Google Analytics

GA4 設定手順 2026年版:5ステップで完全導入ガイド

ⓘ本ページはプロモーションが含まれています

スポンサードリンク

GA4アカウント作成とプロパティ設定(UAからの移行ポイント)

Universal Analytics(UA)から Google アナリティクス 4(GA4)へ移行する際は、計測ロスを防ぎながら新しいプロパティへデータを引き継ぐことが最重要課題です。ここでは、「アカウント作成」→「プロパティ構築」→「権限・保持設定」 のフローを公式ドキュメントに沿って解説します。
※本稿執筆時点(2024年10月)での UI を基準としているため、将来的なデザイン変更がある場合は Google の最新ヘルプをご確認ください。

プロパティ作成

GA4 のプロパティは、Google アナリティクス管理画面左下の「アカウント」→「プロパティを作成」から開始します。
- 手順:ウィザードに従い「ウェブ」「アプリ」「両方」のいずれかを選択し、測定対象の名前・タイムゾーン・通貨を入力します。
- ポイント:UA のプロパティ ID(例: UA‑123456‑7)は自動的に引き継がれないため、必要に応じて手作業でメモしておくと後の設定が楽になります。

参考: Google アナリティクス ヘルプ – プロパティを作成する

データストリーム設定

GA4 では「データストリーム」が測定対象(Web、iOS、Android)ごとの入口となります。UA のビュー概念とは別物である点に注意してください。

  • Web ストリーム
  • URL を入力し、「エンハンスド測定」のオン/オフを選択できます(現在はデフォルトで有効)。
  • 測定 ID は G-XXXXXXXXXX の形式で、ストリーム詳細画面上部に表示されます。

  • App ストリーム

  • Firebase プロジェクトと連携し、iOS(Bundle ID)または Android(パッケージ名)を登録します。
  • 測定 ID は同様に取得でき、Firebase コンソールでも確認可能です。

公式情報: Google アナリティクス – データストリームの作成

データ保持期間

GA4 のデフォルト設定は「イベント データ」の保存期間が 2 か月(短期)または 14 か月(長期)のいずれかです。移行後に過去の UA データと比較した分析を行う場合は、14 か月を選択することが推奨されます。保持期間は管理画面の「データ設定」→「データ保持」から変更できます。

権限継承(ユーザー管理)

UA のユーザーロールは GA4 に自動で引き継がれません。そのため、管理者権限を持つ担当者が手動で同等のロール(閲覧者・編集者・管理者)を再設定する必要があります。
- 手順:GA4 の左下メニューから「ユーザー管理」へ進み、対象アカウントのメールアドレスに対し適切なロールを付与します。

詳細は Google アナリティクス – ユーザー権限の設定 を参照してください。


データストリームの作成と測定 ID 取得方法

Web と App の両方でデータを収集したい場合は、それぞれ別個にストリームを作成し、測定 ID(Measurement ID)を取得することが基本です。以下では、実務で頻繁に遭遇する設定項目と注意点をまとめます。

Web ストリームの構築手順

  1. URL の登録:計測対象サイトのトップページ URL を入力し、プロトコル(http/https)も正確に記載します。
  2. エンハンスド測定:自動イベント(ページビュー・スクロール・アウトバウンドリンククリック等)が有効になるか確認します。必要なら個別にオフにできます。
  3. 測定 ID の取得:ストリーム詳細画面の上部に G-XXXXXXXXXX が表示され、これが GTM や gtag.js に組み込むキーとなります。

App ストリーム(iOS / Android)の構築手順

  1. Firebase プロジェクト作成:Google Firebase コンソールで新規プロジェクトを作り、GA4 とリンクさせます。
  2. プラットフォーム選択:iOS の場合は Bundle ID、Android の場合はパッケージ名を入力し、必要な SDK をアプリに組み込みます。
  3. 測定 ID の確認:Firebase コンソールの「プロジェクト設定」→「統合」→「Google アナリティクス」で同様の G- 形式 ID が表示されます。

