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freee 人事労務と freee 会計の連携概要
freee の人事労務と会計は、同じクラウド基盤上でシームレスに情報をやり取りできるよう設計されています。給与明細が確定すると自動的に会計仕訳が生成され、手入力作業やヒューマンエラーが大幅に減少します。本セクションでは、連携の全体像と、導入することで得られる具体的な効果を解説します。
給与取引自動登録の効果
給与明細確定時に会計側へ「支出」仕訳が自動で送信される機能です。手入力が不要になるだけでなく、科目や部門コードのミスを防ぎます。
- 工数削減:freee が 2023 年に実施した利用者アンケート(※公式レポート)では、月次処理で平均 4 時間前後 の作業時間が削減されたと報告されています。
- ミス防止:科目選択や金額入力の手順が省かれるため、ヒューマンエラー発生率が低下します。
参考: freee 公式ヘルプ「給与明細確定時の会計連携」(2024 年版)
従業員データ・勤怠情報連携で得られる効率化
人事労務側に蓄積された従業員コードや勤怠実績を会計に自動反映させることで、レポート作成や法定調書の作成がスムーズになります。
- 部門別集計が即時取得:従業員マスタに登録した部署情報が仕訳に付与されるため、会計画面で部門ごとの人件費をすぐに確認できます。
- 法定調書作成の負荷軽減:源泉徴収票や年末調整に必要な情報が既に統合されているため、別途入力する手間がほぼなくなります。
連携に必要なプラン・権限・前提条件
freee 人事労務と会計を連携させるには、利用中のプランとユーザー権限が適切であることが前提です。本セクションでは、確認手順と設定上のポイントをまとめます。
利用中プランの確認方法
まずは人事労務・会計それぞれで「有料プラン(Standard 以上)」に加入しているかをチェックします。プラン情報は各サービスの左サイドバーからアクセスできます。
- 人事労務側:設定 → プラン情報 を開き、「給与取引連携」が利用可能と記載されていれば OK。
- 会計側:設定 → プラン情報 で「標準プラン」以上が表示されていることを確認します。
API 連携と権限設定
- 管理者権限または給与取引連携権限 が付与されたユーザーだけが、連携設定画面にアクセスできます。
- 有料プラン以上であれば内部 API は自動的に有効になるため、別途申請は不要です(公式ヘルプ参照)。
参考: freee 「人事労務・会計連携 – 給与取引連携の概要」(2024 年版)
freee 人事労務側での「給与取引連携」設定手順
最新 UI(2024 年リニューアル)に合わせた操作方法を、初心者でも分かりやすいよう段階的に解説します。
設定画面へのアクセス
このサブセクションでは、設定画面までの道筋と必要なクリックポイントを説明します。
1. 人事労務にログイン後、左サイドバーの 「設定」 をクリック。
2. メニューから 「連携」 → 「給与取引連携」 の順に選択する。
3. 画面上部に表示された「給与取引連携」セクションが開きます。
※ UI は 2024 年に刷新され、左メニューの階層が一段深くなっています。キーボード操作(Tab キー)でも同様に移動可能です。
給与取引連携スイッチのオン/オフ
- スイッチ位置:画面右上部に配置されており、デフォルトは OFF です。
- 操作手順:スイッチをクリックして ON にし、必ず画面下部の 「保存」 ボタンを押します。保存完了メッセージが表示されたら設定完了です。
- 反映タイムラグ:設定変更後約 5 分以内に API が更新され、次回給与明細確定時から自動連携が有効になります。
給与明細確定後の会計側確認手順
給与明細が確定すると freee 会計に仕訳が生成されます。ここでは、仕訳内容をチェックし、問題がないか確認する方法を解説します。
自動生成される主な仕訳項目
以下は標準的に連携される科目例です(カスタマイズは可能)。
| 仕訳項目 | 代表科目 | 説明 |
|---|---|---|
| 給与手当 | 「給与手当」 | 基本給・残業代などの支出 |
| 社会保険料 | 「法定福利費」 | 健康保険・厚生年金等 |
| 所得税・住民税 | 「源泉所得税預り金」 | 税額控除分の負債科目 |
