LANSCOPE

LANSCOPE エンドポイントマネージャー クラウドの概要・主要機能と導入ガイド

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1. LANSCOPE クラウドの全体像と最新リンク先

LANSCOPEは、PC・スマートフォン・タブレットを一元管理し、操作ログ、資産台帳、位置情報、リモート制御まで網羅した統合型 EMM(Enterprise Mobility Management)サービスです。2023 年 10 月に発表された最新版 UI と API は、以下の公式ページから確認できます。

※上記リンクは執筆時点の最新情報です。閲覧前にページ更新日時をご確認ください。


2. 主な機能と実務での活用ポイント

2.1 操作ログ取得とインシデント対応

概要
エージェントが OS レベルで発生するイベント(ファイル操作、権限昇格、USB 接続等)をリアルタイムにクラウドへ送信し、検索・フィルタリング可能な統合ログとして蓄積します。

実務的メリット
- インシデント発生時に「誰が」「いつ」どの操作を行ったかを数クリックで把握できるため、原因究明の工数が 30〜50% 短縮されます(※内部調査レポート参照)。
- ログは GDPR・日本の個人情報保護法に準拠した暗号化ストレージに保存され、保持期間は管理者が設定可能です。

根拠データ
AV‑TEST の 2023 年度「エンドポイント監視」部門で、LANSCOPE は平均検知遅延 2.1 秒、99.7% のログ完全性を示しています【1】。


2.2 AI 搭載アンチウイルスと EDR/MDR の選択肢

AI エンジンの特徴
- 学習に使用したサンプルは AV‑TEST が認定する「AV‑TEST Certified」データベース(2023 年 12 月時点で約 1,200 万件)です。
- 行動分析モデルは、CPU 使用率が 5% 未満の軽量設計でありながら、未知脅威に対して 99%以上 の検出精度を実証しています【2】。

EDR / MDR オプション
- EDR(Endpoint Detection & Response):詳細なプロセスツリーとタイムラインを取得し、SOC への自動連携が可能。
- MDR(Managed Detection & Response):LANSCOPE の SOC が 24 時間体制でアラートを分析・対応。導入企業の平均 MTTR(Mean Time To Respond)は 45 分に短縮されています【3】。

実務例
ある製造業では、AI エンジンが新型ランサムウェアの暗号化プロセスを検知し、EDR が自動でプロセス停止・メモリダンプ取得、MDR チームが 30 分以内に根本原因を特定しました。


2.3 自動レポート機能と経営層向け情報提供

機能概要
- KPI(未適用パッチ率、暗号化率、リモートロック実行数等)をテンプレート化し、PDF/CSV を任意のスケジュールで自動生成・配信。
- Teams、Slack、メールいずれにも Webhook で送信できるため、情報共有がシームレスです。

導入効果
内部調査(2024‑03)では、レポート作成工数が従来の 4 時間から 80% 削減 され、経営層への報告頻度が月次 → 週次 に拡大した事例があります。


2.4 デバイス位置情報取得とリモートロック/ワイプ

技術的背景
- MDM 機能は iOS/Android の標準 GPS と OS のリモートコマンド API を組み合わせ、管理コンソール上で一括操作が可能です。
- 位置情報の取得頻度は「5 分間隔」または「イベント駆動」(例:SIM カード抜き差し)から選択できます。

実務シナリオ
営業担当が出張先でスマートフォンを紛失した際、管理者はコンソール上の「位置情報取得」→「リモートロック」→「ワイプ」の順に操作。30 分以内に端末の現在地を把握し、データ消去を完了させました。結果として機密情報漏洩リスクは 0 となり、保険料の減額交渉にも活用できました。


3. 初期設定 – ステップバイステップガイド

3.1 アカウント作成と組織情報入力

LANSCOPE の無料トライアルは公式サイトから 5 分 程度で完了します。
1. 「無料トライアル」ボタンをクリックし、法人名・担当者メールアドレス・利用目的(例:資産管理)を入力。
2. 送信された認証メールのリンクを開き、パスワードを設定後に初回ログイン。
3. ログイン直後のウェルカム画面で「組織情報」→「部門・拠点」を登録し、管理対象領域を定義します。

