Contents
Copilot が組み込まれているアプリと支援内容
| アプリ | 主な支援内容(代表例) |
|---|---|
| Word | 文書の下書き作成、要約・校正、トーンやスタイルの提案 |
| Excel | データ分析・可視化、数式自動生成、レポートテンプレート作成 |
| PowerPoint | スライド構成案提示、デザイン&配色提案、画像検索と差し込み |
| Outlook | メール下書き・要約、返信文の自動生成、会議候補日の提案 |
| Teams | 会議録音文字起こし、要旨抽出、アクションアイテムの箇条書き化 |
| Edge(Chromium) | Web ページ要約、検索結果統合表示、長文記事のポイント抽出 |
注記:上表は 2026 年 1 月に公表された「Microsoft 365 Copilot Overview (PDF)」を元に作成しています。機能追加や対象アプリの変更があった場合は、同 PDF の最新版をご参照ください。
表と本文の重複を防ぐポイント
上表で支援内容を概観した後、本稿では 各アプリごとの具体的な操作手順 に絞って解説します。これにより「何ができるか」は表で一目で把握でき、「どうやって実行するか」 のみを本文で詳述しています。
公式「最初に試したいこと」10選
Microsoft が公開している Copilot 入門ガイド (PDF) に掲載された 10 項目を、実務シナリオと合わせて以下にまとめました。
| No. | アプリ | 操作手順(概要) | 業務シナリオ例 |
|---|---|---|---|
| 1 | Word | サイドバー → 「[トピック] の概要を書いて」と入力 | 新商品企画書の冒頭文を 30 秒で生成 |
| 2 | Word | 「この段落を要約して」または「文法チェック」と指示 | 長文メールの要点抽出・校正 |
| 3 | Excel | 対象セル範囲選択 → 「売上データのトレンドを教えて」と入力 | 月次売上レポート作成時に自動でグラフ提案 |
| 4 | Excel | 任意の条件を述べて数式生成依頼 | 複雑な集計ロジックの自動化 |
| 5 | PowerPoint | 新規プレゼン → 「新製品発表のスライド構成を提案して」と入力 | 営業資料のアウトライン作成 |
| 6 | PowerPoint | スライド上で「このスライドに合う画像を探して」と指示 | デザイン性の高い資料作り |
| 7 | Outlook | 新規メール → 「顧客へのフォローアップ文を書いて」と入力 | 定型返信の高速化 |
| 8 | Outlook | メール本文に「次週のミーティング候補日を提案して」と依頼 | 会議設定手間の削減 |
| 9 | Teams | 会議終了後のチャットで「会議内容を要約してください」と入力 | 議事録作成時間を大幅短縮 |
| 10 | Edge/Chrome | ページ右上の Copilot アイコン → 「このページを3行で要約して」と指示 | 情報収集時の閲覧効率向上 |
ポイント:各プロンプトは「目的・条件・出力形式」の 3 要素を明確にすると、期待通りの結果が得やすくなります(後述のプロンプト作成テクニック参照)。
実務で使えるプロンプト例と作成のコツ
1. 効果的な指示文構造(PREP 法)
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| Purpose(目的) | 「何をしたいか」=レポート作成、メール返信など |
| Requirements(条件) | データ範囲、文字数、対象読者、使用言語等 |
| Output format(出力形式) | テキスト・表・箇条書き・スライドアウトラインなど |
例)
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1 2 3 4 |
目的: 月次売上報告書を作成したい。 条件: 2025 年 1〜12 月の売上データ、文字数は200字以内、要点は3つに絞る。 出力形式: 箇条書きで提示してください。 |
2. アプリ別プロンプト例(実務シナリオ)
Word – プレスリリース作成
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1 2 |
「新サービス『SmartHub』のプレスリリースを、【目的】製品特徴を伝える、【対象読者】IT担当者向けに、【文字数】300 文字以内で作成してください。」 |
Excel – 売上分析とグラフ自動生成
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1 2 |
「このシートの2024 年 Q1〜Q3 の月別売上を基に、成長率と季節変動を示す折れ線グラフを作成し、結果を要約してください。」 |
PowerPoint – スライド構成案と画像キーワード
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1 2 |
「新規顧客向けのクラウドサービス紹介プレゼンテーションを全 5 枚で構成し、各スライドに入れるべきポイントと適切な画像キーワード(例: 'cloud security', 'data lake')を提示してください。」 |
Teams – 会議録要約
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1 2 |
「本日の営業会議の文字起こしテキストがあります。この内容を決定事項とアクションアイテムに分けて箇条書きでまとめてください。」 |
3. よくある NG プロンプトと改善例
| NG プロンプト | 問題点 | 改善例 |
|---|---|---|
| 「レポート作って」 | 目的・条件が不明確 | 「2025 年度売上データを基に、増減率上位 3 商品を表形式で示し、要約文を200字以内で作成してください。」 |
