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1. 無料プラン(Basic)の概要と主要機能
無料プランは 個人利用者向けのエントリーレベル として設計されており、文字起こし体験を手軽に始められる点が最大の魅力です。ここでは、月間上限・保存容量・リアルタイム字幕・検索・ハイライト・共有方法といった基本機能をご紹介します。
1.1 月間文字起こし上限と保存容量
無料プランは 月間 300 分、かつ 1 回の会議あたり最大 30 分 の制限があります [1]。この上限は短時間・低頻度の利用に最適ですが、長時間のインタビューや多数のミーティングを行う場合は有料プランへの移行が必要です。
| 項目 | 制限 |
|---|---|
| 月間文字起こし時間 | 300 分 |
| 1 会議あたりの上限 | 30 分 |
| 録音・テキスト保存期間 | 30 日(自動削除) |
ポイント:週に 3 回、各 20 分程度のオンライン会議であれば月合計 180 分となり、無料枠内で十分にカバーできます。
1.2 リアルタイム字幕・検索・ハイライト
リアルタイム字幕と自動スピーカータグ付与は プランに関係なく利用可能 です [2]。文字起こしが進行中でも即座に検索でき、重要箇所をハイライトして後から抽出できます。
- リアルタイム字幕:デスクトップアプリまたはブラウザ拡張で音声をストリーミングしながら文字化。
- テキスト検索:検索バーにキーワード入力だけで該当箇所へジャンプ。
- ハイライト機能:マウス操作で任意の文を色付けし、後で一覧表示可能。
1.3 共有方法とエクスポート制限
Basic プランでは テキスト(.txt)形式のみのエクスポートが可能 です。PDF・Word・SRT といった高度なフォーマットは有料プランでロックされています [2]。
- リンク共有:文字起こしページの URL をコピーして相手に送信。閲覧者はブラウザ上で検索やハイライトが利用可能。
- メール送信:アプリ内から直接メールで共有リンクを配布。
注意点:外部クライアント向けに正式な文書(PDF など)として納品したい場合は、Pro 以上へのアップグレードが必要です。
2. 有料プラン比較 ― Pro・Business・Enterprise の全機能
有料プランは 文字起こし無制限化 と同時に、チーム管理・高度なエクスポート・カスタム語彙といったビジネス向け機能が段階的に追加されます。以下では各プランの特徴を表形式で示したうえで、重要ポイントを PREP 法(結論‑理由‑具体例‑まとめ)で解説します。
2.1 基本的な文字起こし無制限とエクスポート形式
| プラン | 文字起こし上限 | エクスポート形式 |
|---|---|---|
| Pro | 無制限 | TXT・PDF・Word |
| Business | 無制限 | 上記 + SRT(字幕)・CSV |
| Enterprise | 無制限 | 全形式+カスタム API 出力(JSON、XML など) |
結論:大量の会議録や長時間インタビューを扱う場合は Pro 以上 が必須です。特に動画字幕用 SRT が必要なシーンでは Business または Enterprise が最適です [1]。
具体例
- コンテンツクリエイター:月間 50 時間のインタビューを PDF と Word にまとめて納品 → Pro で対応可能。
- 動画制作会社:YouTube 動画に合わせた SRT 字幕ファイルが必要 → Business が最適。
2.2 カスタム語彙・音声分離(Speaker Separation)と認識精度向上
| 機能 | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|
| Custom Vocabulary | ✖︎ | ✅ | ✅ |
| Advanced Speech Recognition (ノイズ除去、マルチスピーカー分離) | ✖︎ | ✅ | ✅ |
| 音声分離(Speaker Separation) | ✖︎ | ✅ | ✅ |
理由:公式ドキュメントは Business プラン以上で「Custom Vocabulary」および「Advanced Speech Recognition」の提供を明示しています [2]。これにより業界特有の用語や同時発話が正確に文字化されます。
具体例
- 医療スタートアップ:専門用語(例:「血清クレアチニン」)をカスタム辞書に登録 → 認識ミス率が 90% 以上改善。
- パネルディスカッション:同時発話が頻出する場面でもスピーカーごとにテキスト分離 → 議事録作成の手間が大幅削減。
2.3 チームコラボレーション・管理機能
| 機能 | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|
| Shared Folders(フォルダー単位共有) | ✖︎ | ✅ | ✅ |
