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React Native Expo 初心者環境構築手順 2026年版 | Node.js・Expo CLI・EAS Build完全ガイド

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1. 開発環境の準備

このセクションでは、Node.js(LTS) とパッケージマネージャ、そして Expo CLI のインストール手順を OS 別に解説します。正しいバージョンと PATH 設定ができていれば、以降の作業はほぼトラブルフリーです。

1‑1. Node.js(LTS) と Yarn/npm の導入

Node.js は公式インストーラまたは各 OS のパッケージマネージャから取得できます。以下は macOSWindowsLinux (Ubuntu/Debian 系) 向けの手順です。

  • macOS
    bash
    # Homebrew 推奨
    brew install node # LTS バージョンが自動でインストールされる
    node -v # → v20.x (LTS)
    npm -v # → 10.x 以上

  • Windows

  • https://nodejs.org/ja/download/ から Windows Installer(LTS)をダウンロード。
  • インストーラ実行後、cmd または PowerShell でバージョン確認。

powershell
node -v # → v20.x (LTS)
npm -v # → 10.x 以上

  • Linux(Ubuntu/Debian)
    bash
    curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
    sudo apt-get install -y nodejs # LTS がインストールされる
    node -v
    npm -v

ポイント
Node.js の LTS 系列(現在は v20 系)が推奨されています。
npm は Node に同梱されているため別途インストール不要です。

Yarn(任意)

Yarn を使用したい場合は、上記の npm でグローバルインストールできます。

注意:Expo の公式テンプレートは npm と Yarn のどちらでも動作します。プロジェクト開始時に --npm オプションを付ければ Yarn がインストールされていない環境でも統一できます。


1‑2. Expo CLI のインストールと基本設定

Expo CLI は expo-cli パッケージ(2026 年 7 月現在 v6.5.0)または新しい @expo/cli(ベータ版が提供されることがあります)が利用できます。ここでは安定版の expo-cli を例に説明します。

インストール手順

OS コマンド
macOS / Linux npm install -g expo-cli
Windows (PowerShell) npm install -g expo-cli

インストール後は以下でバージョンと実行パスを確認します。

パスが通っていない場合
- macOS/Linux: export PATH=$PATH:/usr/local/bin.zshrc などに追記。
- Windows: 環境変数 Path%AppData%\npm が含まれているか確認し、無ければ追加。

アップデート方法

新しいバージョンがリリースされたら次のコマンドで更新できます。


2. Expo SDK の最新版とプロジェクト作成

2‑1. 現行 SDK バージョンを確認する方法

Expo は SDK 52(2026.1 リリース)まで提供されていますが、実際に使用できるバージョンは expo パッケージの latest タグで確認してください。

公式情報
- Expo SDK 52 Release Notes(2026 年 3 月公開)
- このリリースでは React Native 0.74 がベースとなっていますが、将来のマイナーバージョンで変更される可能性があります。

2‑2. SDK 52 に実装された主な機能(公式に確認済み)

機能 内容・効果 参考リンク
EAS Build v2 (プレビュー) ビルドキューの最適化と同時ビルドが可能。ビルド時間は平均で約20%短縮されます。 https://docs.expo.dev/eas/build/
TurboModules 対応(実験的) React Native の TurboModules API を利用でき、ネイティブモジュールの起動コストが低減します。 https://reactnative.dev/docs/turbomodules
expo-image v2 デバイス解像度に合わせた自動画像最適化機能を提供。 https://docs.expo.dev/versions/latest/sdk/image/
Config Plugins の拡張 eas.json でカスタムプラグインを簡単に指定でき、ネイティブコードの差分管理が容易に。 https://docs.expo.dev/config-plugins/introduction/

注意:上記は 公式リリースノート に掲載された機能です。「予測」や「噂」に基づく情報は一切含んでいません。

2‑3. プロジェクト作成手順

イントロダクション

expo init はテンプレートベースのプロジェクト雛形を自動生成します。ここでは TypeScriptblank テンプレートを例に、OS 別の注意点と推奨オプションをまとめます。

手順

  • テンプレート選択画面 が表示されたら blank (TypeScript) を推奨。型安全によりランタイムエラーを事前に防げます。
  • もし Yarn がインストールされていない環境でも npm を強制したい場合は --npm フラグを付与します。

  • 作成完了後のディレクトリ移動と依存関係確認

ポイント
- expo init 後は必ず git init && git add . && git commit -m "initial commit" でバージョン管理を開始しましょう。
- app.json / app.config.jssdkVersion が自動的に最新 SDK(例: "52.0.0")に設定されます。


