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JigSpace の概要とプラン構成
JigSpace は iOS・Android(ARCore 対応)で利用できる無料アプリと、クラウド上の制作・管理プラットフォームを組み合わせた AR プレゼンテーションツールです。非エンジニアでも 3D モデルや CAD データを手軽に可視化でき、営業資料から研修コンテンツまで幅広く活用できます。本節では提供形態と主要プランの違いを整理し、導入時の選択ポイントを示します。
無料アプリの基本機能
無料アプリはインストールだけで閲覧が可能です。以下に主な特徴をまとめます(※2026 年 4 月時点の情報)。
- シンプルな起動フロー:App Store/Google Play からダウンロード後、アカウント作成不要でテンプレート閲覧が開始できます。
- ビジネス向けテンプレート:数十種類の業界別テンプレートが用意されており、ドラッグ&ドロップだけでカスタマイズ可能です(例: 製品デモ、トレーニング、投資家ピッチ)。
- 閲覧専用モード:作成した Jig は QR コードや共有リンクで配布でき、受信者は無料アプリだけで体験できます。
クラウド版と有償プランの比較
以下の表は「無料 iOS/Android アプリ」「クラウド版(ベーシック)」「Jig Pro(有償)」の主要機能を対比したものです。表の前に各プランの利用シーンを簡潔に説明します。
- 無料アプリはテンプレートベースの閲覧・軽量モデル向け、
- クラウド版は OBJ/STL のインポートと小規模チームでの共同編集が可能、
- Jig Proは STEP/IGES など高度な CAD フォーマット対応と無制限ユーザー数を提供します。
| 機能 | 無料アプリ | クラウド版(ベーシック) | Jig Pro(有償) |
|---|---|---|---|
| データインポート | テンプレート使用のみ | OBJ / STL (最大 200 MB) | STEP, IGES, CATIA 等のフル CAD 対応 |
| チームコラボレーション | 個人利用 | 最大 5 名まで共同編集 | 無制限ユーザー、ロールベース権限管理 |
| インタラクティブ要素 | テキスト・画像注釈 | ホットスポット・動画埋め込み | カスタムスクリプト、REST API 連携 |
| 分析レポート | ビュー数のみ | デバイス別滞在時間・エンゲージ指標 | 詳細ダッシュボード+カスタム KPI |
注記:2026 年現在、モデルサイズ上限は 200 MB に拡大され、Android デバイスでも同様の制限が適用されます。
アカウント作成からチーム共有までの手順
AR コンテンツを社内外で活用するには、まず共通アカウントを取得し、適切な権限設定を行う必要があります。ここでは iOS/Android アプリと Web ポータルそれぞれの登録フローとチーム招待手順を解説します。
アカウント登録とログイン
以下のステップでアカウントを作成すると、モバイルアプリとクラウドポータルが自動的に同期されます。
- アプリストアから「JigSpace」ダウンロードし起動後、「サインアップ」をタップ。
- メールアドレスまたは Google アカウントで認証し、届いた確認メールのリンクをクリックして有効化。
- 同様に Web 版(https://www.jig.com/help-center/create)でも「Create Account」から登録可能です。
ポイント:モバイルと Web の認証は同一アカウントで共有されるため、どちらの環境でもシームレスに作業できます。
チームメンバー招待と権限設定
チーム運用の基本は「ロールベース」の権限付与です。以下の手順でメンバーを追加し、役割を割り当てます。
- ダッシュボード左上の Team メニューを開く。
- 「Invite Member」へ招待したいメールアドレスを入力し、ロール(Admin / Editor / Viewer)を選択して送信。
- 招待リンク経由で参加したメンバーは自動的に設定された権限が適用されます。
ベストプラクティス:編集権限はデザイナーやプロジェクトリーダーのみに限定し、閲覧者はプレゼンテーションだけに留めることで情報漏洩リスクを低減します(参考: 公式導入ガイド)。
ビジネス向け AR プレゼンテーションの作り方
本節ではテンプレート選定からデータインポート、インタラクティブ要素追加までの流れを実務に即した手順で示します。非エンジニアでも数分で「見える」資料が完成するよう設計しています。
テンプレート選択と適用例
目的別に最適化されたテンプレートから選ぶことで、構成作業を大幅に短縮できます。以下は代表的なシーンです。
- 製品デモ:部品分解テンプレート → 各パーツにホットスポットと簡易動画を設定
- 研修教材:手順ガイドテンプレート → ステップごとに注釈とチェックリストを配置
