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1. フレッット光の実測速度 ― 2026 年データ
1‑1 主要調査結果(出典付き)
| 調査機関 | 発表年月 | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 |
|---|---|---|---|
| MyBest(全国 5,200 件測定) | 2026/03 | 950 Mbps | 920 Mbps |
| CREXGROUP(2025 年同条件比較) | 2025/11 | 850 Mbps | 830 Mbps |
- MyBest の調査方法:PC/スマートフォン共に有線接続(Cat.6、ギガビット対応ルータ)で平日夜 20:00‑22:00 に 3 回測定し、平均を算出[^1]。
- CREXGROUP の比較調査:NURO 光・auひかり・フレッツ光の 3 社を同一条件(有線、Cat.6、測定サーバーは各社最寄りの M‑Lab ノード)で実施し、結果を表にまとめたもの[^2]。
注:どちらの調査も「最大速度」や「最低速度」を併記しておらず、平均値のみが公表されています。実測時は必ず 上限(≈1 Gbps)/下限(≈300 Mbps) の両端を確認してください。
1‑2 実測速度の変動要因
| 要因 | 影響度(目安) |
|---|---|
| 回線混雑(時間帯) | 夜間・週末は 10‑20 % 減速 |
| 接続機器(有線 vs 無線) | 無線は 5‑30 % の速度ロス |
| プロトコル(IPv4 ↔ IPv6) | IPv6 が未最適化の場合 5‑15 % の低下 |
| LAN ケーブル品質・ポート | Cat.5 以下で最大 30 % 減速 |
2. 正確な速度測定に必須のツールと設定
2‑1 測定ツール比較(2026 年版)
| ツール | 無料利用可 | 主な測定項目 | IPv4/IPv6 対応 | 推奨使用シーン |
|---|---|---|---|---|
| Speedtest by Ookla | ✅ | ダウンロード・アップロード・Ping・サーバー指定 | 両方対応(手動切替可) | 詳細レポートが必要なとき、プロトコル比較 |
| Fast.com(Netflix) | ✅ | 主にダウンロード/Upload も測定 | IPv4/IPv6 自動判別(設定不可) | 手軽さ重視・シンプルな確認 |
| Google Speed Test(検索結果) | ✅ | ダウンロード・アップロード・Ping | IPv4/IPv6 両方対応(自動選択) | Chrome/Edge のみで完結したいとき |
Google Speed Test の実体
「speed test」と検索すると表示される測定は、Google が Measurement Lab (M‑Lab) の公開データを利用して実装したものです。測定サーバーは Google のインフラではなく、世界中に配置された M‑Lab ノードのうち最も近いものが自動的に選択されます。そのため「Google が独自に高速サーバーを提供」しているわけではない点に注意してください。
2‑2 測定時の共通設定チェックリスト
- 有線接続(Cat.6 以上、ルータから直接 PC)
- バックグラウンド通信の停止(クラウド同期・OS の自動アップデート)
- プロトコル統一:測定前に IPv4 または IPv6 を固定し、全回で同じ設定にする
- 測定サーバーの指定(Ookla なら最寄りのサーバーを手動選択)
3. IPv4 / IPv6 の切替手順 ― PC とモバイル端末
重要:プロトコル変更は接続が一時的に切れることがあります。測定前に必ず 設定画面のスクリーンショット を保存し、測定後は元に戻すか、必要ならば「自動取得」に復帰させてください。
3‑1 Windows 10 / 11
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1️⃣ | 設定 → ネットワークとインターネット → アダプターのオプションを変更 |
| 2️⃣ | 使用中の イーサネット (LAN) アダプターを右クリックし プロパティ を選択 |
| 3️⃣ | Internet Protocol Version 4 (TCP/IPv4) にチェック → OK(IPv4 有効) または Internet Protocol Version 6 (TCP/IPv6) にチェック → OK(IPv6 有効) |
| 4️⃣ | 設定変更後、ネットワークの再接続 が自動で行われます。接続が復帰したら測定ツールを起動 |
※「自動取得」(Obtain an IP address automatically) のままで問題ありません。手動設定は特別な理由(例:社内固定IP)がある場合にだけ使用してください。
3‑2 macOS (Ventura 以上)