| Admin Dashboard(利用状況レポート) | ✖︎ | ✅ | ✅ |
| User Permissions(権限設定) | ✖︎ | ✅ | ✅ |
| SSO (SAML, Azure AD, Okta) | ✖︎ | ✖︎ | ✅ |
| 監査ログ・コンプライアンスレポート | ✖︎ | ✖︎ | ✅ |
| 専任カスタマーサクセスマネージャー | ✖︎ | ✖︎ | ✅ |
まとめ:10 名規模以上の組織では Business、大企業や厳格な情報統制が必要な場合は Enterprise が運用コスト削減とセキュリティ強化に直結します [1]。
2.4 Enterprise の詳細機能一覧(カスタム見積もり)
Enterprise プランは「カスタム見積もり」だけでなく、以下のような エンタープライズ向け追加機能 が提供されます。
| カテゴリ | 主な機能 |
|---|---|
| セキュリティ | SSO(SAML 2.0)・SCIM 自動ユーザー同期・IP 制限・データ暗号化(AES‑256) |
| 監査・コンプライアンス | 完全監査ログ(検索、ダウンロード可)・GDPR / HIPAA コンプライアンスオプション |
| カスタム統合 | REST API のフルアクセス(文字起こし作成、取得、削除)・Webhook 通知・オンプレミス連携サポート |
| サポート体制 | 24 時間365日電話・メール対応・専任アカウントマネージャー・導入支援コンサルティング |
| 利用分析 | 利用者別文字起こし時間、エクスポート頻度、キーワードトレンドのダッシュボード |
| データ保持オプション | 法令遵守に合わせた保持期間設定(例:7 年) |
注記:Enterprise の価格は組織規模・利用要件に応じて変動するため、公式営業窓口での見積もりが必要です [3]。
3. 料金体系と支払いサイクル(2026 年 5 月時点)
プランごとの 月額 / 年額 をまとめました。年額契約では約 17% の割引が適用されます [1]。価格は米ドル (USD) 表記です。
| プラン | 月額(USD) | 年額(USD)* |
|---|---|---|
| Basic (Free) | 無料 | 無料 |
| Pro | $12 /月 | $120 /年 |
| Business | $30 /ユーザー・月 | $300 /ユーザー・年 |
| Enterprise | カスタム見積もり | カスタム見積もり |
* 年額は 12 ヶ月分を一括払いした場合の金額。月額プランと比較して約 17% の割引が適用されます(例:Pro は $144 → $120) [1]。
3.1 コストパフォーマンス指標
| プラン | 主な利用シーン | コスパのポイント |
|---|---|---|
| Free | 学生・個人ブロガー、短時間会議 | 初期コストゼロで機能を試せる。広告表示あり、サポートはチャットのみ。 |
| Pro | フリーランス、コンテンツクリエイター、個人事業主 | 無制限文字起こし + PDF/Word エクスポート。年額契約で 17% 割引。 |
| Business | スタートアップチーム(5‑15 名)・マーケティング部門 | 共有フォルダー、管理ダッシュボード、Zoom 自動連携、SRT 出力。ユーザー数が増えるほど単価低減。 |
| Enterprise | 大企業・顧客サポート部門・法規制対象組織 | SSO、監査ログ、カスタム API、専任サポート。導入効果は業務効率化とコンプライアンス遵守で測定。 |
4. 主な統合サービスと連携機能
Otter.ai は主要なビデオ会議ツールや自動化プラットフォームとシームレスに連携できます。ここでは Zoom、Microsoft Teams、Google Meet の自動録音取り込みと、Zapier・公式 API の利用可否について解説します。
4.1 ビデオ会議サービスとの自動録音連携
| サービス | 自動連携対象プラン | 主な挙動 |
|---|---|---|
| Zoom | Business 以上(Pro は手動アップロード) | 会議開始と同時に Otter が音声ストリームを取得し、会議終了後自動で文字起こし完了。 |
| Microsoft Teams | Business 以上 | 「Live Caption」からの直接インポートが可能。録画ファイルは自動的に Otter に送信される。 |
| Google Meet | Business 以上 | Google カレンダーイベントと紐付けて会議開始時に自動取得、終了後に文字起こしがクラウドへ保存。 |
結論:頻繁にビデオ会議を行うチームは Business プラン以上 にアップグレードすると、手作業なしで文字起こしが完了し、情報共有のスピードが大幅に向上します [2]。
4.2 Zapier と公式 API の活用例
| ツール | 利用可能プラン | 主なトリガー / アクション |
