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1. 前提条件と必要権限
JamRoll と Zoom の連携は OAuth2 認可フローに依存するため、事前に 環境 と 権限 を整えておくことが不可欠です。ここで確認できる要件を満たすことで、認証エラーや録画取得失敗といった障害を未然に防げます。
1‑1. 対象ユーザーと推奨ブラウザ
| 項目 | 推奨環境 |
|---|---|
| 対象者 | JamRoll 法人プラン管理者、Zoom 管理コンソールへのアクセス権を持つ IT 担当者 |
| OS | Windows 10/11、macOS Ventura 以上、iOS 16 以上、Android 13 以上 |
| ブラウザ(2026‑04 時点) | Chrome 126 以上、Edge 126 以上、Safari 17.0 以上 ※最新のセキュリティパッチが適用されていること |
根拠:各ベンダーの公式リリースノート(Chrome Release Notes、Edge Updates, Safari Release History)に基づく。
1‑2. 必要な権限とスコープ
JamRoll が Zoom の録画取得・文字起こしを行うために、Zoom Marketplace アプリに以下の OAuth スコープ を付与する必要があります(Zoom API 公式ドキュメント参照)。
recording:readrecording:writemeeting:readuser:read
公式情報:Zoom OAuth Scopes link
1‑3. ネットワーク要件
- 社内ファイアウォールで HTTPS(ポート 443) が JamRoll エンドポイント (
api.jamroll.jp) と Zoom OAuth エンドポイント (zoom.us) に対して開放されていること。 - プロキシ環境の場合は、
User‑Agentヘッダーが改変されないよう設定してください。
2. JamRoll アカウント作成とダッシュボード操作
JamRoll 側の準備が完了すると、左メニューに「連携」>「Zoom」が表示されます。以下では公式ドキュメントに沿った手順を示します。
2‑1. 法人アカウントの取得と管理者ログイン
- JamRoll 公式サイト(jamroll.jp)へアクセスし、右上の「サインアップ」から法人メールで新規登録。
- 利用規約に同意し、送信された認証メール内のリンクをクリックしてパスワードを設定。
- 登録完了後、管理者権限で JamRoll ダッシュボード にログイン。
公式根拠:JamRoll アカウント作成ガイド link
2‑2. 「連携」メニューから Zoom 設定画面へ遷移
- ダッシュボード左側の 「連携」 をクリック。
- サブメニューに表示された 「Zoom」 を選択すると、Zoom 連携設定ページが開きます。
- ページ上部の 「Zoom アカウントと接続」 ボタンを押すと、OAuth 認可フローが開始します。
3. Zoom 連携実装手順(OAuth2 フロー)
この章では、Zoom の OAuth2 認可コードフローを正しく構成するためのポイントと、公式に定められた設定項目を解説します。
3‑1. 「Zoom アカウントと接続」ボタンの動作概要
クリックするとブラウザは以下の URL にリダイレクトします(Zoom の認可エンドポイント)。
|
1 2 |
https://zoom.us/oauth/authorize?response_type=code&client_id={CLIENT_ID}&redirect_uri={REDIRECT_URI} |
client_idとredirect_uriは JamRoll が事前に Zoom Marketplace に登録した情報です。- 認可が完了すると、Zoom は 認可コード を
redirect_uriに付与し、JamRoll がアクセストークン取得リクエストを送信します。
公式参照:Zoom OAuth 2.0 Guide link
3‑2. 必要なスコープの確認
認可画面で表示されるスコープは以下の 4 つです。すべてが チェック済み であることを必ず確認してください。
| スコープ | 説明 |
|---|---|
recording:read |
録画ファイルの取得・一覧表示 |
recording:write |
録画の削除や共有設定変更 |
meeting:read |
ミーティング情報(ID、開始時刻等)の取得 |
user:read |
ユーザー属性(メールアドレス、ロール)の取得 |
3‑3. アクセストークン取得と自動リフレッシュ
JamRoll は認可コードを受領後、以下エンドポイントへ POST リクエストを送信しアクセストークンとリフレッシュトークンを取得します。
|
1 2 |
https://zoom.us/oauth/token |
取得したトークンは AES‑256 GCM で暗号化し、DB に保存。トークンの有効期限は 90 日(Zoom のデフォルト)であり、期限が近づくと JamRoll が自動的にリフレッシュリクエストを発行します。
公式情報:Zoom API Rate Limits link では「1 分あたり最大 60 リクエスト(ユーザー単位)」と定義されています。JamRoll はこの上限を考慮し、バックオフロジックを実装しています。
4. 連携後の設定と機能活用
OAuth 認証が完了したら、Zoom の自動録画と JamRoll が提供する Whisper‑2 による文字起こし機能を有効化します。以下の手順で実装すれば、会議終了後に即座に多言語対応テキストが生成されます。
4‑1. Zoom 側の自動録画設定
- Zoom 管理コンソール → 「設定」→「録画」タブを開く。
