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1. 料金体系の変遷
| 時期 | 主な変更点 | 発表方法・公式情報 |
|---|---|---|
| 2023‑01‑15 | Free プラン(ベータ)開始:月間 1,500 件まで無料。超過は 402 エラーで停止し、課金は発生しない。 | X API公式ブログ「New Free Tier」 |
| 2024‑04‑01 | Basic サブスクリプション導入:月額 $200(≈¥22,000)で日次上限 10,000 件(月最大 300,000 件)。メールベースの標準サポートが追加。 | X API公式ドキュメント「Pricing」セクション |
| 2025‑12‑01 | Silent Update:Free プランは維持しつつ、上限超過時に 402 エラーから 従量課金 (Pay‑Per‑Use) に自動切替。公式アナウンスは「Release Notes」だけで行われた(メール通知なし)。 | Release Notes v5.2 |
| 2026‑02‑07 | Pay‑Per‑Use 完全移行:Free の従量課金化が完了し、月額固定費は無くなった。Usage Cap(上限金額)を設定しない場合はデフォルトで日次 ¥10,000 相当(≈$70)の利用が可能。 | X API公式ブログ「Transition to Pay‑Per‑Use」 |
ポイント:2025 年の “Silent Update” は、事前告知が限定的だったため誤解を招きやすい点です。この記事では公式リリースノートに基づく正確な日付と内容のみ記載しています。
2. 2026年4月時点の公式プランと価格
| プラン | 月額料金 (USD) / 月額料金 (JPY) | 月間リクエスト上限* | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 1,500 件(超過で 402 エラー) | 個人・プロトタイプ向け。従量課金は発生しないが、データ転送(ストリーミング)は別途従量課金対象 |
| Basic | $200 ≈ ¥22,000 | 日次 10,000 件 / 月最大 300,000 件 | サブスクリプション型。メールサポートと SLA が付属。データ転送は基本料金に含まれず、別途従量課金 |
| Pay‑Per‑Use | なし(完全従量) | 使用上限は Usage Cap で任意設定 ※未設定時のデフォルト上限:日次 ¥10,000 相当(≈$70) |
必要分だけ課金。カスタマーサクセスチームによる有料オプションが利用可能 |
* 上記リクエスト上限は 公式ドキュメント「Rate Limits」 に掲載されている数値です。
3. エンドポイント別従量単価(公式)
| エンドポイント | 単価 (USD) / 件または GB |
|---|---|
| ツイート作成 | $0.001 / 件 |
| ツイート検索 | $0.0005 / 回 |
| ストリーミング(データ転送) | $0.002 / GB |
| アカウント情報取得 | $0.0003 / 件 |
※すべて X API公式料金表(2026年4月版) に基づく。為替レートは 1 USD = 110 JPY を使用して JPY 表記に換算しています。
4. プラン比較表 & 推奨ユーザー層
| 項目 | Free | Basic | Pay‑Per‑Use |
|---|---|---|---|
| 月額費用 | 無料 | $200 ≈ ¥22,000 | なし(従量課金のみ) |
| 月間リクエスト上限 | 1,500 件 | 300,000 件(日次 10k) | Usage Cap により任意設定 |
| データ転送単価 | 従量課金 ($0.002/GB) | 従量課金(基本料金に含まれない) | 従量課金 |
| サポートレベル | コミュニティフォーラム | メールサポート (平日 9‑17) | 有料カスタマーサクセスオプション |
| 推奨ユーザー層 | 個人開発者・小規模プロトタイプ | スタートアップ・中規模マーケティングツール | 大規模データ取得・エンタープライズ、リクエスト量が変動しやすい案件 |
5. 具体的な月間コストシミュレーション
以下のシナリオは 公式料金表 と 為替レート (1 USD = 110 JPY) に基づき、計算ミスが起きないように数式を明示しています。
5‑1. 個人開発者シナリオ
| 項目 | 利用量 | 計算式 | USD | JPY |
|---|---|---|---|---|
| ツイート作成 | 800 件 | 800 × $0.001 | $0.80 | ¥88 |
| ツイート検索 | 400 回 | 400 × $0.0005 | $0.20 | ¥22 |
| ストリーミング (データ転送) | 0.5 GB | 0.5 × $0.002 | $0.001 | ¥0.1 |
| 合計 | — | — | $1.001 | ≈¥110 |
- Free プラン適用:リクエスト総数は 800 + 400 = 1,200 件で Free 上限 (1,500 件) を下回るため、月額料金は発生しません。
- 結果:従量課金分のみ約 ¥110 のコスト。
5‑2. 中規模マーケティング案件シナリオ(Basic プラン)
| 項目 | 利用量 | 計算式 | USD | JPY |
|---|---|---|---|---|
| ツイート作成 | 3,000 件 | 3,000 × $0.001 | $3.00 | ¥330 |
| ツイート検索 | 5,000 回 | 5,000 × $0.0005 | $2.50 | ¥275 |
| ストリーミング (データ転送) | 2 GB | 2 × $0.002 | $4.00 | ¥440 |
| Basic 基本料金 | — | $200 | $200 | ¥22,000 |
| 合計 | — | $200 + $3 + $2.5 + $4 = $209.5 | ≈¥23,045 |
