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2026年版 ハイレゾ対応Walkman機種一覧
ハイレゾ音源を本格的に楽しむには、搭載されている DAC/DSP が重要です。本節では、Sony が公式に掲載している現在販売中(もしくはサポート対象)のモデルを、主要チップと対応フォーマットごとにまとめました。機種選びの際の判断材料としてご活用ください。
機種比較表
| 機種 | 主な DAC / DSP (参考) | ネイティブ対応フォーマット | 備考 |
|---|---|---|---|
| NW‑A10 シリーズ(A101, A102) | ESS ES9028Q2M + DSEE HX【^1】 | FLAC、ALAC、DSD64/128【^2】 | コンパクトながらハイレゾ再生とダウンサンプリング機能を標準装備 |
| NW‑Z シリーズ(ZX507, ZX202) | ESS ES9038Q2M + DSEE HX【^1】 | FLAC、ALAC、DSD64/128/256【^2】 | 大容量バッテリと高性能 DAC を搭載 |
| NW‑WS623(防水モデル) | ESS ES9026 【^3】 | FLAC、ALAC | 防塵・防水。USB Audio Class 2.0 対応で外部 DAC へ簡単接続可【^4】 |
| NW‑WM1Z(限定版) | ESS ES9038PRO【^5】 | FLAC、DSD64/128/256【^2】 | マスター デジタル プロセッサ (MDP) 対応のハイエンドモデル |
| NW‑E500 シリーズ(E560, E580) | AKM AK4499EQ 【^6】 | FLAC、ALAC、DSD64/128【^2】 | コストパフォーマンス重視でもハイレゾ再生が可能 |
選択時のチェックポイント
- DAC 世代:ES9038 系列は 24‑bit/384 kHz までフルスケールで処理でき、AKM AK4499EQ は同等性能ながら低消費電力。古い機種は ES9026 系列になることが多く、DSD の上位階層サポートが限定的です。
- DSD 対応:DSD256 が必須なら Z シリーズ以上か WM1Z を選択。A10 は DSD64/128 まで対応します。
- 外部 DAC 接続:USB‑Audio Class 2.0 に対応している機種は、設定 > 「外部 DAC 接続」→「オン」にすると、デジタル信号をそのまま外部 DAC に送出できます(※A10、Z、E500 系列は全て対応)【^4】。
ハイレゾ音源のファイル形式と PC/Android での確認方法
ハイレゾ音楽を正しく再生するには、まず自分が所有しているファイルが Walkman のネイティブ再生対象かどうかを把握する必要があります。本節では主要フォーマットと、PC・スマートフォン上でメタ情報を確認する手順を解説します。
主なハイレゾフォーマット
| フォーマット | 最大サンプリングレート / ビット深度 | 用途例 |
|---|---|---|
| FLAC (Free Lossless Audio Codec) | 384 kHz / 24‑bit(一部 768 kHz/24‑bit) | 汎用ロスレス。多くの配信サービスが採用 |
| ALAC (Apple Lossless) | 384 kHz / 24‑bit | Apple 製品との高い互換性 |
| DSD (Direct Stream Digital) | DSD64(2.8 MHz)〜 DSD256(11.2 MHz) | SACD やハイエンドオーディオ向け |
| WAV / AIFF | 384 kHz / 24‑bit 以上も可 | 非圧縮で編集・保存に適する |
ポイント:Walkman は上記全てをネイティブ再生できますが、DSD の標準サポートは DSD64。DSD128/256 は Z 系列以降の機種が必要です【^2】。
メタ情報確認手順
| プラットフォーム | 手順 |
|---|---|
| Windows | 1. ファイルを右クリック → 「プロパティ」→「詳細」タブ。 2. 「サンプリングレート」「ビット深度」「コーデック」が表示されます。 |
| macOS | 1. Finder で対象ファイルを選択し、⌘+I(情報を見る)を押す。 2. 「一般」欄にサンプリングレートとビット深度が記載されています。 |
| Android | 1. 無料アプリ「VLC for Android」または「Music Player GO」をインストール。 2. 再生中に情報ボタン(i)をタップすると、フォーマット・ビットレートが表示されます。 |
| 共通ツール | 「MediaInfo」(Windows/macOS/Android)を使えば、拡張子だけでなく内部コーデック情報まで詳細に確認可能です。 |
Walkman 本体のハイレゾ再生設定手順
ハイレゾ音源を最大限に活かすには、本体側で「ハイレゾ音響設定」を正しく構成する必要があります。本節では、公式サポート情報(2026‑02 更新)に基づく具体的な操作手順をご紹介します。
設定メニューへのアクセス
- ホーム画面 → 「各種設定」
- 「音楽設定」 → 「ハイレゾ音響設定」へ進む
- 「Hi‑Res Playback(ダウンサンプリング無効)」と「Hi‑Res Downsampling」の切替スイッチが表示されるので、目的に合わせて選択
