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前提条件と準備
この章では、Huawei Watch にカスタム文字盤を作成・適用するために必要な環境を整理します。対応機種や OS のバージョン、必須アプリの入手方法を事前に把握しておくことで、途中で手間取ることを防げます。以下の内容を順に確認し、準備が整ったら次の章へ進んでください。
対応機種・OS バージョン
対応機種は HarmonyOS 搭載の最新モデルです。古いファームウェアでは ThemeStudio のインポート機能が利用できないため、必ずバージョンを確認してください。
| デバイス | 発売年 | 必要 OS |
|---|---|---|
| Huawei Watch GT 4 | 2025年 | HarmonyOS 4.0 以降 |
| Huawei Watch GT 3 Pro | 2024年 | HarmonyOS 3.1 以上 |
| Huawei Watch Fit 2 | 2023年 | HarmonyOS 3.0 以上 |
| Huawei Watch X Pro | 2025年 | HarmonyOS 4.0 以降 |
ポイント:設定 > デバイス情報で「OS バージョン」を確認し、最新の OTA 更新が適用されているか必ずチェックしてください。
必要アプリのインストール手順
カスタム文字盤を作成・転送するために必要な 2 種類の公式アプリを紹介します。いずれも公式ストアから入手すれば安全です。
Huawei Health(スマートフォン側)
- 取得方法
- Android デバイスは AppGallery、iOS は App Store で「Huawei Health」を検索しインストール。
- 初回設定
- アプリ起動後に Huawei ID でサインインし、ペアリング画面の指示に従って時計と接続します。
Huawei ThemeStudio(PC 用)
- 取得方法
- 公式ダウンロードページ(https://developer.huawei.com/consumer/en/harmonyos/theme-studio)から Windows(
.exe)または macOS(.dmg)版をダウンロードします。 - インストール手順
- ダウンロードしたファイルを実行し、利用規約に同意してインストール完了。起動後に Huawei ID でサインインするとテンプレート一覧が表示されます。
注意:AppGallery が利用できない地域では、公式サイトから提供されている APK を直接ダウンロードできます。その際は必ずハッシュ値(SHA‑256)を公式ページと照合してください。
Health アプリで簡単カスタマイズ
Huawei Health はスマートフォンだけで文字盤の作成・適用が完結する手軽なツールです。ここでは Watch GT 4 を例に、具体的な操作フローを順番に解説します。
デバイス同期とカスタム文字盤の選択
まずは時計とスマートフォンを正しく同期させる必要があります。以下の手順で接続状態を確認してください。
- Health アプリを開き、下部タブの 「デバイス」 をタップ。
- 接続済みの Watch GT 4 が一覧に表示されたら、カード右上の 「同期」 ボタンを押す。
- 同期が完了するとメイン画面に 「カスタム文字盤」 メニューが現れますのでタップします。
ポイント:同期エラーは Bluetooth の再起動、アプリキャッシュのクリアで改善されることが多いです。
背景・コンポーネント設定手順
カスタム文字盤画面では背景画像や表示項目(時間・心拍数・天気など)を自由に組み合わせられます。操作の流れは次の通りです。
- 背景:右上の「背景」ボタン → 「フォトから選択」または「カラー」を選び、推奨サイズ 320 × 320 px の PNG を指定します。
- 時間表示:時計アイコンをタップし、フォント・文字色・位置をドラッグで調整できます。
- 心拍数モジュール:左下の「心拍」アイコンをドラッグして配置し、単位や更新間隔(5 秒/30 秒)を設定します。
プレビュー・保存、時計本体への適用
設定が完了したら必ずプレビューで確認し、問題なければ保存・適用の手順へ進みます。
- 画面右上の 「プレビュー」 をタップすると実機シミュレーションが表示されます。
- 問題がなければ 「保存」 → 任意の名前を付けて保存します。
- 保存後に 「適用」 ボタンを押すと、Health が自動で文字盤データを時計へ転送し、数秒以内に反映されます。
ポイント:Watch GT 4 は長押しメニューでも文字盤切替が可能です。設定 > ディスプレイ > カスタム文字盤 で「長押しで表示」項目を有効化すると便利です。
ThemeStudio で本格デザイン
ThemeStudio は PC 環境でレイヤー編集やアニメーションを加えた高度な文字盤を作成できる公式ツールです。初心者でも扱える基本フローを解説します。
ダウンロードとインストール
公式ページ(https://developer.huawei.com/consumer/en/harmonyos/theme-studio)から最新バージョンを取得してください。
- Windows:
.exeファイルをダウンロード → ダブルクリックでインストーラ起動。 - macOS:
.dmgをダウンロード → アプリケーションフォルダーにドラッグしてコピー。 - 起動後、Huawei ID でサインインするとテンプレート一覧が表示されます。
テンプレート選択と素材差し替え