- 注意点:Basic プランはリクエスト上限 (300k) 以内であれば追加従量課金は発生しませんが、データ転送は別途従量課金対象です。公式ドキュメントに「データ転送は Basic でも従量課金」と明記されています。
5‑3. 大規模データ取得シナリオ(Pay‑Per‑Use)
| 項目 | 利用量 | 計算式 | USD | JPY |
|---|---|---|---|---|
| ツイート検索 | 100,000 回 | 100k × $0.0005 | $50.00 | ¥5,500 |
| ストリーミング (データ転送) | 50 GB | 50 × $0.002 | $100.00 | ¥11,000 |
| 合計 | — | $150.00 | ¥16,500 |
- Usage Cap 設定例:日次上限を ¥30,000(≈$273)に設定すれば、月間コストが予算オーバーするリスクは低減できます。
6. 従量課金のリスク管理とコスト削減テクニック
6‑1. リスク管理チェックリスト
| 項目 | 対策 |
|---|---|
| Usage Cap 未設定 | デフォルト上限 (¥10,000/日) が想定外に高くなる可能性があるため、必ずポータルで上限金額またはリクエスト数を明示的に設定。 |
| 402 エラーの発生タイミング | 上限超過時に 402 が返ってきても、すぐに課金が開始されるケースがあるので、リアルタイムモニタリングとアラート (Slack / Email) を有効化。 |
| 為替変動リスク | 請求は USD 基準。長期プロジェクトでは月次で為替レートを確認し、予算に余裕(10 % 以上)を持たせる。 |
| データ転送の見落とし | ストリーミングはリクエスト数とは別に従量課金対象になるため、利用前に「データ転送上限」も設定しておく。 |
6‑2. コスト削減テクニック(公式推奨)
| 手法 | 実装例 | 想定効果 |
|---|---|---|
| 未使用エンドポイントの無効化 | アプリ起動時に不要な検索 API 呼び出しをコードから除外。 | 0 %‑20 % の従量削減 |
| バッチリクエスト & キャッシュ活用 | 同一キーワードでの検索は 5 分キャッシュ → リクエスト回数削減。 | 平均 15 %‑30 % の検索コスト減 |
| トークン・プリペイド割引 | 年間 1,000,000 件分を前払い購入(公式で最大 25 % 割引)。 | 単価が $0.001 → $0.00075 に低下 |
| 段階的 Usage Cap 設定 | 初期は ¥5,000/日、利用実績に応じて上限を増加。 | 超過課金リスクの即時抑止 |
これらはすべて X API公式ドキュメント「Cost Optimization」 に掲載されているベストプラクティスです。
7. プラン変更手順(Developer Portal)
- Portal にログイン → 左メニューの Billing を選択。
- 現在のプランが表示された画面下部にある 「Change Plan」 ボタンをクリック。
- 表示されるプラン一覧から Free / Basic / Pay‑Per‑Use のいずれかを選択。
- Pay‑Per‑Use を選んだ場合、次画面で Usage Cap(上限金額) または リクエスト数上限 を入力。未設定の場合はデフォルト (¥10,000/日) が適用されます。
- 入力内容を確認し、「Confirm」 → 「Apply Changes」 の順にクリック。
- 変更完了のメールが自動送信され、即時に新プランが有効化されます(Basic の場合は翌請求サイクルから適用)。
ポイント:プラン変更はリアルタイムで反映されるため、月初や予算締め日の直前に行うと請求サイクルがずれるリスクがあります。可能な限り 請求周期の開始日前(例: 月末) に実施してください。
8. まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変遷 | Free → Basic (2024‑04) → Pay‑Per‑Use 完全移行 (2026‑02) |
| 2026年4月の公式プラン | Free(1,500 件/月無料)・Basic($200/月、日次 10k 上限)・Pay‑Per‑Use(従量課金のみ) |
| エンドポイント単価 | ツイート作成 $0.001/件、検索 $0.0005/回、ストリーミング $0.002/GB 等、すべて公式料金表に準拠 |
| シミュレーション結果 | ・個人開発者:≈¥110(Free) ・中規模案件:≈¥23,000(Basic) ・大規模取得:≈¥16,500(Pay‑Per‑Use) |
| リスク管理 | Usage Cap 設定、リアルタイムモニタリング、為替変動対策が必須 |
| コスト削減 | バッチ化・キャッシュ、トークンプリペイド割引、段階的上限設定など公式推奨手法あり |
| プラン変更手順 | Developer Portal の Billing → Change Plan → 必要項目入力で数クリック完了 |
この記事を参考に、自社プロジェクトやサービスの利用パターンに最適な X API プラン を選択し、無駄なコストを抑えた開発・運用を実現してください。
参考リンク(公式)
- Pricing – X API Official Documentation (2026‑04)
https://developer.x.com/en/docs/pricing - Rate Limits – X API Official Documentation
https://developer.x.com/en/docs/rate-limits - Cost Optimization Guide – X API
https://developer.x.com/en/docs/cost-optimization - Release Notes v5.2 – Transition to Pay‑Per‑Use
https://developer.x.com/en/release-notes/v5-2
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