公式ガイド: Google アナリティクス – アプリ データストリームを作成する


Google Tag Manager を使った GA4 タグ設置とプレビュー確認

GTM(Google Tag Manager)に GA4 の測定タグを配置すると、コード管理が一元化されデバッグ作業が格段に楽になります。ここでは 「タグ作成」→「トリガー割り当て」→「プレビューモードで検証」 の流れを具体的に示します。

タグ設定の基本ステップ

  1. 新規タグ作成
  2. GTM の左側メニューから「タグ」>「新規」を選択し、テンプレート一覧の「GA4 計測設定」または「GA4 イベント」から適切なものを選びます。
  3. 取得した測定 ID(例: G-1A2B3C4D5E)を「測定 ID」欄に入力します。

  4. トリガーの割り当て

  5. デフォルトは「All Pages(全ページ)」です。クロスドメイン計測が必要な場合は、カスタムトリガーで URL パラメータやホスト名を条件に追加します。

  6. ユーザー ID の設定(任意)

  7. 認証済みユーザーの ID を user_id としてデータレイヤーから取得し、タグの「ユーザー属性」欄にマッピングすると、GA4 のユーザー探索機能で個別分析が可能です。

プレビューモードでの検証ポイント

確認項目 方法・チェックポイント
測定 ID が送信されているか Chrome DevTools の Network タブで collect リクエストに measurement_id=G-… が含まれることを確認
自動イベントが有効か ページスクロールや外部リンククリック時に event_name=scrollevent_name=click が送信されているかを確認
クロスドメインパラメータ _ga クエリストリングがリンク先 URL に正しく付与され、別ドメインでも同一ユーザーとして認識できるか検証

詳細は公式ガイド「Google タグ マネージャーで GA4 を設定する」を参照してください。


標準イベント・カスタムイベント・コンバージョン、そしてカスタムディメンションの設定

GA4 では 自動計測される標準イベント に加えて、ビジネス要件に合わせた カスタムイベント とそれをベースにした コンバージョン を柔軟に定義できます。さらに、分析時に重要な属性情報は カスタムディメンション(旧称 カスタム属性) で補完します。

標準イベントの代表例

以下は GA4 が自動で取得する主な標準イベントです(公式リストは随時更新されます)。

イベント名 主なトリガー
page_view ページが読み込まれた瞬間
scroll 垂直スクロールが 90 % に到達したとき
click 外部リンクやダウンロードリンクのクリック
file_download ファイル取得(PDF、CSV 等)
video_start / video_complete 動画再生開始・完了

出典: Google アナリティクス – 標準イベント一覧

カスタムイベント作成フロー

  1. データレイヤーに情報をプッシュ
    javascript
    dataLayer.push({
    event: 'purchase',
    value: 1200,
    currency: 'JPY',
    membership_tier: 'gold'
    });
  2. GTM で GA4 イベントタグを作成
  3. 「イベント名」に purchase を入力し、必要なパラメータ(value, currency 等)を「イベント パラメータ」欄にマッピング。
  4. GA4 管理画面でコンバージョン化
  5. イベント一覧から対象の purchase を選び、「コンバージョンとしてマーク」をオンにすると、レポート上で重要指標として集計されます。

カスタムディメンション(カスタム定義)の設定手順

  1. GA4 管理画面 → 「カスタム定義」→「カスタムディメンションを作成」
  2. 名前例:Membership Tier
  3. スコープは「イベント」
  4. パラメータ名はデータレイヤーで使用したキー(例: membership_tier

  5. GTM 側の紐付け

  6. GA4 計測設定タグの「カスタムディメンション」欄に、上記パラメータ名と同じ名前を入力し保存。

公式手順: Google アナリティクス – カスタム定義の作成


Consent Mode(現行)と将来期待される Consent Mode v2 のベストプラクティス

2024 年時点で正式に提供されている Consent Mode は、ユーザーが同意を与える前でも測定リクエストの「保留」や「削除」を可能にし、GDPR・CCPA などの規制に対応します。Google が現在 v2 の拡張版を検討中である旨は公式ブログで示唆されていますが、正式リリースや具体的な機能は未発表です。そのため、本稿では 現行 Consent Mode(v1) を前提に実装手順とテストポイントを解説します。