ポイント:メール認証と基本情報入力だけでアカウントが有効化されるため、IT 部門の手間は最小限です。

3.2 デバイスエージェント/MDM プロファイル配布

OS 配布方法 主な設定項目
Windows / macOS エージェントインストーラ(.exe/.pkg)を社内ポータルからダウンロードし、管理者権限で実行 ハードウェア情報取得、ログ送信、リモートコマンド受信
iOS Apple Configurator もしくは URL 経由で .mobileconfig を配布 MDM 登録、位置情報許可、リモートロック/ワイプ
Android .apk ファイルを Google Play Enterprise または社内配布ツールで配信 デバイス暗号化、アプリ制御、位置情報取得

配布後、数分以内にデバイスがクラウド上の 資産台帳 に自動登録されます。

3.3 ポリシー作成と適用

  1. コンソール左メニューの「ポリシー」→「新規作成」を選択し、テンプレート(例:標準セキュリティ)をコピー。
  2. 必要な項目を有効化するだけで完了です。主な設定は以下の通りです。
カテゴリ 主な設定例
アップデート管理 Windows Update の自動配信、macOS Software Update のスケジュール
暗号化 BitLocker(Windows)/FileVault(macOS)の強制有効化
記録媒体制御 USB 書き込み禁止リスト、外付け HDD 読み取り許可
アプリ管理 iOS/Android の企業アプリホワイトリスト
  1. 「対象デバイス」タブで適用先を選択し 保存。ポリシーは 5 分以内に全端末へプッシュされます。

ポイント:テンプレート活用と対象絞り込みだけで、組織全体のセキュリティ基準が即座に統一できます。


4. OS 別管理要点と実務活用例

4.1 Windows – アップデートと BitLocker の自動化

  • アップデート:社外ネットワークからの接続は VPN 経由で内部 WSUS にリダイレクトし、業務中断を防止。
  • 暗号化:BitLocker を必須化し、回復キーは Azure AD と自動同期させることで、紛失時でも管理者が即座に復旧可能。

実務例:某金融機関では、未適用パッチ率を導入前の 12% → 導入後の 1.2% に低減し、監査指摘件数が 80% 減少しました。

4.2 macOS – 記録媒体制御とシステム利用制限

  • USB 制御:許可リストに登録したデバイスのみ書き込み可能。
  • 起動ディスクロック:管理者以外のユーザーはシステム環境設定変更を禁止。

実務例:デザイン会社で、外部ベンダーが持ち込む USB を自動ブロックしつつ、許可リストに登録した機種だけ読み取り可能とすることで、情報漏洩リスクを 0 に抑制しました。

4.3 iOS / Android – リモートロック・ワイプと位置追跡

  • リモート操作:紛失端末は「遠隔ロック」→「画面表示に企業ロゴ」→「パスコード入力」で解除。
  • ワイプ:デバイスが一定時間オフラインでも、次回オンライン時に自動実行。

実務例:営業部の 10 台中 2 台が出張先で紛失。リモートロック後に位置情報を取得し、30 分以内に端末を回収。データは全てワイプ済みだったため、顧客情報流出は 0 件でした。


5. Microsoft 365 監査ログとの連携

5.1 連携設定手順(概要)

手順 操作内容
1 M365 管理センターで「監査」→「有効化」を選択し、全ユーザーのサインイン・ファイル操作を記録。
2 LANSCOPE コンソールの「連携」→「Microsoft 365」から Azure AD アプリを作成し、テナント ID とシークレットを取得。
3 取得した情報を LANScope に入力し、接続テストで成功すれば自動取り込み開始。

5.2 可視化イメージ

  • 統合ダッシュボード:PC/スマホ別のサインイン頻度、外部共有数、異常 IP アクセスをグラフ化。
  • アラート例:在宅勤務者が社内 VPN 未使用で M365 にアクセスした場合、即座に「リモートロック」+「MFA 再認証」アラートを送信。

ポイント:クラウドサービス利用とエンドポイントの両面からリスクを把握できるため、テレワーク時のセキュリティ評価が格段に向上します。


6. AI アンチウイルス・EDR/MDR の実績と数値根拠

6.1 検出率と誤検知率(第三者データ)

評価機関 テスト対象期間 検出率 誤検知率
AV‑TEST 2023 Q4 5000 サンプル(既知・未知) 99.7% 0.2%
SE Labs 2023 3000 ランサムウェア変種 98.9% 0.1%

※上記は LANSCOPE が提供する「AI アンチウイルス」モジュール単体の評価です。EDR/MDR の併用により、検出後の対応時間(MTTR)は平均 45 分 に短縮されます【3】。

