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Salesforce カスタムレポート作成手順と活用ガイド【最新UI対応】

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カスタムレポートタイプとは?標準レポートとの違い

カスタムレポートタイプは、Salesforce の標準レポートでは組み合わせられないオブジェクトや項目を自由に選択できるテンプレートです。データ構造が複雑な組織でも、必要な情報だけを抽出して分析できる点が最大のメリットとなります。本セクションでは概念と主な利点を整理し、標準レポートとの違いを明確にします。

定義と主なメリット

カスタムレポートタイプは「レポートビルダーで使用できる型」のことであり、以下の特長があります。

  • 柔軟なオブジェクト組み合わせ:最大 4 件までの関連オブジェクトを含められます(例:取引先 + 商談 + ケース + カスタムオブジェクト)。
  • フィールド可視性の制御:レポートに表示させる項目を管理者が選択でき、不要な情報は非表示にできます。
  • 再利用性:一度作成したタイプは組織全体で共有可能。ユーザーは同じテンプレートからレポートを素早く生成できます。

公式ヘルプ: カスタムレポートタイプの概要

具体的な活用例

標準レポートでは「取引先 + 商談」のみが選択肢ですが、カスタムレポートタイプを作成すると次のような横断分析が可能です。

シナリオ 標準レポート カスタムレポートタイプ
営業とサポートの連携状況 取引先 + 商談のみ 取引先 + 商談 + ケース + カスタムオブジェクトA を同時表示
製品別売上と保守契約数の比較 商談だけ 商談 + 製品 + 保守契約を組み合わせた集計

作成前に確認すべき権限と前提条件

カスタムレポートタイプは設定画面上でオブジェクトや項目のメタデータを操作するため、適切な権限が付与されていないと作業自体が開始できません。ここでは必要なプロファイル・パーミッションセットを整理し、事前チェックリストを提示します。

必要な権限のチェックポイント

以下の権限が不足していると「カスタムレポートタイプ」メニューが表示されず、作成や編集が行えません。

権限 目的
レポートタイプ オブジェクトの 作成 / 編集 / 削除(CRUD) カスタムレポートタイプそのものを管理できる
主オブジェクトおよび関連オブジェクトへの 参照権限 フィールドがレポートに表示されるかどうかの判定基準になる
レポートフォルダ へのアクセス権(閲覧 / 編集) 作成したレポートタイプをユーザーへ割り当てられる

公式ヘルプ: レポートタイプに必要な権限

プロファイル・パーミッションセットの設定例

  • システム管理者:デフォルトで全権限が付与されているため、追加作業は不要です。
  • レポート管理者(カスタムプロファイル):上表の 3 項目だけをパーミッションセットに含めると安全に運用できます。
  • 限定的に提供するユーザー:必要最小限の「作成」権限と対象オブジェクトの参照権限のみ付与し、過剰な権限付与を防止します。

Setup からカスタムレポートタイプを作成する手順

実際の操作は Lightning Experience の設定画面から数クリックで完了します。ここでは UI の流れと重要ポイントを段階的に解説し、途中で躓きやすい箇所を事前に把握できるようにします。

手順概要(番号付きリスト)

  1. Setup にログインし、右上のクイック検索ボックスに「レポートタイプ」と入力。
  2. 表示されたメニューから [レポートタイプ] を選択。
  3. 「カスタムレポートタイプ」ページで [新規カスタムレポートタイプ] ボタンをクリック。
  4. 主オブジェクトの選択:ドロップダウンからベースとなるオブジェクト(例:商談)を指定し、次へ進む。
  5. レポートタイプ名・説明 を入力し、公開範囲(デプロイ済み / 非公開)を設定。
  6. 関連オブジェクトの追加画面で「+ 関連オブジェクトを追加」から最大 3 件まで選択し、リレーションタイプ(参照 or マスタ‑詳細)を決定。
  7. フィールド可視性の設定:自動的に主オブジェクトの必須項目が含まれ、必要に応じて追加・非表示項目を調整する。
  8. 保存して完了。作成したタイプはレポートビルダーで即座に利用可能です。

