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iPad Air 第5世代 (M2) と iPadOS 17 のマルチタスク活用ガイド

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iPad Air(第5世代/M2)と iPadOS 17 のマルチタスク機能

iPad Air 第5世代は Apple が開発した M2 チップを搭載し、CPU と GPU が最大 8 コアで高速に動作します。この性能が iPadOS 17 に標準装備されたマルチタスク機能(Split View・Slide Over・Stage Manager)と組み合わさることで、ノートパソコンに匹敵する作業領域を手軽に確保できます。本セクションでは、ビジネスシーンで即活用できる設定方法と操作のポイントをまとめます。

Split View の有効化と基本操作

Split View は画面を左右に分割し、2 つのアプリを同時表示できる機能です。iPadOS 17 ではデフォルトで有効になっているため、設定がオフになっているケースはまれですが、万一無効化されている端末向けに手順を確認しておきましょう。

  1. 設定アプリを開く
  2. 「ホーム画面とマルチタスク」→「Split View と Slide Over」を選択
  3. 「常に許可」にチェックが入っていない場合はオンにする

設定変更後、画面下部から上へスワイプし、表示したいアプリのウィンドウを左または右側にドラッグすると Split View が起動します。資料閲覧とメモ入力を同時に行う際に非常に有効です。

Slide Over と Stage Manager の違いと切り替え方

Slide Over は 1 アプリだけをサブウィンドウとして表示でき、瞬時に呼び出せる軽量なマルチタスク手段です。一方 Stage Manager は複数のウィンドウ(最大 4 アプリ)を自由配置でき、デスクトップに近い作業環境を提供します。

Slide Over の呼び出し方法

画面右端から左へスワイプしてアプリドックを表示し、目的のアイコンを長押しして画面中央へドラッグするとサブウィンドウが現れます。

Stage Manager の起動手順(iPadOS 17)

  1. 右上にある「マルチタスク」ボタン(四角が重なるアイコン)をタップ
  2. 表示されたメニューから Stage Manager を選択

起動すると、開いているアプリがカード形式で表示され、ウィンドウをドラッグして好きな位置に配置できます。最大 4 アプリまで同時に表示できる点に留意してください。

デフォルトレイアウトの作成と保存

頻繁に使用するアプリ構成は「レイアウトとして保存」すれば、次回以降ワンタップで呼び出せます。手順は以下です。

  1. 任意のウィンドウ配置(例:左側に Microsoft Teams、右側に OneDrive)を作成
  2. 画面上部の「マルチタスク」ボタンを長押し → 「レイアウトとして保存」を選択
  3. 名前を付けて保存し、以降は「レイアウトから開く」で呼び出す

この機能は定例会議やプロジェクトごとの作業環境を統一できるため、生産性向上に直結します。


ビジネスで頻繁に使用するアプリとマルチタスク活用ポイント

Zoom/Microsoft Teams の同時表示

ビデオ会議中に資料やチャットを確認したい場合、Split View か Stage Manager を組み合わせるのが最も効率的です。

操作 Zoom の設定例 Microsoft Teams の設定例
画面分割 会議ウィンドウを左側に固定 → 「共有」→「ファイル」から右側へ資料表示 Stage Manager で会議とチャットを別カードに配置
キーボードショートカット(外付けキーボード使用時)  + Shift + A(ミュート切替)  + .(音声ミュート)

M2 の高速処理により、映像品質が低下せずに複数ウィンドウを同時操作できます。

Google Workspace と OneDrive/Google Drive の統合設定

「ファイル」アプリは外部クラウドサービスをマウントできるため、どのアプリからでも直接保存・開くことが可能です。

  1. 設定 → パスワードとアカウント → Google(または Microsoft) でそれぞれのアカウントを追加
  2. 「ファイル」アプリを開き、サイドバーの「場所」から Google DriveOneDrive を有効化

これにより PDF や PowerPoint のドラッグ&ドロップがシームレスになり、資料共有の手間が大幅に削減されます。

Slack と Adobe Acrobat Reader の通知・ファイルハンドリング

業務上重要な情報は即座に把握できるよう設定しておくと、作業の中断回数が減ります。

項目 推奨設定
Slack 「設定」→「通知」→「バナー+サウンド」をオン。メンションやダイレクトメッセージは優先度を高く設定
Acrobat Reader PDF を開いたら「共有」→「他のアプリで開く」→ Slack を選択し、直接チャンネルへ送信

Microsoft Office アプリのキーボードショートカット活用

外付け Magic Keyboard などと組み合わせることで、デスクトップ同等の操作感が得られます。

ショートカット 効果
 + B 太字
 + I 斜体
 + Shift + K 見出しレベル変更(Word)
 + Option + ←/→ セル間移動(Excel)

アプリ間連携と自動化テクニック

ドラッグ&ドロップでクラウド間ファイル転送

「ファイル」アプリに Google DriveOneDrive を同時表示させるだけで、任意の PDF や画像を片方からもう片方へドラッグするだけで移動できます。これにより保存ミスや二重アップロードが防げます。

