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OBS‑NDIプラグインの最新版インストールと2PC配信設定ガイド (2025年版)

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NDI Runtime と OBS‑NDI(DistroAV)プラグインの取得とインストール

執筆時点:2026 年 5 月

このセクションでは、公式サイトから最新の NDI RuntimeOBS‑NDI プラグイン を入手し、主要な OS(Windows・macOS・Linux)へ安全に導入する手順をまとめます。正しいインストーラと配置場所を選択すれば、OBS が自動的にプラグインを認識し、追加設定は最小限で済みます。

Windows のインストール手順

Windows は最も利用者が多く、インストーラ形式で提供されています。以下の流れで進めてください。

  1. NDI Runtime をダウンロード
  2. NewTek 公式ページ(NewTek NDI Tools)から「NDI Runtime for Windows (v5.x)」を取得します。

  3. OBS‑NDI プラグインを取得

  4. DistroAV の GitHub リリースページで、執筆時点の最新版 obs-ndi‑4.13.x‑windows‑x64‑Installer.exe をダウンロードします。バージョン番号は随時更新されるため、必ず最新リリースを確認してください。

  5. インストール実行

  6. まず NDI Runtime をインストールし、再起動が必要な場合は PC を再起動します。続いて OBS‑NDI インストーラを起動し、デフォルト設定のままで「OBS にプラグインを自動コピー」オプションが有効になっていることを確認してください。

  7. 認識確認

  8. OBS Studio を起動し、メニュー → 「ツール」に NDI Output SettingsNDI Source が表示されていれば完了です。

ポイント:インストーラは管理者権限で実行することを推奨します。権限が不足しているとプラグインのコピーに失敗し、OBS から認識されません。

macOS のインストール手順

macOS でも公式パッケージが提供されていますが、Gatekeeper によるブロックを回避する必要があります。

  1. NDI Runtime を取得
  2. NewTek の macOS 用ページから「NDI Runtime for macOS (v5.x)」の .pkg ファイルをダウンロードします。

  3. OBS‑NDI プラグインを取得

  4. DistroAV GitHub で提供されている obs-ndi‑4.13.x‑macos‑universal.pkg(Universal Binary)を入手します。

  5. インストール実行

  6. ダウンロードした .pkg を順に開き、管理者パスワードを入力してインストールします。
  7. 「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」で “App Store と確認済み開発元からのアプリ” が許可されていることを必ず確認してください。

  8. 認識確認

  9. OBS を起動し、ツールメニューに NDI 関連項目が出ればインストールは成功です。

Linux のインストール手順 – Flatpak での OBS と NDI Runtime

Linux 環境ではディストリビューションごとにパッケージ形態が異なるため、Flatpak を利用するのが最も汎用的です。

  1. Flatpak の導入(未インストールの場合)
    bash
    # Debian/Ubuntu 系
    sudo apt update && sudo apt install -y flatpak

# Fedora 系
sudo dnf install -y flatpak
2. **OBS Studio (Flatpak) を取得**bash
flatpak install -y flathub com.obsproject.Studio
3. **NDI Runtime の Flatpak パッケージを導入**bash
flatpak install -y flathub com.newtek.NDI.Runtime

Linux のプラグイン配置手順

Flatpak 版 OBS に DistroAV のプラグインを組み込む際は、ユーザー領域のプラグインディレクトリへコピーします。

  1. プラグインアーカイブを取得
  2. DistroAV GitHub から obs-ndi‑4.13.x‑linux‑x86_64.tar.gz をダウンロードし、任意の作業ディレクトリで展開します。

  3. 配置先ディレクトリを作成
    bash
    mkdir -p ~/.var/app/com.obsproject.Studio/config/obs-studio/plugins/

  4. プラグインファイルをコピー
    bash
    cp -r obs-ndi.so ~/.var/app/com.obsproject.Studio/config/obs-studio/plugins/

  5. 認識確認

  6. flatpak run com.obsproject.Studio で OBS を起動し、ツールメニューに NDI が表示されれば完了です。

注意:Flatpak のサンドボックス制限により、プラグインが正しくロードされない場合は flatpak override --filesystem=home com.obsproject.Studio でホームディレクトリへのアクセス権を付与してください。


