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Amplitude Starter(無料)プラン概要と主要機能・制限
Amplitude の「Starter」プランは、初めてデータ分析を導入するチーム向けに用意された無償オプションです。このセクションでは、利用できる主な機能と同時に注意すべき制限事項をまとめます。無料枠でも十分にインサイトが得られるかどうかの判断材料として活用してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 月間イベント上限 | 1,000 万件 まで(それ以上は有料プランへ) |
| データ保持期間 | 90 日(有料プランでは最大 2 年) |
| 利用可能レポート種別 | イベントストリーム、リアルタイムビュー、セグメント、ファネル、リテンション、コホート、ダッシュボード |
| Session Replay | 利用不可(代替手段として外部ツールを併用) |
| Experimentation(A/B テスト) | 利用不可(機能フラグは Plus プラン以上で提供) |
| その他制限 | プロジェクト数は最大 5、ユーザー招待は無制限 |
まとめとポイント
Starter は「無料で始められる」点が大きな魅力ですが、イベント件数 と データ保持期間 に上限があります。月間 1,000 万件という数字は、中小規模の SaaS やモバイルアプリでは十分に余裕があるケースが多いです。一方で、長期的なトレンド分析が必要になる場合は有料プランへの移行を検討してください。
具体例
月間アクティブユーザーが 5,000 人、1 ユーザーあたり平均 200 件のイベントを送信すると、総数は 1,000 万件 の約 10% にとどまります。無料枠で十分にカバーできることが分かります。
アカウント作成とプロジェクト設定手順
Amplitude を実際に使い始めるには、まずアカウントを取得し、分析対象となる「プロジェクト」を作成します。この章では、公式サイトからの登録フローとプロジェクト作成までの具体的な操作手順を解説します。
公式『始める | Amplitude』からの登録フロー
以下のステップに沿って進めれば、数分でアカウントが作成できます。
- メールアドレス入力 – 登録画面にメールアドレスを入力し送信すると、確認コードが届きます。
- 確認コード入力 – 受信したコードをフォームに貼り付けて認証完了です。
- 基本情報の入力 – 会社名や利用目的など任意項目がありますが、スキップ可能です。
認証が終わるとダッシュボード画面へ遷移し、そのままプロジェクト作成に進めます。
プロジェクト作成と基本設定
プロジェクトは分析対象ごとに分けられる単位です。ここでは新規プロジェクトを作成する手順を示します。
- ダッシュボード左上の 「New Project」 ボタンをクリック。
- プロジェクト名(例:
MyApp_Starter)とデータが保存される リージョン を選択。 - 対象プラットフォーム(Web / iOS / Android)を指定し、「Create」 を実行。
作成後は「設定 > チーム」からメンバー招待ができます。招待メールに記載されたリンクをクリックすれば、共同編集が開始します。
SDK の導入手順とテストイベント送信
データ収集の第一歩は SDK をアプリやサイトに組み込むことです。本節では主要プラットフォーム(Web・iOS・Android)のインストール方法と、動作確認用のテストイベント送信手順を紹介します。
Web (JavaScript) SDK 設置
まずは npm でパッケージを導入し、初期化コードを書くだけで利用可能になります。
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npm install @amplitude/analytics-browser |
次に、アプリのエントリーポイント(例:index.js)で以下のように初期化します。
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import * as amplitude from '@amplitude/analytics-browser'; amplitude.init('YOUR_API_KEY', { // デバッグモードやユーザー属性をここで設定できます。 }); |
テストイベント送信
初期化が完了したら、簡単なテストイベントを送ります。
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1 2 |
amplitude.track('test_event', { env: 'starter' }); |
ブラウザの DevTools → Network タブで /sdk/v2/event へのリクエストが確認できれば成功です。
iOS (Swift) SDK 設置
iOS アプリでは CocoaPods が一般的な導入手段です。
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pod 'Amplitude' |
AppDelegate に初期化コードを追加します。
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import Amplitude func application(_ application: UIApplication, didFinishLaunchingWithOptions launchOptions: [UIApplication.LaunchOptionsKey: Any]?) -> Bool { Amplitude.instance().initializeApiKey("YOUR_API_KEY") return true } |
テストイベント送信
次のコードでテストイベントを記録し、Xcode のコンソールに Logged event が出力されれば完了です。
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Amplitude.instance().logEvent("test_event_ios") |
Android (Kotlin) SDK 設置
Android では Gradle に依存関係を追加します。
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implementation 'com.amplitude:android-sdk:1.33.0' |
