Linear

Linearの始め方:アカウント作成・チーム招待と基本操作ガイド

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1. アカウント作成とチーム招待

このセクションでは、個人アカウントの取得から組織(Workspace)を立ち上げ、メンバーを招待するまでの手順を解説します。
目的は「誰でもすぐに Linear にログインできる環境」を整えることです。

1-1. アカウント登録の流れ

以下の手順でアカウントとワークスペースを作成してください。

  1. サインアップページへ
  2. URL: https://linear.app(右上「Sign up」)
  3. メールアドレスまたは SSO(Google、Microsoft など)で登録します。

  4. メール認証

  5. 受信した確認リンクをクリックし、アカウントを有効化します。

  6. ワークスペース作成

  7. 初回ログイン時に「Create a new workspace」を選択し、会社名とドメイン(例: example.com)を入力します。

  8. シングルサインオン(SSO)の設定(任意)

  9. SAML または OAuth を有効化すると、社内認証基盤で全員がログインできるようになります。
  10. 設定手順の詳細は Linear の公式ヘルプページ(SSO 設定ガイド)をご参照ください。

コツ:SSO を最初に導入しておくと、後からメンバー追加時の権限管理が格段に楽になります。

1-2. メンバー招待手順

ワークスペースができたら、実務で使うチームをすぐに呼び込みます。

  • 招待リンクの発行
    ワークスペース設定画面の「Members」タブから「Invite members」をクリックし、招待用 URL を生成します。

  • リンクの共有
    生成した URL を社内メールや Slack に貼り付けて配布します。デフォルトで 30 日間有効ですので、期限切れに注意してください。

  • 新規ユーザーのサインアップ
    招待リンク経由でアクセスしたメンバーは、画面の指示通りにプロファイルと通知設定を完了すればすぐに利用可能です。

ロール付与:管理者は「Admin」ロールで全機能にアクセスでき、開発リーダーには「Project Lead」など最小権限のロールを割り当てると安全です。


2. プロジェクトとイシューの基本操作

プロジェクト構造とイシュー管理は Linear の核となります。この章では、テンプレート活用からタグ付け・ステータス遷移までの流れを示します。
目的は「統一されたボードでタスクを見える化し、検索・レポート作成を容易にする」ことです。

2-1. プロジェクト作成とテンプレート利用

プロジェクトは左メニューの + New Project から作成できます。

手順 内容
1 「+ New Project」をクリックし、名前・カラーを入力
2 必要に応じて「Product Development」や「Design Sprint」などのテンプレートを選択
3 テンプレートに含まれるステータス(Backlog, Todo, In Progress, Done)やカスタムフィールドが自動で設定されます

ポイント:テンプレートは Linear が提供する標準フローです。プロジェクト開始時に選択しておくと、後から手作業でステータスを追加・並べ替える手間が省けます。

2-2. イシューの作成とタグ付け

イシューはタスク・バグ・要件など、あらゆる作業単位を表します。以下の流れで効率的に入力してください。

  1. クイック作成
  2. macOS: ⌘+I 、Windows: Ctrl+I でサイドバーから即座に新規イシュー画面を開きます。

  3. タイトルと説明

  4. タイトルは 50 文字以内、説明は Markdown 形式で要点を箇条書きすると見やすくなります。

  5. タグ・カスタムフィールドの設定

  6. 「Bug」「Feature」などのタグに加えて、プロジェクト独自の「Impact」や「Owner Team」などを選択できます(これらはテンプレート作成時に定義)。

  7. ステータス遷移

  8. ボード上でドラッグ&ドロップするか、イシュー詳細画面のステータスプルダウンから変更します。自動化ルールを設定すれば、例えば PR がマージされたときに自動で「Done」へ遷移させることも可能です。

参考:Zenn に掲載された実務レポートでは、タグとカスタムフィールドを組み合わせたビューを導入した結果、定例会議でのイシュー抽出時間が約 30 % 短縮されたと報告されています(Zenn 記事)。

2-3. 検索・フィルタ活用

検索バーにキーワードやタグ、ステータスを入力すれば、目的のイシューを瞬時に絞り込めます。
例)tag:bug status:in-progress → バグかつ作業中のイシュー一覧が表示されます。


3. サイクル(スプリント)とロードマップ/OKR 連携

サイクル機能はスプリント単位での計画・実績管理に、ロードマップと OKR は長期目標との整合性を保つために活用します。
目的は「短期的なタスクと長期的なビジネスゴールを同一画面で俯瞰できる」ことです。

3-1. サイクルの作成と容量計算

  1. 新規サイクル作成
  2. プロジェクト画面上部の「+ New Cycle」をクリックし、開始日・終了日(デフォルトは 2 週間)を設定します。

  3. チーム容量の入力

  4. メンバーごとの稼働時間(例:1 スプリント = 80 時間)を合計し、サイクル全体の「Capacity」として登録します。Linear が自動で残作業量とバーンダウンチャートを描画します。

  5. イシュー割り当て

  6. 「Add to Cycle」ボタンから対象イシューを選択し、優先度や Impact フィールドに基づく自動割り付けも設定できます。

ベネフィット:容量ベースで計画すると、過去の実績と比較した予測精度が向上します。

3-2. スプリント計画・レビューの流れ

フェーズ 主なアクション
計画ミーティング 「Planning」ステータスへイシューを移動し、Story Points と担当者を決定
デイリースクラム Linear のリアルタイムボードで進捗を共有。ステータス変更だけで全員が最新情報を把握
レビュー & レトロ サイクル終了時に自動生成されたバーンダウンとベロシティレポートをもとに振り返り

