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個人向けプラン(Free / Premium)
個人ユーザー向けは無料の Free と、追加機能が利用できる有料の Premium の 2 階層です。以下の表は公式サイトで公表されている価格と主な機能をまとめたものです(2026 年 5 月取得、年に一度更新予定)。
| プラン | 月額料金(税抜)/ユーザー | 年額料金(税抜)/ユーザー* | 主な追加機能 |
|---|---|---|---|
| Free | 無料 | 無料 | パスワード保存・自動入力、基本パスワードジェネレーター |
| Premium | ¥500 | ¥5,400(年払い) | 2FA アプリ連携、暗号化ファイルストレージ 1 GB、セキュリティダッシュボード、パスキー(WebAuthn)対応 |
*月額料金は年払いの場合に 12 割引 が適用されます。
※価格情報の取得日時・更新頻度
本表の数値は 2026 年 5 月 15日 に Bitwarden 公式サイト(pricing)から取得しました。価格改定が行われた場合は、同ページを月次でチェックし、本稿も年に一回程度リフレッシュします。
法人向けプラン(Teams / Enterprise)
法人向けは 中小規模組織向けの Teams と 大企業・高度コンプライアンス対応が必要な Enterprise の 2 系統です。以下では、契約人数・料金・ボリュームディスカウントを一つの表に統合し、情報の散在を解消しました。
価格取得・更新ポリシー
本データは 2026 年 5 月 15日 に公式ページ(pricing/business)から取得し、半年ごとに再確認する方針です。為替変動による米ドルベース料金は $5/ユーザー/月(Teams)、$10/ユーザー/月(Enterprise)を基準に日本円へ概算換算しています。
| プラン | 最低契約人数 | 月額料金(税抜)/ユーザー* | 年額料金(税抜)/ユーザー** | ボリュームディスカウント例 |
|---|---|---|---|---|
| Teams | 5 人 | ¥580 | ¥6,960 | 100 人以上で 10% オフ、250 人以上で 15% オフ |
| Enterprise | 10 人 | ¥1,160 | ¥13,920 | 250 人以上で 15% オフ、500 人以上で 20% オフ |
*月額料金は 年払い の場合に 12 割引した金額です。
**年間合計額は 12 ヶ月分を単純乗算したものです(割引適用前)。
機能比較とデプロイオプション
法人向けプランの選定で最も重要なのは「提供機能」と「運用形態」です。本節では、主要機能とクラウド/オンプレミス双方の特徴を整理します。
主要機能マトリクス
下表は Teams と Enterprise が提供する代表的な機能を ○(利用可) / △(一部制限) / ―(未提供) の記号で示し、注釈で具体的な制約内容を補足しています。
| 機能 | Teams | Enterprise |
|---|---|---|
| コレクション/グループ管理 | ○ | ○ |
| SSO(SAML, Okta, Azure AD 等) | △1 | ○ |
| SCIM 自動プロビジョニング | ― | ○ |
| Public API アクセス | ○(レート制限 1000 req/日) | ○(無制限) |
| 監査ログ・保持期間 | 基本ログ(30 日) | 詳細ログ+90 日保持、カスタムレポート |
| パスワードヘルスレポート | ○ | ○(組織全体統計) |
| 漏洩監視(Have I Been Pwned 連携) | ○ | ○(リアルタイム通知) |
| パスキー(WebAuthn)対応 | ○ | ○ |
注釈
1. Teams の SSO は IdP が Okta、Azure AD、OneLogin に限られます。SAML 設定は Enterprise と比べて UI が簡素化されているため、カスタム属性マッピング等の高度な要件には対応できません。
デプロイオプション比較
Bitwarden は マネージドクラウド と 自己管理型(オンプレミス/プライベートクラウド) の 2 形態を提供しています。以下はそれぞれの特徴と運用上の留意点です。
| 項目 | クラウドホスティング(マネージド) | オンプレミス |
|---|---|---|
| 初期導入コスト | なし(サブスクのみ) | サーバー構築費+セットアップ支援(有償) |
| 運用負荷 | Bitwarden がパッチ・バックアップを全て担当 | 自社チームが OS/コンテナ更新、データバックアップ等を実施 |
| データ所在地 | EU/米国データセンター(SOC 2, ISO 27001 準拠) | 任意のデータセンター/自社ネットワーク内に配置可能 |
| カスタマイズ性 | API 利用は可能だが設定項目は限定的 | Docker/K8s 上でフルカスタム構成が可能(例:独自認証プロキシ) |
| コンプライアンス対応 | 標準認証で多くの規制に適合 | 法規制(金融、医療等)の「データローカリゼーション」要件を満たしやすい |
セキュリティ認証・コンプライアンス
組織がパスワード管理ツールを導入する際に最重要視されるのは 外部監査・認証 と 暗号化方式 です。Bitwarden が取得・維持している主な認証・規格は次の通りです(2026 年 5 月時点)。
| 規格 / 認証 | 現行ステータス | 備考 |
|---|---|---|
