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1. 移行全体像とブランド変更
Scrapbox から Helpfeel Cosense へ統合する目的は、ユーザー体験の一貫性とエンタープライズ向け機能の提供です。ブランドを一本化することで、データ管理・セキュリティが最新基盤に移行し、将来的な拡張が容易になります。本節では「なぜ統合が必要か」‑「どんなメリットが得られるか」‑「全体フローの概要」を簡潔に示します。
1-1. 移行の背景
Helpfeel Cosense は 2026 年版セキュリティ要件(暗号化・細粒度権限)を満たす設計となっており、旧サービスと併走させると機能差や情報漏洩リスクが増大します。
1-2. 主なメリット(重複表現の整理)
- 統合されたコラボレーション機能:ページ編集・コメントが同一画面で完結。
- エンタープライズ向け管理オプション:組織単位での権限設定や監査ログ取得が可能。
- セキュリティ強化:データは AES‑256 で暗号化され、OAuth2 によるシングルサインオンを標準装備。
※公式ガイド(2026 年版)では、リンク修正作業が「手作業に比べ大幅に削減できる可能性がある」と記載されています。具体的な削減率は組織の規模や利用状況に依存します。
1-3. 全体フロー(要点)
| フェーズ | 主な作業 | 推奨タイミング |
|---|---|---|
| 計画・告知 | 移行スケジュール策定、全ユーザーへの通知 | T‑30 〜 T‑14 |
| テスト | ステージング環境でリダイレクトとデータエクスポートの検証 | T‑7 〜 T‑3 |
| 本番切替 | DNS 更新、リダイレクト有効化、権限移譲完了 | T‑0 |
2. ドメイン切替スケジュールと自動リダイレクト設定
ドメイン変更はサービス停止時間を最小化するために、事前の計画と検証が不可欠です。本章ではスケジュール策定のポイントと、実際のリダイレクト設定手順を具体的に示します。
2-1. スケジュール策定のポイント
まずは「いつ」「何を」行うかを明確にし、関係者全員が同じ認識で動けるようにします。深夜帯(02:00 JST)に切替えるのが一般的です。
- 告知フェーズ(T‑30〜T‑14)
-
メールとダッシュボード通知で切替日を周知し、FAQ を配布。
-
テスト窓口(T‑7〜T‑3)
-
ステージング環境にて 301 リダイレクトの動作確認と外部埋め込みリンクのチェックを実施。
-
本番切替(T‑0)
- DNS を新ドメインへ切り替え、リダイレクト設定を有効化するだけで完了します。
2-2. リダイレクト設定手順(箇条書き)
以下は Helpfeel Cosense 管理コンソール の「ドメイン管理」画面で行う標準的な流れです。各ステップの前に簡単な導入文を添えてあります。
-
Step 1:管理コンソールへログイン
管理者権限でコンソールにアクセスし、左メニューの「組織設定 → ドメイン管理」を選択します。 -
Step 2:旧ドメインを追加
「旧ドメイン追加」ボタンをクリックし、scrapbox.ioを入力して保存すると自動的に 301 リダイレクトが有効化されます。 -
Step 3:リダイレクト対象 URL パターンの確認
https://scrapbox.io/project/*のようなパターンを一覧で確認し、テストページでステータスコードが 301 と返るか検証します。 -
Step 4:DNS 設定の更新
DNS プロバイダー側で新ドメイン(例:cosense.io)の A レコードと CNAME を新サーバー IP に変更し、TTL は 300 秒以下に設定すると切替が速くなります。
この手順を完了すれば、旧ドメインへのアクセスは自動的に新ドメインへ転送され、ユーザーはブックマークや外部リンクが切れる心配なく利用できます。
3. データエクスポートとバックアップ取得
移行前のデータ保全は最重要課題です。ここではプロジェクト単位でのエクスポート方法、そして安全に保存するためのストレージ構成・暗号化手順を解説します。
3-1. プロジェクト単位のエクスポート方法
まずはコンソールから対象プロジェクトを選び、必要な形式で出力します。大規模組織向けには公式 CLI ツールが便利です。
- コンソール操作
-
プロジェクト一覧画面の「エクスポート」アイコン(CSV/JSON)をクリックし、ページ本文は Markdown、コメントは JSON、添付ファイルは ZIP として出力します。
-
CLI を使った一括エクスポート(推奨)
bash
npx cosense-export-cli --org my-org --format json --output ./backup/
このコマンドは API 経由で全プロジェクトを自動的に取得し、./backup/に保存します。
3-2. バックアップの保管場所と暗号化
取得したデータは 冗長性 と 機密保持 を考慮して複数箇所に格納します。以下は推奨構成です。
| 保存先 | 推奨フォルダ構成 | 保持期間 |
|---|---|---|
| 社内 NAS | /backup/cosense/YYYYMMDD/ |
90 日 |
| クラウド(AWS S3) | s3://cosense-backup/YYYY/MM/DD/ |
無期限 |
| ローカル外付け HDD | D:\CosenseBackup\ |
30 日 |
- フォーマット:ページは Markdown、メタ情報は JSON、バイナリはオリジナル拡張子で保持。
- 暗号化:すべてのバックアップファイルを AES‑256 で暗号化し、鍵は別途管理コンソールで定期的にローテーションします。
この段階でデータが安全に保管できているか確認することで、移行中の損失リスクを最小限に抑えられます。
4. 認証情報・権限移譲の実務手順