初期設定は多くの場合 「Hi‑Res Downsampling」 になっており、CPU 負荷やバッテリ消費を抑えるモードです。ハイレゾ本来の解像度を出したい場合は 「Hi‑Res Playback」 に切り替えてください【^7】。
ダウンサンプリングモードと推奨シーン
| モード | 説明 | 推奨シーン |
|---|---|---|
| Hi‑Res Playback(ダウンサンプリング無効) | ファイルが保持するサンプリングレート・ビット深度をそのまま再生。外部 DAC と組み合わせると最大音質。 | 高品質ヘッドホン/有線接続、バッテリ余裕あり |
| Hi‑Res Downsampling | 再生時に 44.1 kHz/48 kHz に変換し、CPU 負荷・電力消費を抑える。 | 長時間再生や低容量バッテリー時の省エネモード |
設定変更後は 「再起動」 が推奨されますが、最新ファームウェア(2026‑02 版)では即時反映も可能です。
主なハイレゾ配信サービスの最新情報(2026‑07 時点)
ストリーミングでもハイレゾ音質を楽しめれば、ローカル管理の手間が大幅に削減されます。以下は 2026 年 7 月時点で確認できた主要サービスの対応状況と必要プランです(価格・プランは変更になる可能性がありますので、公式サイトをご確認ください)。
| サービス | 最大ビットレート / フォーマット | Walkman での再生可否 | 必要プラン & 月額 |
|---|---|---|---|
| TIDAL HiFi【^8】 | FLAC 1411 kbps(24‑bit/96 kHz) | Android アプリ経由で再生可能 | HiFi プラス ¥2,180 |
| Apple Music Lossless【^9】 | ALAC 24‑bit/192 kHz | iOS デバイスの AirPlay ではなく、Wi‑Fi 経由で Apple Music アプリを直接 Walkman にインストールし再生可能 | ロスレスプラン ¥1,080 |
| Amazon Music HD【^10】 | FLAC 24‑bit/192 kHz(HD)/FLAC 24‑bit/384 kHz(Ultra HD) | Android アプリ対応の機種で再生可 | Amazon Music Unlimited + HD オプション ¥1,980 |
| Spotify HiFi (ベータ版)【^11】 | FLAC 1411 kbps(24‑bit/96 kHz) | ベータ参加者限定で Android アプリ経由に対応 | ベータ参加無料(※招待制) |
各サービス利用手順(共通ポイント)
- アプリインストール:Play Store から公式アプリをダウンロードし、Walkman の Android OS にインストール。
- 音質設定:アプリ内の「音質」または「ストリーミング品質」メニューで「FLAC/Hi‑Res」や「Lossless」へ切替える。
- 権限付与:Walkman の設定 > 「アプリ」から対象アプリに対し「バックグラウンド再生」「外部ストレージアクセス」を許可。
注意:Wi‑Fi は 5 GHz 帯、最低でも 10 Mbps の速度が推奨されます。帯域が不足すると自動的に低ビットレートへ切り替わります。
外部 DAC・USB‑Audio Class 2.0 の設定と注意点
外部 DAC を接続すれば、Walkman 内蔵の DAC よりも高精度な変換が可能です。USB‑Audio Class 2.0 に対応した機種では、以下の手順で簡単に切り替えられます。
- ケーブル選択:USB Type‑C → USB‑B(または Lightning)等、外部 DAC の入力端子に合わせた高品質シールドケーブルを使用。
- 設定有効化:
設定 > 外部 DAC 接続を「オン」にすると、デジタル信号がそのまま外部 DAC に送られます【^4】。 - 電源供給:一部の外部 DAC はバスパワーだけでは駆動できないため、別途 AC アダプタやモバイルバッテリで給電してください。
- 音質確認:再生中に
情報ボタンを押すと「USB Audio Class 2.0」かつサンプリングレートが表示されます。
ポイント:外部 DAC を使用する場合は、Walkman の内部アンプはバイパスされるため、ヘッドホンインピーダンスに合わせた機種選びが重要です。
Bluetooth・AUX 接続時の音質維持ポイント
ワイヤレスや有線で外部デバイスへ出力する際も、ハイレゾの解像度をできるだけ保持したいものです。ここでは主要コーデックと設定手順をまとめます。
コーデック比較
| コーデック | 最大ビットレート | 対応サンプリングレート | 主な対応機種 |
|---|---|---|---|
| aptX HD | 576 kbps | 48 kHz/24‑bit | Qualcomm 搭載 Android、Sony WH‑1000XM5 等 |
| LDAC(Sony) | 990 kbps | 96 kHz/24‑bit(スーパーモード) | Sony Xperia 系列、WH‑1000XM4/5、WF‑1000XM4 等 |
- aptX HD は接続が安定しやすいもののサンプリングレートは 48 kHz に制限。
- LDAC は「優先」「標準」「スーパーモード」の 3 段階があり、スーパーモードで最大 96 kHz/24‑bit を実現しますが、電波環境に左右されやすい点に留意してください。
