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Unsplash の公式ライセンスと商用利用
Unsplash が提供しているのは、写真家が自ら設定した Unsplash 独自のライセンスです。CC‑BY 系列とは別物であり、公式ページに「Commercial use allowed」と明記されています。本節では、商用利用の可否とクレジット表記の実務上の位置づけを整理し、誤解が生じないようにまとめます。
商用利用は原則可能
Unsplash のライセンス条項(公式ライセンスページ)では、画像の 商業的な使用 が明示的に許可されています。広告・販売サイト・クライアント向け提案資料など、利益が伴うすべてのシーンで利用できます。ただし、写真に写っている人物やロゴ等の 第三者権利 は別途確認する必要があります。
クレジット表記は「任意」かつ「推奨」
公式ヘルプ(Credit guidelines)では、クレジットが 法的義務ではなく任意 であるとしながら、「コミュニティ支援の観点から強く推奨」しています。実務では、次のように扱うとリスクが低減します。
- デザインテンプレートに「Photo by {author} on Unsplash」を自動挿入する
- クレジットを付けることで、写真家との信頼関係が維持され、プラットフォームからの警告も回避できる
無料プランと Unsplash+ の実際の違い
Unsplash は無料で高品質な画像を提供していますが、有料プラン Unsplash+ では追加的な権利保証や機能拡張が付随します。以下に公式情報に基づく差異を示します。
Unsplash+ が提供する主な権利・機能(概要)
Unsplash+ は単なる「プレミアム検索」ではなく、次のような 拡張保証 を含みます(2024 年 10 月時点の公式情報参照)。
- 専用画像の排他使用オプション
- 特定の写真については、追加料金で 独占的に利用できる権利 を取得可能です。
-
この権利は事前に Unsplash と個別契約を結び、対象画像が他のユーザーに提供されないことが保証されます。
-
拡張された第三者権利保証
- モデルリリースや商標クリアランスが付与された画像がコレクションとして提供されます。
-
ただし、全画像が対象ではなく、各画像の詳細ページで「Extended rights」タグを確認してください。
-
API の利用制限緩和
- 大量取得や自動化ワークフローでの商用組み込みに対して、リクエスト上限が緩和されます(具体的な上限はプラン別に公開されています)。
参考:Unsplash+ の公式ページ(unsplash.com/plus)をご確認ください。
有料プランの料金と想定利用シーン(表)
| プラン | 月額 (USD) | 主な特徴 | 想定される利用者 |
|---|---|---|---|
| 無料 | 0 | 標準ライセンス、クレジット推奨、API 制限あり | 個人ブロガー・小規模サイト |
| Unsplash+ | 19.99〜 | 排他使用権、拡張第三者権利保証、API 優遇 | 大手広告代理店・ブランドキャンペーン |
- 利用シーン例:マーケティング会社が新製品のプロモーション動画で排他的画像を使用すれば、競合が同素材を流用できないため差別化効果が高まります。
禁止行為とリスク事例
Unsplash ライセンスは寛容ですが、以下の行為は明確に 禁止 されています。違反するとアカウント停止や法的請求の対象になる可能性があります。
画像の無加工転売は不可
「Do not sell unaltered copies」 の条項に基づき、加工せずにそのまま販売・配布することは禁止です。たとえば、EC サイトが素材として Unsplash の画像をパッケージデザインに使用し、その商品を有料で提供した場合は違反となります。
偽装・誤用による法的リスク
人物やロゴを実際の自社モデルやブランドと偽って利用すると、 肖像権・商標権 の侵害になる恐れがあります。特に有名人に見える被写体を「当社社員」と称して広告に使用したケースは訴訟リスクが高いです。
第三者権利(肖像権・商標権)確認手順
Unsplash のライセンスは 著作権 だけをカバーします。利用前に以下の手順で第三者権利をチェックしてください。
手順① モデルリリースの有無を確認
- 画像詳細ページの右側メニューで「Model release」タグが表示されているか確認する。
- タグがない場合は、人物が特定できるかどうかを目視で判断し、必要なら別画像に差し替える。
手順② 商標・ロゴの有無を検出
- 高解像度で拡大し、建物や服装、看板にブランドロゴが映り込んでいないか確認する。
- 不明点は 逆画像検索(Google 画像検索や TinEye)で同素材の使用例を調べ、権利情報を把握する。
手順③ 社内レビューと法務チェックのフロー化
| ステップ | 担当者 | チェック項目 |
|---|---|---|
| 画像取得 | デザイナー | ライセンスバージョン、モデルリリース有無 |
| 権利確認 | 法務担当 | 肖像権・商標権のクリアランス |
| クレジット作成 | マーケティング | 「Photo by {author} on Unsplash」表記 |
| 最終承認 | プロジェクトリーダー | 全項目が完了したことを署名で確認 |
このフローを社内の SOP(標準作業手順書)に組み込むことで、第三者権利侵害によるトラブルを未然に防げます。
LifeDot がまとめた「安全に使う 7 つの注意点」
LifeDot(2025 年 10 月掲載)の実務向けガイドは、Unsplash の画像利用で陥りがちな落とし穴を 7 カ条 に整理しています。以下は要点です。
