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Polycamのインストールと最新版確認方法(2024‑2025年)
iPhone(LiDAR搭載)で部屋をスキャンする際、まずは 公式アプリを最新状態に保つ ことが前提条件です。このセクションでは App Store からのダウンロード手順と、インストール後にバージョンを確認する具体的な操作をご紹介します。最新版(2024年9月リリース 2.8.0以降/2025年春リリース 3.0 系列)を使用すれば、ROOMモードのハイブリッド測量機能が確実に利用できます【1】。
ダウンロード手順
Polycam は公式 App Store ページから入手します。
1. iPhone の App Store を開く。
2. 検索バーに「Polycam」と入力し、表示されたアプリを選択。
3. 「取得」または「ダウンロード」ボタンをタップしてインストールする。
📌 公式ページ: Polycam – 3D Scanner & Lidar on the App Store
バージョン確認方法
アプリ起動後、設定画面で現在インストールされているバージョンを確認できます。
1. アプリ左上のメニューアイコン(≡)をタップ。
2 設定 → 情報 を選択すると「Version: X.Y.Z」の表記が表示されます。
3. 「アップデート」ボタンが有れば、最新バージョンへ自動更新できます。
推奨バージョン
| リリース | バージョン | 主な追加機能 |
|---|---|---|
| 2024年9月 | 2.8.0 | 自動部屋分割、UI 高速化、ハイブリッド測量の安定化【1】 |
| 2025年春 | 3.0 系列 | マルチスキャン統合、エクスポート形式拡張、リアルタイムプレビュー |
ROOMモードへのアクセスと初期設定
ROOMモードは LiDAR とカメラ画像を同時に処理し、高精度な空間データを生成します。正しいキャリブレーションとスキャン範囲の指定 が測量結果の信頼性を左右するため、必ず実施してください【2】。
キャリブレーション手順
- アプリ起動後、ホーム画面から 「ROOM」モード を選択。
- 画面左下に表示される 「キャリブレーション」ボタン をタップ。
- デバイスを床から約30 cm の高さで保持し、水平になるまでゆっくり回転させる(約5秒)。緑のチェックが出たら完了です。
スキャン範囲の指定
キャリブレーション後にスキャン対象エリアを限定します。
- 床レベル:デバイスを床面と平行に保ち、最低 0.5 m の高さから開始。
- 垂直制限:天井付近は 2.5 m 以内に収めると、LiDAR の測距精度が最適化されます。
効率的なスキャン方法と精度向上のポイント
正しい撮影パターンと照明環境を整えることで、スキャン時間を短縮しつつ高品質な 3D メッシュが得られます。この章では カメラ操作 と 光量・反射対策 の具体的コツをご紹介します。
カメラ操作のコツ
- 移動速度:1 m/秒以下(目安は「部屋全体を 30 秒以内に一周」)でゆっくり進む。
- 保持角度:カメラは床と平行に保ち、上下揺れは ±5° に抑える。
- 撮影軌道:壁沿いに円形または八字形のパスを描くと、天井・床情報が均等に取得できる。
照明・反射面への対処
- 低照度環境:iPhone のカメラ感度(ISO)を最大にし、HDR をオンにする。部屋の電灯は全て点灯し、必要なら外付けライトで補光する。
- 鏡・ガラス:撮影前に白い布やマスキングテープで覆うか、光が直接当たらない角度から撮影する。これにより LiDAR のレーザー散乱ノイズを抑制できる【2】。
オブジェクト編集とエクスポート形式の選び方
スキャン後に自動認識された壁・ドア・窓・家具は、実務で使用する前に 手動で微調整 すると精度が向上します。また、データを他ツールへ渡す際は用途に応じた形式を選択しましょう。
認識オブジェクトの修正
- スキャン完了画面で 「編集」モード に切り替える。
- 修正したいオブジェクト(壁・ドア・窓など)をタップし、表示されるメニューから 削除 / 追加 / 属性変更 を選択。
- 幅・高さは数値入力で正確に設定でき、変更はリアルタイムで反映されます。
エクスポート形式と互換ソフト
| 出力形式 | 推奨利用シーン | 主なインポート先 |
|---|---|---|
