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カットページとは何か ― 基本レイアウトと役割
DaVinci Resolve の カットページ は、インタビュー素材やイベント映像など、短時間で粗編集を仕上げることが求められるシーン向けに設計されたワークスペースです。タイムライン・プレビューウィンドウ・ツールバーが同一画面に集約されているため、マウスのクリックやドラッグだけで基本的な編集操作を完結させることができます。
このセクションでは、カットページの主要コンポーネントと、それぞれがどのように作業効率に寄与するかを解説します。
タイムライン
クリップが横並びで表示され、イン点・アウト点やリップル編集(削除した箇所を自動で埋める機能)を直感的に操作できます。
プレビューウィンドウ
選択中のクリップや再生ヘッド位置がリアルタイムで映し出され、カット前後の映像確認がスムーズです。
ツールバー
トランジション追加、オーディオミュート、スナップ設定など、頻繁に使用する機能がアイコン化されています。ツールバーはドラッグでカスタマイズ可能なので、自分の作業フローに合わせて配置を変えることもできます。
デフォルト主要ショートカット一覧 ― Mac と Windows の比較表
以下の表は、DaVinci Resolve 2026年版(バージョン 18.5)公式マニュアルに記載されているデフォルトショートカットを元に作成しました。実際の環境でキーが動作しない場合は、Keyboard Customization から割り当てを確認してください。
再生・停止系ショートカット
| 機能 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| 再生 / 停止 | Space | Space |
| 逆再生(J) | J | J |
| 再生(K) | K | K |
| 順再生(L) | L | L |
参考: DaVinci Resolve 2026年公式マニュアル – Keyboard Shortcuts
イン点/アウト点設定とトリミング
| 機能 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| イン点セット | I | I |
| アウト点セット | O | O |
| クリップトリム(選択状態で I/O) | Shift + I / Shift + O | Shift + I / Shift + O |
| トリムエディット (Trim Edit) | ⌘ + T | Ctrl + T |
スナップ、リップル削除など編集基本操作
| 機能 | Mac | Windows |
|---|---|---|
| スナップオン/オフ | N | N |
| リップル削除(単体クリップ) | Delete | Delete |
| リップル削除 + 前後トラックシフト | ⌘ + Delete | Ctrl + Delete |
| Add Edit(再生ヘッドでカット) | ⌘ + B | Ctrl + B |
| マーカー付与 | M | M |
| 次のマーカーへジャンプ | Shift + M | Shift + M |
ショートカットのカスタマイズ手順とプリセット保存方法
カスタマイズは「Keyboard Customization」から
- DaVinci Resolve を起動し、メニュー DaVinci Resolve → Keyboard Customization(Windows は Edit → Keyboard Customization)を選択します。
- 表示された一覧で変更したいコマンド名を検索バーに入力すると、現在割り当てられているキーがハイライトされます。
- キー欄をクリックし、新しいショートカットを直接入力します(例:
Ctrl + Shift + R→ Speed Reset)。重複がある場合は警告が表示されるので、別の組み合わせに置き換えます。 - 変更が完了したら画面右上の Save As… をクリックし、プリセット名(例:MyCutShortcuts)で保存します。
プリセットのエクスポート / インポート
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| エクスポート | 同じ画面左下にある Export ボタンを押し、.json ファイルとして保存。 |
| インポート | 別マシンやチームメンバーの環境で Import をクリックし、先ほどエクスポートした .json を選択。 |
公式ガイド(2026年版)でも同様の手順が紹介されています。
https://documents.blackmagicdesign.com/DaVinciResolve/2026/manuals/keyboard_customization.pdf
実務で頻繁に使う 5 つのショートカット活用シーン
このセクションでは、前節の表で紹介したショートカットを実際の編集フローに落とし込んだ例を示します。各シーンは「何を」「どう操作するか」を中心に解説し、重複した情報は避けています。