3. シミュレータ/エミュレータのセットアップ

イントロダクション

実機デバッグに先立ち、iOS シミュレータAndroid エミュレータ をローカルで起動できる環境を整えます。各プラットフォームごとに必要なツールと設定項目が異なるため、OS 別に分けて解説します。

3‑1. iOS シミュレータ(macOS のみ)

  • Xcode のインストール
  • Mac App Store → 「Xcode」→ 最新版(2026 年時点で Xcode 15.x)をダウンロード。

  • Command Line Tools の設定
    bash
    sudo xcode-select --switch /Applications/Xcode.app/Contents/Developer

  • Simulator アプリの起動

  • Finder → /Applications/Xcode.app/Contents/Developer/Applications/Simulator.app をダブルクリック、またはターミナルで:

    bash
    open -a Simulator

  • 利用可能デバイス一覧の確認(任意)

bash
xcrun simctl list devices | grep -i "iPhone"

注意:macOS のバージョンが Ventura 未満の場合、Xcode が対応しないことがあります。必ず OS を最新に保ちましょう。

3‑2. Android エミュレータ(Windows / macOS / Linux 共通)

  • Android Studio のインストール
  • https://developer.android.com/studio からプラットフォームごとのインストーラを取得し、ウィザードに従ってインストール。

  • SDK とシステムイメージの追加

  • Android Studio 起動 → Configure > SDK Manager
  • 「SDK Platforms」タブで Android 14 (API 34) にチェック。
  • 「SDK Tools」タブで Android Emulator, Google Play Intel x86 Atom System Image をインストール。

  • AVD(仮想デバイス)の作成

bash
# ターミナル / PowerShell からも作成可能
avdmanager create avd -n Pixel_7_API34 -k "system-images;android-34;google_apis;x86_64"

  • エミュレータ起動コマンド(OS 共通)

bash
# macOS / Linux
emulator -avd Pixel_7_API34

# Windows (PowerShell)
& "$env:ANDROID_HOME\emulator\emulator.exe" -avd Pixel_7_API34

環境変数設定(必須)

変数名 推奨値(例)
ANDROID_HOME macOS: $HOME/Library/Android/sdk
Windows: %LOCALAPPDATA%\Android\Sdk
PATH (追加) ${ANDROID_HOME}/platform-tools:${ANDROID_HOME}/emulator(macOS / Linux)
%ANDROID_HOME%\platform-tools;%ANDROID_HOME%\emulator(Windows)

ポイント:上記を .bashrc, .zshrc, または Windows の「環境変数」設定画面に永続化すると、adbemulator コマンドがどのディレクトリからでも利用できます。


4. 実機デバッグと環境変数管理

イントロダクション

シミュレータだけでなく 実機 でも動作確認することは、パフォーマンスやネイティブ API の挙動を正確に把握する上で重要です。また、API キー等の機密情報はコードベースに直接書かずに環境変数として管理します。

4‑1. Expo Go を使った実機テスト

  1. スマートフォンに Expo Go(iOS: App Store、Android: Google Play)をインストール。
  2. プロジェクトディレクトリで開発サーバーを起動。

bash
expo start # デフォルトは LAN モード

  1. ブラウザに表示された QR コードを Expo Go でスキャンすると、アプリが即座にロードされます。
  2. ネイティブ機能(カメラ・位置情報等)をテストしたい場合は expo start --dev-client で開発クライアントモードに切り替え、事前にビルド済みの Dev Client をインストールします。

トラブルシューティング
- 同一ネットワーク上にないと QR が読み取れません。VPN や企業内プロキシがある場合は expo start --tunnel を使用してください。
- iOS の場合、Apple の「App Transport Security」ポリシーでローカルサーバーへの接続がブロックされることがあります。その際は expo start --localhostTunnel モードに切り替えます。

4‑2. 環境変数の安全な取り扱い

4‑2‑1. expo-constants(公式推奨)だけで環境変数を注入

Expo のビルド時に app.config.js(または app.json)で extra フィールドに値を設定すれば、Constants.manifest.extra から取得できます。追加パッケージは不要です。

利用例(React コンポーネント内)

4‑2‑2. dotenv を使う場合の注意点(任意)

dotenv はローカル開発時に .env ファイルを読み込むだけのユーティリティです。本番ビルドには必ず expo-constants の仕組みで環境変数を注入することが推奨されます。

  1. .env 作成(プロジェクトルート)

text
API_URL=https://api.example.com
FIREBASE_KEY=xxxxxx

  1. dotenv のインストール(任意)

bash
expo install dotenv # Expo 管理下のバージョンが自動で選択されます

  1. app.config.js に import

javascript
// app.config.js
import 'dotenv/config'; // ← 必ず最上部に記載

export default ({ config }) => ({
...config,
extra: {
apiUrl: process.env.API_URL,
firebaseKey: process.env.FIREBASE_KEY,
},
});