Apple Shortcuts で会議開始とメモ作成を自動化

以下は Zoom(または Teams)会議の開始と同時に Notes に新規ノートを生成する例です。PFU の 2025 年版 iPad仕事術でも推奨されている手法です【PFU (参照元)】。

  1. ショートカット作成 → 「新規ショートカット」
  2. トリガーに「URL が開かれたとき」→ zoommtg://(Zoom の URL スキーム)を指定
  3. アクション①:現在日時を取得し、ノートタイトル「[日付] Zoom 会議メモ」を作成
  4. アクション②:Zoomリンク: {{URL}} をテキストブロックに挿入
  5. アクション③:Notes で新規ノートとして保存

ワンタップまたは自動起動だけで会議メモが整備され、情報取りこぼしを防げます。


MDM と Apple Business Manager による企業向けデバイス管理

プロビジョニングの全体フロー

  1. Apple Business Manager(ABM)へ iPad を登録:シリアル番号または DEP(Device Enrollment Program)で一括追加。
  2. MDM サーバーとの紐付け:Jamf Now、Microsoft Intune などの MDM URL とトークンを ABM に設定。
  3. 自動割り当てと構成プロファイル配布:デバイスが初回起動時に Wi‑Fi、VPN、メールアカウント等が自動適用されます。

この流れにより、端末受領直後に業務環境が整い、IT 管理者の工数を大幅に削減できます。

暗号化とリモートワイプ設定

iPad Air は出荷時からハードウェア暗号化が有効です。MDM で以下のポリシーを設定すると、紛失・盗難時の情報漏洩リスクを最小化できます。

ポリシー 内容
データ暗号化 Intune の「デバイス保護」→「データ暗号化」を必須に設定
リモートロック/ワイプ 端末紛失時に自動でロックし、必要に応じて遠隔消去を実行

アプリ配布と構成プロファイルの統合管理

ABM の Volume Purchase Program(VPP)からライセンス購入したアプリは MDM 経由で自動インストールできます。VPN・メール設定などは 1 つの .mobileconfig にまとめ、夜間に一括配信することで全端末を同一バージョンに保ちます。


実務シナリオ別活用例と業界導入事例

シナリオ①:オンライン会議中のリアルタイムメモ

  • 手順:Zoom を左側に Split View、Notes を右側に固定 → Universal Clipboard で共有リンクをコピーし Notes に貼り付け → 会議後はノートを「ファイル」→「OneDrive」にドラッグ。
  • 効果:画面切替が不要でメモと資料閲覧が同時に行えるため、会議時間の 30 % 削減が報告されています(PFU 事例)。

シナリオ②:PDF 注釈 → Slack 共有

  • 手順:Acrobat Reader で設計図にコメント → 「共有」→「他のアプリで開く」→ Slack を選択し、プロジェクトチャンネルへ送信。
  • ポイント:ファイルは自動的に Slack の Files に保存され、履歴管理が容易。

シナリオ③:タスクとカレンダーの統合(Microsoft To Do + Outlook)

  • 手順:Shortcuts で「新規タスク」→「Outlook カレンダーへイベント作成」のフローを作り、ホーム画面に配置。ワンタップでタスク登録と予定追加が完了。
  • 効果:二重入力が排除され、タスク漏れが減少。

業界別ベストプラクティス

業界 主な活用ポイント 成功要因
コンサルティング Zoom と PowerPoint を Stage Manager で同時表示し、リアルタイムにデータ分析結果を提示 M2 の高速描画と Stage Manager のマルチウィンドウが鍵
設計・建築 PDF(設計図)に Acrobat で注釈 → Slack に即共有、現場からのフィードバックをリアルタイム反映 ファイルアプリ統合+Universal Clipboard が作業効率化に貢献
小売・POS Salesforce と POS アプリを Split View で同時表示し、在庫確認と受注入力を同時実施 キーボードショートカットで入力速度が約2倍に向上

記事全体のまとめ

  • iPad Air 第5世代 (M2) + iPadOS 17 のマルチタスク機能は、設定を確認すれば即座にデスクトップ並みの作業領域が手に入ります。
  • Zoom/Teams、Google Workspace、OneDrive/Google Drive、Slack、Acrobat Reader、Microsoft Office など主要ビジネスアプリは、Split View・Stage Manager と組み合わせることで同時操作が可能です。
  • ドラッグ&ドロップ、Universal Clipboard、Apple Shortcuts を活用した自動化レシピにより、会議開始→メモ作成や PDF 注釈共有といった定型作業をワンタップで完結できます。
  • MDM と Apple Business Manager の連携 でデバイスの一括プロビジョニング・暗号化・リモートワイプが実現し、企業レベルのセキュリティ要件(ISO 27001 等)にも対応可能です。
  • 業界別シナリオと導入事例 からは、マルチタスク設定とアプリ連携を業務フローに組み込むことが、生産性向上の決定的要因であることが確認できます。

以上の手順とポイントを実装すれば、iPad Air がリモートワークからオフィス作業まで幅広いビジネスシーンで強力な生産性ツールとして機能します。ぜひご自身の業務に合わせてカスタマイズし、最大限の効果を引き出してください。

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