Contents
1️⃣ カスタムレポートビルダーへのアクセスと権限設定
| 必要な権限 | 説明 |
|---|---|
| レポート作成/所有 | レポートの新規作成・所有者変更が可能になる。 |
| レポート編集 | 既存レポートへのフィールド追加やフィルタ設定を行える。 |
根拠:HubSpot Knowledge Base の「[カスタムレポート ビルダーのアクセス権限]」(https://knowledge.hubspot.com/ja/reports/custom-report-builder-permissions)
設定手順
- 設定画面へ移動
-
メインメニュー → 設定 → ユーザーとチーム。
-
対象ユーザーを選択
-
ユーザー一覧から権限付与したいアカウントをクリック。
-
レポート権限の編集
- 「レポート」タブで 「作成/所有」 と 「編集」 にチェックを入れる。
-
必要に応じて「閲覧のみ」「削除」も調整できる(ロール別設定が可能)。
-
保存
- 画面右上の 「変更を保存」 ボタンをクリック。
ポイント:権限が不足しているとレポートビルダー自体へのアクセスがブロックされ、エラーメッセージが表示されます。
2️⃣ データソースの選択とフィールド追加
2.1 最新 UI におけるデータソースパネル
2024 年 10 月に実施された UI 改版(HubSpot Release Notes)で、左側サイドバーは 折りたたみ式パネル と上部タブへ統合されました。これにより「コンタクト」「会社」「取引」などのデータソースが横並びで表示され、クリックだけで切替可能です。
公式情報:HubSpot Product Updates – “2024‑10 UI refresh” (https://app.hubspot.com/product-updates)
2.2 データソース一覧と選定基準
| データソース | 主な用途例 | 選定の目安 |
|---|---|---|
| コンタクト | リード属性分析・メール配信リスト作成 | 個人レベルで情報が必要な場合 |
| 会社 | アカウント別売上、業界比較 | 法人単位で集計したいとき |
| 取引 | パイプラインステージごとの金額・件数 | 商談の進捗管理 |
| チケット | サポート対応時間・顧客満足度 | カスタマーサクセス指標 |
| マーケティングイベント | ウェビナー参加者数・エンゲージメント | イベント効果測定 |
具体例
新製品リードの獲得状況を把握したい場合は 「コンタクト」+「マーケティングイベント」 を組み合わせ、属性と参加履歴の両方を取得します。
2.3 フィールド検索・ドラッグ&ドロップ手順
- レポートビルダーを開く
-
メインナビゲーション → レポート → カスタムレポートビルダー。
-
データソースを選択(上記表参照)し、左側のパネルが表示されることを確認。
-
検索窓でフィールドを絞り込む
-
例:
メールアドレス、取引金額と入力すると候補がリアルタイムで表示。 -
ドラッグ&ドロップ
-
必要なプロパティを左クリックしたままレポートキャンバスへ移動し、列・軸の位置にドロップするだけで追加完了。
-
必須項目とオプション項目の確認
- ★が付いたフィールドは削除不可(システム要件)。それ以外は自由に入れ替え可能。
3️⃣ フィルター設定と AI アシスタント活用
3.1 フィルターの基本構造
| タイプ | 設定例 |
|---|---|
| 日付範囲 | 作成日 ≥ 2024‑01‑01 AND ≤ 2024‑12‑31 |
| 数値条件 | 取引金額 > 500,000 |
| テキスト検索 | ステージ = "クロージング" |
| 複合ロジック | (会社規模 >= 100) OR (業種 = "IT") |
手順
- キャンバス右側の 「フィルター」タブ をクリック。
- 「+ フィルターを追加」 → 対象プロパティと条件タイプを選択。
- 条件入力後、表示される AND/OR スイッチ で論理演算子を切替。
- 必要に応じて フィルターのグループ化 アイコン(括弧)で階層構造を作成。
3.2 HubSpot AI アシスタント(レポートヘルパー)
HubSpot は 2024 年 6 月に 「AI レポートアシスタント」 を正式リリースしました。公式ドキュメントによると、ビジネスゴールを自然言語で入力すると、最適なデータソース・フィールド・可視化タイプの提案が行われます。
根拠:HubSpot AI Documentation – “Report Assistant Overview” (https://knowledge.hubspot.com/ja/reports/report-assistant)
活用フロー
| ステップ | 操作内容 |
|---|---|
| 1️⃣ 起動 | ビルダー右上の AI ヘルパー(ロボットアイコン)をクリック。 |
| 2️⃣ ゴール入力 | 例:今月の新規リード数と担当者別成約率を可視化したい |
| 3️⃣ 提案確認 | AI が「コンタクト」「取引」+主要フィールド(リードステータス、担当者、金額)を自動選択。 |
| 4️⃣ 微調整 | 不要フィールドは削除、追加したいカスタムプロパティは検索窓で手動追加。 |