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1️⃣ | システム設定 → ネットワーク を開く |
| 2️⃣ | 左側リストから接続中の イーサネット(または Wi‑Fi)を選択 |
| 3️⃣ | 詳細… ボタン → TCP/IP タブへ |
| 4️⃣ | Configure IPv4 / Configure IPv6 を Using DHCP に設定し、IPv4 または IPv6 のいずれかだけを有効にする(他方は Off) |
| 5️⃣ | OK → 適用 で設定完了。ネットワークが再起動します |
3‑3 iOS / iPadOS
iOS は UI がバージョンごとに微妙に変わりますが、概ね以下の手順です。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1️⃣ | 設定 → Wi‑Fi を開く |
| 2️⃣ | 接続中のネットワーク名の右側 i アイコンをタップ |
| 3️⃣ | IPv4 アドレス / IPv6 アドレス の項目で Configure IPv4/IPv6 → 手動(有効)または 自動(無効)に切替 |
| 4️⃣ | 必要なら IP 設定 を削除し、自動取得 に戻す |
※iOS の一部端末では「IPv6 を完全にオフにできない」ことがあります。その場合は Wi‑Fi アシスト を無効化し、測定時に Only IPv4 が使用されるようになるまで待ちます。
3‑4 Android(標準設定)
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1️⃣ | 設定 → ネットワークとインターネット → Wi‑Fi を選択 |
| 2️⃣ | 接続中の SSID を長押し → ネットワークを変更 |
| 3️⃣ | 詳細設定 を表示し、IP 設定(IPv4/IPv6)を 静的 にすると IPv4 と IPv6 のどちらかだけ入力できる ※「開発者向けオプション」 → ネットワークプロトコルの強制 が利用可能な端末は、ここで IPv4 only を選択 |
| 4️⃣ | 設定を保存し、Wi‑Fi を再接続すると変更が反映されます |
4. 実測手順とベストプラクティス
4‑1 測定実施のタイミングと回数
| 時間帯 | 推奨回数(同日) |
|---|---|
| 平日夜 20:00–22:00(混雑ピーク) | 3 回(5 分以上の間隔で) |
| 週末昼 13:00–15:00(利用者増加期) | 2 回(同上) |
- 平均値 と 最大/最小 を併記すると、回線の揺らぎが一目で分かります。
- 各測定時に Ping・ジッター(Ping の変動幅)もメモしておくと、単なる速度低下だけでなく遅延問題の有無を把握できます。
4‑2 有線 vs 無線の測定差
| 項目 | 有線(推奨) | 無線(補助的に実施) |
|---|---|---|
| 接続機器 | ギガビット対応 LAN ケーブル(Cat.6/7)+ルータ直結 | 5 GHz 帯 Wi‑Fi、AP から ≤5 m |
| 測定時の遅延 | 1–5 ms | 5–15 ms |
| 速度ロス | ±2 %(測定誤差範囲) | ±10 %〜30 %(環境依存) |
結論:最終的な評価は「有線で取得したベンチマーク値」を基準にし、無線は 実使用感 の参考として別途記録してください。
4‑3 測定結果の管理テンプレート(例)
| 日付 | 時間帯 | プロトコル | 測定ツール | ダウンロード (Mbps) | アップロード (Mbps) | Ping (ms) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026‑04‑12 | 平日夜 20:10 | IPv4 | Ookla | 938 | 915 | 9 | 有線、Cat.6 |
| 2026‑04‑12 | 平日夜 20:25 | IPv4 | Ookla | 921 | 902 | 11 | 同上 |
| 2026‑04‑12 | 平日夜 20:40 | IPv4 | Ookla | 945 | 928 | 10 | 同上 |
| … | … | … | … | … | … | … | … |
- 平均 と 標準偏差 を自動算出させると、数値のばらつきを定量的に把握できます(Excel の
=AVERAGE()・=STDEV.P()関数を使用)。
5. 他社光回線との比較(2025 年実測データ)
5‑1 CREXGROUP が公開した同条件比較結果
| 回線サービス | 平均ダウンロード速度 | 平均アップロード速度 | 平均 Ping (ms) |
|---|---|---|---|
| NURO 光 | 970 Mbps | 960 Mbps | 8 |
| auひかり | 910 Mbps | 890 Mbps | 10 |
| フレッツ光 | 850 Mbps | 830 Mbps | 12 |
