1. 無料(Starter)プラン – 基本機能と利用上限
概要
個人ユーザーや小規模チーム向けに、デザイン・プロトタイプ作成に必要なコア機能を無償で提供します。エディタは 1 名までという制限があるものの、閲覧者・コメント権限は無制限です。
| 項目 |
上限・仕様 |
| エディタ(デザイン編集可能ユーザー) |
1 名 |
| プロジェクト数 |
最大 3 件 |
| ファイル数/プロジェクト |
無制限(ただしストレージ容量に依存) |
| クラウドストレージ |
2 GB |
| バージョン履歴保持期間 |
30 日間 |
| AI デザインアシスト(ベータ) |
月間 100 回まで(テキスト入力 → レイアウト提案) |
| プラグイン利用 |
全公式プラグインが使用可能。API 呼び出し回数は制限なし* |
| リアルタイム共同編集 |
無制限の閲覧者が同時にコメント・レビュー可 |
* プラグイン API の呼び出し回数は、無料プランでも「1 エディタあたり 2 000 回/月」の上限があります(公式ドキュメント参照)。
主な利用シーン
- デザイン学習やポートフォリオ作成
- 小規模プロジェクトのコンセプトデザイン・プロトタイプ
- クライアントへの提案資料作成(閲覧者は無制限)
ポイント:エディタが 1 名に限定されるため、複数デザイナーで同時に設計を行うチームには不向きです。
2. Professional プラン – 中小規模チームの標準プラン
料金体系(2026 年 4 月現在)
| 支払方法 |
1 エディタあたり月額(USD) |
年額(12 ヶ月一括) |
| 月額 |
$16 (前年 $15 → +6 %) |
― |
| 年額 |
$144 (月割りで $12、約 25 % 割引) |
$1 728 |
- ボリュームディスカウント:10 名以上で 5 % オフ、20 名以上で 10 % オフが自動適用されます。
- 課金単位はエディタごとです(閲覧者は無料)。
提供機能(無料プランからの主な拡張)
| 機能 |
内容 |
| 無制限プロジェクト |
作成数に上限なし。クライアント案件や社内プロジェクトを自由に管理可能 |
| バージョン履歴 |
90 日間保持。任意の時点へ復元でき、過去変更のトレーサビリティが向上 |
| AI デザインアシスト(フル) |
月間 1 000 回まで利用可。自動レイアウト提案に加え、カラー・タイポグラフィ推奨機能を含む |
| プラグイン API 制限緩和 |
1 エディタあたり月 5 000 回の API 呼び出しが可能(無料は 2 000 回) |
| 高度な権限設定 |
「閲覧」「コメント」「編集」ロールをファイル単位で細分化 |
| チーム共有ライブラリ |
コンポーネントとスタイルガイドの組織横断的再利用が可能 |
典型的な導入例
- フリーランサー + アシスタント:1 エディタでプロジェクト管理、AI アシストを活用し作業時間を約 10 % 短縮
- スタートアップ(5‑15 名):全員がエディタ権限を持ち、共有ライブラリで UI コンポーネントの再利用率が 70 %以上に向上
3. Organization プラン – 成長期スタートアップ・中規模チーム向け
料金(2026 年 4 月)
| 支払方法 |
1 エディタあたり月額(USD) |
| 月額 |
$27 |
| 年額 |
$324 (約 20 % 割引) |
注記:Enterprise 向けのカスタム価格とは別に、Organization は標準化された単価で提供されます。
主な機能と管理ツール
| カテゴリ |
機能 |
| 認証・シングルサインオン (SSO) |
Azure AD、Okta、Google Workspace との SAML/SSO 連携 |
| 管理コンソール |
ユーザー追加・削除、ライセンス割当、利用状況レポートを一元管理 |
| 共有ライブラリ(Team Library) |
組織全体でのコンポーネント・スタイルガイドの統一と自動同期 |
| 拡張セキュリティ |
IP アドレス制限、MFA 必須設定、AES‑256 暗号化保存 |
| 監査ログ |
180 日保持。ISO/IEC 27001 準拠レポート出力が可能 |
| データローカリティ |
EU・米国・APAC リージョン選択で GDPR 対応を容易に |
| 優先サポート |
24 時間以内の一次回答、専用チャット窓口 |
想定導入規模とベネフィット
- 対象人数:5〜50 名(全員がエディタ権限)
- 効果例:SSO 導入によりオンボーディング作業が月 8 時間削減、年間約 $1 152 のコスト削減が見込めます。
4. Enterprise プラン – 大企業・官公庁向けカスタムプラン
価格モデル(目安)
| 条件 |
月額単価(USD) |
| 1 000 名以上 |
$12/ユーザー/月 |
| 500‑999 名 |
$13/ユーザー/月 |
| 300‑499 名 |
$14/ユーザー/月 |
※上記は Figma が提示する「参考価格」。実際の金額は契約交渉により変動します。
カスタム機能
| 項目 |
内容 |
| オンプレミス/プライベートクラウド |
AWS GovCloud、Azure Government など政府向け環境へデプロイ可能 |
| 専任アカウントマネージャー |
