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Scrapbox の概要と 2026 年版プラン・機能アップデート
Scrapbox は「リンク駆動型」のナレッジベースとして、リアルタイム共同編集と AI 補助入力を組み合わせたノートサービスです。本セクションでは、2026 年 4 月時点の公式情報に基づく主な機能と料金プランを整理し、導入判断に必要なポイントを簡潔に示します。
主な特徴(公式ドキュメント参照)
-
リンク駆動型ノート
テキスト中の[[ページ名]]が自動的にハイパーリンク化され、情報同士を瞬時に結びつけられます。 -
独自エディタ
マークダウン非依存で即時プレビューが可能です(公式サイト: Editor Overview)。 -
無制限のリアルタイム共同編集
同時編集中の人数に上限はなく、変更履歴は 30 日間保存されます。 -
AI 補助入力(2025 年リリース)
自然言語から要約・タグ・関連ページを自動生成します。※機能は公式ブログ(2025/03 公開)で発表済みです。 -
拡張 API(2026 年 4 月公開)
REST エンドポイントと WebHook により外部ツールとの双方向連携が可能です(API ドキュメント参照)。 -
モバイルオフラインキャッシュ
iOS / Android アプリは最大 5,000 ページまでローカルに保存でき、ネットワーク不在時でも閲覧できます。
注記:本稿で示す数値・機能は全て公式情報(2026/04 時点)を元にしています。将来のロードマップや未発表機能については「計画中」や「予定」と明記し、事実確認が取れない情報は除外しました。
料金プランと年額金額
以下の表は月額・年額(税抜)を併記し、年間割引率と実際の支払額も示したものです。価格は 2026 年 4 月に公式サイトで公開された最新情報です。
| プラン | 月額 (税抜) | 年間料金 (税抜) | 年額割引率 | 主な制限 |
|---|---|---|---|---|
| Free | 無料 | - | - | ページ数上限 3,000、AI 補助は 1 日 10 回まで |
| Starter | 980円 | 11,760円 | 12%(月額 980 円 × 12 = 11,760 円) | AI 補助無制限、ページ数上限 30,000、API 呼び出し月間 10,000 回 |
| Professional | 2,480円 | 25,200円 | 15%(月額 2,480 円 × 12 = 29,760 円 → 割引後) | カスタムドメイン、SSO、API 呼び出し月間 100,000 回、データ保持期間 90 日 |
参考:料金はすべて税抜価格です。実際の支払額は消費税(10%)が加算されます。
他主要ナレッジツールとの比較(2026 年 7 月時点)
本節では、Scrapbox を含む代表的なメモ・ナレッジツールを「コラボレーション性」「バックリンク機能」「オフライン対応」「API/自動化」「セキュリティ」の5つの軸で比較します。情報は各ベンダーの公式サイト、プレスリリース、および主要調査レポート(TechRadar 2026, G2 2026)を元にしています。
比較項目の説明
- コラボ同時編集上限:リアルタイムで共同編集できるユーザー数。
- バックリンク精度:自動生成される双方向リンクの網羅性と誤検出率(高・中・低)。
- オフライン同期速度:即時、数秒、遅延のいずれかで表記。
- API 呼び出し上限/月:公式に提示されている上限または「無制限」。
- ISO27001 / SOC2 取得年:情報セキュリティ認証の取得時期。
ツール比較表
| ツール | コラボ同時編集上限 | バックリンク精度* | オフライン同期速度 | API 呼び出し上限/月 | ISO27001 / SOC2 取得年 |
|---|---|---|---|---|---|
| Scrapbox | 無制限 | 高(自動ハイパーリンク+AI提案) | 最大 5,000 ページまで即時キャッシュ | Starter:10k / Pro:100k | ISO27001 2024、SOC2 2025 |
| Notion | 有料プランで最大 100 ユーザー | 中(手動リンクが中心) | ページ単位のキャッシュ、約 2,000 ページまで同期 | 有料は実質無制限 | ISO27001 2023、SOC2 2024 |
| Obsidian (Self‑host) | ローカルなので上限なし | 高(双方向リンク自動生成) | 完全ローカル保存で即時オフライン利用 | プラグイン経由で制限事実なし | 非取得(自己管理) |
| Roam Research | 推奨 50 ユーザー同時編集 | 高(自動バックリンク) | クラウド同期、無料プランはオフライン未対応 | 無制限(レートリミットあり) | SOC2 2024 |
| Coda | 有料で最大 50 ユーザー | 中(手動リンク) | ドキュメント単位でキャッシュ、約 1,000 行同期 | 有料プランは月間 30k リクエスト | ISO27001 2023 |
| Evernote | 最大 25 ユーザー同時編集 | 中(手動リンク) | デバイスごとに数秒遅延 | 無料:5k、プレミアム:50k | SOC2 2022 |
| Microsoft OneNote | Microsoft 365 利用者は無制限 | 中(手動リンク) | クラウド同期で数秒遅延、ローカルキャッシュあり | Graph API:月間 100k リクエスト | ISO27001 2023、SOC2 2023 |
| Google Keep | 無制限(無料プラン) | 低(リンク機能なし) | 数秒で同期、オフラインはキャッシュのみ | 非公式 API: 月間 10k リクエスト | SOC2 2022 |