| SOC 2 Type II | 完了(2024 年更新) | 年次監査レポートを顧客に提供可 |
| ISO/IEC 27001 | 認証取得済み | 2023 年認証、毎年更新 |
| GDPR(EU 一般データ保護規則) | フル準拠 | データ処理契約(DPA)を公式サイトで公開 |
| 日本の個人情報保護法(PIPA) | 対応済み | 国内サーバーオプション(EU だけど DPA で補足) |
| NIST SP 800‑53 | 部分対応 | 標準的なセキュリティコントロールを実装 |
| FIPS 140‑2 | 未公式に認証取得 | Bitwarden の暗号化ライブラリは FIPS 140‑2 に準拠可能 なモジュールを使用していますが、現時点で 正式な FIPS 認証 は公表されていません。導入時にはベンダーへ最新情報を確認してください |
サポート体制と SLA
エンタープライズ顧客向けのサポートは、プランごとに提供チャネル・対応時間が異なります。
| サポート項目 | Teams プラン | Enterprise プラン |
|---|---|---|
| メール・チャット受付 | 平日 9:00‑18:00(JST) | 24/7 電話・メール |
| 優先度付きチケット処理 | 標準 (48 時間以内回答) | プレミアム (4 時間以内回答) |
| 専任カスタマーサクセスマネージャー(CSM) | ― | 有り(導入支援・定期レビュー) |
| SLA(稼働率保証) | 99.5% | 99.9%(RTO 1 時間) |
ROI シミュレーションと導入事例
ROI 前提条件の詳細化
| 項目 | 内容・根拠 |
|---|---|
| 従業員数 | 200 人(中規模企業想定) |
| パスワードリセット頻度 | 1 人月平均 2 回(社内ヘルプデスク統計) |
| リセットに要する工数 | 1 件あたり 1 時間(ユーザー案内 + システム更新) |
| 作業単価 | ¥5,000/時間(システム管理者の平均時給) |
| ライセンス費用(Enterprise) | 前述の年額 ¥13,920 × 200 人 = ¥2,784,000 |
| 導入・トレーニングコスト | 初期支援費 ¥500,000(ベンダー支援パッケージ) |
年間削減工数と金額
- リセット件数:200 人 × 2 件/人/月 × 12 ヶ月 = 4,800 件
- 削減工数:4,800 時間(1 件=1 時間前提)
- 削減コスト:4,800 h × ¥5,000 = ¥24,000,000
ROI 計算
[
\text{ROI} = \frac{\text{削減コスト} - (\text{ライセンス費用} + \text{導入支援)}}{\text{ライセンス費用} + \text{導入支援}}
]
[
\text{ROI} = \frac{24,000,000 - (2,784,000 + 500,000)}{2,784,000 + 500,000}
≈ 7.3 \ (\text{約 730%})
]
感度分析(主要変数の変化シナリオ)
| シナリオ | リセット件数増減 | 作業単価変動 | ROI |
|---|---|---|---|
| ベースライン | 基本 (4,800 件) | ¥5,000/h | 730% |
| 高負荷シナリオ | +30 %(6,240 件) | 同上 | 1,040% |
| コスト削減シナリオ | 同件数 | -20 %(¥4,000/h) | 560% |
業種別推奨プラン
| 業種/従業員規模 | 推奨プラン | 主な選定根拠 |
|---|---|---|
| IT スタートアップ(30 人) | Teams | コレクション共有と基本 SSO があれば十分、コスト最適化 |
| 製造業大手(5,000 人) | Enterprise | SCIM 自動プロビジョニング・詳細監査ログが必須 |
| 金融系ベンダー(200 人) | Enterprise(オンプレミス) | データローカリゼーションと高いコンプライアンス要件に対応 |
まとめと最新情報取得方法
- プラン選定のポイント
- Teams は「低コストでチーム協働」→ 中小規模・標準的な SSO が必要な組織向け。
-
Enterprise は「高度コンプライアンスとオンプレミス」→ 大企業・規制産業、SCIM やカスタム監査が必須の場合に選択。
-
価格は変動リスクがある ため、導入前に公式サイトの「Pricing」ページを 月次でチェック し、見積もり取得時点での金額を確定してください。
-
セキュリティ認証 は SOC 2・ISO 27001 が確実に取得済みですが、FIPS 140‑2 の正式認証は未確認です。必要な場合はベンダーへ直接問い合わせましょう。
-
ROI シミュレーション はあくまで概算です。自社のヘルプデスク統計や人件費単価を当てはめて、感度分析も実施すると導入判断がしやすくなります。
最新情報取得先
- Bitwarden 公式ビジネスプラン価格ページ(2026/05 更新): https://bitwarden.com/ja-jp/pricing/business/
- 公式ヘルプ「どのプランが自分に合うか」: https://bitwarden.com/ja-jp/help/what-plan-is-right-for-me/
- セキュリティ認証レポート(SOC 2、ISO 27001): https://bitwarden.com/security/
上記リンクは執筆時点で確認済みです。定期的にアクセスし、価格改定や認証更新がないかをチェックしたうえで最終意思決定をご検討ください。