Contents
1️⃣ Free プランの概要と利用条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ユーザー上限 | 最大 3 名(追加は有料プランへ) |
| ボード作成数 | アクティブボード 3 枚まで。過去のボードは閲覧のみ可能 |
| ストレージ | 各ボード 100 MB まで |
| 利用できるテンプレート・ウィジェット | 基本的なフリーボード、付箋、テキスト、簡易図形のみ。公式の 100+ テンプレートや高度マクロは使用不可 |
| リアルタイムコラボ | 同時編集人数は最大 3 名 |
| コメント・リアクション | 利用可能 |
| 商用利用可否 | 公式 Terms of Service(§ 4.1)で「Free プランでも商用目的の使用は許可されている」 と明記されています[^4]。ただし、企業レベルのガバナンスやデータ保持要件を満たすことはできないため、本格導入は有料プランへの移行が推奨されます。 |
ポイント:試用・小規模チーム向けに最適化されていますが、組織全体での本格運用には機能制限が大きく影響します。
2️⃣ 有料プラン別機能比較
2‑1. 主要機能一覧表(Free を除く)
| 機能 / プラン | Starter (小規模チーム) |
Business (中〜大規模企業) |
Enterprise (全社導入・高度ガバナンス) |
|---|---|---|---|
| 無制限ボード | ✕(3 枚) | ✅ | ✅ |
| テンプレートライブラリ(100+) | 基本テンプレートのみ | 完全アクセス | 完全+カスタムテンプレート管理 |
| シングルサインオン (SSO) | ❌ | ✅(SAML, Azure AD 等) | ✅(全 SSO + SCIM ユーザープロビジョニング) |
| 管理者コンソール | 基本的なメンバー管理 | 詳細権限設定、チームポリシー | 組織全体ガバナンス・監査ログ・API キー管理 |
| AI Innovation Workspace | ❌ | ✅(自動要約・補助描画) | ✅(カスタム AI モデル統合、API 経由利用) |
| サポートレベル | メール (24 h) | ビジネスアワーのチャット+電話 | 24/7 専任 CSM、SLA (99.9% 稼働率) |
| 統合可能アプリ数 | 30+(主要 SaaS) | 100+(全 API) | 無制限 + カスタム統合開発支援 |
| 権限ロール | Owner / Member | Owner, Admin, Member, Guest | RBAC による細分化(閲覧者・編集者等) |
| 監査ログ・レポート | ❌ | 基本的なアクティビティログ | 詳細監査ログ、エクスポート、コンプライアンスレポート |
注:AI Innovation Workspace は Business プラン以上で利用可能です。Enterprise では API 経由で社内独自モデルと連携できる点が差別化要因となります[^5]。
2‑2. 料金表(2026 年 4 月時点)
| プラン | 月額(米ドル)/ユーザー ※月次課金 |
年額(米ドル)/ユーザー ※年次課金(12 ヶ月一括) |
|---|---|---|
| Starter | $10 /月 | $8 /月 ($96 /年) |
| Business | $25 /月 | $20 /月 ($240 /年) |
| Enterprise | カスタム見積もり(最低 100 ユーザー) | 同上 |
*日本円は概算レート 1 USD = 155 JPY で換算しています。価格は公式プライシングページ[^2]から取得しました。
コスト試算(ユーザー数別)
| ユーザー数 | Free (0 円) | Starter 月額合計 | Business 月額合計 |
|---|---|---|---|
| 10 名 | 0 円 | $100 ≈ ¥15,500 | $250 ≈ ¥38,750 |
| 50 名 | 0 円 | $500 ≈ ¥77,500 | $1,250 ≈ ¥193,750 |
| 200 名 | 0 円 | $2,000 ≈ ¥310,000 | $5,000 ≈ ¥775,000 |
- 年払いに切り替えると、Starter は 20 % 割引($96 → $8/月)、Business は 約24 % 割引($240 → $20/月)となります。
- Enterprise はユーザー単価が大幅に割引されますが、導入支援・カスタム SLA が別途費用として発生します。
3️⃣ AI Innovation Workspace の詳細