送信側 PC の設定 – NDI 出力の作成と最適化

この章では、配信用PC(送信側)で NDI Output を有効にし、映像・音声を安定して送信できるようにする手順と、負荷軽減のための最適化ポイントを解説します。

シーン構築とソース追加

まずは配信用シーンを作成し、必要な映像・カメラソースを配置します。

  • シーン作成:OBS の左下「+」ボタンで新規シーンを作り、名前を付けます。
  • 映像ソースの追加:ゲームキャプチャ、ウィンドウキャプチャ、Web カメラなど必要なソースをそれぞれ「+」から選択して配置します。

NDI Output 設定(名前と音声トラック)

NDI 出力は OBS のツールメニューから有効化し、送信名や音声の取り込み設定を行います。

  1. NDI Output Settings を開く
  2. 「ツール」→「NDI Output Settings」を選択します。
  3. ストリーム名の入力
  4. “Main Output” 欄に分かりやすい名前(例:GamePC-Stream)を設定します。受信側で一覧表示される際にこの名前が使われます。
  5. 音声トラックの指定
  6. “Enable Audio” にチェックし、送信したいオーディオトラック(通常は Track 1)を選択します。

ポイント:複数トラックを同時に送る場合は、OBS の「高度な音声設定」で各トラックへソースを割り当てた上で、NDI Output 側でも対象トラックを選びます。

解像度・フレームレート・バッファ調整

映像品質と遅延は解像度・FPS・バッファサイズの組み合わせで決まります。以下の設定が推奨されます。

  • 解像度・FPS:送信側と受信側を同一に保つため、設定 → 映像1920×108060fps(または配信要件に合わせた 30fps)を選択します。
  • NDI バッファ:デフォルトは 100 ms ですが、ネットワークが安定している環境では 50 ms に短縮すると遅延が減ります。ただし不安定な場合は元に戻すことを検討してください。

ハードウェアエンコードの活用と注意点

NDI は内部で映像を H.264 エンコードします。CPU 負荷を抑えるため、GPU のハードウェアエンコードを利用することが一般的です。

  1. エンコーダー選択
  2. 設定 → 出力 → 配信(または録画)で「エンコーダー」を NVENC (new)AMD VCE、もしくは Apple VT に変更します。

  3. 期待できる効果

  4. ハードウェアエンコードを使用すると、CPU 使用率が大幅に低減し(目安として 10 % 前後)、映像遅延も数十ミリ秒程度改善されます。実測値はハードウェア構成や解像度に依存しますので、必ず自環境でベンチマークを取ってください。

  5. 注意点

  6. 古い GPU では NVENC の品質がソフトエンコードに劣ることがあります。その場合はビットレートを上げるか、フレームレートを落として負荷を調整してください。

受信側 PC の設定 – NDI Source の追加と同期調整

受信側(配信用PC)では NDI Source をシーンに組み込むだけで映像・音声が取得できます。ここでは自動リサイズや音声遅延補正の具体的手順を示します。

NDI Source の追加手順

  1. ソースパネルから追加
  2. 「+」 → 「NDI Source」を選択し、名前(例:GamePC-Stream)を入力して「OK」。
  3. 送信側のストリーム名を選択
  4. プロパティ画面で先ほど送信した名称が一覧に表示されるので選びます。

ポイント:同一ネットワーク内で複数の NDI ストリームを受信する場合は、名前で区別できるよう分かりやすい命名規則を採用してください。

映像サイズ自動合わせ

受信側のシーンサイズと送信側が異なる場合でも、自動的に画面を調整できます。

  • Auto‑resize Scene を有効にすると、NDI Source が受信した解像度に合わせてシーン全体のキャンバスサイズが変更されます。これにより手動でリサイズする手間が省けます。

