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前提条件と推奨環境
Kiro を快適に利用するには、OS・ランタイム・ネットワーク設定などの最低要件を満たす必要があります。ここでは、必須項目と推奨構成を分かりやすく整理し、実装上の落とし穴を事前に回避できるよう解説します。
- OS:Windows 10(ビルド 2004 以降)または Windows 11
- PowerShell:標準搭載の PowerShell 5.1 以上(管理者権限で実行可能なことが前提)
- .NET Runtime:公式ドキュメント https://kiro.ai/docs/requirements によると、.NET 6 Desktop Runtime が必須です。インストーラは起動時に自動チェックを行い、未インストールの場合は Microsoft のダウンロードページへリダイレクトします。
- ネットワーク:HTTPS で
https://kiro.aiと GitHub リリース(https://github.com/kiro-ai/cli/releases)にアクセスできること。企業内プロキシを利用する場合は、*.kiro.ai,api.github.com,codeload.github.comへの例外設定が必要です。 - AWS 前提:Kiro は AWS アカウントと IAM Identity Center(旧 SSO)またはアクセスキー方式での認証を前提としています。どちらでも構いませんが、最小権限のポリシー付与が推奨されます。
これらの要件をすべて満たせば、インストール時に「要件が足りません」と停止することはありません。
Kiro の取得方法
Kiro は公式サイトだけでなく、Windows 用パッケージマネージャや GitHub からも入手できます。以下では 4 つの取得ルート をそれぞれの特徴とともに紹介し、選択時のポイントを示します。
1. winget / Microsoft Store 経由
winget は Windows の標準パッケージマネージャで、Microsoft Store と連携した配布が行われます。企業環境で Store がブロックされていないか事前に確認してください。
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# 管理者権限で PowerShell を起動し実行 winget install Kiro.Kiro |
インストール完了後は、新しいシェルを開くことで kiro コマンドが使用可能になります。再起動は不要です。
2. GitHub リリースページからの手動ダウンロード
GitHub の Release ページでは MSI と zip アーカイブが提供されています。オフライン環境やカスタムインストール先を指定したい場合に有効です。
- https://github.com/kiro-ai/cli/releases へアクセスし、最新版の
Kiro-<version>-windows-x64.msiをダウンロード - MSI を右クリック → 「管理者として実行」
- ウィザードに従いインストール先を指定(デフォルトは
C:\Program Files\Kiro)
MSI は環境変数
Pathへの自動登録を行いますが、企業のグループポリシーで制限されている場合は手動追加が必要です。
3. PowerShell スクリプトによる自動取得(安全な実装例)
公式サイトが提供するインストールスクリプトは署名済みですが、Set-ExecutionPolicy Bypass を全体に適用するとセキュリティ上の懸念があります。代わりに プロセス単位で一時的にバイパスし、ダウンロードしたファイルをローカルで実行する方法をご紹介します。
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# 1. 一時ディレクトリにスクリプトを取得 $scriptPath = "$env:TEMP\kiro-install.ps1" Invoke-WebRequest -Uri "https://kiro.ai/install.ps1" -OutFile $scriptPath # 2. プロセススコープだけで実行ポリシーをバイパスし、署名済みか検証してから実行 powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -Command "& { if (Get-AuthenticodeSignature $using:scriptPath).Status -eq 'Valid' { . $using:scriptPath } else { Write-Error '署名が無効です。スクリプトの実行を中止します。' } }" |
この手順は グローバルなポリシー変更を伴わないため、社内のセキュリティ基準に抵触しにくくなります。
4. Microsoft Store アプリとしてインストール
Microsoft Store に掲載されている場合は、通常のアプリと同様に「取得」ボタンでインストールできます。Store が許可された環境であれば、最もシンプルな手段です。
CLI のセットアップと PATH 確認