| 5️⃣ プレビュー & 保存 | 提案されたレポートのサンプルグラフを確認し、必要ならフィルターや可視化タイプを変更後に保存。 |
ベストプラクティス
- 具体的な指示:曖昧だと提案が広範囲になるため、目的・期間・対象を明確に記述する。
- 必ずレビュー:AI が自動選択したフィールドは重複や不要項目が混入しやすいので、手動で最終チェックする。
- カスタムプロパティの併用:組織独自のプロパティは AI が認識できないケースがあるため、提案後に必ず追加する。
4️⃣ 可視化オプションとカスタマイズ設定
4.1 可視化タイプ選定基準(データ粒度・比較対象・分析目的)
| タイプ | 適用シーン例 | 主なメリット |
|---|---|---|
| 表形式 | 顧客リストや詳細項目の比較 | 正確な数値をそのまま表示でき、エクスポートが容易。 |
| 棒グラフ | 部門別売上・月次推移 | カテゴリ間の相対差が一目で把握可能。 |
| 円グラフ | 市場シェア・ステータス比率 | 全体に占める割合を視覚的に表現。 |
| 散布図 | リード数 vs 成約率 の相関分析 | 2 変数間の関係性が直感的に分かる。 |
| ヒートマップ | 時間帯別クリック率・地域別活動密度 | 密度や集中度を色で強調できる。 |
選定手順
- データ粒度(日次・月次・四半期)を確認。
- 比較対象が単一か複数かを判断。
- 分析目的(トレンド/割合/相関)に合わせて上表から最適なタイプを選ぶ。
4.2 カスタム色・レイアウト調整
- 可視化タイプ選択後、右側の 「スタイル」タブ を開く。
- カラーパレット変更
- 「色」セクションで 「カスタムカラー」 をクリックし HEX(例:
#1A73E8)を入力。 - 軸・ラベル設定
- X 軸・Y 軸のタイトル、フォントサイズ、表示形式(通貨/パーセンテージ)を個別に調整。
- ツールチップカスタマイズ
- 表示項目やフォーマットを選び、不要情報は非表示に設定。
- プレビューと適用
- 変更が完了したら右上の 「適用」 をクリックし、全体バランスを確認。
ヒント:ブランドガイドラインがある場合は、公式カラーコードを事前にリスト化しておくと作業効率が向上します。
5️⃣ レポートの保存・共有・ダッシュボード組み込み
5.1 命名ルールと保存フロー
| 項目 | 推奨フォーマット |
|---|---|
| 目的 | 新規リード、売上分析 など |
| 期間 | 2024Q1、FY23 |
| 対象 | 営業チーム、マーケティング部 |
例:新規リード_2024Q1_営業チーム
保存手順
- レポート完成後、画面右上の 「保存」アイコン(フロッピーディスク)をクリック。
- ダイアログに上記命名規則で名前を入力し、必要ならフォルダー(例:
マーケティング/リード分析)へ格納。 - 「保存」 を確定すると、左下に完了メッセージが表示される。
注意点:2024 年 UI 改版以降は保存ボタンがツールバー左側に常設化されたため、誤って別レポートを上書きしないよう名前入力後に必ず確認してください。
5.2 ダッシュボードへの追加と権限設定
- ダッシュボード メニューから対象のダッシュボードを開く。
- 左サイドバーの 「レポート」一覧 から目的のレポートをドラッグ&ドロップで配置。
- 配置後に表示される 歯車アイコン → 「サイズ」「自動更新頻度」などを設定。
- 共有設定 を開き、チームや個別ユーザーごとに「閲覧」または「編集」権限を付与。
ベストプラクティス:機密情報が含まれるレポートは「閲覧のみ」にし、編集権限はデータオーナーに限定することで情報漏洩リスクを低減できます。
5.3 エクスポート・バージョン管理
| 操作 | 手順 |
|---|---|
| CSV/Excel エクスポート | レポート右上の「エクスポート」→「CSV」または「XLSX」を選択。 |
| PDF ダウンロード | 「エクスポート」→「PDF」で固定レイアウトを取得。 |
| バージョン履歴 | HubSpot の「変更履歴」タブで過去 30 日間の編集ログが確認可能(権限が必要)。 |
📌 まとめ(全体統合)
- 権限設定は「作成/所有」と「編集」の2つを必ず付与し、アクセスエラーを防止。
- データソースは UI 改版後の折りたたみ式パネルで簡単に切替可能。目的に合わせて適切なソースとフィールドを選択することがレポート精度向上の鍵。
- フィルターは AND/OR の組み合わせとグループ化で高度な絞り込みが実現でき、AI アシスタントは「目的」入力だけで初期構成を自動提案してくれる便利ツール。ただし最終的な精度は手動レビューで確保する。
- 可視化はデータ粒度・比較対象・分析目的の3要素で選択し、ブランドカラーや軸設定で見た目と理解度を向上させる。
- 保存・共有は統一命名規則とフォルダー階層で管理し、ダッシュボードへのドラッグ&ドロップと権限設定でチーム全体の情報活用を最適化できる。エクスポートやバージョン履歴機能も併せて活用すると、レポート運用がさらにスムーズになる。
次のステップ:本ガイドに沿って 1 つ目のカスタムレポートを作成し、AI アシスタントで構造化した後、ダッシュボードへ組み込み、関係者と共有してフィードバックを得るサイクルを回すことをおすすめします。