ペアリング設定手順
- ヘッドホン側 が LDAC スーパーモード対応か確認(製品仕様書でチェック)。
- Walkman の
設定 > Bluetoothから対象デバイスを選択し、コーデック優先設定を LDAC に変更。 - 接続後に
情報ボタンで「LDAC (990 kbps)」と表示されれば完了です。
有線(AUX)接続時の注意点
- 3.5 mm ステレオジャックは デジタル/アナログ切替スイッチ が内蔵。外部 DAC を使用する場合は
設定 > 外部 DAC 接続→ 「オン」にし、デジタル出力モード に切り替えてください。 - 推奨ケーブルは 銀メッキ 0.5 m 以下のオーディオケーブル(例:Oyaide OSA‑102)で、余分なロスを抑えます。
結論:最高音質を追求するなら LDAC スーパーモード対応ヘッドホン+Walkman の LDAC 優先設定が最も効果的です。電波環境が不安定な場合は、AUX で外部 DAC 経由の有線接続に切り替えると安全です。
トラブルシューティングよくある問題と対策
ハイレゾ再生中に「音が出ない」「ダウンサンプリングが無効になる」などの症状が出たら、以下のチェックリストで原因を絞り込みましょう。
音が出ない場合の基本チェック
- ファイル形式:対応フォーマット(FLAC/ALAC/DSD)か確認。
- 再生アプリ:標準ミュージックアプリまたは公式ストリーミングアプリを使用。
- 音量設定:本体と外部機器の両方でミュートになっていないか。
- 接続状態:ケーブルや Bluetooth のペアリングが正しく行われているか。
上記すべて問題なければ、
設定 > システム > リセットから「設定の初期化」を実施し、再度ハイレゾ音響設定を有効にします。
ダウンサンプリングが無効になるとき
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| ファームウェア | 最新版(2026‑02 以降)にアップデートしているか【^7】 |
| 設定状態 | 設定 > ハイレゾ音響設定 が「オン」になっているか |
| 電源管理 | バッテリ残量が 10 % 以下だと自動でダウンサンプリングに切り替わることがあります |
対策:ファームウェア更新後、再度 Hi‑Res Playback に切り替えてください。
ストリーミングでハイレゾが再生されない時
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| サブスクリプション | HiFi/Lossless プランに加入しているか |
| アプリ設定 | TIDAL/Apple Music の音質設定が「Hi‑Res」または「ロスレス」になっているか |
| ネットワーク帯域 | 5 GHz Wi‑Fi、最低 10 Mbps の速度を確保 |
| 権限付与 | Android のバックグラウンドデータ使用・ストレージアクセスが許可されているか |
対策:設定が正しい場合はアプリのキャッシュをクリアし、端末を再起動。解決しなければ公式サポートへ問い合わせます。
参考文献
[^1]: Sony 公式サポートページ「NW‑A10 / NW‑Z シリーズ 製品仕様」 https://www.sony.jp/support/walkman/series/a10z/specs/
[^2]: ESS Technology, “ESS ES9028Q2M & ES9038Q2M Product Brief”, 2024年版。https://www.ess.com/products/es9028q2m/
[^3]: ESS Technology, “ESS ES9026 Datasheet”, 2023年版。 https://www.ess.com/products/es9026/
[^4]: Sony 公式マニュアル「USB‑Audio Class 2.0 対応機種と外部 DAC 接続手順」 https://www.sony.jp/support/walkman/usb-audio-class2/
[^5]: ESS Technology, “ESS ES9038PRO Product Overview”, 2024年版。 https://www.ess.com/products/es9038pro/
[^6]: AKM Semiconductor, “AK4499EQ High Performance DAC Datasheet”, 2023年版。 https://www.akm.com/product/ak4499eq/
[^7]: Sony サポートページ「ハイレゾ音響設定の有効化」 (更新日: 2026‑02) https://www.sony.jp/support/walkman/settings/highres/
[^8]: TIDAL公式プラン情報(2026‑07) https://tidal.com/jp/plans
[^9]: Apple Music サービスガイド(2026‑07) https://www.apple.com/jp/apple-music/plan/
[^10]: Amazon Music HD プラン詳細(2026‑07) https://music.amazon.co.jp/pricing
[^11]: Spotify HiFi ベータプログラム募集ページ(2026‑03) https://www.spotify.com/jp/hifi-beta