音声遅延補正とサンプルレート統一

音声ずれは主に Audio Sync Offset と各 PC のサンプルレート差異から生じます。

  1. Audio Sync Offset 設定
  2. NDI Source のプロパティで「Audio Sync Offset」に ±30 ms 程度の値を入力し、映像と音声が合うよう微調整します。

  3. サンプルレート統一

  4. 送信側・受信側両方の 設定 → 音声 で「サンプルレート」を同一(44.1 kHz または 48 kHz)に設定すると、音声ずれが大幅に軽減されます。

受信側での Performance Mode 活用

OBS の Performance Mode は UI 描画負荷を削減し、NDI 処理にリソースを集中させます。

  • 有効化手順:メニューバー → 「表示」→「パフォーマンスモード」をクリック。プレビューが非表示になる代わりに CPU/GPU 使用率が約 10 %–15 % 程度低減します。
  • 運用のコツ:シーン切替やレイアウト変更時は一時的にパフォーマンスモードをオフにして確認し、作業後に再度オンに戻すと安全です。

ネットワーク構成と遅延最小化のベストプラクティス

NDI は高帯域・低遅延が前提となるため、有線ギガビット LAN の正しい設計が不可欠です。この章では、ハードウェア選定から QoS 設定、実測遅延の測り方まで具体的に解説します。

有線ギガビット LAN の推奨設定

項目 推奨仕様
ケーブル Cat6 以上(Cat5e でも 1 Gbps は可)
スイッチ 非管理型でも可だが、QoS がある場合は Video/Multimedia クラスを優先に設定
IP アドレス 同一サブネット(例:192.168.10.x/24)で静的割り当てすると名前解決が高速化
MTU 標準 1500 が安全。大量映像の場合は 9000 (Jumbo Frame) に統一し、全端末で同設定にすることでパケット数を削減
ポートミラーリング 配信機材の監視以外では無効化(余計な負荷がかかる)

QoS・MTU・Jumbo Frame の具体的設定例

  1. QoS 設定
  2. スイッチ管理画面で「Video」または「Multimedia」ポートに High Priority を付与し、他のトラフィック(ファイル転送や Web ブラウジング)と分離します。

  3. Jumbo Frame 有効化手順(Windows 例)
    powershell
    Get-NetAdapter | Where-Object {$_.Name -like "*Ethernet*"} |
    Set-NetAdapterAdvancedProperty -DisplayName "Jumbo Packet" -DisplayValue "9014"

  4. Linux の場合は ethtool -K eth0 tso on gso on で有効化し、 /etc/network/interfacesmtu 9000 を追記します。

  5. MTU 確認
    bash
    ping -c 4 -s 1472 <相手IP> # 1472 + 28 (ICMPヘッダ) = 1500 バイト
    ping -c 4 -s 8972 <相手IP> # Jumbo Frame 用テスト(MTU 9000 の場合)

遅延測定手順

OS コマンド例
Windows (PowerShell) Test-Connection -ComputerName <受信PC> -Count 20 → 平均 RTT が 2 ms 未満 なら十分
Linux/macOS ping -c 20 <IP> → 同上

測定結果が期待値を超える場合は、ケーブルの不良やスイッチのポート設定、QoS の優先度が正しく適用されているか再確認してください。

実証例と注意点(一般的な報告)

  • Jumbo Frame を導入した構成では、平均遅延が 0.8 ms → 0.4 ms に改善されたという報告があります。
  • QoS 優先度を高く設定 すると、同時にファイル転送や OS 更新が走っていても NDI の映像カクツキが抑制されます。

※上記はあくまで一般的な事例であり、環境差異がありますので必ず自ネットワークでベンチマークを取ることを推奨します。


パフォーマンス最適化とトラブルシューティング

NDI 配信における負荷は 解像度・フレームレート・エンコード方式 に直結します。この章では、具体的な調整手順と問題発生時のチェックリストを提供します。

バッファサイズとフレームレートの調整

  • バッファサイズNDI Output Settings → Buffer Size (ms) を 100 ms(デフォルト)から 50 ms に短縮すると遅延が減りますが、ネットワーク品質が低い場合は逆に映像が途切れることがあります。
  • フレームレート:60 fps が必須でなければ 30 fps に落とすだけでもデータレートを約半分に削減でき、CPU/GPU の負荷軽減につながります。

ハードウェアエンコード vs ソフトエンコード比較(概算)

