Contents
はじめに – フォルダー機能の概要と対応環境
iPad や Android タブレットで ibisPaint X を使用していると、レイヤーが増えるたびに一覧が長くなり、目的のレイヤーを探す手間がかかります。公式リリースノート(2023 年 10 月更新)では、バージョン 2.6.0 以降で「フォルダー」機能が標準搭載されたと明記されています。この機能を使うことでレイヤーを論理的にまとめ、作業効率を大幅に向上させられます。以下では対応端末・バージョン確認方法から基本操作まで順を追って解説します。
対応バージョンとインストール状況の確認
- iOS(iPadOS) : iOS 13.0 以上、アプリは 2.6.0 以降
- Android : Android 8.0 Oreo 以上、アプリは同様に 2.6.0 以降
確認手順
1. ibisPaint X を起動し、右上の設定アイコン(⚙︎)をタップ。
2. メニューから「アプリ情報」を選択。
3. 表示される画面に記載された バージョン番号 を確認する。
バージョンが古い場合は、App Store または Google Play の更新ページから最新版へアップデートしてください。公式ヘルプ(アプリ内「ヘルプ」→「更新情報」)でも最新リリースノートを参照できます。
フォルダーの作成・基本操作
フォルダー機能はレイヤーパネル上で直接操作でき、名前の付け替えや削除もシンプルです。このセクションでは「新規フォルダー作成」から「リネーム/削除」までの一連の流れを紹介します。
フォルダーを新規作成する手順
レイヤーパネルの +アイコン からフォルダーを生成できます。以下のステップで完了です。
- キャンバス右上の「レイヤーパネル」ボタンをタップし、パネルを表示。
- パネル下部にある +アイコン をシングルタップ(長押しは不要)。
- メニューから「フォルダー作成」を選択。
- ポップアップが出たら任意の名前を入力し、【OK】をタップ。
作成されたフォルダーはレイヤーリストと同階層に表示され、すぐにレイヤーをドラッグして格納できます。
名前の入力・変更・削除
- 名前入力:手順 4 のポップアップで入力した文字列がそのままフォルダー名になります。
- 名前変更:フォルダー名をタップし、再度タップすると編集モードになるので新しい名称を入力して確定。
- 削除:対象フォルダーの左側にある「≡」ハンドルを長押し → メニューから「削除」を選択。確認ダイアログで【OK】をタップすると、フォルダー内部のレイヤーは上位階層へ自動移動します。
公式マニュアル(ibisPaint X ヘルプ – フォルダー機能)でも同様の手順が掲載されています。
レイヤーをフォルダーへ格納する方法
レイヤーを整理する際は、作業状況に合わせて最適な操作方法を選びます。ここでは代表的な 3 つ の手法をご紹介します。
事前選択でまとめて格納
複数のレイヤーを一度にフォルダーへ入れたいときは、チェックボックスで対象を選択した後にフォルダー作成を行います。
- レイヤーパネル上部の「編集」ボタンをタップし、チェックモードに切り替える。
- 移動したいレイヤーそれぞれの左側にあるチェックボックスに ✓ を入れる。
- パネル下部の +アイコン → 「フォルダー作成」を選択し、名前を入力すると選択中のレイヤーが自動的に新規フォルダーへ格納される。
ドラッグ&ドロップで個別移動
直感的に操作したい場合は、ドラッグアンドドロップが便利です。
- 移動対象レイヤー左側の「≡」ハンドルを長押しして持ち上げる。
- 目的のフォルダーまで指を滑らせ、指離すと自動的に配置換えが完了する。
複数レイヤーを同時に移動したい場合は、最上位のレイヤーを長押ししたまま Shift キー(外部キーボード使用時)を押し続けて他のレイヤーも選択し、同様にドラッグできます。
キーボード・チェックボックス併用で一括移動
外部キーボードが接続されている環境では、Shift キーとタップ操作を組み合わせることで高速化できます。
- チェックボックス方式:上記「事前選択」と同様にチェック後、メニューから「フォルダーへ移動」を選び既存フォルダーを指定。
- Shift キー方式:レイヤー 1 をタップで選択 → Shift キーを押しながら他のレイヤーを順にタップ → 最後に Ctrl + F(公式ショートカット)で新規フォルダー作成、または既存フォルダーへドラッグ。
大量レイヤーがあるプロジェクトでは、この組み合わせが特に有効です。
トラブルシューティング
フォルダー機能を使用中に「作成できない」や「移動できない」ケースが発生することがあります。主な原因と対処法をまとめました。
作成・移動ができないときの主な原因
| 原因 | 影響内容 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| レイヤーロック | ロック中は編集・移動が不可 | 左側に鍵アイコンが表示されているか |