出典:CREXGROUP 「2025 年 国内主要光回線実測比較」[^2]。全ての測定は 有線(Cat.6)・平日夜 20:00‑22:00 に実施し、測定サーバーは各社最寄りの M‑Lab ノードを使用しました。
5‑2 比較ポイントと選択指針
| 観点 | NURO 光 (最速) | auひかり (バランス) | フレッツ光 (安定性・普及率) |
|---|---|---|---|
| 最大速度 | 1 Gbps に極めて近い(実測 970 Mbps) | 1 Gbps 程度(910 Mbps) | 1 Gbps 前提だが混雑時は 300 Mbps 以下になることも |
| Ping の低さ | 8 ms(オンラインゲームに最適) | 10 ms(ビデオ会議でも十分) | 12 ms(若干遅延あり、重視する用途では注意) |
| 提供エリア | 首都圏・大都市中心 | 全国ほぼカバー | NTT の全国フルカバレッジ |
| 価格帯 (2026 年 4 月時点) | やや高め(月額 5,800 円) | 中程度(月額 5,200 円) | 標準プラン 5,000 円前後 |
選び方のヒント
- ゲーム・リアルタイム配信:Ping が最も低い NURO 光がベスト。
- 在宅勤務や動画会議:auひかりは速度と遅延のバランスが良く、価格も手頃。
- 安定した回線供給エリアを重視:フレッツ光は全国展開なので、地方でも選択肢として有効。
6. 速度低下時のトラブルシューティング
| 原因 | 簡易対処法(手順) |
|---|---|
| ルータ/モデムの一時的な不具合 | 電源を抜き、30 秒待機 → 再度電源オン。再起動後に 1 回測定し改善確認 |
| IPv4/IPv6 自動切替が混在 | 本稿の手順で IPv4 に固定(または IPv6)し、測定前に必ず同一プロトコルを使用 |
| バックグラウンド通信 | タスクマネージャー/設定画面で「大容量アップデート」や「クラウド同期」を一時停止 |
| LAN ケーブル・ポート老朽化 | Cat.6 以上の新品ケーブルに交換、PC とルータのポートがギガビット対応か確認 |
| プロバイダー側混雑 | 時間帯をずらすか、プロバイダーへ「回線品質レポート」の提出依頼 |
実例:測定結果が 600 Mbps 以下に落ちた場合、まず ルータ再起動 → IPv4 固定 → 有線で再測定 の順に作業。3 回連続で改善しなければ、プロバイダーへ問い合わせることを推奨します。
7. 今すぐ始める速度測定ワークフロー
- ツールの準備
- Chrome/Edge →
https://www.speedtest.net(Ookla) をブックマーク。 - プロトコル設定(例:IPv4 に固定)
- Windows の手順に従い、IPv4 のみを有効化。
- 測定環境の確立
- LAN ケーブルが Cat.6 以上か確認し、PC を直接接続。
- 時間帯と回数
- 平日夜 20:10、20:25、20:40 の計 3 回実施(5 分間隔)。
- 結果記録
- 上記テンプレートに日時・プロトコル・測定値を入力。Excel の
AVERAGEとSTDEV.Pで平均とばらつきを算出。 - 比較・分析
- 自宅のフレッツ光結果と、同条件で取得した他社(auひかり・NURO 光)のデータを横並びにし、速度・Ping・安定性 の3軸で評価する。
これらの手順を 1 週間続けるだけ でも、回線品質の実態が明確になります。結果をもとにプロバイダー変更やプラン見直しを検討すれば、無駄な月額費用を削減できる可能性があります。
8. まとめ
- フレッツ光は 850‑950 Mbps の実測平均が一般的で、混雑時に 300 Mbps 前後まで落ち込むケースもある。
- 正確な測定には 有線接続・IPv4/IPv6 固定・複数回測定 が必須。
- Speedtest by Ookla が最も柔軟で、プロトコル切替やサーバー指定が可能。Google の速度テストは M‑Lab を利用した自動選択型であることを正しく理解しておく。
- 他社光回線(NURO 光・auひかり)と比較すると、速度・Ping の点では NURO が最上位だが、フレッツ光は全国展開という カバレッジの広さ が大きな強み。
- トラブル時は ルータ再起動 → プロトコル固定 → 有線測定 の順で対処し、それでも改善しない場合はプロバイダーへ問い合わせる。
以上を実践すれば、フレッツ光の実際の性能を正しく把握でき、最適なインターネット環境選びに役立ちます。
参考文献
[^1]: 「フレッツ光の通信速度は?平均速度と遅いときの対処法を紹介」 – MyBest, 2026/03/31. https://my-best.com/articles/1123
[^2]: CREXGROUP 「2025 年 国内主要光回線実測比較」, 2025/11/15. https://crexgroup.jp/report/2025-optical-comparison