現行 Consent Mode の有効化手順

手順 内容
1. GTM に「Consent Initialization」タグを作成 consent_mode パラメータのデフォルト状態(granteddenied)を設定。
2. GA4 計測タグに同意設定オプションを追加 「広告ストレージ (ad_storage)」と「アナリティクスストレージ (analytics_storage)」の初期状態を denied にし、ユーザーが同意したタイミングで granted に切り替える。
3. CMP(Consent Management Platform)と連携 CMP が発行するイベント(例: consentGranted)をデータレイヤーにプッシュし、GTM のトリガーで同意状態を更新。

テストと検証ポイント

  • Network タブで collect リクエストの consent パラメータを確認
  • 同意が denied の場合は ad_storage=denied&analytics_storage=denied が付与され、データは一時的に保留されます。
  • プレビューで CMP の状態変化をシミュレート
  • GTM の「プレビューモード」→「変数」で ad_storageanalytics_storage が期待通りに切替わるか確認します。

公式リファレンス: Google Developers – Consent Mode (gtag.js)

将来の Consent Mode v2 に関する留意点

  • 未発表:2024 年 11 月時点で Google が「Consent Mode v2」のロードマップを示唆していますが、具体的なリリース日や機能詳細は公表されていません。
  • 実装への影響:v2 が正式に提供された場合は、既存の ad_storageanalytics_storage に加えて新たなストレージカテゴリ(例: personalization_storage)が追加される可能性があります。実装時は公式リリースノートを必ず確認し、タグ設定をアップデートしてください。

アクセス権限とデータ保持期間の最適化

GA4 では ロールベースアクセス管理(RBAC) が採用されており、組織内での情報漏洩リスクを低減できます。また、データ保持期間はレポート精度とプライバシー保護のバランスを考慮して設定しましょう。

推奨ロール構成

ロール 主な権限
管理者 プロパティ全体の設定、ユーザー管理、データ削除リクエストなどすべてが可能。
編集者 タグ・イベント・カスタム定義の作成・変更ができるが、ユーザー権限やプロパティ削除は不可。
閲覧者 レポートと探索レポートのみ閲覧可。設定変更は不可。

詳細: Google アナリティクス – ユーザー管理

データ保持期間のベストプラクティス

  • イベントデータ:14 か月を標準とし、過去 12 か月分の分析が主目的であればこの設定で十分です。
  • ユーザーデータ(User‑ID)や広告データ:法令上の保存義務がある場合を除き、同様に 14 か月に統一し、不要になったら自動削除させます。

設定場所は GA4 の左側メニュー「設定」→「データ保持」から変更可能です。


要点まとめ(全体のまとめ)

カテゴリ 重要ポイント
GA4 アカウント作成 UA からの移行はプロパティ・権限・保持期間を手動で引き継ぎ、公式ヘルプに沿って設定する。
データストリーム Web と App 用に別々のストリームを作成し、測定 ID(G-)を取得して GTM に組み込む。
GTM タグ設置 GA4 計測設定タグを All Pages トリガーで配置し、プレビューモードで collect リクエストと自動イベントの送信を必ず確認する。
イベント・ディメンション 標準イベントはそのまま活用し、ビジネス固有のカスタムイベントとコンバージョンをデータレイヤー経由で定義、必要な属性はカスタムディメンションで補完する。
Consent Mode(現行) ad_storageanalytics_storage の初期状態を denied にし、CMP からの同意取得時に granted に切り替える実装とテストが必須。将来の v2 は未発表なので公式情報を逐次チェックすること。
権限・保持 ロールベースでアクセス管理し、データ保持は 14 か月に統一してプライバシーリスクとコストを抑える。

上記手順とポイントを踏まえて設定すれば、2024 年時点の公式仕様に沿った GA4 計測基盤 を構築できます。今後 UI が変わる可能性はありますが、Google のヘルプセンターやデベロッパー向けドキュメントを定期的に確認し、最新情報へアップデートすることが成功への鍵です。

スポンサードリンク

-Google Analytics