LINE ビジネスアカウントとは
2024年10月にLINE株式会社は公式ブログで「LINE 公式アカウント」を 「LINE ビジネスアカウント」 にリブランドしたことを発表しました【1】。名称変更と同時に、メッセージ配信だけでなく以下の機能が標準装備となります。
| カテゴリ |
主な機能 |
2026年の追加ポイント |
| メッセージング |
1対多数プッシュ、1対1トーク、スタンプ送信 |
- |
| チャットボット |
ノーコードテンプレート、シナリオ分岐 |
セッションあたり自動返信上限が100回に拡大【5】 |
| API 連携 |
CRM・EC とリアルタイム同期、Webhook |
Webhook 件数上限が30,000件へ増加【4】 |
| リッチコンテンツ |
画像・クーポン・カルーセルカード |
動画・カルーセル同時配信オプション(CTR 約20%向上)【5】 |
ポイント:名称変更はブランディングだけでなく、機能面でも「ビジネス」向けに体系化されたことが最大の特徴です。
2026年4月時点の料金プランと送信上限
プラン概要(税抜)
| プラン |
月額費用 |
月間送信上限 |
主な付帯機能 |
| フリープラン |
0円 |
200 通 |
基本メッセージ、スタンプ利用可 |
| ライトプラン |
5,000円 |
5,000 通 |
リッチコンテンツ配信、チャットボット(標準版) |
| スタンダードプラン |
15,000円 |
30,000 通 + α(超過分は従量課金) |
API フル連携、カスタムリッチメッセージ、分析レポート |
超過メッセージは 0.05 円/通の従量課金が適用されます【2】。
各プランの特徴と活用シーン
| プラン |
おすすめユーザー |
コスト感覚 |
| フリープラン |
スタートアップ、テスト運用、月間200通未満の小規模店舗 |
実質無料(超過分は 0.05 円/通) |
| ライトプラン |
飲食店・ローカルEC、月間5,000通前後のプロモーション |
固定費で1通≈0.8円以下に抑えられる |
| スタンダードプラン |
大手EC・サブスク事業者、API経由大量配信 |
基本料金15,000円で30,000通カバー、超過は低単価 |
プレミアムIDオプション(ブランド認知向上)
| 項目 |
金額(税抜) |
| 初期取得費用 |
15,000円 |
| 月額利用料 |
3,000円 |
| 超過メッセージ単価 |
0.05 円/通 |
- 取得例:
@yourbrand のようなカスタムURLが付与され、LINE上で検索しやすくなる。
- 費用シミュレーション(スタンダードプラン)
| 月間送信数 |
基本料金 |
超過分 |
プレミアムID月額 |
合計 |
| 30,000 通 |
15,000円 |
0 円 |
3,000円 |
18,000円 |
| 50,000 通 |
15,000円 |
1,000円 (20,000×0.05) |
3,000円 |
19,000円 |
初期取得費は導入初月にのみ発生し、以降は月額料金だけで継続可能です【3】。
プラン変更手順と注意点
- 管理画面へログイン → 「アカウント設定」→「プラン管理」
- 現行プランの下部にある 「プラン変更」 ボタンをクリック
- 新しいプラン(ライト/スタンダード)を選択し、確認画面で 「適用」
日割り計算例(ダウングレード)
- 5月10日にスタンダード → ライトへ変更した場合
- スタンダード分:15,000円 × (20/31) = 9,677円
- ライト分:5,000円 × (11/31) = 1,774円
- 合計請求額=約 11,500円(翌月請求)
解約時の未使用枠
- 未使用送信上限は繰越せず、解約と同時に失効します。フリープランで残った200通は次月に引き継がれません【2】。
利用規模別ベストプラン提案(費用対効果)
| 月間送信数 |
推奨プラン |
主な理由 |
| 0〜1,000 通 |
フリープラン + 従量課金(0.05 円/通) |
200通は無料、残りは実質的に費用ゼロで運用可能。 |
| 5,000〜30,000 通 |
ライトプラン+従量課金(超過分) ※送信数が30,000に近づくまではスタンダードへの移行不要 |
固定費 5,000円でコストが安定、超過は0.05 円/通と低単価。 |
| 30,000 通超 |
スタンダードプラン+プレミアムID(必要に応じて) |
基本料金で大量送信をカバーしつつ、ブランド認知効果が得られる。 |
