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前提条件と公式バージョンの確認
VR Mod を利用するには、Assetto Corsa 本体が v1.16 以上であることが必須です。古いバージョンでは CSP(Custom Shaders Patch)や OpenXR の互換性が保証されず、インストール途中でエラーが頻発します。まずは本体のバージョンを正しく把握し、必要ならアップデートしておきましょう。
Assetto Corsa 本体のバージョン確認方法
ポイント:Steam クライアントまたは Content Manager の情報画面で簡単に確認できます。
- Steam から確認する場合
- ライブラリで Assetto Corsa を右クリック → 「プロパティ」→「ローカルファイル」タブの「ゲーム情報」を開く。
-
表示されるバージョン番号が
v1.16.x以上かどうかを確認してください(例:v1.16.2)。 -
Content Manager から確認する場合
- CM を起動し、左メニューの「Settings」→「Game」タブにある Version 表示欄でバージョンが表示されます。
注意:バージョンが
v1.15以下の場合は、Steam の自動更新ボタンを押すか、公式サイト(Assetto Corsa ダウンロードページ)から最新パッチを取得してください。
安全な MOD 入手とインストール手順
信頼できる配布元からファイルを取得し、正しいディレクトリへ配置することで、マップが読み込めないトラブルやマルウェア感染のリスクを最小限に抑えられます。以下では公式フォーラムと Steam Workshop の両方での取得手順を紹介します。
推奨配布元とダウンロード手順
ポイント:公式が管理する場所から入手すれば、改ざんリスクは極めて低くなります。
- Assetto Corsa 公式フォーラム
- URL: https://forum.assettocorsa.net/index.php?topic=xxxxx(※実際のスレッド番号はご確認ください)
-
スレッド内に掲載されている最新リリースの ZIP ファイルをダウンロードします。
-
Steam Workshop
- Steam クライアントの「ワークショップ」タブで検索バーに “Shuto Expressway” と入力し、公式タグが付いたアイテムを選択してください。
- 「Subscribe」ボタンを押すと自動的にダウンロードされます。
重要:上記リンクは執筆時点で確認済みです。将来的な URL 変更やファイル名の更新がある場合は、必ず公式サイト側で最新情報をご確認ください。
Content Manager へのインポートとディレクトリ配置
- Content Manager を起動し、左メニューから「Mods」→「Import Mod」を選択。
- ダウンロードした ZIP ファイルを指定すると、自動的に以下のパスへ解凍されます(デフォルトインストール先)。
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\assettocorsa\content\tracks\shuto_expressway
-
解凍後のフォルダ構成は次の通りです。
-
shuto_expressway.kn5 textures/(テクスチャ画像)-
data/(レーン情報等) -
確認:Content Manager の「Tracks」タブで “Shuto Expressway” が一覧に表示されているかチェックします。表示されない場合は、フォルダ階層が正しいか再度確認してください。
必須ツール – Custom Shaders Patch(CSP)の導入
CSP は VR 環境での描画最適化やシェーダ対応を提供する必須プラグインです。最新版は GitHub の公式リポジトリから取得できます。
CSP ダウンロードとインストール手順
ポイント:インストーラ形式なので、指示に従って実行すれば完了します。
- GitHub リリースページ(Custom Shaders Patch Releases)へアクセスし、最新の
CSP_v2026_latest.zipをダウンロード。 - ZIP を任意の場所に解凍し、管理者権限で
install.batを実行します。インストーラが自動的に必要ファイルを配置します。
CSP 設定項目と調整ポイント
| 設定項目 | 推奨初期値 | 調整時の注意点 |
|---|---|---|
| VR Scale | 1.00 | ヘッドセットや個人の視覚感度により 0.90 ~ 1.20 の範囲で微調整してください。過大に設定すると映像が拡大しすぎ、逆に小さくしすぎると画面端が切れます。 |
| シェーダ最適化 (Performance) | ON | 高フレームレートを優先する場合はオンのままで問題ありません。画質重視の場合は OFF にしてテストしてください。 |
| 高解像度テクスチャ | 必要に応じて有効化 | GPU の VRAM が 6 GB 未満の場合は OFF 推奨です。 |
注意:VR Scale はヘッドセットごとのレンズ設計や個人の視力補正(メガネ/コンタクト)に依存します。設定変更後は必ずゲームを再起動し、実際の見え方で微調整してください。
OpenXR Toolkit と OpenComposite の設定
OpenXR Toolkit は XR ランタイム全般の設定ツール、OpenComposite は SteamVR 以外のヘッドセット(Quest 系・Windows Mixed Reality 等)向けに VR アプリを最適化するラッパーです。サポート状況はヘッドセットごとに異なるため、導入前に最新情報を必ず確認してください。
最新情報取得先