テンプレートをベースに画像やフォントを差し替えるだけでオリジナル文字盤が完成します。手順は次の通りです。
- プロジェクト作成:
New Project→Watch Faceを選択し、対象デバイス(例:Watch GT 4)を指定します。 - 背景レイヤー差し替え:左側レイヤーパネルで「Background」をクリック、右側プロパティの 「画像差し替え」 ボタンから 320 × 320 px の PNG を選択します。
- フォント変更:テキストレイヤーを選び、
Fontドロップダウンから Google Fonts 等の OFL ライセンス対応フォントを指定します。
注意:素材は必ず CC0 または同等のフリーライセンスであることを確認し、商用利用時にはクレジット表記が不要かどうかをチェックしてください。
エクスポートと Health アプリへのインポート
完成したプロジェクトは専用形式 .hwt(Huawei Watch Theme)でエクスポートし、Health に取り込んで時計へ適用します。
- メニュー → 「Export」 →
Huawei Watch Theme (.hwt)を選択し保存先を指定。 - スマートフォンの Huawei Health アプリで
カスタム文字盤>インポートをタップし、作成した.hwtファイルを選択。 - インポートが完了したら 「適用」 ボタンを押すと、数秒以内に時計本体へ反映されます。
ポイント:エクスポート時に 「デバイス互換性チェック」 を有効にすると、サイズやレイヤー数の不整合を事前に検出でき、トラブル回避につながります。
無料デザイン素材・配布サイトと利用上の注意
高品質な画像・フォントは文字盤の完成度を左右します。安全に入手できるフリー素材と、著作権リスクを回避するポイントをまとめました。
公式テーマストアとコミュニティサイト
以下の表は、主に利用されている配布元とその利用条件です。必ずリンク先で最新のライセンス情報をご確認ください。
| サイト | 主な提供物 | 利用条件 |
|---|---|---|
| Huawei 公式テーマストア | Huawei 審査済みの無料・有料テーマ | 商用利用可(購入時のライセンスを遵守) |
| XDA Developers – HarmonyOS フォーラム | ユーザー投稿のフリー画像・コード例 | 投稿者が明示した CC0、CC‑BY のみ使用可能 |
| Qiita – SmartWatch カスタマイズ記事 | 実装サンプルと素材リンク集 | 記事内で提示されたライセンス表記を必ず守る |
ポイント:非公式サイトから入手したテーマファイルは、著作権侵害やマルウェア感染のリスクが高いため使用しないことを強く推奨します。
フリー画像・フォントの取得方法
- 画像:Unsplash(https://unsplash.com)や Pixabay の「スマートウォッチ」タグから取得し、画像編集ソフトで 320 × 320 px 以下 にリサイズします。ほとんどが CC0 ライセンスです。
- フォント:Google Fonts(https://fonts.google.com)の「Display」カテゴリから OFL または Apache License のものを選びます。商用でも無料で使用できます。
注意点:素材ダウンロードページに「改変可・再配布可」の表記があるか必ず確認し、クレジット表示が求められる場合は文字盤内や SNS シェア時に明記してください。
よくあるトラブルと対処法、シェアのコツ
カスタム文字盤作成中に遭遇しやすい問題と、その具体的な解決策をまとめました。また、完成作品をコミュニティで共有する際のマナーも併せて紹介します。
文字盤が反映されない/画像サイズエラー
原因は主に「画像サイズ規格外」や「非対応形式」です。以下の手順で対処してください。
- 推奨サイズは 320 × 320 px 以下、カラー深度は 24bit、形式は PNG(透過可)です。
- GIMP・Photoshop 等の画像編集ソフトでリサイズし、必ず「エクスポート」→「PNG」から保存します。
- Health アプリの
カスタム文字盤>インポートで再度読み込み、プレビューが正しく表示されるか確認します。
同期失敗時のリセット手順
同期エラーは Bluetooth の不具合やキャッシュの破損が原因になることがあります。次のステップでリセットしてください。
- 時計とスマホの Bluetooth を一度オフ → オンに切り替える。
- スマホ設定 > アプリ > Huawei Health > 「キャッシュをクリア」および「データを削除」→ 再起動。
- 時計側で 設定 > システム > データ同期リセット を実行し、再度ペアリングをやり直す。
SNS・Huawei コミュニティで共有する際のマナー
自作文字盤を公開するときは以下のポイントに留意してください。
- ハッシュタグ #HuaweiWatchCustom を必ず付け、使用した画像・フォントのクレジット情報を本文に記載する。
- 他ユーザーの作品を引用する場合は、元作者のハンドルネームとリンクを明示し、改変がある場合は「改変済み」旨を追記する。
- Huawei の公式ガイドライン(https://consumer.huawei.com/jp/community/terms)に違反しないよう、過激な表現や不適切画像は投稿しない。
まとめ:トラブルの多くは「サイズ」「同期」の2点が原因です。作業前に推奨仕様を再確認し、問題発生時は上記リセット手順で対処すればほぼ解決できます。完成作品はマナーを守ってシェアすることで、コミュニティからのフィードバックや新たなアイデアが得られ、次のカスタマイズに活かせます。