ドメイン変更後もユーザーがスムーズにログインできるよう、SSO 設定とオーナー権限の移行を正しく行う必要があります。以下に具体的な作業フローを示します。
4-1. Google アカウント連携(SSO)の再設定
Helpfeel Cosense は Google SSO を標準採用しています。新ドメインに合わせて OAuth 設定を更新しましょう。
- 手順概要
- 管理コンソールの「組織設定 → SSO 設定」へ移動。
- 既存の Google OAuth クライアント ID とシークレットを新ドメイン用(例:
https://app.cosense.io/auth/callback)に書き換える。 - テストユーザーでログインし、リダイレクト URI が正しく機能することを確認。
4-2. プロジェクトオーナー権限の移譲手順
旧ドメイン上のオーナー情報は自動引き継がれません。以下のフローで安全に権限を移行します。
-
新ドメインへオーナー招待
コンソールの「メンバー」ページで対象ユーザーをcosense.ioアカウントとして追加し、ロールを「オーナー」に設定。 -
旧オーナー権限の削除
招待が完了したことを確認後、旧ドメイン上のロールを「閲覧者」または削除に変更。 -
権限変更履歴のエクスポート
監査ログから権限変更レコード(CSV)を取得し、社内レビューで保管します。
4-3. メンバー再招待とアクセス確認
全メンバーが新環境に問題なく参加できるかは、一括招待 と アクセステスト が鍵です。
- 自動招待メール:コンソールの「一括招待」機能で
email,role形式の CSV をアップロードし、一斉送信します。 - テスト手順:各ユーザーにテストプロジェクトへログインさせ、ページ閲覧・コメント投稿が正常にできるか確認。不具合があれば Google アカウントの紐付け状態(
scrapbox.ioとcosense.io)を再チェックします。
5. 移行後の検証・トラブルシューティング
移行完了直後は機能が期待通りに動作しているか確認し、問題があれば速やかに対処する体制を整えておきましょう。
5-1. 検証チェックリスト(検索・コメント・ファイル添付)
下表の項目は 必ず実施 すべき基本テストです。合格基準を満たさない場合は、該当フェーズに戻って再確認してください。
| 項目 | 確認方法 | 合格基準 |
|---|---|---|
| ページ検索 | 任意キーワードで全プロジェクト検索 | 期待通りの結果が表示される |
| コメント投稿 | テストページへ新規コメント追加 | 即時表示・通知が届く |
| ファイル添付 | PNG と PDF をアップロード | ダウンロードリンクが機能する |
| プロジェクト一覧 | 管理コンソールで全プロジェクトを閲覧 | 欠損なし |
| アクセス権限 | メンバー別に閲覧・編集可否テスト | 権限通りの操作制限 |
5-2. カスタム URL と外部埋め込みのリダイレクト確認
旧ドメインで作成したカスタム URL(例:https://scrapbox.io/xyz/custom-page)や iframe 埋め込みは自動的に 301 リダイレクト されます。以下手順で検証できます。
- ブラウザのデベロッパーツールを開き、ネットワークタブで対象 URL にアクセス。
- ステータスコードが 301、
Location: https://cosense.io/xyz/custom-pageが返っていることを確認。 - 同様に埋め込みページでもリダイレクト先が正しく表示されるかチェック。
5-3. よくある障害と対処法
| 障害 | 主な原因例 | 推奨対策 |
|---|---|---|
| ログイン不可 | Google SSO のリダイレクト URI が旧まま | コンソールで新 URI を設定し、ブラウザキャッシュをクリア |
| 権限が旧ドメインに残る | 招待時に scrapbox.io アカウントで登録 |
旧アカウントを削除し、新アカウントへロール付与 |
| ページが 404 | カスタム URL のパスミスマッチ | 手動で slug を確認、リダイレクトマッピング表に追記 |
5-4. 公式サポートへの問い合わせフロー
障害が自力で解決できない場合は、以下の手順で Helpfeel Cosense サポートへ連絡してください。
- 管理コンソール右上の「ヘルプ」→「サポートチケット作成」をクリック。
- 件名に [移行トラブル] と記載し、以下情報を添付:
- 発生日時(UTC)
- ユーザー ID と対象プロジェクト URL
- エラーメッセージのスクリーンショットまたはログファイル
- 送信後に届くチケット番号で進捗を追跡。必要に応じて追加情報を提供します。
要点まとめ(チェックリスト形式)
- 全体像:Scrapbox → Helpfeel Cosense の統合は機能・セキュリティ向上の必須ステップ。
- スケジュール:T‑30 から T‑0 の三段階で告知、テスト、本番切替を実施。深夜帯に DNS を変更し、301 リダイレクトを有効化。
- データ保護:プロジェクト単位で Markdown/JSON/ZIP にエクスポートし、NAS・S3・外付け HDD の三重バックアップ+AES‑256 暗号化で保存。
- 認証・権限:Google SSO のリダイレクト URI を新ドメイン用に更新し、オーナー権限は手動で招待・移譲。メンバーは CSV 一括招待で再登録。
- 検証:検索・コメント・添付ファイルの基本チェックとカスタム URL の 301 リダイレクト確認を実施。障害は表に示した対処法で速やかに解決。
- サポート:問題が残る場合はチケット作成時に発生日時・ユーザー情報・エラーログを添付し、公式サポートへ問い合わせ。
この手順通りに進めれば、Helpfeel Cosense への移行は安全かつ確実に完了します。ぜひ公式ガイド(2026 年版)と併せて、本チェックリストをご活用ください。