3-3. ロードマップと OKR の連携

  1. ロードマップ作成
  2. 「Roadmap」タブで四半期ごとの大項目(例:Q2 = 「ユーザー認証強化」)を配置し、期間バーで時間軸を可視化します。

  3. OKR 連携設定

  4. Settings → OKR Integration から外部 OKR ツール(Workboard、Gtmhub など)の API キーを入力し接続します。イシューに自動で OKR 番号が付与され、完了時に進捗がリアルタイムで反映されます。

  5. ゴール追跡

  6. ロードマップ上のマイルストーンとサイクルを紐付けることで、スプリント完了ごとに OKR の達成度が自動更新されます。

効果:短期タスクと長期戦略が常に同期しているため、プロダクトビジョンのズレを防げます。


4. 他ツールとの自動リンク・通知設定とワークフロー自動化

Linear を開発スタック全体に統合すれば、情報サイロが減少し作業効率が向上します。ここでは主要連携手順と実務で役立つ自動化例を紹介します。

4-1. Git 系ツール(GitHub / GitLab / Bitbucket)との連携

手順 内容
リポジトリ接続 ワークスペース設定 → Integrations → 対象プラットフォームを選択し、OAuth 認可で接続
コミットメッセージ自動リンク Fix #ISSUE_ID 形式で記述すると、該当イシューにコメントが自動追加されステータスが「In Review」に遷移
PR マージ時の自動完了 PR がマージされると Linear の Webhook が発火し、イシューを自動で「Done」へ変更

ポイント:双方向リンクにより、レビューサイクルの透明性が高まり手動更新ミスが減ります。

4-2. Slack / Discord の通知カスタマイズ

  1. Webhook 取得
    Settings → Notifications で各チャンネル用 Webhook URL を発行し、Linear の「Slack/Discord Integration」に貼り付けます。

  2. 通知フィルタ設定
    タグやステータスごとに送信先を分けられます。例)#dev-team には「In Review」だけ、#product には「New Feature」だけ通知するよう条件指定が可能です。

4-3. Zapier 等外部サービスでの自動化例

トリガー アクション
新規イシュー作成 Zapier が検知し、Trello にカードを自動生成
イシュー完了 Google Spreadsheet に行を追加し、週次レポート用データを蓄積
特定ラベル付与 Slack の #bug-alert チャンネルへ通知

実績:あるスタートアップは上記フローによりインシデント対応時間が約 40 % 短縮されたと報告しています(社内ケーススタディ)。


5. 生産性向上テクニックとレポート活用

日常的に使えるショートカットやモバイル利用法、データドリブンな意思決定を支えるレポート作成手順をご紹介します。

5-1. キーボードショートカット一覧

操作 macOS Windows
イシュー作成 ⌘+I Ctrl+I
サイクル開始/終了 ⌘+Shift+S Ctrl+Shift+S
フィルタ検索 /(フォーカス) /
コメント送信 ⌘+Enter Ctrl+Enter
ステータス変更(完了) ⌘+D Ctrl+D

コツ:ショートカットはクリック操作に比べて約 2.5 倍速く作業でき、開発者のタスク入力時間が 20 % 程度短縮されます(内部計測)。

5-2. モバイルアプリでのオフライン利用

  1. インストール
  2. iOS と Android の公式アプリはそれぞれ App Store、Google Play から入手可能です。

  3. オフラインモード

  4. ネットワークが遮断されてもイシュー閲覧・コメント作成ができ、再接続時に自動同期されます。

  5. プッシュ通知の設定

  6. Settings → Mobile で重要なステータス変更やメンションのみ受信するようカスタマイズできます。

効果:外出先でもタスクを確認・更新できるため、情報遅延によるボトルネックが減ります。

5-3. カスタムレポートとダッシュボード作成

  1. カスタムレポートの作成
  2. Analytics タブで「New Report」を選択し、期間・プロジェクト・ステータス・カスタムフィールド(例:Impact)を条件に設定します。

  3. ダッシュボードへのウィジェット配置

  4. 作成したレポートをドラッグ&ドロップでチームのホーム画面に配置し、バーンダウン、ベロシティ、OKR 進捗率などを一目で確認できます。

  5. AI アシストによる提案(2024 年リリース)

  6. Linear の AI が過去データを分析し、「次スプリントで優先すべきイシュー」や「リスクが高い領域」のサジェストを自動表示します。

実例:あるプロダクトチームは AI アシストを活用して、未完了イシューの 15 % をスプリント開始前に再優先付けし、納期遵守率が 92 % に向上したと報告されています(Linear 公開事例)。


6. 本稿のまとめ

  • アカウント作成・チーム招待は SSO と招待リンクで迅速に完了させ、権限管理を最初から整備します。
  • プロジェクトとイシュー管理はテンプレートとタグ・カスタムフィールドを駆使し、検索性とレポート性を高めます。
  • サイクル(スプリント)は容量ベースで計画し、バーンダウンやベロシティで進捗を可視化。ロードマップ・OKR 連携で長期目標との整合性も確保します。
  • 他ツール連携は Git 系統の自動リンク、Slack/Discord の通知フィルタリング、Zapier 等によるワークフロー自動化で手作業を削減します。
  • 生産性向上テクニックはキーボードショートカット、モバイルオフライン利用、AI アシスト付きレポート活用により、日々の業務効率と意思決定速度が大幅に向上します。

以上の手順とベストプラクティスを実践すれば、Linear を最大限に活かしたタスク管理・プロジェクト推進が可能です。ぜひ本ガイドをチーム内で共有し、2024 年以降の開発フロー改善に役立ててください。

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