Contents
1. 公式が示すオフライン対応の現状
| 項目 | 公式情報 (2025/2026) | コメント |
|---|---|---|
| ファイル閲覧 | 「モバイルアプリはキャッシュされたデザインをオフラインで表示できます」 → https://help.figma.com/hc/ja/articles/1500007537281 |
公式に明記されている唯一のオフライン機能 |
| コメント入力 | 「コメントはオフラインでも作成でき、再接続時に自動送信」 → 同上 |
@メンションや画像添付はオンライン必須 |
| 編集(テキスト・カラー等) | 公式ヘルプでは「モバイルアプリでのファイル編集はオンラインが前提」 → https://help.figma.com/hc/ja/articles/360039823734 |
軽微な属性変更が一時的に動作するケースは、非公式情報に基づく実験結果です。正式にサポートされているわけではありません |
| 完全オフライン編集 | 「現在のモバイルアプリでは完全なオフライン編集は提供していません」 → 同上 |
したがって、プロジェクト全体の構造変更や画像差し替えはオンライン必須 |
結論:公式ドキュメントが保証するのは「閲覧」「コメント」のみです。テキスト・カラーの一部変更は動作することがありますが、正式サポート外である点に注意してください。
2. オフラインで利用できる具体的な操作
2‑1. デザインの閲覧
- キャッシュされたページ:アプリ起動時に最近開いたファイルは自動でローカルに保存されます。
- レイヤー選択・ズーム:オフラインでも自由に操作可能です。ただし、外部フォントやネット上の画像はプレースホルダーになることがあります。
2‑2. コメント機能
| 操作 | オフライン可否 | 補足 |
|---|---|---|
| テキストコメント入力 | ○ | 再接続時に自動送信 |
| @メンション | × (オンライン必須) | |
| 添付画像・GIF | × (オンライン必須) |
2‑3. 限定的な軽微編集(非公式ながら実際に確認できるケース)
※この項目は公式に「サポート外」旨が明記されています。業務で使用する場合は、事前にリスクを把握したうえで利用してください。
| 操作 | オフライン可否* | 注意点 |
|---|---|---|
| テキスト文字列の編集 | ○(一部) | フォントスタイル・サイズ変更は反映されないことがある |
| 塗りつぶしカラーの単色変更 | ○(一部) | グラデーション、画像フィルは不可 |
| コンポーネントインスタンスのプロパティ編集 | △(制限あり) | プロパティが限定的で、構造的な変更はできない |
*「○」=操作自体は可能だが、サーバーへプッシュされるまで保存されない。「△」=一部属性だけがローカルに残り、オンライン復帰後に破棄されるケースあり。
3. オンライン復帰時の同期と競合解消手順
3‑1. 自動同期フロー
- 再接続検知 → アプリはローカルキャッシュとクラウド上の最新バージョンを比較。
- 差分があれば ローカル変更をプッシュ、同時に他ユーザーの更新を プル。
- すべての操作が完了すると UI が「同期完了」になる。
3‑2. 競合が起きたときの対処
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ① ダイアログ表示 | 「ローカルで行った変更とサーバー上の最新バージョンが衝突しています」 |
| ② 選択肢提示 | - ローカル版を保持(自分の変更を優先) - サーバー版を適用(他ユーザーの変更で上書き) |
| ③ バージョン履歴活用 | 競合解決後、左メニュー > 「バージョン履歴」から過去状態に戻せる(Professional/Organization プラン限定)。 |
ベストプラクティス:同一オブジェクトの属性を複数人で同時に変更しないよう、作業前に「編集範囲を分割」しておくと競合リスクが大幅に低減します。
4. 事前に設定しておくべきキャッシュと「お気に入り」活用法
4‑1. オフラインキャッシュの有効化(重複削除済み)
- アプリを最新バージョンへ更新(App Store / Google Play)。
- 右上メニュー → 設定 > キャッシュ を開く。
- 「自動キャッシュ」を ON にし、保存容量の上限を適切に設定(推奨:500 MB〜1 GB)。
4‑2. ファイルを「お気に入り」に登録する意味
- 優先的にバックグラウンドでキャッシュされるため、オフライン時に確実にプレビュー可能。
- 手順はシンプル:対象ファイルの詳細画面 → ★(星)アイコンをタップ。
これら2つの設定だけで、ほとんどのデザイン閲覧・コメント作業がオフラインでもスムーズに行えます。
5. 公式プラグインで拡張できるオフライン作業例
| プラグイン | 主な機能 | オフライン活用ポイント |
|---|---|---|
| FigJam Mobile(公式) | 手書きスケッチ・コメントをモバイル上で作成。 | スケッチはローカルに保存され、オンライン復帰時に自動同期。 |
| Figma Mirror(公式) | デスクトップのファイルをリアルタイムでスマホにミラー表示。 | オフライン時は最後に同期された状態が保持されるので、クライアント向けデモに便利。 |
※プラグインは必ず Figma アプリ内プラグインストア からインストールしてください(外部サイト経由のダウンロードは非推奨)。
6. モバイルだけで足りない場合の代替策
| 方法 | 手順概要 | メリット・デメリット |
|---|---|---|
| Desktop アプリの完全オフラインモード | デスクトップ版をインストール → ファイル > 「ローカルに保存」→ オフライン環境で編集 | 完全な編集が可能。ノートPC が必要になる点はデメリット。 |
| .fig ファイルの事前ダウンロード | Web/デスクトップで対象ファイルを右上メニュー → 「ローカルに保存」→ スマホに転送し「開く」 | 閲覧・コメントはオフラインでも可。ただし編集は制限。 |
| Figma Mirror + ローカルキャッシュ | オンライン時に Mirror を有効化 → 端末側で最新キャッシュを保持 | デザインの見せ方としては最適だが、実際の編集はできない。 |
7. 【まとめ】オフラインでも快適にデザイン作業するための3つのポイント
- 公式が保証する「閲覧」+「コメント」だけを前提に設計
-
オフラインで期待できる範囲を明確化し、業務フローに組み込む。
-
キャッシュとお気に入り設定は必ず事前実施
-
設定は 1 回だけで OK。以降は自動的に最新ファイルがローカル保存される。
-
競合リスクを最小化するため、編集範囲を分割し、デスクトップ版と併用も検討
- 大規模な構造変更や画像差し替えは Desktop アプリで行い、モバイルは「確認・軽微コメント」専用にすると安全。
公式情報は随時更新されます。最新のオフライン対応状況は必ず Figma Release Notes(https://www.figma.com/release-notes/)と Help Center をチェックしてください。
本稿は2026年4月時点で入手可能な公式情報をもとに作成しています。今後のアップデートにより機能が追加・変更される可能性がありますので、定期的な情報確認をおすすめします。