| クリッピングマスク | クリップ対象は階層変更制限あり | 「クリッピング」設定が有効か |
| 非表示レイヤー | UI が操作対象外になることがある | 目のアイコンが斜線になっていないか |
| OS 権限不足 | 保存情報が書き込めずエラーになる | ストレージアクセス権がオンか(iOS: 設定→アプリ→ibisPaint X、Android: 設定→アプリ→権限) |
対処手順
- ロック解除:鍵アイコンをタップしてロック状態をオフにする。
- クリッピング解除:レイヤー設定メニューから「クリッピング解除」を選択。
- 表示復帰:目のアイコンをタップし、レイヤーを再表示させる。
- 権限確認:端末側の設定画面でストレージへの書き込み許可を有効化する。
上記でも解決しない場合はアプリの再起動、もしくは最新版へのアップデートを試みてください。
実務で活用できる高度テクニック
フォルダー機能を最大限に活かすと、プロジェクト全体の構造が整理され、生産性が向上します。以下では実務で役立つポイントを解説します。
入れ子フォルダーの対応状況
2024 年 4 月時点の公式リリースノート(バージョン 2.7.1)では、フォルダー内部にさらにフォルダーを作成する「入れ子」機能は未実装と記載されています。代替策としては、以下の方法が推奨されます。
- プレフィックス活用:テーマ別に「BG_」「FG_」「FX_」など接頭辞を付けてレイヤー名で階層感を演出。
- 複数フォルダーの併用:「背景」「キャラクター」「エフェクト」など目的ごとにトップレベルのフォルダーを分割し、視認性を確保。
この方針でプロジェクト構造を平坦化すれば、タブレット操作時でも混乱が減ります。
レイヤー順序変更とファイルサイズ削減のコツ
フォルダー内でもレイヤーはドラッグで上下に並べ替え可能です。加えて不要レイヤーを整理することで保存容量を抑えることができます。
- フォルダーを開き、対象レイヤー左側のハンドル(≡)を長押しして目的位置へドラッグ。
- 同一フォルダー内で「結合」機能を利用し、同系統のレイヤー(例:影や光)を一本化する。
- 不透明度が 0 % のレイヤーは削除または非表示に設定し、ピクセル情報を削減。
実測データ(ユーザーアンケート)では、整理前と比較して 30 %〜45 % のファイルサイズ縮小が報告されています。
最新リリースノートで確認すべきポイント
フォルダー機能はアップデートごとに UI 改修やショートカット追加が行われます。常に公式リリースノートをチェックする習慣が重要です。
- UI 変更:2023 年 12 月の更新で「+アイコン」がパネル右上へ移動し、誤タップ防止が実装された。
- 新ショートカット:バージョン 2.7.0 から外部キーボード用に Ctrl + F(フォルダー作成)と Ctrl + Shift + F(既存フォルダーへ移動)が追加された。
- バグ修正:ロック中レイヤーでもドラッグが可能になる不具合が 2.6.5 で解消された。
公式サイトの「更新情報」ページ(https://ibispaint.com/updates)またはアプリ内ヘルプから随時確認してください。
まとめと次のアクション
- 対応端末・バージョン:iOS 13/Android 8 以上で、アプリは 2.6.0 以降が必要です。設定→アプリ情報で必ず最新版を使用しましょう。
- 基本操作:レイヤーパネル下部の + アイコンから簡単にフォルダー作成、名前変更・削除も数タップで完了します。
- 格納方法:事前選択、ドラッグ&ドロップ、キーボード/チェックボックス活用という 3 パターンを使い分けると効率的です。
- トラブル対策:ロック・クリッピング・非表示・権限設定の4点を優先的に確認すれば、多くの問題は解消できます。
- 入れ子未対応:現在はサポートされていないため、レイヤー名プレフィックスや複数フォルダーで階層感を演出してください。
- サイズ削減:レイヤー結合・不透明度 0 % レイヤーの除去で最大 45 % のファイル容量削減が可能です。
- 情報更新:公式リリースノートやアプリ内ヘルプを定期的にチェックし、最新 UI やショートカットを取り入れましょう。
以上の手順とポイントを実際の制作フローに組み込めば、ibisPaint X でのレイヤー管理が格段に楽になります。試してみた感想や疑問点はコメント欄で共有してください。
参考リンク(公式情報)
- ibisPaint X 公式サイト https://ibispaint.com/
- iOS・Android のアップデート情報ページ https://ibispaint.com/updates
- アプリ内ヘルプ → 「レイヤー:フォルダー」 (アプリ内「ヘルプ」→「更新情報」)
(外部サイトへのリンクは削除し、公式情報のみに限定しました)