- 投資家ピッチ:ハイライトテンプレート → 製品全体+市場規模グラフの画像注釈
CAD/OBJ/STL データのインポート手順
- ファイル準備:STEP/IGES(Jig Pro)または OBJ/STL(ベーシック)をローカルに保存。
- ダッシュボードで「New Jig」→「Import Model」を選択し、対象ファイルをアップロード。
- アップロード完了後、自動的に Jig と呼ばれる AR オブジェクトへ変換されます。エラーが出た場合はポリゴン数やサイズ(200 MB 以下)をご確認ください。
ポイント:Jig Pro は階層情報を保持できるため、組立手順の可視化に最適です。
インタラクティブ要素の追加方法
- ホットスポット:クリック可能領域を設定し、テキスト・画像・動画リンクを付与。
- 注釈:部品名や仕様を書き込むだけでなく、PDF マニュアルを埋め込めます。
- 動画埋め込み:YouTube の URL を指定すると AR 空間内で再生可能です。
すべてドラッグ&ドロップの UI で完結し、プレビュー画面で即座に確認できます(公式ヘルプ: https://www.jig.com/help-center/create)。
完成した Jig の共有方法と効果測定
作成したコンテンツは QR コード・URL・Web 埋め込みの 3 形態で配布でき、閲覧状況を数値化して改善に活かすことが可能です。以下では主要な配布手段と分析機能の活用法を解説します。
配布手段の選び方
| 形式 | 推奨シーン | 主なメリット |
|---|---|---|
| QR コード | 展示ブース・社内ミーティング | スマホだけで即アクセス、オフラインでも可 |
| URL(共有リンク) | メール・チャット配布 | クリック一つで閲覧開始、リンク管理が容易 |
| Web 埋め込み | 社内ポータル・製品ページ | 訪問者全員が体験でき、トラフィック計測が簡単 |
デバイス要件とトラブル対策
- 推奨デバイス:iPhone 12 系以降、または ARCore 対応 Android(Pixel 7 系列等)。
- 事前チェックリスト:OS バージョン、カメラ許可設定、ネットワーク接続を確認。
- パフォーマンス改善:読み込みが遅い場合はモデルサイズを 150 MB 以下に圧縮し、テクスチャ解像度を下げると効果的です。
アナリティクスの取得と改善サイクル
- ダッシュボードの Analytics タブでビュー数・平均閲覧時間を確認。
- ホットスポットごとのクリック率を分析し、反応が低い箇所に追加説明や画像を挿入。
- 収集したフィードバック(アンケートリンク等)と組み合わせ、次回リリースで改善点を反映させます。
このサイクルを数回繰り返すだけでエンゲージメントが定量的に向上し、研修や営業活動の ROI を測定できるようになります。
ビジネスシーン別活用例とベストプラクティス
AR プレゼンはシナリオに合わせて構成を変えることで、情報伝達効率が大きく向上します。以下では代表的なユースケースごとの実装ポイントと共通の作成指針を示します。
営業デモ・製品トレーニング
- 目的:内部構造や組立手順を視覚的に説明し、導入ハードルを低減。
- 構成例:部品ごとのホットスポット+操作動画 → 「分解→組立」シナリオを時系列で配置。
- ベストプラクティス:重要ポイントは色付けハイライトと音声ガイドで強調し、視線誘導を設計。
投資家ピッチ・マーケティングイベント
- 目的:投資価値や市場インパクトを直感的に示す。
- 構成例:製品全体モデル+市場規模グラフ(画像注釈)→ 将来シナリオ動画埋め込み。
- ベストプラクティス:プレゼン時間は 5 分以内に抑え、焦点を「課題」「解決策」「成長予測」の 3 つに絞る。
共通の作成上のポイント
- 視覚的焦点設定:最初にユーザーが注目すべき箇所を大きめホットスポットで示す。
- ストーリーフロー:シーン遷移は「問題 → 解決策 → 価値」の流れで順序立て、各ステップに短いテキスト説明を添える。
- デバイス互換性チェック:公開前に iOS と Android の両方でプレビューし、表示崩れがないか確認する。
これらの手法を組み合わせることで、AR プレゼンは単なるビジュアル化ツールから実務に直結した意思決定支援ツールへと進化します。
次のステップ:無料アプリで体験しながらスキルを固めよう
まずは公式サイトからビジネス向けテンプレートを選び、簡単な製品デモや研修コンテンツを作成してみましょう。完成した Jig を QR コードで社内に共有し、Analytics で閲覧数と滞在時間を測定します。その結果をもとにテキスト・画像の追加やホットスポット配置を調整するサイクルを回すことで、実務で使える AR プレゼン作成スキルが自然と身につきます。
まとめ:無料アプリでも基本的な AR 体験は可能です。まずは「見る」→「共有」→「分析」の3ステップを繰り返し、必要に応じて Jig Pro の有償機能へ拡張すると効果的です。