公式ヘルプ: カスタムレポートタイプの作成手順

主オブジェクトと関連オブジェクトの選択方法

  • 主オブジェクトは必ず 1 件だけ選びます。レポートのベースとなり、他オブジェクトはこの主オブジェクトに対して「子」または「参照」関係で追加します。
  • 関連オブジェクトは「+ 関連オブジェクトを追加」ボタンから最大 3 件まで選択でき、リレーションタイプごとに表示範囲が変わります(後述の表をご参照ください)。

フィールド可視性設定のポイント

  1. 必須フィールドは自動的にレポートへ組み込まれます。
  2. オプションフィールドはチェックボックスで「表示」/「非表示」を切り替え、ユーザーが選択できるようにします。
  3. 管理者専用フィールドは「非表示」に設定し、権限のあるユーザーだけが利用可能とします。

主オブジェクトと従属オブジェクトの関係設定ポイント

リレーションタイプ(参照 vs マスタ‑詳細)によって、レポートに含まれるデータの範囲が変わります。正しいタイプを選択しないと期待した結果が得られず、分析精度が低下します。

リレーションタイプ別挙動(表形式)

リレーション 主オブジェクトにレコードが無い場合のレポートへの含め方
参照 (1 対 多) 子オブジェクトのレコードは単独で表示可能。外部結合相当なので、主オブジェクトがなくても子だけを抽出できる。例:商談が無くてもケースは出力可。
マスタ‑詳細 子レコードは親が存在しないと除外される。内部結合に近いため、データ整合性が高いが、親なしの子はレポートに現れない。例:取引先が無い商談は非表示になる。

公式ヘルプ: リレーションシップとカスタムレポートタイプ

設定時の注意点

  • 外部結合が必要な分析(例:全ケースの一覧)では参照関係を選択。
  • 集計精度やロールアップサマリが重要な場合はマスタ‑詳細に限定し、データ欠損によるレポートブレイクを防止する。

カスタムレポートタイプ活用ガイドとベストプラクティス

作成したカスタムレポートタイプは「再利用」と「保守」の観点で運用ルールを設けておくことが重要です。ここでは実装手順、よくあるエラーの対処法、そして組織全体で統一すべき命名・共有ルールをまとめます。

レポートビルダーでの実装手順(番号付きリスト)

  1. レポート作成画面で「新規レポート」ボタンをクリック。
  2. 作成したカスタムレポートタイプを一覧から選択し、「開始」を押す。
  3. 必要な列をドラッグ&ドロップで追加。例:商談金額、ケースステータス等。
  4. フィルターを設定(例:期間 = 本年、ステータス ≠ クローズド)。
  5. 集計項目(合計・平均)をサマリ行にドラッグし、必要ならグラフで可視化する。
  6. 完成したレポートは「保存」→「フォルダ選択」で適切な共有先へ配置。

公式ヘルプ: レポートビルダーの基本操作

よくあるエラーと対処法(表形式)

エラー 主な原因 推奨対策
項目がレポートに表示されない フィールドが「非表示」設定、またはユーザー権限不足 カスタムレポートタイプのフィールド可視性を確認し、必要ならプロファイルに参照権限を付与
オブジェクト間リレーションが反映されない マスタ‑詳細で親レコードが無い 参照関係へ変更するか、欠損データを補完してから再作成
レポート保存時にエラーが出る カスタムレポートタイプが「非公開」状態 デプロイ済み(公開)に切り替えて全ユーザーが利用できるようにする

命名規則・共有設定・メンテナンスのポイント

  • 命名[部署]-[目的]-[対象オブジェクト] 例)Sales-Q4Revenue-Opportunity。一目で用途と範囲が分かるようにする。
  • 説明文:レポートタイプの役割・利用シーンを 1〜2 行で記述し、検索時のヒット率を高める。
  • 共有設定:作成直後は管理者のみ閲覧可能とし、レビュー完了後に対象プロファイルへ「フォルダ」単位で割り当てる。
  • 定期メンテナンス:年1回のレビューで不要なフィールドを削除、新規要件が出たらコピーしてバージョン管理する。変更履歴は Changelog フィールドに簡潔に残すとトラブル防止になる。

まとめ

カスタムレポートタイプは、標準レポートでは実現できない複合的な分析を可能にする重要な機能です。正しい権限設定とリレーションの選択、公式ドキュメントに沿った手順で作成すれば、組織全体で安定したレポーティング基盤が構築できます。本稿の手順・ベストプラクティスを参考に、ぜひ自社環境で実践してみてください。

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