Application クラスで SDK を初期化し、バックグラウンドでもイベントが送信できるように設定します。
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class MyApp : Application() { override fun onCreate() { super.onCreate() Amplitude.getInstance().initialize(this, "YOUR_API_KEY") .enableForegroundTracking(this) } } |
テストイベント送信
以下を実行し、Logcat に Logged event が表示されれば準備完了です。
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Amplitude.getInstance().logEvent("test_event_android") |
基本操作 UI Walkthrough と分析レポート作成
SDK でデータが蓄積されたら、Amplitude の管理画面上でさまざまな分析を行えます。この章では主要 UI の位置と、代表的なレポート(セグメント・ファネル・リテンション)の作り方をステップごとに説明します。
イベントスキーマ定義とリアルタイムデータビュー
まずは送信したイベントが正しく認識されているか確認しましょう。
- 左メニューの 「イベント」 タブ → 「スキーマ」 を開く。
test_eventが一覧に表示され、属性(プロパティ)も自動でマッピングされます。
リアルタイムビューは左側メニューの 「Realtime」 からアクセスできます。数秒遅れで最新イベントがストリーミング表示されるので、実装後すぐにデバッグが可能です。
セグメント・ファネル・リテンションの設定方法
分析目的に合わせて以下のレポートを作成します。
- セグメント:
分析 > セグメントで条件式(例:event_type = "purchase" AND country = "JP")を入力し、対象ユーザーを抽出します。 - ファネル:
分析 > ファネルに遷移し、ステップを追加します。典型的な流れはSign Up → Onboarding Complete → Purchaseです。期間はデフォルトで 30 日ですが、必要に応じて変更できます。 - リテンション:
分析 > リテンションでは「開始イベント」と「対象イベント」を選び、日次・週次の保持率を可視化します。
コホート作成とダッシュボード構築
特定条件に合致したユーザーグループ(コホート)を作り、レポートとしてまとめる手順です。
- 「コホート」タブで
last_30_days_active && revenue > 1000のようなクエリを入力し、保存します。 - 作成したコホートはドラッグ&ドロップで 「ダッシュボード」 に配置でき、ウィジェットとして名前や期間を設定できます。
- ダッシュボードは共有リンクを生成すれば、チーム全員が同じ指標を見ることが可能です。
無料枠で最大効果を得る活用テクニックとアップグレード判断基準
Starter プランでも実務に耐える分析環境を作るには、イベント数の削減や代替ツールの併用が重要です。ここではコスト意識を持った運用方法と、有料プランへ移行すべきサインを整理します。
イベント上限回避のベストプラクティス
以下の工夫で月間 1,000 万件という上限を余裕で守ることができます。
- 重要イベントだけをトラッキング:購入・ログインなどビジネスに直結する指標は必ず計測し、ページビュー等は属性として付与します。
- サンプリング:低頻度ユーザーの行動は 1/10 の確率で送信することで全体数を削減できます(例:
if (Math.random() < 0.1) { amplitude.track(...); })。 - バッチ送信:モバイル SDK では一定間隔ごとに
flushEvents()を呼び出し、ネットワーク負荷とイベント数を最適化します。
Session Replay と Experimentation が利用できない場合の代替手段
Starter で提供されていない機能は外部サービスで補完できます。
| 欠如機能 | 主な代替ツール例 |
|---|---|
| Session Replay | LogRocket(無料枠あり)、FullStory(トライアル版) |
| Experimentation | LaunchDarkly(フリーミニム)、Firebase Remote Config(自前実装) |
有料プランへの移行タイミング
次のような状況が出てきたら、有料プランへの切り替えを検討してください。
- 月間イベント数が 8 M 件以上 に達し、上限に近づいている場合。
- データ保持期間の延長(90 日 → 180 日/2 年) が分析戦略上必須になるとき。
- 機能フラグや A/B テスト を本格的に運用したい場合は Plus プラン以上が推奨されます。
参考リンク集と追加リソース
以下の公式ドキュメントと外部ガイドは、実装から高度な分析まで幅広くカバーしています。各ページをブックマークしておくと、トラブル時や新機能追加時にすぐ参照できます。
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公式アカウント作成手順
https://amplitude.com/ja-jp/get-started -
料金・プラン詳細(日本語)
https://amplitude.com/ja-jp/pricing -
2024 年版導入ガイド(app-tatsujin.com) – アカウント作成 → SDK 実装 → 分析指標設定までを図解で説明。
https://app-tatsujin.com/amplitude-2024-plans-pricing-guide/ -
Amplitude 基本操作ガイド(Growth Marketing) – 無料ダウンロード可能で、Starter プランの UI 操作手順がまとめられています。
https://growth-marketing.jp/knowledge/amplitude-guide-notion/ -
2026 年版料金プラン解説(app-tatsujin.com) – 最新価格改定や機能追加情報を網羅。
https://app-tatsujin.com/amplitude-pricing-2026-guide/
これらのリソースと本記事の手順を組み合わせることで、Amplitude の無料 Starter プランでもデータ駆動の意思決定基盤を確実に構築できます。