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製品概要と発売時期
Sennheiser MOMENTUM True Wireless 4 は、2025 年末から 2026 年初頭にかけて世界同時で販売が開始されたフラッグシップイヤホンです。公式サイトおよび主要オンラインストア(Amazon・楽天)での取扱いが始まり、日本語マニュアルが同梱されるほか、国内向けパッケージにもローカライズが施されています。本機は「高解像度再生」と「スポーツシーンへの耐久性」を主軸にしたマーケティングで注目を集めており、Sennheiser のハイエンドオーディオ哲学をワイヤレス形態で実装した点が特徴です。
音質の特徴と前モデル比較
本セクションでは、ドライバー構造や DSP の役割、サウンドパーソナライズ機能について解説し、前世代製品との違いを具体的に示します。
ドライバー設計と DSP の効果
MOMENTUM True Wireless 4 では、従来のバランスド・アーマチュアに加えて改良型ダイアフラムが採用され、DSP によるリアルタイム補正が行われます。この組み合わせにより、楽器ごとの微細なニュアンスや空間情報が従来機種と比べてクリアに再現されます。
サウンドパーソナライゼーションモード
Sennheiser アプリ内の「サウンドパーソナライゼーション」では、ユーザーの聴覚特性や好みのジャンルに合わせた EQ プリセットが自動的に適用されます。実際の使用例として、ヒップホップの低音域強調やクラシック楽曲の中高音の繊細さを保つ設定が簡単に切り替えられる点が評価されています。
前モデル(True Wireless 2)との比較表
| 項目 | MOMENTUM True Wireless 2 | MOMENTUM True Wireless 4 |
|---|---|---|
| ドライバー構造 | バランスド・アーマチュア | 改良型ダイアフラム+DSP |
| 音場表現 | 中央集中型 | 広がりと奥行きの向上 |
| EQ プリセット数 | 3 種類 | 7 種類 + パーソナライズ機能 |
| 接続規格 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.3 |
要点:改良型ダイアフラムと DSP によって音場の広がりが増し、EQ のバリエーションが拡充されたことが主な差分です。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)とバッテリー性能
この章では ANC の実測値や外部音取り込み特性、バッテリー持続時間・急速充電機能について詳述します。
ANC の抑制効果と外音取り込み
公式スペックは最大 30 dB のノイズ削減を示しています。複数の実測レビューでは、静かな室内環境で背景音がほぼ聞こえなくなるレベルと報告されています。一方で、外部音取り込み機能がオンになっているため、周囲の高音域は若干残るケースがあります。この設計は「完全遮断」ではなく、自然な空間感覚を保つことを意図したものです。
バッテリー持続時間と急速充電
- 本体再生時間(ANC ON):約 7 時間
- 本体再生時間(ANC OFF):最大 9 時間
- ケース併用合計:約 28 時間
- 急速充電:5 分のチャージで約 30 分の再生が可能
これらは業界平均と比較して遜色なく、出張や長時間の移動でも十分に対応できます。
接続安定性とマルチポイント機能
Bluetooth 5.3 に対応し、スマートフォンとタブレットの同時接続(マルチポイント)が可能です。Sennheiser アプリでは左右個別の EQ 設定やファームウェア更新がシンプルに行え、接続ドロップはほぼ報告されていません。
防汗・防滴性能とスポーツシーンでの使用感、通話品質
本セクションでは IPX4 認証による耐水性、実際の運動時使用感、およびマイク性能についてまとめます。
IPX4 による防滴・防汗設計
MOMENTUM True Wireless 4 は IPX4 等級を取得しており、汗や軽い雨に耐える構造です。スポーツ系のレビューでは、バスケットボール練習中でもイヤホンが滑り落ちず、使用感が変わらない点が評価されています。また、運動後の湿度が高い状態でも ANC や音質に影響が出ないことが確認されています。
通話時のマイク性能とノイズリダクション
内蔵 4 mm ダイアフラムマイクは指向性を持ち、デュアルマイク構成とソフトウェアによるノイズリダクションで風切り音を抑制します。屋外や移動中でも相手の声がクリアに伝わり、通話品質に関して高い満足度が報告されています。
価格・コスパと競合比較
本章では販売価格の目安と主要競合製品(Sony WF‑1000XM5、Apple AirPods Pro 3)との機能比較を行います。
販売価格(2026 年 5 月時点)
| チャネル | 参考価格 (税込) |
|---|---|
| Amazon.co.jp | ¥39,800 (セール時は最大10%オフ) |
| 楽天市場 | ¥40,200 (ポイント還元あり) |
価格はキャンペーンや店舗により変動しますが、上記は現在の平均的な販売額です。
主要競合製品との比較表
| 項目 | MOMENTUM True Wireless 4 | Sony WF‑1000XM5 | Apple AirPods Pro 3 |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2025/12 – 2026/01 | 2024/10 | 2023/09 |
| ドライバー | 改良型ダイアフラム+DSP | 8 mm ダイヤフラム | カスタムドライバー |
| ANC 最大削減 (dB) | 約30 dB | 約30 dB | 約28 dB |
| 本体バッテリー(ANC ON) | 7 h | 8 h | 6 h |
| ケース合計持続時間 | 28 h | 32 h | 30 h |
| 急速充電 | 5 min → 30 min再生 | 10 min → 60 min | 5 min → 1 h |
| 防滴等級 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
| マルチポイント対応 | ○ | △(一部機種) | × |
| 参考価格 (税込) | ¥39,800 | ¥31,000 | ¥29,800 |
長所・短所のまとめ
長所
- 改良型ダイアフラムと DSP による高解像度再生
- サウンドパーソナライゼーションでジャンル別チューニングが容易
- 最大30 dB の ANC と自然な外音取り込みバランス
- IPX4 防滴・防汗設計でスポーツシーンに適合
- Bluetooth 5.3 とマルチポイントで安定した接続
短所
- 完全遮音ではなく外音が残るため、静寂を重視する環境には向かない場合がある
- 参考価格が競合製品よりやや高め(約¥40,000)
- 防塵性能は IPX4 に留まり、埃の多い環境での使用は限定的
総合評価と結論
MOMENTUM True Wireless 4 は、ドライバーと DSP の組み合わせによる音質向上、サウンドパーソナライズ機能、そしてスポーツ向け防滴設計が一体となったハイエンドモデルです。ANC は高いノイズ削減力を持ちながら外音取り込みのバランスも取れており、日常使いからジムでのトレーニングまで幅広く対応します。価格は競合と比較してやや上位ですが、機能面・耐久性・接続安定性を総合的に考慮すると、音質志向かつアクティブな利用シーンを想定するユーザーにとって十分に価値ある選択肢と言えるでしょう。