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AXT920 バッテリー残量チェックと安全な交換手順ガイド

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機種確認とバッテリー残量チェック

AXT920 を使用する現場では、まず本体が正しい機種であることを確実に把握し、その上でバッテリーの残量を事前に確認しておくことが安全かつ効率的な作業の基本です。誤った機種や残量不足の状態で交換を行うと、設定消失や突発的なシャットダウンのリスクが高まります。このセクションでは、型番の確認方法とバッテリー残量のチェック手順を具体的に解説します。

型番の確認方法

以下の手順で本体ラベルとソフトウェアからモデル番号を取得できます。正しい機種かどうかを見極める際の目安としてご活用ください。

  • 本体ラベル
  • 本体背面下部に貼付された金属プレートに「AXT920」あるいは「AXT910」「AXT900」などが記載されています。文字が読みにくい場合は拡大鏡で確認してください。

  • メニュー画面

  • 電源を入れた後、ロゴが消えると設定モードに移行します。SYSTEM → INFO を選択すると機種情報が表示されます。画面上の「Model」項目が対象デバイスです。

注記:Shure 充電式バッテリーは機種ごとに形状・端子配置が異なるため、ラベルや画面で確認した番号と実際のバッテリーモジュールが一致しているか必ず目視で確かめてください。

バッテリー残量の確認

LED インジケータと充電ステーションの両方で残量を把握できます。なお、LED の色表示や充電ステーションの対応機種はファームウェアやロットにより若干異なる場合があるため、最新の公式マニュアル(AXT920)で確認してください。

  • 本体 LED
  • 左側上部に配置された小型 LED が 3 段階で点灯します。一般的な表示は「緑=満タン」「黄=半分」「赤=低残量」ですが、機種やファームウェアによって色が変わることがあります。

  • 充電ステーション

  • AXT920 は専用の Shure 充電ステーション(AXT900/AXT910/AXT920 対応)に装着すると、本体 LCD に「Battery %」が数値で表示されます。ステーション側の LED が緑→青へ変化したら充電完了です。

バッテリー残量が 20 % 以下になる前に交換作業を実施すると、設定消失や突発的なシャットダウンを防げます。


作業前の安全対策と必要工具

本格的なバッテリー交換は、静電気や機体損傷のリスクが伴います。ここでは、安全に作業できる環境設定と必須ツールをまとめ、代替案も提示します。正しい準備を行うことで、故障や事故を未然に防げます。

推奨作業環境

安全な作業台の条件は次の通りです。これらを満たす場所で作業することが推奨されます。

  • 平坦かつ清潔な作業台
  • 埃や金属片が混在しない、安定したテーブル上で行います。

  • 静電気防止マット

  • 導電性のあるマットを敷き、足元と機体間の放電リスクを低減させます。

  • 絶縁手袋(必要に応じて)

  • 特に乾燥した環境や冬季は静電気が発生しやすいため、使用を検討してください。

作業開始前には必ず本体の電源スイッチを OFF にし、アンテナユニットを外しておきます。

必要工具一覧

用途 推奨ツール 代替案
カバー固定ネジ解除 小型十字ドライバー (PH0) 精密プラスチックヘラ(力加減に注意)
バッテリーモジュール操作 ピンセット(先端が丸いもの) 無塩ミニトング
ロック確認・調整 絶縁手袋または指先保護カバー 手袋なしで直接指で確認(静電気対策必須)

金属製の代用品は絶対に使用しないでください。導通によるショートや破損の原因になります。


バッテリー交換手順

正しい手順を守れば、バッテリーモジュールの破損や接点不良を防げます。この章では、カバー開放から新バッテリーのロック確認までを段階的に示します。

カバー開放とモジュール取り外し

以下の流れで安全にカバーを開け、既存バッテリーモジュールを取り外します。

  1. 電源オフ を再度確認したら、本体左側上部のスライドレバーを指で押し込みます。
  2. レバーがロック位置から解除されたら、カバー全体を右方向へ滑らせて開きます(約 5 mm の隙間)。
  3. カバー内部にあるバッテリーモジュールは金属製レール上に乗っているため、左右どちらかに軽く引くと抜けます。