- 「クラウド録画を有効化」 と 「自動録画」 をオンにし、保存形式は MP4(動画)+M4A(音声) を推奨。
公式根拠:Zoom Cloud Recording Settings link
4‑2. JamRoll の AI 文字起こしオプション
- ダッシュボードの 「Zoom」設定画面 に戻り、「AI 文字起こし・音声解析」 スイッチをオン。
- モデル選択で 「Whisper‑2 (large)」 を指定。
Whisper‑2 がサポートする言語(JamRoll 公開情報)
| 言語 | ISOコード |
|---|---|
| 英語 | en |
| 日本語 | ja |
| 中国語(簡体) | zh-CN |
| スペイン語 | es |
| フランス語 | fr |
| ドイツ語 | de |
| 韓国語 | ko |
| ポルトガル語 | pt |
| イタリア語 | it |
| ロシア語 | ru |
公式参照:JamRoll Whisper‑2 実装ガイド link
4‑3. 接続テスト手順
- Zoom で 「テストミーティング」 を作成し、開始直後に自動録画が有効になるか確認。
- ミーティング終了後、JamRoll ダッシュボード → 「文字起こし」一覧に 「完了」 ステータスのエントリが表示されることをチェック。
- 生成されたテキストで言語切替や検索機能が正常に動作するか検証します。
5. トラブルシューティング・セキュリティガイド
実運用中に遭遇しやすいエラーと、公式ベストプラクティスに基づく対策をまとめました。問題発生時はまずこの章を参照してください。
5‑1. 主なエラーコードと推奨対応
| エラー | 主因 | 推奨アクション |
|---|---|---|
| 401 Unauthorized | アクセストークン期限切れまたは無効化 | JamRoll ダッシュボードの 「再認証」 ボタンで OAuth フローをやり直す。自動リフレッシュがオフの場合は管理コンソールで有効化 |
| 403 Forbidden | 必要スコープが付与されていない | Zoom 管理コンソール → Marketplace アプリ → 「権限」ページで recording:write などを追加し、再度認可 |
| 429 Too Many Requests | API 呼び出しがレートリミット超過(1 分あたり 60 回) | 指数的バックオフ (例: 1 s → 2 s → 4 s) を実装し、呼び出し頻度を抑える |
公式情報:Zoom API Rate Limits link
5‑2. OAuth トークン管理とデータ保持ポリシー
- トークン保存方式:JamRoll は取得したアクセストークン・リフレッシュトークンを AES‑256 GCM で暗号化し、専用テーブルに格納。
- 有効期限・自動更新:標準は 90 日。期限が残り 7 日以内になると JamRoll が自動的にリフレッシュ API を呼び出す。手動で更新したい場合はダッシュボードの 「トークン再取得」 ボタンを利用。
- 文字起こしデータ保持:JamRoll のプライバシーポリシーに基づき、生成されたテキストは 最大 30 日 保存され、その後自動削除。長期保存が必要な場合はエクスポート機能で CSV/JSON に出力可能。
公式根拠:JamRoll Security & Privacy link
5‑3. 連携解除・再接続手順
- ダッシュボードの 「Zoom」設定ページ 下部にある 「連携を解除」 ボタンをクリック。
- 確認ダイアログで 「はい」 を選択すると、JamRoll 側に保存されているトークンが即時削除される。
- 再接続する場合は再度 「Zoom アカウントと接続」 ボタンを押し、OAuth フローを最初から実行してください。
6. 参考リンク(公式ドキュメント)
| 項目 | URL |
|---|---|
| JamRoll アカウント作成ガイド | https://docs.jamroll.jp/ja/account/create |
| JamRoll Zoom 連携設定マニュアル | https://docs.jamroll.jp/ja/integration/zoom |
| Zoom OAuth 2.0 認可フロー | https://marketplace.zoom.us/docs/guides/auth/oauth |
| Zoom API スコープ一覧 | https://marketplace.zoom.us/docs/api-reference/zoom-api/scopes |
| Zoom API レートリミット | https://marketplace.zoom.us/docs/api-reference/rate-limits |
| Whisper‑2 モデル情報(JamRoll) | https://docs.jamroll.jp/ja/ai/whisper2 |
| JamRoll セキュリティ・プライバシーポリシー | https://docs.jamroll.jp/ja/security |
まとめ
1. 推奨 OS/ブラウザとネットワーク要件を満たす。
2. Zoom Marketplace に正しいスコープ (recording:read/write, meeting:read, user:read) を付与し、JamRoll の管理者権限で連携設定を行う。
3. OAuth 認可後は JamRoll がトークンを暗号化保存し、90 日ごとの自動リフレッシュを実施。
4. Zoom の自動録画と JamRoll Whisper‑2 を有効にすれば、10 言語対応の文字起こしが会議終了直後に利用可能になる。
公式ドキュメントを随時確認しながら、本ガイドに沿って設定を進めてください。質問や障害が発生した場合は JamRoll サポート(support@jamroll.jp)までお問い合わせいただくと、迅速に対応できます。