| 「この文章直して」 | 修正範囲が曖昧 | 「以下の段落の文法エラーと語調の統一を行い、ビジネスメールとして適切に仕上げてください。」 |
| 「画像探して」 | キーワード不足 | 「『クラウドセキュリティ』というテーマで、背景が薄く解像度 1920×1080px 以上の画像を 3 枚提案してください。」 |
コツ:Copilot は「具体的な指示ほど正確に応答」します。必ず 目的・条件・出力形式 の3要素を含める習慣をつけましょう。
導入手順・ライセンス体系・無料トライアル
1. ライセンス種別と必須条件(2026 年最新版)
| プラン | Copilot 利用可否 | 主な備考 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 E3/E5 | ○ | 組織全体でのポリシー管理・監査ログが利用可能 |
| Business Standard / Premium | ○ | 中小企業向け。Azure OpenAI との自動接続が前提 |
| Microsoft 365 Personal/Family | ✕ | 個人プランでは未対応(2026 年時点) |
出典:公式「Copilot ライセンス要件 (PDF)」
2. 無料トライアルの概要
| 項目 | 無料トライアル(30 日) | 正規ライセンス |
|---|---|---|
| 利用可能アプリ | Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teams・Edge の全機能 | 同上+組織ポリシー設定、監査ログ |
| プロンプト回数制限 | 1 日約500 件(※変更あり) | 無制限 |
| データ保持期間 | 最大30日間の履歴保存 | 組織設定に応じた保持期間 |
情報元:AISMiley 社がまとめた「Microsoft Copilot トライアル比較表 (2026) 」
3. 設定手順(管理者向け)
- Microsoft 365 管理センター に管理者アカウントでサインイン
- 「サービスとアドオン」 → 検索バーに「Copilot」入力 → 有効化 をクリック
- データプライバシー設定(地域別保存場所、保持期間)を組織ポリシーに合わせて調整
- 各ユーザーの Office アプリを 最新版 (Version 2404 以降) に更新
- アプリ起動後、右サイドバーに表示される Copilot アイコン をクリックし、初回プロンプトで「こんにちは」と入力して応答確認
詳細手順は公式「Copilot 設定ガイド (PDF)」を参照してください。
4. 無料体験申し込みフロー
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 以下の公式ページにアクセス → Copilot 無料トライアル (PDF) |
| 2 | 「30 日間無料トライアルを開始」ボタンをクリックし、Microsoft 365 アカウントでサインイン |
| 3 | 「Copilot 対応プラン」を選択(E5 推奨) → 支払い情報は不要(期間終了後に自動キャンセル) |
| 4 | 確認メール受領後、上記 設定手順 を実施すれば利用開始 |
部門別活用事例と ROI の測り方
| 部門・業務 | 具体シナリオ | KPI(効果測定指標) |
|---|---|---|
| 営業 | Copilot が顧客提案書 (Word) を自動生成し、要点スライド (PowerPoint) に即座に変換 | ・提案書作成時間:30 % 短縮 ・受注率向上:+5 % |
| プロジェクト管理 | Teams 会議後に自動で議事録を要約し、Planner のタスクとしてアクションアイテムを登録 | ・議事録作成工数:80 % 削減 ・未完了タスク率:‑10 % |
| 顧客サポート | Outlook で問い合わせメールの下書きを生成し、定型文と組み合わせて即時返信 | ・平均応答時間:40 秒 短縮 ・CSAT(顧客満足度):+3 ポイント |
| 経理・財務 | Excel データを Copilot に分析させ、月次レポートのグラフと要約文を自動作成 | ・レポート作成時間:70 % 減少 ・エラー率:0.5 % 未満 |
ROI 計測の基本式
-
時間削減率
[
\frac{\text{従来工数} - \text{Copilot 利用後工数}}{\text{従来工数}} \times 100
] -
生産性向上指数
[
\frac{\text{作業件数} \times \text{品質スコア}}{\text{投入人員時間}}
] -
導入費用回収期間(Months)
[
\frac{\text{初期ライセンス・設定費}}{\text{月間削減コスト(人件費ベース)}}
]
実践 tip:部署ごとに「作業時間×時給」=コストとして算出し、半年ごとに上記指標をレビューするだけで投資効果が可視化できます。
まとめ
- 本稿は Copilot が組み込まれている主要アプリ と 実務ですぐに使えるプロンプト例 を網羅しています。
- 「最初に試したいこと」10選を体感し、PREP 法 に沿った指示文作成を習慣化すれば、AI からの出力精度が格段に向上します。
- ライセンスは Microsoft 365 E3/E5、Business Standard/Premium が対象で、30 日間の無料トライアルも公式ページから簡単に開始できます(手順は本文参照)。
- 部門別活用事例と ROI 計測方法を参考に、導入効果を数値化しながら組織全体へ展開してください。
次のステップ:まずは無料トライアルで 10 項目を実践し、得られた時間削減データを基に社内向けの「Copilot 活用ガイドライン」を策定するとスムーズです。
本記事の内容は執筆時点(2026 年 4 月)での公式情報に基づいています。最新の機能・価格は必ず Microsoft の公式サイトをご確認ください。