6.2 導入効果の定量例

  • 手動調査時間削減:ある中小企業で月間 20 件の疑わしいファイルが発生していたが、導入後は 1 件未満に低減(70% 削減)。
  • ランサムウェア阻止件数:2024 年上半期に LANSCOPE が自動ブロックしたランサムウェアは 12 件。同期間の業界平均は 6 件(IDC レポート)【4】。

7. 自動レポートとテレワーク向けチェックリスト

7.1 定期レポート設定手順

  1. コンソール上部メニューの「レポート」→「テンプレート管理」を開く。
  2. 「デバイスセキュリティサマリー」「M365利用状況」のいずれかを選択し、送信先(メールアドレスまたは Teams チャネル)とスケジュール(日次/週次/月次)を設定。
  3. 保存後、初回レポートが自動生成されるまで最大 10 分かかります。

効果:経営層への情報提供時間が月 8 時間 → 1 時間未満に短縮。

7.2 テレワークセキュリティチェックリスト(3 カテゴリ)

カテゴリ 確認項目 判定基準
資産把握 全端末の OS・所在地が資産台帳に登録済みか 100% 登録率
ポリシー適用 暗号化・アップデート適用率 ≥ 90%(未達は自動リマインド)
クラウド監査 M365 のサインインログと端末情報の突合 異常 IP アクセスが 0 件

チェックリストは CSV 出力し、内部監査ツールにインポート可能です(総務省「テレワーク安全管理指針」2023 年版参照【5】)。


8. トラブルシューティングと公式サポート活用法

障害種別 推奨対処フロー
エージェント未送信 1) コンソールの「デバイス一覧」→対象端末確認 2) ローカルでサービス lanscope-agent が起動しているか確認(Windows: services.msc, macOS: launchctl list
リモートロックが効かない 1) MDM プロファイルのステータスを確認 → 「有効」かつ「最新バージョン」 2) ネットワーク接続(VPN/プロキシ)でブロックされていないか
レポート生成エラー 1) ディスク容量が十分か(最低 5 GB の空き領域) 2) テンプレートのカスタム項目に不正文字列が混入していないか

公式サポート情報取得手順

  1. コンソール右上の「ヘルプ」→「FAQ」から該当トピックを検索。
  2. 「お問い合わせ」ページ(https://www.lanscope.jp/support/)でチケットを作成、または電話番号 0120‑XXXXX(平日 9:00‑18:00)へ連絡。
  3. ナレッジベース PDF(最新版 2024‑04)は「ダウンロード」→「マニュアル」から取得可能。

ポイント:多くの質問はナレッジベースで自己解決できるため、サポート窓口への問い合わせ件数を減らすことができます。


9. まとめ

  • LANSCOPE は「可視化」と「自動防御」の両輪で、テレワーク環境でも統一的なエンドポイント管理を実現します。
  • 根拠データ(AV‑TEST・SE Labs 等)に裏付けられた AI アンチウイルスは 99% 超の検出率を示し、EDR/MDR と組み合わせることでインシデント対応時間を半分以下に短縮できます。
  • 設定手順は 3 ステップ(アカウント作成 → エージェント配布 → ポリシー適用)で完了し、管理負荷が大幅に低減します。
  • 自動レポートとチェックリストで日常的な監査業務を省力化し、経営層への情報提供も迅速です。

導入検討の際は、本稿で示した最新リンク・第三者評価・実務事例を参考に、社内ステークホルダーと合意形成を図ってください。


参照文献

  1. AV‑TEST: 「Endpoint Protection – Test Results Q4 2023」, https://www.av-test.org/ (閲覧日: 2024‑04‑10)
  2. SE Labs: 「AI‑Based Malware Detection 2023」, https://selabs.jp/reports/ai-malware-2023/(閲覧日: 2024‑03‑15)
  3. IDC: 「Managed Detection & Response Market Outlook 2024」, https://www.idc.com/report/mdr-2024 (閲覧日: 2024‑02‑20)
  4. 総務省: 「テレワーク安全管理指針(2023年版)」, https://www.soumu.go.jp/main_content/000853945.pdf (閲覧日: 2024‑01‑05)
  5. NTTドコモ公式: 「LANSCOPE ソリューション」, https://www.ntt.com/business/services/security/lanscope.html(閲覧日: 2024‑04‑12)
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