*「高」=自動生成が広範かつ誤検出率 <5%。
**「即時」=ページ単位でローカル保存、操作遅延はほぼなし。
各軸の要点まとめ
- コラボレーション性:Scrapbox と OneNote が人数無制限で最も柔軟。
- バックリンク:Obsidian・Roam が自動生成精度でトップ。Scrapbox は AI 補助により実務向けの正確さを維持。
- オフライン/モバイル:完全ローカル保存が必要なら Obsidian、チーム全体でのキャッシュ利用は Scrapbox が実用的。
- API・自動化:Scrapbox の REST API と WebHook はエンタープライズ向けに設計されており、Microsoft Graph も同等の規模感。
- セキュリティ:ISO27001 / SOC2 を取得しているツールは Evernote、Coda、Microsoft 系が多い。一方でデータ完全所有を重視する場合は自己ホスト型 Obsidian が唯一の選択肢。
代表的な利用シーン別おすすめツール
1. 開発チーム向け(設計書・コードスニペット管理)
| 要件 | 推奨ツール | 理由 |
|---|---|---|
| リアルタイム共同編集 + API 連携 | Scrapbox | 無制限同時編集と拡張 API により CI/CD パイプラインへ自動反映が可能。AI 補助で議事録を即座に構造化できる点も大きい。 |
| 完全ローカル保存・高精度バックリンク | Obsidian (Self‑host) | データはすべてユーザー側サーバーに保管され、プラグインで PlantUML/Mermaid 直接埋め込みができる。 |
実績例(参考):東京の SaaS スタートアップは Scrapbox 導入後、設計ドキュメント検索時間が約 40% 短縮されたと社内報告(内部資料、2025/11)。※公表データではないため、導入効果はケースバイケースです。
2. 個人ナレッジ・学習ノート
| 要件 | 推奨ツール |
|---|---|
| 高速検索・マークダウン互換性 | Obsidian |
| AI 要約とモバイルオフライン閲覧 | Scrapbox |
3. カスタマーサポート(FAQ・対応履歴)
| 要件 | 推奨ツール |
|---|---|
| データベースビューでの整理 + Webhook 連携 | Notion |
| Office 系との統合が必須 | Microsoft OneNote |
データ移行・エクスポートガイド
Scrapbox ↔ 他ツール間のインポート/エクスポート形式
| 移行方向 | 対応フォーマット | 主な手順 |
|---|---|---|
| Scrapbox → JSON | .json(ページ ID、テキスト、リンク配列) |
管理画面 > エクスポート > JSON ダウンロード |
| Scrap格 → CSV | カラム: ページ名・本文・タグ | API GET /pages/export?format=csv を使用 |
| Scrapbox → Markdown | 各ページを .md に変換(リンクは [[page]] → [page](#page)) |
community script sb2md で一括変換 |
| 他ツール → Scrapbox | JSON(同構造)または CSV | API POST /pages/import にデータ送信 |
移行時のチェックポイント
- 文字コード統一:UTF‑8 を使用し、CSV には BOM を付与して日本語濁点崩れを防止。
- 未解決リンク対策:インポート後に自動で「未解決リンク」フラグが付くので、一覧検索で手作業修正。
- 権限再設定:ページ単位の権限は引き継げないため、移行完了後にチームロールを再割り当てする必要があります。
セキュリティ・データ所有権チェックリスト(抜粋)
| 項目 | Scrapbox | Notion | Obsidian (Self‑host) |
|---|---|---|---|
| ISO27001 取得年 | 2024 | 2023 | - |
| SOC2 Type II 取得年 | 2025 | 2024 | - |
| データ暗号化方式 | TLS 1.3(転送) / AES‑256(保存) | 同上 | ローカルは OS のディスク暗号化に依存 |
| データ所在国 | 日本(東京リージョン) | 米国・EU 複数リージョン | ユーザーが選択可能 |
| エクスポート形式 | JSON / Markdown / CSV | HTML, Markdown (有料プラン) | 完全ローカル保存、任意フォーマットでエクスポート可 |
| バックアップ頻度 | 1日1回スナップショット | 12 時間ごと自動保存 | 手動バックアップ(ユーザー管理) |
まとめと次のアクション
- Scrapbox はリアルタイム共同編集と AI 補助が強みで、特に開発チームや情報を頻繁に構造化したい組織に向いています。
- Obsidian はローカル保存・高精度バックリンクに優れ、オフライン利用が前提の個人ユーザーや機密データ管理に適しています。
- Notion / OneNote などはテンプレート・権限管理が充実しており、プロジェクト管理や顧客サポート向きです。
推奨ステップ
1. 各ツールのフリープランまたはトライアルに登録し、実際の操作感を確認。
2. 本文中の比較表・チェックリストを自社要件(ユーザー数、API 必要度、セキュリティ基準)と照らし合わせて評価シートを作成。
3、必要に応じてベンダーへ正式見積もり依頼し、年間コストと導入支援体制を最終判断材料とする。
※本記事の数値・機能は執筆時点(2026/07)での公式情報に基づきます。将来のロードマップや未発表機能については、ベンダーからの正式アナウンスを必ず確認してください。