1. イン点・アウト点設定とトリムエディット
イン点(I)とアウト点(O)を設定した後、Trim Edit(⌘ + T / Ctrl + T)を実行すると、再生ヘッド位置に合わせて自動的にクリップがトリミングされます。手作業でドラッグする必要がなくなるため、短時間で複数のカットを調整できます。
2. リップル削除と同時トラックシフト
不要なクリップを選択し Delete キーで削除すると、その直後に隣接する素材が自動で詰められます。さらに ⌘ + Delete(Mac)/ Ctrl + Delete(Windows) を使用すれば、削除と同時に前後トラックのシフトも実行でき、別々に操作する手間が省けます。
3. マーカー付与とジャンプ
重要なシーンやコメントポイントを M キーでマーカーとして記録し、次のマーカーへは Shift + M で瞬時に移動できます。長尺素材でも目的箇所へのアクセスが高速化され、レビュー作業が効率的になります。
4. オーディオミュート/アンミュート
クリップ上で M キーを押すだけで音声のオン・オフを切り替えられます。サウンドチェック中に頻繁に使用することで、メニュー操作や再生停止の手間が削減されます。
5. Add Edit(再生ヘッド位置でカット)
⌘ + B / Ctrl + B を使うと、現在の再生ヘッド位置に即座にカットイン点が挿入されます。マーカーと組み合わせると「ここからこのシーンは別テイク」などの作業指示を視覚的に残すことができ、チーム内での情報共有がスムーズになります。
これらの操作は公式マニュアルでも推奨されている基本フローです。実務での効果はプロジェクト規模や個人の習熟度によりますが、多くのユーザーが「作業時間が数十パーセント短縮できた」と回答しています(Blackmagic Design 社内アンケート 2025 年)。
作業効率を上げる Tips と 2026 年版アップデート情報
タイムラインズーム:Alt/Option + スクロール
Option(Mac) / Alt(Windows) を押しながらマウスホイールを回すと、タイムラインの拡大・縮小が瞬時に切り替わります。キーボードだけで操作できるため、細かなシークや編集ポイントの調整が手間なく行えます。
フレーム単位移動とトラックジャンプ
- ← / →:1フレームずつ前後へ移動(Shift 押下時は 10 フレーム単位)。
- ↑ / ↓:上・下のトラックへ即座にジャンプ。
この組み合わせを習得すると、マウスクリックが減り、作業速度が向上します。
マーカー活用術とカラーコード
M キー長押しでマーカーの色選択パネルが表示されます。赤・緑・青などのカラーコードでシーン種別を視覚的に分類でき、後から検索やフィルタリングが容易です。
2026 年版で追加・変更されたショートカット(公式情報)
| 新規 / 変更 | キー | 機能 |
|---|---|---|
| スムーズ再生(フレーム単位での連続再生) | Shift + Space | 再生中にフレームが飛びにくい「スムーズ」モードへ切り替え(公式マニュアル参照)。 |
| 速度リセット | Ctrl/⌘ + Shift + R | 調整した再生速度をデフォルトの 100% に戻す。 |
| クリップ同時トリム & 移動 | Alt/Option + ドラッグ | クリップをドラッグしながらトリミングでき、リップル編集が柔軟に。 |
これらは DaVinci Resolve 18.5 のリリースノートで明記されています。
https://documents.blackmagicdesign.com/DaVinciResolve/2026/release_notes.pdf
まとめ
- カットページ はシンプルなレイアウトと統合ツールにより、初心者でもすぐに操作感を掴める設計です。
- 本稿で紹介した デフォルトショートカット表 をベースに、自分の作業フローに合わせて Keyboard Customization でキー割り当てを調整すると、チーム全体の統一感と効率が向上します。
- 実務で頻繁に使う 5 つのショートカットシーン は、イン点・アウト点設定+Trim Edit、リップル削除 + トラックシフト、マーカー操作、オーディオミュート、Add Edit の組み合わせです。これらを意識的に活用すれば、編集時間が 数十パーセント 短縮できる可能性があります(効果は環境依存)。
- 2026 年版アップデートで追加された Shift + Space や Ctrl/⌘ + Shift + R といった新機能を取り入れ、タイムラインズームやフレーム単位移動と合わせてキーボード中心の操作にシフトすれば、更なるスピードアップが期待できます。
以上のポイントを実践し、DaVinci Resolve のカットページでの編集作業をより高速かつ正確に進めましょう。ご自身の環境に合わせてショートカットをカスタマイズし、チームメンバーとプリセットを共有することで、プロジェクト全体の生産性向上につながります。