無理に引っ張るとレバー部品が折損する恐れがありますので、スムーズに滑らせてください。

新バッテリーの装着とロック確認

新しい Shure 充電式バッテリーを正しく取り付け、確実にロックされたことを確認します。

  1. 極性確認:端子の「+」側が上部になるように設置します。バッテリーモジュール本体に記載されたマークと合わせてください。
  2. 差し込み:レールに沿って正しい向きでスライドさせ、底部がカチッと音を立てるまで押し込みます。
  3. ロック確認:バッテリーモジュールが完全に固定されたことを指で軽く揺すり、外れないか確かめます。

正規 Shure バッテリーは内部保護回路が組み込まれており、極性逆転や緩みがあると警告 LED が点灯します。その場合は再度取り付けを行ってください。


交換後の起動チェックと充電ステーション利用法

バッテリー交換直後はシステム全体が正常に機能しているか確認し、必要に応じて充電ステーションでのリカバリーモードについても理解しておくことが重要です。

起動確認手順

以下の手順で本体の起動状態と基本的な送信テストを行います。

  1. カバーを元通りにスライドさせ、ロックレバーが「カチッ」と音を出すまで閉じます。
  2. 電源スイッチを ON にすると、左上部の LED が緑色で点灯し、画面に「READY」表示が現れます。
  3. テスト送信:簡単なトーンやミュート状態で受信機側に音声が届くか確認します。問題がある場合はバッテリーの極性やロックを再チェックしてください。

充電ステーションでの充電とリカバリーモード

Shure の公式充電ステーションは AXT920 を含む AXT900/AXT910 系列に対応しています。最新情報は公式マニュアル(AXT920 マニュアル (PDF))をご参照ください。

  • 基本的な充電手順
  • 本体をステーションのベイに装着し、LED が緑色に点灯すれば充電開始です。完了すると LED が青色に変わります。

  • リカバリーモード(深放電時)

  • バッテリー残量が極端に低下するとステーションは自動で Recovery アイコンを表示し、低電流モードで予備充電を行います。約 30 分の予備充電後に通常モードへ移行します。
  • 対処法:リカバリーモードが長時間続く場合は本体を一度取り外し、5 分程度放置してから再装着するとリセットできます。

リカバリーモードはバッテリー寿命保護機能ですので、高速充電や過電流を強制しないよう注意してください。


安全警告と廃棄・リサイクル

本章では、正規バッテリー使用の重要性と使用済みバッテリーの適切な処理手順についてまとめます。安全に配慮した運用は、機材の長寿命化と法令遵守につながります。

正規バッテリー使用の重要性(統合警告)

Shure が公式に示すリスクは以下の通りです。非正規バッテリーを使用すると、短絡・過熱・破裂・火災 など重大な事故が発生する可能性があります。必ず Shure 純正バッテリー(型番: AXT920‑BAT)を使用し、第三者製品は導入しないでください。

  • 短絡・過熱:内部抵抗の不均一により急激な温度上昇が起こります。
  • 破裂・火災:外装規格外の場合、膨張や破裂リスクが高まります。
  • 健康被害:誤飲や接触で有害化学物質による中毒の危険があります。

バッテリー廃棄・リサイクル手順

使用済みバッテリーは以下の手順で安全に処分してください。

  1. 放電確認
  2. 端子が露出していないか確認し、必要なら付属の放電ツールで電荷を除去します。

  3. 回収箱へ投入

  4. 自治体や Shure 認定販売店が設置する「リチウムイオンバッテリー回収ボックス」に入れます。

  5. リサイクル業者への委託(大量廃棄時)

  6. 環境省指定のリサイクル事業者へ依頼し、処理証明書を取得します。

不適切な処分(燃焼・埋設)は法令違反となり罰則対象です。必ず上記手順に従ってください。


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