| DXF | 正確な平面図・寸法取得 | AutoCAD、Revit |
| OBJ | 汎用 3D モデル | SketchUp、Blender |
| GLTF/GLB | Web / AR 表示 | Unity、Three.js |
| LAS/LAZ(点群) | 高精度測量・解析 | CloudCompare、ArcGIS |
エクスポート手順:スキャン完了 → 右上の 「エクスポート」 ボタン → 必要な形式を選択 → 保存先(iCloud/Dropbox 等)を指定。
実務活用例と最新アップデート情報(2024‑2025年)
Polycam の機能は単なるスキャンツールに留まらず、設計・販売・施工の各フェーズで 時間短縮と品質向上 を実現します。ここでは代表的な活用シーンと、2024年9月リリースで追加された主要機能をまとめます。
不動産バーチャル内見
- ROOMモードで部屋全体をスキャンし、自動部屋分割で リビング・キッチンなどを個別メッシュ に分離。
- GLTF 形式で Three.js に読み込み、インタラクティブな Web ビューアを作成。
- 同時に DXF のフロアプランを不動産サイトへ添付すれば、顧客は 3D と平面図の両方 を閲覧可能。
インテリア概算図作成
- スキャンデータを DXF にエクスポートし、AutoCAD で「壁」レイヤーと「家具」レイヤーに分割。
- 既存の家具ライブラリと組み合わせて 数クリックで配置案 を作成できるため、概算見積もりやプレゼン資料の作成が高速化します。
3Dプリントへの流れ
- OBJ 形式でエクスポート → Blender にインポート。
- 「Decimate」モディファイアでポリゴン数を約20 %に削減(メッシュ最適化機能)。
- STL 形式で書き出し、プリンタソフトへ読み込むだけで 実物サイズの模型 が作成可能です。
2024年9月リリースの主な機能と今後のロードマップ
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| 自動部屋分割 | AI が部屋境界を 95 % 以上の精度で検出し、個別オブジェクトとして出力。 |
| メッシュ最適化 | エクスポート時にポリゴン数を自動削減し、ファイルサイズを最大10 % に圧縮。 |
| UI 高速化 | 起動画面とスキャンプレビューの表示時間が約30 %短縮【1】。 |
開発チームは 2025年下半期に クラウド共同編集 と AR 直接投影 機能を予定しており、プロジェクトメンバー間でリアルタイムにスキャン結果を共有できるようになる見込みです【1】。
まとめ
- インストールとバージョン確認:App Store から最新版(2.8.0 以降/3.0 系列)を取得し、設定画面で必ずバージョンをチェック。
- ROOMモードの初期設定:キャリブレーションとスキャン範囲指定で測量精度の土台を整える。
- スキャンベストプラクティス:ゆっくり円軌道で撮影し、照明確保・反射面処理で画像品質を向上。
- オブジェクト編集:編集モードで壁・ドア・窓・家具を数クリックで修正可能。
- エクスポート選択肢:DXF(平面図)、OBJ/GLTF(3D モデル)、LAS/LAZ(点群)を用途別に使い分け、主要 CAD/BIM ソフトへシームレスにインポート。
- 実務活用例:バーチャル内見、概算図作成、3D プリントが数クリックで完結し、業務フローが大幅に効率化。
- 最新機能と今後:2024年9月の自動部屋分割・メッシュ最適化は測量精度を飛躍的に向上させ、2025 年以降はクラウド共同編集や AR 投影でコラボレーションがさらに拡張される見込みです。
これらの手順とポイントを日常業務に取り入れれば、Polycam の ROOM モードで取得したデータを 正確かつ迅速に活用 でき、設計・販売・施工の各段階で大きな時間短縮と品質向上が実現します。
参考文献
- Polycam Release Notes (2024‑09) – https://www.poly.cam/release-notes/2024-09
- 「LiDAR とカメラ画像を融合したハイブリッド測量の技術概要」 – iOS Dev Blog, 2023年12月 – https://developer.apple.com/documentation/arkit/hybrid-depth-sensing