エンコード方式 CPU 使用率目安 ビットレート推奨 (1080p) 推定遅延
ソフト (x264) 45 %〜60 % 6000‑8000 kbps 約150 ms
ハードウェア (NVENC/AMD VCE) 10 %〜20 % 4000‑6000 kbps 約80 ms

備考:数値は一般的な GPU/CPU 構成での目安です。実機測定が最も確実です。

OBS の Performance Mode 活用例

  1. 有効化手順:メニューバー → 「表示」→「パフォーマンスモード」を選択するとプレビューが非表示になり、GPU 負荷が約 15 % 減少します。
  2. 運用上のポイント
  3. シーン切替やレイアウト調整時は一度オフにし、作業完了後に再度オンにすることで誤操作を防げます。
  4. 配信中は常にオンの状態で運用すると、CPU/GPU の余裕が残り、突発的な負荷増大にも耐えやすくなります。

トラブルシューティングチェックリスト

症状 想定原因 確認・対処手順
プラグインが OBS に表示されない NDI Runtime 未導入、プラグイン配置ミス 1. コントロール パネル → プログラムと機能 で NDI Runtime があるか確認
2. Linux の場合は ~/.var/app/com.obsproject.Studio/config/obs-studio/plugins/obs-ndi.so が存在するかチェック
NDI Source が一覧に出ない ファイアウォールブロック、ネットワークサブネット不一致 1. Windows Defender Firewall で obs64.exendi* の通信を許可
2. 両 PC が同一サブネットか確認(例:192.168.10.x)
映像がカクつく/音声が途切れる バッファ過大、ハードウェアエンコード未使用、帯域不足 1. NDI Output の Buffer Size を 50 ms に短縮
2. エンコーダーを NVENC/AMD VCE に変更
3. LAN が 1 Gbps で安定しているか ping で確認
CPU/GPU 使用率が高い ソフトエンコード、不要ソース過多 1. ハードウェアエンコードへ切替え
2. 未使用のフィルタ・ソースを削除
3. Performance Mode を有効化
音声と映像がずれる Audio Sync Offset 設定ミス、サンプルレート不一致 1. OBS の「Audio Sync Offset」で ±30 ms 程度調整
2. 両 PC の「設定 → 音声」→サンプルレートを同一に統一
接続が頻繁に切れる スイッチの QoS 未設定、ポートミラーリング有効 1. スイッチで Video 優先度を High に設定
2. ポートミラーリングを無効化し再起動

共通チェックポイント

  • OBS と NDI Runtime のバージョンが最新か確認。
  • PC 再起動後に GPU・ネットワークドライバーが最新版であることを確認。
  • ログは ヘルプ → ログファイル → 現在のログ から取得し、エラーメッセージを検索。

まとめと次のステップ

  1. 公式サイトから最新の NDI Runtime と OBS‑NDI プラグインを入手し、OS に合わせたインストール手順(Windows・macOS・Linux)を完了させる。
  2. 送信側 PC でシーン構築後に NDI Output を有効化し、解像度・FPS・音声トラックを統一することで、受信側への安定配信が実現できる。
  3. 受信側では NDI Source を追加し、Auto‑resize と Audio Sync Offset で映像・音声の同期を最適化する。Performance Mode の活用でリソース消費も抑えられる。
  4. 有線ギガビット LAN の設計(Cat6+スイッチ QoS、MTU/Jumbo Frame) を行い、遅延測定を通じてネットワーク品質を確認する。
  5. ハードウェアエンコード・バッファ調整・Performance Mode で CPU/GPU 負荷を最小化し、映像カクツキや音声途切れを防止する。
  6. トラブルシューティングチェックリスト を活用して、プラグイン未認識からネットワーク切断までの典型的な障害に迅速に対処できる体制を整える。

上記手順とベストプラクティスを実践すれば、2 台構成での OBS‑NDI 配信が 低遅延・高品質 に安定します。次は実際に環境を構築し、自分の配信シナリオに合わせた微調整 を行う段階です。問題が発生したら本記事末尾のチェックリストを参照し、ログやネットワーク設定を再確認してください。

快適なマルチPC 配信環境構築を楽しんでください!

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