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AWSマネジメントコンソールでカスタムダッシュボードを作成する手順と実務のコツ
AWSアカウントをお持ちの方は、AWSマネジメントコンソールを使用して自社のモニタリング体制を強化する機会があります。特にCloudWatchダッシュボードの作成は、システムの運用状況を一覧で確認できるため、DevOpsエンジニアやクラウド管理者にとって重要なスキルです。本記事では、初心者向けにステップバイステップで解説し、画面操作例付きで実践的な手順をお伝えします。
AWSマネジメントコンソールの基本操作と準備
AWSマネジメントコンソールを初めて使う方は、ログインからリージョン選択までの一連の操作が重要です。ここでは、ダッシュボード作成に必要な前提条件を整理します。
ログインと初期画面の確認
AWSアカウントを持っている場合は、https://console.aws.amazon.comにアクセスし、メールアドレスとパスワードでログインします。ログイン後、ホーム画面には「CloudWatch」や「EC2」「RDS」などのサービスが一覧表示されます。
リージョン選択の重要性
操作対象リソースの所在する地域(例: Asia Pacific (Tokyo))を選択しないと、メトリクスやリソース情報が正しく取得できません。右上のドロップダウンから適切なリージョンを設定しましょう。
CloudWatchダッシュボードの作成フロー
CloudWatchダッシュボードは、システム運用状況を一覧で把握するために不可欠です。新規作成とテンプレートの活用方法をステップバイステップで解説します。
新規ダッシュボードの作成手順
AWSマネジメントコンソールを使用してCloudWatchダッシュボードを作成するには、以下の基本的な手順に従います。
- CloudWatchサービスを開き、「Dashboards」を選択する
- 「Create dashboard」ボタンをクリックし、タイトルを入力(例:
Production_Server_Monitoring) - レイアウト編集画面で「Widgets」をドラッグ&ドロップして配置
注意点: デフォルトでは10個のウィジェットまでしか追加できません。必要に応じてリージョンやメトリクスの範囲を絞ってください。
既存テンプレートの活用方法
AWSが提供する「CloudWatch Dashboard Templates」から、EC2サーバー監視向けやLambda関数監視向けなどのテンプレートを利用可能です。テンプレートを適用後、メトリクスやアラーム設定をカスタマイズすることで効率化できます。
カスタムメトリクスの追加と可視化
CloudWatchでは、EC2やRDSなどのサービスメトリクスに加え、自社で定義したカスタムメトリクスも登録可能です。ここではメトリクスの検索とグラフ設定を解説します。
CloudWatchメトリクスの検索方法
CloudWatchメトリクスは以下の手順で検索・追加できます。
- ダッシュボード編集画面で「Add widget」を選択
- 「Metric」から、リージョンやNamespace(例:
AWS/EC2)を指定し、検索する - 必要なメトリクス(例: CPUUtilization、DiskReadBytes)を選択
グラフタイプ別の表示オプション
グラフタイプごとの用途と設定方法は以下の通りです。
| グラフタイプ | 表示対象 | 用途例 |
|---|---|---|
| Line | 時系列データ | CPU使用率の変化を追跡 |
| Bar | 項目比較 | マシン間のDiskReadBytes比較 |
| Single Stat | 即時値 | 現在のCPU使用率表示 |
ヒント: グラフの更新頻度(例:
1分ごと)やアグリゲーション方法(例:Average)を調整することで、正確な可視化が可能です。
ダッシュボードテンプレートの保存と再利用
作成したダッシュボードは、チーム共有やバージョン管理のために保存することが重要です。セキュリティ設定とエクスポート機能について解説します。
共有設定の有効化
ダッシュボードをチーム内で共有するには、以下の手順でアクセス権限を設定してください。
- ダッシュボード画面で「Actions」→「Share dashboard」をクリック
- シェア先に「IAMグループ」や「特定ユーザー」を選択(例:
DevOps_Team) - 「Apply」ボタンでアクセス権限を付与
セキュリティ上の注意: 最小権限の原則に基づき、必要最低限のユーザーにだけ共有設定を許可しましょう。
JSONベースのエクスポート機能
ダッシュボードを再利用する際は、JSON形式でエクスポート可能です。
- 「Actions」→「Export dashboard」を選択
- 保存先(例: デスクトップ)を指定し、「Download」
- 再利用時は「Import dashboard」からJSONファイルをアップロード
セキュリティ設定と共有オプション
カスタムダッシュボードをチーム内で運用する際、セキュリティと共有設定は慎重に構成する必要があります。IAMロールやグループ管理の要点を確認してください。
IAMポリシーによるアクセス制限
CloudWatchダッシュボードへのアクセスは以下のIAMポリシーで制御可能です。
- AWSが提供する標準的なポリシー名は「CloudWatchReadOnlyAccess」ではなく、「CloudWatchReadOnly」です。
- 特定のユーザーまたはグループに「Dashboard:Describe」「Dashboard:Get」権限を付与
グループ共有時の注意点
セキュリティ強化のために以下の方法が推奨されます。
- SAMLベース認証を併用すると、外部従業員や協力社との共有が安全です
- 「Passwordless Sign-In」(2026年導入)機能は現行AWSサービスには存在せず、記述を削除しました
アラーム設定と通知管理
CloudWatchアラームの設定や通知連携について、正しい情報を確認して運用してください。
CloudWatch Alarmsのスレッド数制限
「アラームのスレッド数制限(最大50件)」という記述は誤りです。
AWS CloudWatch Alarmsのドキュメントによると、「1アカウントあたりのCloudWatch Alarms上限は、リージョンごとに最大10,000件」となっています。この上限に達する前には、アラームの削除や再設定を検討してください。
実践的な運用チェックリストとコツ
ダッシュボード作成後にも、定期的なメンテナンスと設定見直しが求められます。ここでは実際の運用シーンを想定したポイントをお伝えします。
定期的なモニタリング設定見直し
以下の点を定期的に確認してください。
- メトリクスの追加/削除(例: 新規EC2インスタンスの登録時)
- グラフ更新頻度やアラーム条件の再確認
- 不要なダッシュボードの削除により、コンソールの整理を図る
アラーム通知との連動方法
CloudWatch Alarmsと連携するには以下の手順を行います。
- CloudWatch Alarmsに「Actions」→「Add action」でメールまたはSNS通知を設定
- 通知先には、IT担当者や運用チームが含まれるように構成
注意: アラームの上限(最大10,000件)はリージョンごとの制限であり、「スレッド数制限」という記述は誤りです。確認してください。
まとめ
- AWSマネジメントコンソールでカスタムダッシュボードを作成するには、リージョン選択やセキュリティ設定が基本
- CloudWatchメトリクスを活用して、EC2やRDSの運用状況を一覧化できる
- テンプレートによる再利用やJSONエクスポートで効率的な管理が可能
- セキュリティ面ではIAMロールやSAML連携を活用し、最小権限原則に従う
AWSアカウントをお持ちの方は今すぐ実践して、自社のモニタリング体制を強化しましょう。