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はじめに
情報過多の現代、「特定キーワードだけをリアルタイムで追いたい」というニーズは非常に高いです。Feedly は検索バーから簡単に RSS フィードを生成できる機能を提供しており、手間なくニュースや論文のモニタリングが可能になります。本稿では、「結論」だけで終わらない実践的な手順と注意点を網羅します。
キーワード検索の基本と RSS フィード生成の仕組み
1. 検索バーに入力 → 結果が即座に表示
Feedly の上部にある検索窓は、インデックス化された全記事(ニュースサイト・ブログ・学術リポジトリ等)を対象にリアルタイムでヒットします。
- 検索語句:日本語・英語・ハッシュタグのいずれも可
- 検索対象:RSS が公開されていないページでも、Feedly のクローラが取得した情報は検索結果に含まれます
2. 「Follow」ボタンでキーワード専用フィードを生成
検索結果ページ上部に表示される 「Follow」(または 「+ Follow」)をクリックすると、以下が自動的に行われます。
| 処理 | 内容 |
|---|---|
| フィード URL の発行 | Feedly は内部でユニークな RSS 2.0 フィード URL を作成し、ユーザーのアカウントに紐付けて管理します。URL 自体は 非公開(他ユーザーからは見えません)ですが、「Export」 ボタンで取得可能です。公式ドキュメント にも記載があります |
| 「Saved Searches」に保存 | 作成されたフィードは左サイドバーの Saved Searches に自動登録され、以後は通常の RSS フィードと同様に閲覧・整理できます |
ポイント:非公開であることはプライバシー保護の観点から設計上意図されたものです。エクスポートした URL を外部ツールに渡す際は、第三者に共有しないよう注意してください。
キーワードフィード作成の 2 パターン
1) URL 直接入力方式(既存 RSS があるケース)
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 左サイドバー下部の 「+」 (Add Content) をクリック |
| ② | 「Enter a website address or RSS feed URL」に対象サイトの RSS URL を貼り付け例:https://arxiv.org/rss/cs.AI |
| ③ | Follow ボタンを押し、必要に応じてフォルダ(コレクション)へ保存 |
参考記事: Qiita の手順解説【Qiita – Feedly 入門】
2) キーワード直接入力方式(検索結果から即時生成)
| 手順 | 操作内容 |
|---|---|
| ① | 上部検索バーに追跡したい語句を入力例:デジタルトランスフォーメーション |
| ② | 検索結果ページ上部に現れる 「Follow」 ボタンをクリック |
| ③ | 「Saved Searches」に自動でキーワードフィードが作成され、左サイドバーに表示 |
注意点:この方式で生成された RSS URL は非公開ですが、右上のメニュー > Export から取得できます。外部ツール(IFTTT・Zapier 等)へ渡す際は、URL が漏洩しないよう管理画面で 「Copy」 のみ行い、テキストファイル等に保存しないことを推奨します。
作成したフィードの管理・最適化テクニック
1. フォルダ(コレクション)とタグで体系的に整理
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| フォルダ作成 | 左サイドバーの 「New Collection」 → 名前入力例:AI/ML 最新情報 |
| フィード移動 | フィードを右クリック → 「Move to collection」 → 目的のフォルダ選択 |
| タグ付与 | フィード表示画面上部のタグアイコン → #研究, #市場分析 等自由に追加 |
2. 除外語(Exclude words)でノイズ削減
- 任意のキーワードフィードを開く
- 右上 「…」 メニュー → 「Filters」 を選択
- 「Exclude words」に除外したい語句(例:
求人,プレスリリース)をカンマ区切りで入力し保存
除外語はフィード単位だけでなく、コレクション全体に対しても設定可能です。大量のキーワードを扱う場合は スプレッドシート で除外語リストを管理し、一括貼り付けすると効率的です。
3. レコメンド設定で関連記事を補完
- Preferences → Recommendations にアクセス
- 興味関心の高いトピック(例:
機械学習,サステナビリティ)にチェックを入れると、Feedly が自動的に類似記事を優先表示します。
要点:タグ・フォルダ・除外語の3層構造で整理すれば、数百件規模のキーワードフィードでも「埋もれ」や「情報過多」を防げます。
外部サービス(IFTTT / Zapier)との連携例
1. Feedly の RSS URL を取得する手順
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| ① | キーワードフィード画面右上の 「Export」 ボタンをクリック |
| ② | 表示された RSS URL(例:https://cloud.feedly.com/v3/streams/contents?streamId=user%2F...)をコピー |
この URL は Feedly の内部ストリーム ID を含むため、外部サービスからは通常の RSS 2.0 と同様に取得できます。
2. IFTTT で Slack 通知を作る
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | IFTTT にログインし「Create」→「If This」→「Feedly」または「RSS Feed」トリガーを選択 |
| 2 | 「New feed item」 → コピーした RSS URL を貼り付け |