| 労働保険料(事業主負担) | 「労働保険料」 | 労災・雇用保険の企業負担 |
※ 部門コードやプロジェクトコードは従業員マスタに設定した情報が自動でマッピングされます。
取引確認チェックリスト
- 未承認取引一覧を開く:会計側メニュー → 取引 → 未承認取引。
- 当月分の給与関連仕訳が表示されているか確認します。
- 各仕訳の科目・金額が給与明細と一致しているか点検します。
- 問題なければ 「承認」 ボタンをクリックし、帳簿へ確定させます。
従業員データ・勤怠データ連携の詳細
従業員コードや勤怠実績を正しく同期すれば、会計レポートでも一貫した情報が利用できます。以下では、設定手順と制度別の留意点をまとめます。
従業員コードの必須化と CSV エクスポート/インポート
- 従業員コードは必ず一意に設定:人事労務画面の「従業員」タブで、全社員に固有のコードを入力します。
- CSV エクスポート手順:設定 → データ管理 → 従業員一覧 CSV 出力 を実行し、ファイルを保存。
- 会計側インポート手順:会計の設定 → 連携 → 従業員マスタインポート にて、先ほど出力した CSV をアップロードします。
注意: 「所属部署」や「役職」などの属性は自動で連携されません。必要に応じて手動で補完してください(公式ヘルプ参照)。
勤怠制度別の連携ポイント
| 制度 | 連携対象 | 主な留意点 |
|---|---|---|
| 固定労働制 | 欠勤取得日数、遅刻・早退回数 | 「欠勤取得日数」だけが会計に反映されます。 |
| フレックスタイム制 | 実績時間、残業時間 | 時間外手当は「給与手当」科目へ自動振替。 |
| シフト制 | 勤務シフト、休暇取得日数 | 休日出勤分は別途「休日割増賃金」科目にマッピング。 |
制度設定は人事労務の「勤怠設定」画面で行い、変更後は必ず 給与明細確定前 に保存してください。
よくあるエラー例と対処法
連携設定中や運用開始直後に遭遇しやすいエラーをピックアップし、初心者でも実施できる解決手順を示します。
データ不一致エラー
- 症状:『従業員コードが未登録です』と警告が表示される。
- 原因:人事側でコードが空白、または会計側に同一コードが存在しない。
- 対処法
- 人事労務画面で全社員の従業員コードを確認・修正。
- CSV を再エクスポートし、会計側インポート時に「上書き」オプションを選択。
権限不足エラー
- 症状:『連携権限がありません』というメッセージが出る。
- 原因:設定ユーザーが管理者権限または給与取引連携権限を持っていない。
- 対処法
- 管理者アカウントでログインし、対象ユーザーに必要な権限を付与(設定 → ユーザー管理)。
- 権限変更後、一度ログアウトして再ログインし、設定画面へ戻る。
電子申請併用時の注意点
- ポイント:マイナポータルや e‑Gov への電子申請は、会計側で仕訳が承認済みであることが前提です。
- 対策
- 給与明細確定後、会計側で自動仕訳を「承認」し終えてから電子申請を実行する。
- 二重送信防止のため、申請履歴画面でステータスが「送信済み」か必ず確認する。
まとめ
- 連携の主なメリット:給与取引自動登録により手入力工数が約 4 時間削減され、ヒューマンエラーも低減します。従業員コードや勤怠情報を一元管理すれば、部門別集計や法定調書作成がスムーズになります。
- 必須条件:有料プラン(Standard 以上)への加入と、管理者または給与取引連携権限を持つユーザーでの設定が必要です。API は自動的に有効化されます。
- 設定手順:人事労務側で「給与取引連携」スイッチをオン → 保存、給与明細確定で自動仕訳が生成されます。会計側では未承認取引を確認し、問題なければ承認して帳簿に反映させます。
- データ連携のポイント:従業員コードは必須項目として一意に設定し、CSV エクスポート/インポートで同期します。制度別勤怠項目のマッピングを正しく行うことで、給与計算と会計が完全に一致します。
- エラー対処:データ不一致はコード整合、権限不足は管理者設定、電子申請は仕訳承認後に実施することで多くの障壁を回避できます。
上記の流れと注意点を押さえておけば、freee 人事労務と freee 会計の連携はスムーズに機能し、バックオフィス業務全体の効率化が実現します。ぜひ本手順を参考に、早期導入をご検討ください。