|---|---|---|
| Zapier | Business, Enterprise | New Transcription → Google Drive 保存、Slack 通知、Airtable 登録など。 |
| 公式 REST API | Business, Enterprise | POST で音声ファイル送信、GET で文字起こし取得、DELETE で削除、Webhook で完了通知。 |
活用シナリオ例
- 営業チームの自動化
-
会議が終了すると Otter が文字起こしを生成 → Zapier が自動で Google Drive に保存し、同時に Slack の
#sales-notesチャンネルへリンクを投稿。 -
CRM への要点インポート
- API を用いてハイライト部分だけを抽出し、社内 CRM(例:HubSpot)へ POST。営業担当者は手入力不要で次のアクションに移行可能。
ポイント:業務フロー全体で文字起こしデータを再利用したい場合は Business 以上 が必須です [2]。
5. 制限・注意点とシーン別おすすめプラン
5.1 広告表示・サポートレベル・データ保持期間比較
| 項目 | Free (Basic) | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| 広告 | あり | なし | なし | なし |
| サポート | 平日チャット(9‑18 時) | 優先チャット | 電話・メール(平日) | 24/7 電話・専任マネージャー |
| データ保持 | 30 日で自動削除 | 無期限 | 無期限 | 法令遵守オプションで保持期間設定可能 |
結論:広告や短期保存が問題になる場合は、最低でも Pro の導入を検討してください。
5.2 エクスポート形式とアプリ機能の差異
| 機能 | Free (Basic) | Pro | Business | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| エクスポート | TXTのみ | PDF・Word | 上記 + SRT・CSV | 全形式+カスタム API 出力(JSON, XML) |
| モバイルアプリ | リアルタイム文字起こし、ハイライト | 同左 + PDF エクスポート | 同左 + SRT ダウンロード | 同左 + カスタム API 呼び出し |
| デスクトップアプリ | 基本字幕・検索 | 上記 + 高度検索オプション | 上記 + 音声分離、ユーザー管理 | 上記 + エンタープライズ統合機能 |
ポイント:大量エクスポートやカスタムフォーマットが必要な場合はデスクトップ版で作業し、Business 以上を選択するとスムーズです。
5.3 利用シーン別おすすめプラン
| ユーザー層 | 主な要件 | 推奨プラン |
|---|---|---|
| 個人ブロガー・学生 | 短時間インタビュー、レポート作成 | Free → 文字数増加時は Pro |
| フリーランス・コンテンツクリエイター | 無制限文字起こし + PDF/Word エクスポート | Pro($12/月) |
| スタートアップチーム(5‑15 名) | 共有フォルダー、管理ダッシュボード、Zoom 自動連携 | Business($30/ユーザー・月) |
| 中小企業・顧客サポート部門 | SSO、監査ログ、専任サポート、カスタム語彙 | Enterprise(見積もり) |
6. まとめ
- 無料プラン は月間 300 分・30 分/会議という上限はあるものの、リアルタイム字幕・検索・ハイライトはフル機能で利用でき、個人の学習や軽いミーティングに最適です。
- Pro は文字起こし無制限と PDF/Word エクスポートを提供し、フリーランスや小規模事業者にコストパフォーマンスが高い選択肢です。
- Business ではチーム向けの共有・管理機能と SRT 出力、カスタム語彙が加わり、5‑20 名程度の組織で業務効率化を実現します。
- Enterprise はエンタープライズレベルのセキュリティ・監査・API 統合と専任サポートを備え、大規模組織や法令遵守が必須な業界に最適です(価格はカスタム見積もり)。
各プランの 機能・上限・料金 を比較し、自社・自分の利用シーンと予算に合わせて選択してください。最新情報は公式サイトをご確認ください [1][2][3]。
参考文献
-
Otter.ai 公式プランページ(2026‑05 更新)
https://otter.ai/pricing (閲覧日:2026‑05‑20) -
Otter.ai ヘルプセンター – 「機能比較」および「統合ガイド」
https://help.otter.ai/ (閲覧日:2026‑05‑20) -
Otter.ai エンタープライズ向け営業資料(PDF)
https://otter.ai/enterprise (閲覧日:2026‑05‑20)