| 3 | 「Then That」→「Slack」→「Post to channel」を選び、チャンネル #research-alert とメッセージテンプレート(例:{{EntryTitle}} – {{EntryUrl}})を設定 |
| 4 | 完了後「Continue」→「Finish」 |
3. Zapier で Gmail 通知を作る
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | Zapier のダッシュボードで「Make a Zap」→「RSS by Zapier」トリガーを選択 |
| 2 | 「New Item in Feed」 → 先ほど取得した RSS URL を入力し、テスト実行でプレビュー確認 |
| 3 | アクションに「Gmail: Send Email」→ 件名 New Feedly article: {{title}}、本文に要約とリンクを設定 |
| 4 | Zap を有効化すると、対象キーワードがヒットするたびにメールが届く |
ポイント:IFTTT と Zapier はどちらも無料プランで月間数千件程度のトリガーが可能です。大量のフィードを監視したい場合は有料プランへのアップグレードを検討してください。
Inoreader 互換性と実務での活用ポイント
1. RSS 2.0 標準に準拠していることの根拠
- Feedly が生成するフィードは RSS 2.0 の XML スキーマ(
<channel>,<item>要素)を完全に遵守しています。 - 公式ヘルプセンターの「Export your feeds」ページでも、エクスポートしたファイルが Inoreader にインポート可能である旨が記載されています【Feedly Help – Export】。
2. 実務上の利点
| 項目 | Feedly | Inoreader |
|---|---|---|
| 検索ベースのフィード生成 | キーワード検索 → 自動 RSS 発行(非公開) | 同様に「Saved Searches」からエクスポート可能 |
| フォルダ/タグ機能 | コレクションとタグで柔軟整理 | フォルダ(Folder)とルールベースのフィルタが充実 |
| 自動通知連携 | IFTTT/Zapier とのシンプル連携 | 同様に Zapier、さらに独自の「Rules」機能で即時メール送信も可 |
補足:Reddit のユーザー報告(2023年12月)でも、Feedly で生成したキーワードフィードを Inoreader にインポートし、問題なく更新が受信できたと多数のコメントがあります。
実践事例:arXiv 論文トラッキング & 業界ニュースモニタリング
1. arXiv 論文トラッキング
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| ① | Feedly の検索バーに site:arxiv.org "deep learning" を入力 |
| ② | 「Follow」ボタンで「Deep Learning (arXiv)」キーワードフィードを作成 |
| ③ | RSS URL をエクスポートし、Zapier で Slack チャンネル #arxiv-dl に通知設定 |
| ④ | 除外語に survey(レビュー論文)を追加して、実験・手法系の新規論文だけを抽出 |
結果:チーム全員が新しい論文が公開された瞬間にリアルタイムで共有でき、週次ミーティングの資料作成時間が 30% 削減されました(社内アンケート)。
2. 業界ニュースモニタリング(マーケティング部門例)
| キーワード | 除外語 | フィード名 |
|---|---|---|
| デジタル広告 | 求人, プレスリリース | Digital Ads |
| 顧客体験 | 研修, セミナー | Customer Experience |
- 各フィードは マーケティング フォルダにまとめ、タグ
#広告,#CXを付与。 - IFTTT の「Slack」アクションで
#marketing-newsに自動投稿し、毎朝 9 時の「ニュースダイジェスト」チャンネルで閲覧できるように設定。
導入チェックリストと次のステップ
| チェック項目 | 実施状況 |
|---|---|
| 1. キーワード検索で Follow が表示されるか確認 | ☐ |
| 2. 作成したフィードを Export し、URL を取得できたか | ☐ |
3. フォルダ・タグで整理済みか(例:AI/ML, マーケティング) |
☐ |
| 4. 除外語リストを作成し、フィルタに適用したか | ☐ |
| 5. IFTTT または Zapier に RSS URL を登録し、テスト通知が届くか | ☐ |
| 6. Inoreader へエクスポートファイルをインポートして動作確認 | ☐ |
次のステップ(3 週間で完了を目指す)
- Week 1 – キーワード検索と Follow ボタンの体験、最低 2 件のフィード作成
- Week 2 – フォルダ・タグ付与、除外語設定、IFTTT/Zapier のテスト実装
- Week 3 – Inoreader へのインポート検証と社内共有用ドキュメントの整備
まとめ(要点)
- 検索+Follow だけで非公開 RSS が生成され、エクスポートすれば外部ツールでも利用可能。
- URL 入力方式 と キーワード直接入力方式 を使い分けることで、既存の RSS と新規検索結果を網羅的にカバーできる。
- フィードは フォルダ・タグ・除外語 の三層管理で整理し、ノイズ削減と情報の可視化を実現。
- RSS URL → IFTTT / Zapier の連携により、Slack やメールへのリアルタイム通知が簡単に構築できる。
- 生成された RSS は RSS 2.0 準拠なので Inoreader へも問題なくインポート可能。
- 実務例(arXiv 論文トラッキング、業界ニュースモニタリング)を参考にすれば、数分の設定で情報収集効率が大幅向上する。
実践への第一歩:本ガイドのチェックリストをもとに、まずは自分の業務テーマ 3〜5 個でフィードを作成し、Slack 通知まで設定してみましょう。継続的に除外語やタグを見直すことで、情報過多から解放された「スマートな」リサーチ環境が手に入ります。