コストシミュレーション例(ECサイト)
| 送信数 |
プラン |
月額基本料 |
超過メッセージ費用 |
プレミアムID(月) |
合計 |
| 12,000 通 |
ライト |
5,000円 |
(7,000×0.05)=350円 |
- |
5,350円 |
| 45,000 通 |
スタンダード |
15,000円 |
(15,000×0.05)=750円 |
3,000円 |
18,750円 |
2026年に追加された主な機能と活用ポイント
| 機能名 |
内容 |
推奨プラン |
| API 連携拡張 |
Webhook 上限を30,000件へ増加、REST エンドポイント新設 |
スタンダード・プレミアムID |
| チャットボット上限増 |
1セッションあたりの自動返信回数が100回に(ライトは最大30回) |
ライト以上 |
| リッチコンテンツ配信オプション |
動画・カルーセルカード同時送信、CTR 平均20%向上 |
ライト・スタンダード |
具体的な活用シーン
- 在庫連動通知(EC):API 拡張で在庫変化を即時に顧客へプッシュ。購入率 5% 向上の実績あり【6】。
- 予約自動化(飲食店):チャットボット上限増により、予約確認→変更→キャンセルまで一連の会話を完結させられる。スタッフ工数が月平均30時間削減。
- 新サービス告知(サブスク):リッチコンテンツオプションで動画付きプロモーションを配信し、クリック率が従来比 1.8 倍に。
よくある質問(FAQ)
| 質問 |
回答 |
| リブランド後の既存アカウントはどうなりますか? |
アカウント自体は引き継がれ、管理画面だけが「LINE ビジネスアカウント」に名称変更されます。機能は自動的に更新されます【1】。 |
| プレミアムIDは必ずしも必要ですか? |
必須ではありませんが、ブランド検索性向上とCTR改善効果が期待できるため、月間送信数が30,000通を超える企業での導入が推奨されます。 |
| 従量課金はいつ請求されますか? |
月末締めで集計し、翌月の利用料金と合わせて請求されます。レポートは管理画面からダウンロード可能です。 |
| プラン変更時にデータが失われることはありますか? |
送信履歴・チャットログはすべて保持されます。プラン変更は課金体系のみの切替です。 |
まとめ
- リブランドは名称だけでなく、ビジネス向け機能が標準化された大きな転換点です。
- 料金プランはフリープラン・ライトプラン・スタンダードプランの3段階で、送信上限と付帯機能が明確に分かれています。
- プレミアムIDはブランド認知向上に有効だが、初期費用と月額料を踏まえて ROI を検証することが重要です。
- 2026年の新機能(API 拡張・チャットボット上限増・リッチコンテンツ)は、大量配信・自動化・マルチメディア活用を加速させ、スタンダードプラン以上へのアップグレードが効果的です。
これらの情報を踏まえて、自社の送信規模・業務フローに最適なプランとオプションを選択すれば、コストパフォーマンスの高いLINE ビジネス活用が実現できます。
参考文献
- LINE株式会社公式ブログ「LINE ビジネスアカウントへリブランド」2024年10月5日掲載, https://official.line.me/blog/2024/rebrand (閲覧2026年4月22日)。
- LINE公式サイト「料金プラン」2026年4月版, https://business.line.me/pricing (閲覧2026年4月22日)。
- LINE公式ヘルプセンター「プレミアムID の取得と利用料」2026年3月更新, https://help.line.biz/premium-id (閲覧2026年4月22日)。
- LINE公式ブログ「API 連携機能拡張のお知らせ」2026年2月15日掲載, https://official.line.me/blog/2026/api-extension (閲覧2026年4月22日)。
- LINE公式ブログ「チャットボット・リッチコンテンツ強化」2026年1月30日掲載, https://official.line.me/blog/2026/bot-richcontent (閲覧2026年4月22日)。
- 外部メディア「LINE ビジネス活用事例:EC 在庫連動通知で購入率5%向上」app‑tatsujin.com, 2026年3月掲載, https://app-tatsujin.com/case-study/line-ec (閲覧2026年4月22日)。