録画の開始方法
会議中に録画を開始する操作は、デスクトップアプリ・モバイルアプリ・Web 版すべてでほぼ同じです。以下では各クライアントごとに UI の位置や注意点をまとめました。
デスクトップ アプリ(Windows / macOS)
デスクトップ版 Teams は Windows と macOS で UI が統一されています。
ポイント:録画開始は「…もっと見る」メニューから行い、開始後は全員に通知が表示されます。
- 会議に参加または主催する。
- 右上の 「…もっと見る」 アイコンをクリック。
- メニューから 「録画を開始」 を選択。
ヒント:録画中は画面左上に赤いアイコンが表示され、いつでも 「録画を停止」 が可能です。
モバイル アプリ(iOS / Android)
モバイル端末では画面下部のメニューが折りたたまれています。
ポイント:デスクトップと同様に通知が全員へ届くため、プライバシー上の配慮が必要です。
- 会議画面下部の 「…」 ボタンをタップ。
- 表示された一覧から 「録画を開始」 を選択。
Web 版 Teams(ブラウザ)
Chrome、Edge、Safari のいずれでも同じ操作が可能です。
ポイント:Web 版は一部企業ポリシーで録画機能が無効化されることがあります。その場合は管理者に問い合わせてください。
- 会議ウィンドウ右上の 「…もっと見る」 をクリック。
- 「録画を開始」 を選択すると、即座に録画が始まります。
録画データの保存先とフォルダー構成
2024 年以降、Teams の録画は Microsoft Stream(Classic) ではなく、OneDrive for Business または SharePoint に直接保存されます。公式ドキュメントは以下をご参照ください。
- Microsoft Docs: クラウド録画の保存先
保存先の概要
| 種類 | 保存場所(例) | 主な利用シーン |
|---|---|---|
| 個人用 | https://{your‑tenant}-my.sharepoint.com/personal/{user}_domain/Documents/Recordings |
会議主催者が自分の OneDrive に保存したいとき |
| チーム用 | https://{your‑tenant}.sharepoint.com/sites/{team}/Shared%20Documents/Recordings |
チーム全体で共有したいとき |
注意:上記 URL の
{your‑tenant}、{user}、{team}はそれぞれご自分のテナント名・ユーザー名・チーム名に置き換えてください。実際のパスは管理者が設定した SharePoint サイト構成によって異なる場合があります。
フォルダー階層について
Microsoft の公式情報では、「Recordings」フォルダー内にサブフォルダーが自動で作成される」ことは明示されていません。実務上多くの組織で採用されているパターンとして、以下のように年・月単位で整理するケースがあります。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 |
Recordings ├─ 2024 │ ├─ 01 │ └─ 02 └─ 2025 ├─ 03 └─ 04 |
この構成は 手動で作成 したり、Power Automate のフローで自動化したりすることが一般的です。組織のポリシーに合わせて運用してください。
録画ファイルへのアクセスとダウンロード方法
録画が完了すると、以下のいずれかの入口からファイルにアクセスできます。各手順の冒頭で対象となる入口を簡潔に示しています。
Teams アプリ内の「録画」タブから取得
- 会議終了後、左側メニューの 「チャット」 または 「会議」 を開く。
- 該当会議を選び、上部タブの 「録画」 をクリック。
表示された一覧から目的ファイルを選択し、「ダウンロード」 ボタンでローカルに保存できます。
Outlook カレンダー招待メールからリンクをたどる
- 会議終了後に届くカレンダーイベントの詳細画面を開く。
- 「録画」 フィールドに自動生成された OneDrive/SharePoint のリンクが表示されます。
リンク先の Web UI で 「ダウンロード」 を選択すると、MP4 ファイルとして取得できます。
- ブラウザで保存先 URL(上記「保存先の概要」を参照)にアクセス。
- 必要な年月フォルダーを開き、目的ファイルにチェックを入れる。
ツールバーの 「ダウンロード」 をクリックすると、一括取得や複数選択が可能です。
権限設定と安全な共有方法
録画データは自動的に 録画実施者と会議参加者 に閲覧権が付与されます。必要に応じて以下の手順で権限を調整し、外部への配布や期限付きリンクを設定できます。
基本的な共有操作
- 録画ファイルを選択し、「共有」 ボタンをクリック。
- 「リンクの設定」 で 閲覧者 または 編集者 を選択。
- 必要に応じて 有効期限(例:30 日) と パスコード を設定し、「適用」 → 「リンクをコピー」。
組織外ユーザーへの配布
- 共有ダイアログで 「特定のユーザー」 オプションを選び、相手のメールアドレスを入力。
- 招待メールが送信され、受取側は認証後に閲覧可能になります。
外部ユーザー向けには 「リンクの有効期限」 と 「ダウンロード禁止」 を同時に設定すると、情報漏洩リスクを低減できます。
参考:Microsoft の公式共有ガイド
- OneDrive/SharePoint でのファイル共有方法
管理者向け設定とトラブルシューティング
IT 管理者は Teams 管理センターで録画に関わるポリシーやストレージ上限を一元管理できます。ここでは主要な設定項目と、よくある障害への対処法をまとめました。
録画保存期間のポリシー
- Microsoft Teams 管理センター にサインイン(
https://admin.microsoft.com)。 - 左メニュー → 「会議」 → 「録画」 を選択。
- 「保存期間」のドロップダウンで保持日数(例:30 日、90 日)を設定し、「保存」。
保存期間が過ぎたファイルは自動的に削除されるため、長期保管が必要な場合は別途バックアップを検討してください。
ストレージ上限と自動削除ルール
- 同じ画面内の 「ストレージ」 タブへ移動。
- テナント全体の OneDrive/SharePoint 使用上限を確認。
- 「自動削除ポリシー」(例:90 日未使用ファイル)を有効化すると、容量超過時に自動でクリーンアップが実行されます。
代表的な障害と対処手順
| 症状 | 主な原因 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| 録画完了後にリンクが生成されない | 保存先フォルダーへの書き込み権限不足 | 管理者がユーザーに 「録画を保存できる」 権限(OneDrive/SharePoint の編集権)を付与 |
| ダウンロード時に「アクセスが拒否されました」 | ファイル所有者と閲覧者の権限不一致 | OneDrive/SharePoint の 共有設定 を再確認し、必要なら 「リンク全員に閲覧許可」 に変更 |
| 録画ファイルが 15 GB 超過でエラーになる | 会議時間が長すぎるか高解像度設定 | 録画品質を標準(720p)に下げ、または会議を分割して録画する |
エラーメッセージ例:「ファイルの保存先にアクセスできません」や「ストレージ容量が不足しています」の場合は、上記対策をご実施ください。
まとめ
- 録画開始 はデスクトップ・モバイル・Web のいずれでも「…もっと見る」→「録画を開始」で簡単に行える。
- 録画は OneDrive または SharePoint の「Recordings」フォルダー に保存され、URL はテナント名に合わせて置き換える必要がある。
- ファイルへのアクセスは Teams アプリ、Outlook 招待メール、直接 URL の 3 カ所から可能で、ダウンロードや共有もシームレスに行える。
- 権限設定は OneDrive/SharePoint の共有オプション を利用し、期限付きリンクやパスコードで安全性を確保できる。
- 管理者は Teams 管理センターで保存期間・容量上限を管理し、トラブルが発生した際は権限とストレージ設定をまず確認する。
本ガイドは Microsoft の公式情報(Teams クラウド録画)に基づいて作成しています。運用上の疑問や組織固有のポリシーがある場合は、管理者または Microsoft サポートへお問い合わせください。