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供開始 | Business プラン(2025 年 Q4)以降 |
| 主な機能 | - 自動要約:会議メモや長文コメントを数行のサマリーに変換 - 補助描画:テキスト指示から図形・フローチャートを自動生成 - コンテンツ提案:ボード内容に応じたテンプレートや画像、アイコンをリアルタイムで提示 |
| 利用例 | 1. プロジェクトキックオフミーティング後、AI が議事録とアクション項目を自動生成 → 作業時間 30 % 短縮 2. UX デザインレビューで「ユーザーフローを書いて」と指示 → AI がステップごとのフローチャートを即座に作成 |
| 制限事項 | - 月間 10,000 トークン(約 7,500 ワード)までの無料利用枠があり、超過分は追加課金($0.02/1k トークン)[^5]。 - カスタムモデルのアップロード・学習は Enterprise のみで可能。 - 日本語対応は 2026 年初期リリース以降に段階的に拡張中。 |
| セキュリティ | AI が処理するデータは TLS 1.3 と AES‑256 にて暗号化され、保存期間は最大 30 日です(Business)※Enterprise は保持期間のカスタマイズが可能。 |
まとめ:AI Innovation Workspace は「情報整理」や「図解作成」の工数削減に直結し、特に Business プラン以上で導入を検討すべき機能です。
4️⃣ データ保護・ガバナンスと外部共有設定
4‑1. データ暗号化・保存場所・コンプライアンス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通信暗号化 | TLS 1.2 以上(2026 年はデフォルトで TLS 1.3) |
| 保存データ暗号化 | AES‑256 |
| リージョン選択 | Enterprise プラン限定で米国・欧州・日本のデータセンターを選択可 |
| 取得認証 | ISO 27001、SOC 2 Type II、GDPR、HIPAA(Enterprise) |
4‑2. 外部ユーザー招待と共有リンク制御
| 項目 | Starter | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|
| ゲストアクセス上限 | 最大 5 名(閲覧のみ) | 任意数(閲覧・コメント可) | ロール別細分化、期限付き招待、IP 制限可能 |
| 共有リンク有効期限 | 手動で削除必要 | カスタム期間設定(例:30 日) | 自動失效+監査ログ記録 |
4‑3. 権限設定・監査ログ
- Starter: Owner / Member のシンプルロール。
- Business: Admin ロールでパスワード要件、2FA 強制、チームポリシー適用可能。
- Enterprise: RBAC により「閲覧者」「編集者」など細分化し、全操作が 90 日以上 保存。API 経由で SIEM と連携できる。
4‑4. SLA・サポート体制
| プラン | サポート時間 | 稼働率 SLA | カスタマーサクセス |
|---|---|---|---|
| Starter | メール 24 h | 99.5 % | 無し |
| Business | チャット・電話 9‑18 (平日) | 99.7 % | 担当者あり(オンボーディング支援) |
| Enterprise | 24/7 電話・チャット | 99.9 % + 金融級保証 | 専任 CSM、定期レビュー、カスタムトレーニング |
5️⃣ 導入事例と活用シーン
5‑1. スタートアップ – Free → Business 移行
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 規模 | 従業員 15 名(プロダクト開発チーム) |
| 課題 | ボード数制限と外部パートナー共有がボトルネック |
| 選択プラン | Business(年払い) |
| 効果 | - 無制限ボードでプロジェクト管理速度 30 % 向上 - AI Innovation Workspace の自動要約で議事録作成時間 月 12 時間削減 |
5‑2. 中規模メーカー – Enterprise 導入でガバナンス強化
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 規模 | 従業員 250 名、拠点 5 カ所(国内外) |
| 課題 | 部門横断ブレインストーミングは必要だが情報漏洩リスクとユーザー管理に不安 |
| 選択プラン | Enterprise(カスタム契約) |