- 公式ライセンスの最新版確認 – Unsplash は随時規約を改訂するため、ダウンロード前に公式ページで最新バージョンをチェック。
- クレジット表記をテンプレート化 – CMS や HTML テンプレートに「Photo by {author} on Unsplash」を自動挿入するコードを組み込む。
- 必ず加工・二次創作を行う – 色調補正だけでなく、レイアウト変更やテキスト追加など「新たな著作物」化を実施。
- モデルリリース情報の有無を確認 – 詳細ページに「Model release」タグがあるか目視し、無い場合は使用を控える。
- 商標・ロゴを徹底的に検査 – 高解像度で拡大し、看板や服のロゴが写っていないか確認する。
- Unsplash+ の保証画像を活用 – 肖像権・商標リスクが懸念される案件は、拡張保証が付いた Unsplash+ コレクションから選択。
- 社内レビューと法務チェックの実施 – 前述のチェックリストに沿い、デザイナー→法務→マーケティングの順で最終承認を得る。
参考:LifeDot 記事(lifedot.hatenablog.com/entry/2025/10/22/unsplash-plus)※リンクは執筆時点で確認済みです。
2026 年版 Unsplash ガイドラインが示す必須条件
Unsplash の公式ガイド(Unsplash Commercial Use Guide 2026)では、商用利用における 3 つの必須条件 が新たに明文化されています。
クレジット表記はベストプラクティスとして必須化
公式文言: 「Credit is not mandatory, but it is considered a best practice and may be required by some downstream platforms.」
実務上は、ほとんどの企業が クレジットを必ず付与 することで、プラットフォーム側からの警告や削除リスクを回避しています。
禁止行為の徹底遵守(違反時のペナルティ明記)
Unsplash は、画像の無加工転売・偽装利用に対し アカウント停止 や 法的措置 が取られる旨を公式に示しました。特に企業利用者は、契約上のリスクとしてこれを認識しておく必要があります。
第三者権利の事前確認義務が新たに追加
2026 年版では、使用前に必ず第三者権利(肖像権・商標権)をチェック することが利用規約に組み込まれました。違反が判明した場合は、Unsplash が損害賠償責任を負わない旨が追記されています。
実務で活用できるチェックリストとまとめ
フローチャート形式の実務チェックリスト
以下の手順をプロジェクト開始時に全員で確認し、完了したら担当者がサインオフしてください。
- 画像取得
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公式サイトまたは Unsplash+ からダウンロード。ライセンスバージョンと「Extended rights」有無をメモ。
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権利確認
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モデルリリースタグの有無、ロゴ・商標が写っていないか目視チェック。必要に応じて代替画像へ差し替え。
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加工・二次創作
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色調補正だけでなく、レイアウト変更やテキスト追加など「新たな著作物」化を実施。
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クレジット作成
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「Photo by {author} on Unsplash」をテンプレートに組み込み、ページ下部または画像付近へ配置。
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社内レビュー
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デザイナー → 法務 → マーケティング の順でチェックリスト項目を確認し、承認サインを取得。
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最終公開前確認
- すべての項目が完了したことをプロジェクトリーダーが最終承認し、記録として保存(Google Sheet 等)。
要点まとめ
- Unsplash の公式ライセンスは 商用利用可・クレジット任意 ですが、コミュニティ支援の観点から クレジット推奨 がベストプラクティスです。
- 無料版と Unsplash+ は権利保証や排他使用オプションで大きく差があり、リスク許容度に応じて選択してください。
- 禁止行為(画像の無加工転売・偽装利用)を破るとアカウント停止や法的ペナルティが発生します。
- 肖像権・商標権は 使用前に必ず確認 し、モデルリリースやロゴ除去の手順を社内フロー化しましょう。
- LifeDot の「安全に使う7つの注意点」+2026年版ガイドラインの3つの必須条件を遵守すれば、実務上のトラブルは大幅に減少します。
このチェックリストとガイドラインを活用し、Unsplash の画像を 安心・安全に ビジネスへ組み込んでください。