インストールが完了したら、まずは CLI が正しくパスに登録されているか を確認します。このステップを飛ばすと kiro コマンドが見つからず、後続の作業でエラーになることがあります。
1. PATH の自動登録が成功したか確認
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# 新しい PowerShell ウィンドウで実行 where.exe kiro |
- 期待結果:
C:\Program Files\Kiro\kiro.exe(またはインストール先)と表示されれば OK - 何も返らない場合は、手動で環境変数にパスを追加します。
2. 手動で PATH を追加する方法
- 「この PC」 → 「プロパティ」 → 「詳細設定」 → 「環境変数」
- システム環境変数の
Pathを選択し、「新規」でインストール先フォルダー(例:C:\Program Files\Kiro)を追加 - OK で全画面を閉じ、新しい PowerShell ウィンドウを開く
3. インストール結果の最終確認
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kiro --version |
バージョン情報が表示されれば、インストールは正常に完了しています。
※環境変数の変更後はシェルを再起動するか、refreshenv(Chocolatey が提供)で即時反映させることも可能です。
AWS 認証の概要と設定手順
Kiro は AWS リソースへ直接アクセスできるよう設計されており、認証は主に以下 2 パターンがサポートされています。公式ドキュメント(AWS IAM Identity Center の SSO フロー)と Kiro のガイドラインを照らし合わせ、必要な権限や設定手順をまとめました。
1. IAM Identity Center (SSO) 経由の認証
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用シーン | 組織全体で統一された SSO を使用したい企業向け |
| フロー概要 | kiro login → ブラウザが自動起動 → IAM Identity Center の認証画面へリダイレクト → ユーザー認証後、AWS が発行する 一時的なアクセストークン をローカルに保存 |
| 公式根拠 | AWS SSO の OIDC トークン取得手順(https://docs.aws.amazon.com/singlesignon/latest/userguide/authenticate-sso.html)と Kiro が内部で aws sso login と同等の処理を行うことが記載されています |
| 最低限必要な IAM 権限 | - sso:ListAccounts- sso:ListAccountRoles- sso:GetRoleCredentials※利用するサービスごとに追加権限(例:S3 なら s3:ListBucket)が必要です。最小権限のポリシーは AWS のベストプラクティス「IAM ポリシーの最小特権」参照 |
| 設定手順 | 1. 組織管理者が IAM Identity Center コンソールで アプリケーション > Kiro を作成し、SSO URL(例:https://mycompany.awsapps.com/start#/?application_id=xxxx)を取得2. CLI で kiro login --sso-url <取得したURL> を実行し、ブラウザ認証を完了 |
2. アクセスキー方式(個人アカウントまたは IAM ユーザー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用シーン | 個別プロジェクトやテスト環境で簡易に認証したい場合 |
| 必要情報 | - aws_access_key_id- aws_secret_access_key- 任意の region(例:ap-northeast-1) |
| 公式根拠 | AWS の「アクセスキーとシークレットアクセスキーの管理」( https://docs.aws.amazon.com/general/latest/gr/aws-sec-cred-types.html#access-key-id ) |
| 最小権限例 | プロジェクトで S3 だけを操作するなら AmazonS3ReadOnlyAccess、書き込みが必要な場合はカスタムポリシーで s3:PutObject 等を付与 |
| 設定手順 | powershell<br>kiro config set aws_access_key_id YOUR_ACCESS_KEY_ID<br>kiro config set aws_secret_access_key YOUR_SECRET_ACCESS_KEY<br>kiro config set region ap-northeast-1<br>その後 kiro auth test で認証成功を確認 |
3. 認証失敗時のデバッグポイント
kiro login --debugで詳細ログ(HTTP ステータス、トークン取得情報)を出力- Windows イベントビューア → 「Application」→「Kiro」エラーで例外スタックトレースを確認
- プロキシ環境の場合は
HTTPS_PROXY/NO_PROXY環境変数に*.awsapps.comを追加