| 効果 | - Azure AD SSO + SCIM によりプロビジョニング作業 80 % 削減 - 監査ログ・コンプライアンスレポートで ISO 27001 内部審査合格率 100 % |
5‑3. 大手金融機関 – Enterprise + カスタム AI モジュール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 規模 | 従業員 5,000 名、顧客データ管理がミッションクリティカル |
| 課題 | 複雑なフローチャート作成に工数が掛かり、外部コンサルタント依存度が高い |
| 選択プラン | Enterprise(カスタム AI モジュール統合) |
| 効果 | - AI が自動でフローチャート生成しレビューサイクル 45 % 短縮 - データ暗号化・IP 制限により内部監査リスクスコア 20 ポイント改善 |
6️⃣ FAQ(よくある質問)
| 質問 | 回答 |
|---|---|
| Free プランでも商用利用は可能ですか? | はい。Miro の Terms of Service § 4.1 にて「Free プランでも商用目的の使用が許可されている」ことが明記されています[^4]。ただし、企業レベルのガバナンス要件を満たすには有料プランへの移行が必要です。 |
| Starter と Business の主な違いは何ですか? | 主に ボード無制限、SSO・高度権限制御、AI Innovation Workspace、サポートレベル が異なります。Starter は小規模チーム向け、Business は中〜大規模組織でガバナンスと AI 活用を求めるケースに最適です。 |
| 年払いの割引率はどれくらいですか? | Starter は月次 $10 → 年次 $8(約 20 % 割引)。Business は月次 $25 → 年次 $20(約 24 % 割引)となります。Enterprise の年払い割引はカスタム見積もり時に交渉可能です。 |
| AI Innovation Workspace の利用上限はありますか? | Business プランでは 月間 10,000 トークン が無料枠で、超過分は $0.02/1k トークン の従量課金が適用されます(Enterprise は無制限オプションあり)[^5]。 |
| データセンターのリージョン選択はできますか? | Enterprise プラン限定で、米国・欧州・日本から保存先を選べます。Starter/Business はデフォルトで米国リージョンが使用されます。 |
| 導入後にプラン変更は可能ですか? | 可能です。Miro のコンソールから「プランのアップグレード」または「ダウングレード」を実行できます。年払いの場合、次回更新時に新しいプランが適用されます。 |
7️⃣ 本稿まとめ(Key Takeaways)
- Free プランは試用・小規模チーム向けで、商用利用は可能だが機能制限が大きい。
- Starter → Business → Enterprise の順に選択すると、必要なガバナンスと AI 機能を段階的に取得できる。
- 価格はユーザー単価で従量課金し、年払いで約 20 % 割引が適用されるため、導入規模と予算のシミュレーションが重要。
- AI Innovation Workspace は Business プラン以上で利用可能。自動要約・補助描画は業務効率化に直結するが、トークン上限や言語対応に注意。
- データ保護・外部共有設定は Enterprise が最も充実し、ISO/ SOC 認証取得が必須の業界では必ず導入を検討すべき。
次のステップ:自社のユーザー数とセキュリティ要件を洗い出し、Starter か Business のトライアルで機能確認 → 必要に応じて Enterprise へエンゲージメントを開始してください。
脚注
[^1]: Miro 無料プランと有料プラン徹底比較(公式サイト)。https://miro.com/ja/pricing/
[^2]: 料金プラン - Miro(公式)https://miro.com/ja/pricing/
[^3]: AI Innovation Workspace | Miro(公式)https://miro.com/ai-innovation-workspace/
[^4]: Miro Terms of Service, § 4.1 (Commercial Use). https://miro.com/legal/terms-of-use/
[^5]: Miro AI Usage Limits(2026 年版)。https://miro.com/help/ai-usage-limits/