンをタップ → 承認フローに送信
- 注意点:添付ファイルは最大 5 枚まで。超過すると「添付上限」を超えた旨の警告が出ます。
作業時間の目安
実務テストでは、領収書撮影から提出完了まで平均 30 秒~1 分 で処理できました(社内ベータ利用データ)。これは手入力のみの場合に比べて約 70% の工数削減効果があります。
よくあるエラーとトラブルシューティング
AI 機能を使用中に遭遇しやすいエラーコードと対処法を表形式でまとめました。また、問題が解決できない際の「らくサポ AI」チャットボット活用手順も併記します。
エラーコード一覧
| エラーコード | 発生シーン | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|---|
| OCR‑E01 | 画像解析中 | 照明不足・手ブレ | 撮影条件を改善し「再解析」ボタンを押す |
| LINK‑E02 | カード明細紐付け | 明細情報が見つからない | 手入力でカード利用日・金額を補完 |
| SAVE‑E03 | 一時保存時 | ネットワーク断絶 | 再接続後「再保存」ボタンでリトライ |
| SUBMIT‑E04 | 提出ボタン押下 | 必須項目未入力 | 赤字表示の項目を全て入力し直す |
らくサポ AI チャットボットの呼び出し方
- アプリ右下にある 「AIチャットで質問」 ボタンをタップ(公式ガイド参照)【チャットガイド】 https://support-navi.rakurakuseisan.jp/announcements/dtpmjgwcz5jctupx 。
-
チャット画面が開くので、エラーメッセージや操作手順を入力します。例:
-
「OCR‑E01 が出たままです」 → 画像サイズの最適化手順と再解析方法を提示。
- 「科目が自動提案されません」 → 学習データ更新手順へのリンクと設定画面への遷移案内。
メリット:チャットボットは公式マニュアルと同一データベースを参照しているため、最新情報に基づいた解決策が即座に得られます。
まとめ
- AI‑OCR と AI エージェント は、スマートフォン版楽楽精算でのみ利用可能です。
- 正しい撮影条件と学習設定を行えば、領収書のデータ化・科目補完は高い精度で自動処理され、手入力作業が大幅に削減できます。
- エラー発生時は表に示した対策をまず試し、それでも解決できない場合は「らくサポ AI」チャットボットで迅速に支援を受けるとよいでしょう。
これらのポイントを踏まえて運用すれば、経費精算業務の効率化とミス削減が実現します。