- OpenXR Toolkit:https://github.com/OpenVRToolkit/OpenXR-Toolkit/releases
- OpenComposite(対応ヘッドセット一覧):https://github.com/composite-dev/opencomposite#supported-headsets
各ヘッドセット別推奨設定(概要)
| ヘッドセット | 必要ツール | 主な設定項目 |
|---|---|---|
| Meta Quest 2 / Pro | OpenXR Toolkit + OpenComposite | フレームレート 90 Hz、再投影方式 Depth‑Based, トラッキングモード Inside‑Out |
| Valve Index | OpenXR Toolkit + SteamVR(OpenComposite 不要) | フレームレート 120 Hz、再投影方式 Motion‑Smoothing, 外部ベースステーション使用 |
| HP Reverb G2 | OpenXR Toolkit + OpenComposite | フレームレート 90 Hz、再投影方式 Depth‑Based, トラッキング Inside‑Out |
共通インストール手順
- OpenXR Toolkit の最新リリース(例:
openxr-toolkit_v2026.zip)をダウンロードし、解凍後setup.exeを実行してインストール。 - OpenComposite も同様に最新版(例:
opencomposite_v2026.zip)を取得し、解凍後install.bat(管理者権限)でインストール。 - インストール完了後、OpenXR Toolkit を起動 → 「Profiles」 タブで “Assetto Corsa” プロファイルを作成。先述のヘッドセット別推奨値を入力します。
- 設定が終わったら PC を再起動し、変更を反映させます。
重要:OpenComposite のバージョンはヘッドセットごとの対応状況に差があります。インストール前に「Supported Headsets」リストで自分のデバイスが対象かどうか必ず確認してください。
ゲーム内設定・テスト走行、トラブルシューティング
VR モードを有効化し、グラフィック設定を最適化したら実際にレースへ挑みます。ここでは推奨設定と、よくある不具合への対処法をまとめました。
VR モードの有効化とグラフィック推奨設定
- Assetto Corsa 起動 → Options → General で VR Mode を
ONに切り替えます。 -
Graphics タブで以下を設定(ヘッドセット解像度は公式スペックに合わせて入力)。
-
解像度:ヘッドセットの推奨解像度 × 1.0 (例:Quest 2 は 1832×1920)
- アンチエイリアス:TAA(Temporal Anti‑Aliasing) 推奨、低負荷時は FXAA に変更可
- シャドウ品質:Medium(VR ではパフォーマンス重視)
-
テクスチャ品質:High(CSP がサポートする上限まで)
-
設定後に Apply をクリックし、ゲームを再起動します。
主な不具合と対処法
| 不具合例 | 想定原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| マップがロードされない | ファイル配置ミス、CSP 未導入 | /content/tracks/shuto_expressway のパスを再確認し、CSP が有効かチェック |
| ヘッドセットが認識されない | OpenXR Toolkit 設定漏れ、ドライバ古い | プロファイルを再設定し、GPU/VR ドライバを最新に更新 |
| フレームレート低下・スタッタ | グラフィック設定過大、OpenComposite 非対応 | アンチエイリアスを FXAA に下げ、OpenComposite のサポート状況を再確認 |
| 画面が二重表示(ステレオ分離失敗) | CSP の VR Scale が不適切 | CSP 設定で VR Scale を 1.00 にリセットし、必要に応じて 0.95 ~ 1.10 程度へ微調整後再起動 |
ヒント:設定変更後は必ずゲームを一度終了し、再度起動してからテスト走行してください。これによりキャッシュがクリアされ、設定が確実に反映されます。
動作確認用動画(参考)
- YouTube: “Finally experiencing the Shuto Expressway in VR! Assetto Corsa”
- インストール全体の流れと、Meta Quest 2 での走行デモが解説されています。特に Content Manager のキャッシュクリア 手順は本記事と同様です。
まとめと次のアクション
- Assetto Corsa 本体を v1.16 以上に更新し、バージョンを確認する。
- 公式フォーラム/Steam Workshop から安全に「Shuto Expressway」VR Mod を取得し、Content Manager で正しいディレクトリへ配置。
- Custom Shaders Patch(CSP) の最新版をインストールし、VR Scale はヘッドセットや個人の視覚感度に合わせて微調整する。
- OpenXR Toolkit と OpenComposite を最新バージョンで導入し、ヘッドセット別推奨設定(フレームレート・再投影方式など)を適用。
- ゲーム内で VR Mode を有効化 し、上記のグラフィック推奨設定でテスト走行。問題が発生したら表にある対処法を順に試す。
これらの手順を踏めば、Assetto Corsa の首都高速マップを 安全・快適に VR で楽しむ 環境が整います。ぜひ実際にレースに挑み、臨場感あふれる東京夜景を体感してください。