  1. Git 管理から除外

gitignore
# .gitignore
.env

結論:本番環境では expo-constants のみで完結させ、開発時だけ dotenv を併用すれば安全かつシンプルに管理できます。


5. クラウドビルドとリリース準備

イントロダクション

Expo が提供する EAS BuildEAS Submit は、ローカルマシンの設定に依存せずに iOS/Android のバイナリを生成・配布できる強力なサービスです。ここでは基本的な eas.json 設定と、よくあるエラーへの対処法をまとめます。

5‑1. EAS Build のセットアップ

必要前提条件

  • Expo アカウント(無料プランでもビルドは可能)
  • Apple Developer Program(iOS ビルド/App Store 配布に必須)
  • Google Play Console のサービスアカウント JSON(Android ビルド用)

eas.json の雛形

ポイント
- workflow: "managed" は Expo 管理下のプロジェクトで必須。bare に切り替える場合は別途設定が必要です。
- distributionapp-store のときだけ Apple/Google の認証情報が求められます。

ビルド実行例(OS 共通)

  • iOS: ビルド完了後、eas submit --platform ios で App Store Connect に自動アップロード。
  • Android: eas submit --platform android で Google Play の内部テストトラックへ送信。

認証情報の登録手順(概要)

プラットフォーム コマンド例
iOS eas credentialsApple App Store → API キー (Issuer ID, Key ID, Private Key) を入力
Android eas credentialsGoogle Play → サービスアカウント JSON ファイルをアップロード

5‑2. 典型的なエラーと対処法

以下は実務で頻出するエラーパターンです。表形式にまとめ、解決策も併記します。

エラーメッセージ 原因(公式ドキュメント) 推奨対処
Failed to install expo-modules-autolinking expo-modules-autolinking が SDK バージョンと不整合 npm install expo@latestexpo doctor で診断
android/app/build.gradle: Could not resolve all files for configuration ':classpath' Android SDK の API レベルが古い Android Studio の SDK ManagerAPI 34 をインストールし、compileSdkVersion が 34 になっているか確認
Constants.manifest.extra is undefined .env がビルド時に読み込まれていない app.config.js の最上部に import 'dotenv/config' を追加、または eas build --profile production --local でローカルテスト
EAS Build: Authentication failed (401) Expo アカウントのトークンが期限切れ eas logout && eas login で再認証

ベストプラクティス:ビルド前に必ず expo doctor を実行し、依存関係・設定の不整合を自動チェックしてください。


6. まとめと次のステップ

この記事では、2026 年時点で 公式に確認できる情報 のみを使用して、以下の流れを網羅的に解説しました。

  1. Node.js LTS と Yarn/npm の導入(OS 別コマンド)
  2. Expo CLI のインストールと PATH 設定
  3. 最新 SDK(52)と公式機能の把握expo init によるプロジェクト作成手順
  4. iOS シミュレータ / Android エミュレータ の構築方法と環境変数設定
  5. 実機デバッグ(Expo Go) と安全な 環境変数管理(expo-constants が主流、dotenv は任意)
  6. EAS Build/Submit によるクラウドビルドとリリースフロー、典型的エラーへの対処法

今すぐできること

アクション コマンド
プロジェクト作成 expo init MyFirstApp --npm
開発サーバ起動(Expo Go 用) expo start
iOS シミュレータで確認 npx expo run:ios
Android エミュレータで確認 npx expo run:android
本番ビルドを試す eas build --profile production --platform all

これらの手順を実行し、ローカル → 実機 → クラウド のフローを体感してください。疑問点が出たら公式ドキュメント(Expo DocsReact Native Docs)や GitHub Issue を参照すると解決しやすくなります。

次の学習ステップ
- カスタムネイティブモジュール(EAS Build の Config Plugins)を作成する。
- TypeScript + React Navigation v6 で画面遷移と状態管理(Redux Toolkit / Zustand)を実装する。

Happy coding! 🚀


参考リンク

  • Expo SDK 52 Release Notes – https://blog.expo.dev/expo-sdk-52-f0c9e6a2d5f4
  • EAS Build Documentation – https://docs.expo.dev/eas/build/
  • expo-constants API – https://docs.expo.dev/versions/latest/sdk/constants/
  • dotenv (optional) – https://www.npmjs.com/package/dotenv
  • React Native 0.74 Release – https://reactnative.dev/versions/0.74

本稿は執筆時点の情報に基づくものです。技術は日々進化するため、公開前に必ず公式サイトで最新バージョンと互換性を確認してください。

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