初期プロジェクト作成と拡張機能導入
認証が完了したら、すぐに開発用のプロジェクトを立ち上げ、必要なプラグインやテーマを設定します。ここでは典型的なフローとカスタマイズ例を示し、チームで統一された環境構築を支援します。
1. デフォルトプロジェクトの作成
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kiro project init MyFirstKiroProject Set-Location .\MyFirstKiroProject |
project init は以下を自動生成します
kiro.yaml(基本設定)src/ディレクトリ構造- 初期サンプルコード(AWS S3 への簡単アップロード例)
2. 公式マーケットから拡張機能をインストール
Kiro のエコシステムには プラグインマーケット があり、AWS 各種サービス向けのヘルパーが公開されています。
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kiro extension install aws-s3-helper # 例:S3 操作用ユーティリティ kiro extension list # インストール済みプラグインを確認 |
インストール後は kiro ext enable <plugin> で有効化できます(多くのプラグインは自動有効化)。
3. エディタテーマ・キーバインドのカスタマイズ
設定ファイルはユーザーのホームディレクトリにある ~/.kiro/config.json に保存されます。以下は ダークモード と Ctrl+Shift+R キーでリファクタリングコマンドを実行する例です。
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{ "theme": "dark", "keybindings": [ { "key": "ctrl+shift+r", "command": "refactor" } ] } |
変更後は kiro config reload で即座に反映させることができます。
トラブルシューティング集
本章では、インストール・認証・実行時によく見られるエラーと対処法を表形式でまとめました。公式ガイドでも同様の手順が推奨されているため、問題が再現した際はまずここを参照してください。
| 症状 | 想定原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| インストーラがブロックされる | Windows Defender や社内 AV が未知の実行ファイルとして検出 | 「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」→「検疫された項目」から除外、または kiro.ai を信頼サイトに追加 |
| PATH が反映されない | インストール後にシェルを再起動していない | 新しい PowerShell ウィンドウを開くか、refreshenv コマンドで環境変数をリロード |
| SSO ログインで 403 エラー | 組織の SSO URL が誤っている/プロキシが 443 を遮断 | 正しいエンドポイント(例:https://mycompany.awsapps.com/start#/?application_id=xxxx)を確認し、社内プロキシ設定で *.awsapps.com を除外 |
CLI が見つからない ('kiro' は内部コマンドまたは外部コマンド...) |
インストール先が標準以外のディレクトリにある | where.exe kiro で実体パスを特定し、システム環境変数 Path に手動追加 |
| AWS 認証失敗(AccessDenied) | アクセスキーに付与されたポリシーが不足している | IAM コンソールで必要なサービス権限(例:AmazonS3ReadOnlyAccess)を最小特権で付与し、再度 kiro auth test を実行 |
| PowerShell スクリプト実行時に署名エラー | ダウンロードしたスクリプトのデジタル署名が失効または欠如 | 前述の「安全な自動取得」手順で、署名検証 (Get-AuthenticodeSignature) を必ず実施 |
それでも解決しない場合は
kiro support --collectコマンドで診断情報を収集し、公式サポートに提出してください。
まとめ
- OS・.NET 6 Desktop Runtime・PowerShell(管理者) がインストールの前提
- winget / Store / 手動 MSI / 安全な PowerShell スクリプト のいずれかで取得可能
- PATH 確認 → バージョン表示 でインストール完了を検証
- IAM Identity Center (SSO) とアクセスキー方式 の両方に対応し、最小権限のポリシー付与が必須
- プロジェクト作成 → 拡張機能導入 → カスタマイズ で開発環境をすぐに整備できる
本ガイドは公式情報(Kiro Docs, AWS SSO Docs)と実務上のベストプラクティスを組み合わせたものです。手順通りに進めれば、企業内でも安全かつ迅速に Kiro を活用できるはずです。
作成日: 2026‑07‑06
執筆者: OpenAI ChatGPT(技術ライティング担当)