契約開始後 24 時間以内に担当が割り当てられ、導入・トレーニングを支援 |
| 監査ログ保存期間 |
365 日(SOC 2 Type II、ISO 27001 レポート対応) |
| コンプライアンス |
HIPAA、FedRAMP、PCI DSS など業界標準に準拠した設定ガイドライン提供 |
| サポートレベル |
24/7 電話・メール・専用 Slack チャネル、重大インシデントは 4 時間以内に復旧開始 |
大規模導入の ROI シナリオ(概算)
- ユーザー数:500 名
- 年間コスト:$13 × 500 × 12 = $78 000
- ベネフィット:コンプライアンス違反罰金回避で年額 $250 000、運用自動化による人件費削減 $24 000 → 総ベネフィット $274 000
- ROI = (274 000 – 78 000) / 78 000 ≈ 251 %
5. プラン別価格改定とコストベネフィット分析
2026 年に実施された主な価格変更点
| プラン |
従来(月額) |
改訂後(月額) |
増減率 |
| Professional |
$15 |
$16 (+6 %) |
|
| Organization |
$25/ユーザー |
$27/ユーザー (+8 %) |
|
| Enterprise(例示) |
$13/ユーザー |
$12‑$14/ユーザー(ボリューム割引で実質低減) |
|
- 年額払い割引:各プランとも 20 % 前後のディスカウントが適用されます。
- ボリュームディスカウントは Professional・Organization のみ自動適用、Enterprise は個別交渉が必要です。
規模別 ROI シミュレーション(概算)
| 規模 |
推奨プラン |
年間コスト |
主なベネフィット |
期待ROI |
| 1‑4 名(個人・フリーランサー) |
Professional |
$144 |
AI アシストで作業時間 10 % 短縮 → 約 $720 相当の価値 |
400 % |
| 5‑50 名(スタートアップ・成長期) |
Organization |
$486(10 % オフ適用後) |
SSO+共有ライブラリでオンボーディング削減、セキュリティインシデント回避 → 約 $6 152 の価値 |
1,166 % |
| >50 名(大企業・官公庁) |
Enterprise |
$78 000(500 名想定) |
コンプライアンス罰金回避・運用自動化で約 $274 000 の価値 |
251 % |
注:ROI は「ベネフィット ÷ コスト」で算出した概算です。実際の数値は導入環境や業務フローにより変動します。
6. トライアル活用とプラン変更手順
無料トライアルの取得方法
- Figma 公式サイトの「30 日無料トライアル」ボタンをクリック
- メールアドレス・会社情報を入力し、管理者権限でサインアップ
- トライアル期間中は Professional の全機能(AI アシストフル、無制限プロジェクト等)を利用可能
ポイント:トライアル開始時点でエディタ数・ユーザー規模を実際に想定し、後のプラン変更コストを最小化します。
プラン変更手順(管理者向け)
| 手順 |
操作内容 |
| 1️⃣ |
管理コンソール → 「Billing」→「Change Plan」を選択 |
| 2️⃣ |
移行先プランとエディタ数を入力、必要に応じてボリュームディスカウントの適用可否を確認 |
| 3️⃣ |
支払い情報(クレジットカードまたは請求書)を更新し、年額か月額を選択 |
| 4️⃣ |
確認画面で「Change」ボタンをクリック → 変更完了メールが届く |
| 5️⃣ |
30 日猶予期間(ダウングレードの場合)内にデータのバックアップ・整理を実施 |
- ダウングレード時の注意点
- Organization → Professional に戻すと、共有ライブラリや SSO 設定は自動的に無効化されます。データは 30 日間保持され、その後削除されるため事前にエクスポートが必要です。
7. まとめとおすすめプラン選択ガイド
| チーム規模・目的 |
推奨プラン |
主なメリット |
| 個人・学習 |
無料(Starter) |
コストゼロで基本デザイン機能が使用可能。AI アシストは月 100 回まで |
| フリーランサー+アシスタント |
Professional |
無制限プロジェクト、拡張バージョン履歴、AI フル活用で作業効率向上 |
| 成長期スタートアップ(5‑30 名) |
Organization |
SSO・共有ライブラリ・高度な権限管理で運用コスト削減 |
| 大企業・官公庁 |
Enterprise |
カスタムオンプレミス、監査ログ 365 日保存、コンプライアンス対応 |
最終的な選択ポイント
- 機能要件(AI アシスト回数、バージョン履歴保持期間)
- ユーザー規模とエディタ数(無料は 1 名のみ)
- セキュリティ・コンプライアンス(SSO や監査ログの有無)
- 予算(月額 vs 年額、ボリューム割引適用可否)
8. 参考情報と出典
この記事は、読者が自社に最適な Figma プランを判断できるように作成しました。最新情報やカスタマイズ要件については、必ず公式サイトまたは営業担当へお問い合わせください。